2026年5月11日

こんにちは!札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックスタッフの土佐です!
「毎日スッキリしない」「お腹が張って苦しい」といった、便秘にまつわるお悩みをお持ちではありませんか。
便秘と一言で言っても、実は人によってその原因や症状は異なり、ご自身の便秘のタイプに合わない対策をしてしまうと、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。
この記事では、便秘の主なタイプである「機能性便秘」と「器質性便秘」の違いや、さらに細かく分かれる機能性便秘の3つの種類、それぞれの特徴的な症状と改善のためのポイントを詳しく解説します。
この記事を最後まで読むことで、ご自身の便秘がどのタイプに当てはまるのかが分かり、今日から取り組める具体的なセルフケアや、医療機関を受診すべき基準について理解を深めることができます。
慢性的な便秘で長年困っている方や、市販の便秘薬を飲んでもなかなか改善しないという方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
1 便秘のタイプを知るための基礎知識
まずは、便秘がどのように分類されるのかという全体像を解説します。
便秘は大きく分けて、腸の動きなどの機能的な問題で起こる「機能性便秘」と、病気によって腸そのものに物理的な障害がある「器質性便秘」の2つに分類されます。
便秘のタイプを特定する上で、この2つの違いを理解することは非常に重要です。
生活習慣が原因となる機能性便秘は不規則な生活習慣やストレス、加齢などによって大腸の運動能力が低下したり、排便の仕組みがうまく働かなくなったりすることで起こります。
日本人の多くが悩まされている便秘のほとんどが、この機能性便秘に該当すると言われています。
私は以前、仕事の忙しさからトイレを我慢する習慣がついてしまい、次第に便意を感じにくくなった経験がありますが、これも機能性便秘のきっかけの一つです。
機能性便秘はさらに「弛緩性便秘」「痙攣性便秘」「直腸性便秘」の3種類に分けられ、それぞれ対策が異なります。
病気が隠れている可能性がある器質性便秘は、大腸がん、腸閉塞(イレウス)、手術後の癒着、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)など、何らかの病気によって腸管が狭くなり、便の通過が妨げられることで起こります。
器質性便秘の場合、単なる生活習慣の改善だけでは解決せず、原因となっている病気の治療が最優先となります。
激しい腹痛、嘔吐、血便を伴う場合や、急に便が細くなったと感じる場合は、速やかに医療機関を受診し、大腸カメラ検査などを受ける必要があります。
器質性便秘は放置すると命に関わることもあるため、自己判断で市販薬を使い続けるのは危険です。
2 機能性便秘の3つのタイプとそれぞれの特徴
「機能性便秘」には、腸の動きの状態によって3つのタイプが存在します。
①腸の筋力が低下する弛緩性便秘は、大腸の筋肉が緩んでしまい、便を押し出す力(ぜん動運動)が弱くなることで起こる便秘のタイプです。
筋力不足や運動不足が原因である弛緩性便秘は、特に出産経験のある女性や高齢の方、運動習慣がほとんどない方に多く見られる傾向があります。
腸の動きが弱いため、便が腸内に長く留まり、水分が過剰に吸収されて便が硬く太くなってしまいます。
私の友人も、デスクワークが中心で歩く機会が減った時期に、お腹がぽっこりと張り、数日間便が出ないという弛緩性便秘特有の症状に悩まされていました。
このタイプの方は、適度な運動を取り入れたり、腹筋を鍛えたりすることで、腸への刺激を増やすことが効果的です。
②ストレスが影響する痙攣性便秘は、自律神経の乱れによって大腸が過剰に緊張し、便の通り道が狭くなることで起こるタイプです。
コロコロとした便と腹痛が出たり、環境の変化や精神的なストレスを強く感じている時に起こりやすく、便秘と下痢を交互に繰り返すこともあります。
便の形は、ウサギの糞のような小さくてコロコロとした形状になるのが特徴で、排便後に残便感を感じたり、食後に下腹部が痛くなったりすることが多いです。
私も大切なプレゼンの前など、強いプレッシャーがかかる時期には、お腹が張ってコロコロとした便しか出ない痙攣性便秘のような状態になることがあります。
精神的なリラックスを心がけ、自律神経を整えることが改善の近道となります。
③出口で便が止まる直腸性便秘は便が直腸(便の出口付近)まで届いているのに、排便反射がうまく機能せず、便意を感じにくくなっているタイプです。
便意を我慢する習慣が引き金 直腸性便秘は、外出先や仕事中に便意を繰り返し我慢することで、直腸の神経が鈍くなってしまうことが主な原因です。
また、温水洗浄便座の使いすぎで排便反射が弱くなっている方や、高齢で筋力が低下している方にも見られます。
便が直腸に溜まったまま時間が経過するため、水分が失われて非常に硬い塊になり、排便時に痛みを伴うこともあります。
朝食後に必ずトイレに行く時間を設けるなど、排便の習慣を取り戻すことが非常に重要です。
3 まとめ
便秘には、腸の機能低下による機能性便秘と、病気が原因の器質性便秘があり、ご自身の便秘のタイプを正しく知ることが改善の第一歩です。
機能性便秘であれば、弛緩性、痙攣性、直腸性のいずれかに合わせた食事・運動・休息の改善が有効ですが、もし器質性便秘が疑われる症状がある場合は、早めに専門医による診察を受けてください。
本記事をお読みいただきありがとうございます。
何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックまでお気軽にご相談ください。


