2025年1月27日

『便潜血陽性だったけど血便は出てませんよ?』

『痔があるのでそれが便潜血陽性の原因ですか?』

『血便や腹痛はないので大腸カメラを受けなくてもいいですよね?』

今回はそんな疑問にお答えします。

目次
1. 血便なしでも便潜血陽性は危険なシグナル

便中に血が混じっていない場合でも、便潜血検査で陽性と出ることがあります。これは特に大腸癌の早期発見に重要です。

1.1. 便潜血陽性の本当の意味
便潜血陽性とは、便に微量の血液が含まれている状態を示しています。この結果が出た場合、体内に出血性病変が存在する可能性があります。特に大腸癌のような深刻な病気の早期発見に繋がることがあります。
明らかな出血がなくとも、肉眼では見えない微小な血液が便中に混じっている場合、便潜血検査で陽性と出ることがあります。この状態を放置することは危険です。なぜなら、初期段階の大腸癌や他の消化器系の異常が進行してしまう恐れがあるからです。
1.2. 血便が見えない理由
便に血が混じっている場合でも、その血が目に見えないことがあります。これは血液が非常に少量であったり、食物や消化過程で血液が混じった場合、色が変わってしまい、見た目ではわかりにくくなります。
これらの理由から、便潜血検査が非常に重要になります。肉眼で確認することができないため、日常的な検査として取り入れることが推奨されます。便潜血検査は目立たない異常を見つける助けになります。
1.3. 見落とされがちな症状とリスク
初期の大腸癌や他の消化器系の病気は、明らかな症状を示さないことが多いのです。便潜血陽性という結果だけでは難しく感じるかもしれませんが、定期的な検査が予防の鍵となります。
また、腹痛や体重減少、貧血といった症状も見過ごされがちです。これらの症状は、大腸癌が進行するにつれて現れることが多く、早期発見が難しいからです。見逃さないために、細かい異変にも気を配ることが大切です。



2. 札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックについて

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックは、札幌市の中心部に位置する専門性の高い医療機関です。このクリニックは、最新の内視鏡技術を用いて、胃や大腸の検査・診断・治療を行います。

2.1. クリニックの特徴
当院は、札幌市大通駅から徒歩30秒という立地の良さが特徴です。この便利な位置により、多くの患者様が簡単にアクセスできます。そして、当院は内視鏡専門の医療機関であるため、高い技術と専門性を誇ります。
また、便潜血陽性の患者様にも迅速かつ適切な対応を行います。さらに、院内で下剤の用意が可能であり、遠方から来院される患者様にも柔軟に対応できます。
2.2. 鎮静剤使用の内視鏡
当院では、患者様の負担を軽減するために鎮静剤を使用しています。患者様がリラックスして検査を受けられるように配慮しています。
事前のカウンセリングで患者様の状態を確認し、最適な方法を選択します。これにより、高い精度の検査と快適な体験が提供されます。
2.3. 患者様の口コミと評判
当院は、多くの患者様から専門性の高さにご好評頂いております。
また、鎮静剤を使用した内視鏡検査の快適さも高く評価されています。患者様が不安なく検査を受けられるよう心掛けております。

当院の口コミは下記リンクよりご覧ください

3. 下剤を飲まない大腸カメラ

当院では下剤を飲まない「内視鏡的下剤注入法」を提供しています。この新しい方法では少量の下剤を直接十二指腸に注入するため、患者様の負担が軽減されています。

3.1. 当院では下剤を飲まない大腸カメラにも対応
当院では、下剤を飲まずに大腸カメラを行う「内視鏡的下剤注入法」にも対応しています。従来の大腸カメラ検査は、事前に大量の下剤を飲むことが求められました。この過程は多くの人にとって不快であり、負担が大きいものでした。しかし、内視鏡的下剤注入法では、胃カメラを使用して直接十二指腸に下剤を注入しますので、飲む必要がありません。
3.2. 内視鏡的下剤注入法とは
この方法では、胃カメラを用いて、少量の下剤を十二指腸に直接注入するため、腸内を効率よく清浄することが可能です。これにより、患者様の不快感や前処置時間は大幅に減少します。
3.3. 下剤注入法適用条件
当院で下剤注入法を適用するためには、以下の条件があります。
・事前診察での画像検査 or 過去3年以内に大腸カメラで異常がなし
・年齢は80歳未満
・便が細かったり4日以上の便秘がない
・腹痛なし
これらの条件を満たすことで、安全で効果的な検査が可能になります。患者様の負担を最小限に抑えるため、事前にしっかりと診察を行います。



4. スクリーニングの重要性と便潜血検査

スクリーニングは、病気を早期に発見するための重要なプロセスです。特に大腸がんにおいて、便潜血検査はその効果が高いです。

4.1. 便潜血検査の仕組みと信頼性
便潜血検査は、便中の微量な血液を検出する方法です。これは、消化管から出血があるかどうかを確認するために行われます。検査結果が陽性であれば、出血の原因を調べるための追加検査(大腸カメラ)が必要になります。
便潜血検査の信頼性は、最近の研究でも高く評価されています。定期的に受けることで、大腸がんの早期発見と予防に役立ちます。
4.2. 大腸癌の早期発見のためのスクリーニング
便潜血検査は、大腸がんの早期発見に非常に効果的です。この検査により進行がんの90%以上、早期がんの約50%を発見することができます。その結果、大腸がんの早期治療が可能となり、死亡率を約60%下げることが報告されています。
多くの人々がこのスクリーニングを受けることで、大腸がんの予防が進みます。便潜血検査は、非侵襲的で手軽に行えるため、受診率が高いです。この検査を定期的に行うことで、大腸がんを未然に防ぐことができます。健康を守るために、便潜血検査は欠かせません。
4.3. ポリープの発見と取り除き方
ポリープは、大腸内に生じる小さな組織の突起物です。これらは無症状であることが多いですが、放置すると大腸がんに進展することがあります。便潜血検査などのスクリーニングでポリープが発見されると、早期に対処することが可能です。
ポリープの取り除き方としては、内視鏡による摘出が一般的です。麻酔を使用して行えば、痛みはほとんどありません。この方法は安全で、多くの場合日帰りで行うことができます。
取り除いたポリープは、病理検査に回されます。これにより、悪性の可能性があるかどうかを確認します。結果によっては、さらなる治療が必要となることもありますが、多くの場合、一度の処置で問題が解決します。



5. 大腸癌の予防と生活習慣の見直し

大腸癌は、生活習慣と密接に関わっている病気です。日常の生活習慣を見直すことで、リスクを大きく減らすことができるのです。

5.1. 生活習慣が大腸癌に与える影響
生活習慣は、大腸癌の発症リスクに大きく影響します。不適切な食生活や運動不足、喫煙、過度なアルコール摂取は、大腸癌のリスクを高める原因となります。特に、高脂肪食や加工肉の過剰摂取は、腸内環境を悪化させ、癌のリスクを増大させるのです。
また、食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取することで、腸内環境が整い、大腸癌の予防に繋がります。適度な運動も、腸内の働きを活性化させるため非常に重要です。
5.2. 大腸癌を予防するための食生活
大腸癌の予防には、バランスの良い食生活が欠かせません。食物繊維を多く含む野菜や果物を積極的に摂取することが大切です。食物繊維は、腸の働きを改善し、便通を良くする効果があります。それにより、腸内に滞留する有害物質が排出されやすくなるのです。
また、赤肉や加工肉の過剰摂取は避けるべきです。これらの食品は、腸内で発癌性物質を生成しやすく、大腸癌のリスクを高めるとされています。カルシウム不足もリスクになります。
5.3. 運動不足解消とその効果
運動不足は、大腸癌のリスクを高めるもう一つの要因です。適度な運動を習慣化することで、身体全体の代謝が改善され、腸の働きも良くなります。その結果、便通が促進され、有害物質が腸内に滞留する時間が短くなるのです。
まず、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動が効果的です。これにより、心肺機能が向上し、全身の血流も良くなります。特に一日30分程度の運動を継続することが重要です。
次に、筋力トレーニングも有効です。筋力を維持することで、基礎代謝がアップし、体脂肪が減少します。適切な筋力維持は、生活習慣病全般の予防にも繋がり、大腸癌のリスクを減少させることができます。



6. 定期的な受診と経過観察の重要性

健康を保つためには、定期的な受診と経過観察が非常に重要です。一度体調が悪くなってから医師にかかるのではなく、予防的に定期健診を受けることで、病気を早期に発見できるのです。

6.1. 定期健診の頻度とスケジュール
定期健診の頻度とスケジュールは、個々の健康状態や年齢、家族歴によります。一般的には、成人であれば年に一度の健診が推奨されます。特に、糖尿病などの既往症や大腸癌の家族歴がある場合には、もっと頻繁に受診する必要があります。
6.2. 他の検査と併用するメリット
定期健診と他の検査を併用することには多くのメリットがあります。例えば、血液検査やCTなどの画像検査を同時に行うことで、内臓の異常や血液の流れなどを総合的に評価できます。
6.3. 血液検査で分かるリスク要因
血液検査は、腫瘍マーカーの測定を通じて、がんのリスクを評価する有効な方法です。腫瘍マーカーは、がん細胞が作り出す物質で、血液中の濃度が高い場合、がんの存在を示唆することがあります。具体的なマーカーには、大腸がんの場合、CEAやCA19-9などがあります。また、血液検査は、体内の炎症状態や、その他の異常も検出できるため、総合的な健康状態を把握するのにも役立ちます。




大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!



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