血便の写真で分かる!病院受診の目安について|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

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血便の写真で分かる!病院受診の目安について

血便の写真で分かる!病院受診の目安について|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

         

2025年1月21日

『血便が出たけど急いで病院に行った方がいいの?』

『痔じゃ無さそうな血便なんだけど何の病気なの?』

『大量の血便がでましたが大腸癌なんですか?』

そんな疑問に写真を用いてお答えします。

写真はイメージです。

1. 血便の写真と疾患の特徴

血便の写真は、多くの人にとって衝撃的に見えることが多いです。血便が見られる場合、基本的には大腸や肛門部位などの下部消化管に異常がある事が多いです。

1.1. 少量の鮮血便(痔)

少量の鮮血便が見られる場合、最も頻度が高いのは痔(じ)です。痔は、肛門(こうもん)の血管が膨らんで炎症を起こすことで、出血することがあります。

トイレットペーパーにつく程度だったり、便器の水が少し赤く染まる程度であるケースが多いです。

ただし、痔出血は直腸癌による出血と区別がつきにくいです。医師による診断がついていないようであれば、自己判断せずに病院受診を検討しましょう。

写真はイメージです

1.2. 鮮血便(虚血性腸炎)

鮮血便が見られる場合、虚血性腸炎(きょけつせいちょうえん)も考えられます。この疾患は腸の一部が血流不足に陥ることで発生し、腸の粘膜が壊死(えし)したり、炎症を起こしたりします。急激な腹痛(ふくつう)とともに、下痢(げり)や出血が見られます。

虚血性腸炎の便は血液混じりの粘液や軟便であることが多いです。重症だと血液量も増加します。

特に左下腹部に疼痛が伴いやすい事が特徴です。

写真はイメージです。

1.3. 鮮血便(憩室出血)

鮮血便が見られる場合、憩室出血(けいしつしゅっけつ)も一つの可能性として考えられます。憩室とは、腸壁(ちょうへき)が袋状に膨らんだ部分で、そこが出血することがあります。特に高齢者(こうれいしゃ)に多いとされています。

憩室出血は、通常、突然発症し、大量の鮮血便が見られることがあります。痛みを伴うこともありますが、無痛性のことも多いです。原因としては、加齢による腸壁の弱化や食物繊維不足が挙げられます。

大量の出血は便器の底が見えなくなるくらい真っ赤になる事が多いです。

写真はイメージです。

1.4. 黒色便(タール便)

黒色便またはタール便は、上部消化管からの出血によるもので、便が黒色やタール状になることをいいます。胃や十二指腸潰瘍、食道の出血が主な原因です。

タール便は、無症状のこともありますが、腹痛や吐き気(はきけ)を伴うこともあります。タール便が見られた場合、内視鏡検査を受け、原因を特定することが重要です。出血が続くと貧血(ひんけつ)やショックを引き起こすことがあります。

写真はイメージです。

1.5. 血便(大腸癌)

大腸癌、特に直腸やS状結腸の癌が原因の場合、血液は少量で鮮血ある事が多いです。ただし、上行結腸などの深部結腸の場合、肉眼でわかる出血がなかったりしますので注意が必要です。

また、腫瘍の太い血管が裂けたりすることで比較的多量に出血することも稀にあります。

診断には、内視鏡検査が有効です。早期に発見されれば、治療の選択肢も多くなります。

実際に大腸癌から出血している様子

2. 札幌大通の胃と大腸の内視鏡クリニックでの診療

当院では、胃と大腸の内視鏡検査を専門に行っています。最新の設備と経験豊かな医師が、精密な診断を提供します。

2.1. 大通駅徒歩30秒の立地

当院は、大通駅からわずか徒歩30秒という好立地にあります。通勤や通学の帰りにも気軽に立ち寄ることができ、時間を無駄にせずに検査を受けることが可能です。駅近くなので、公共交通機関を利用する方にも非常に便利です。

2.2. 鎮静剤を使用した大腸カメラ

大腸カメラ検査では、鎮静剤を使用することで患者様の苦痛を最小限に抑えることができます。初めての方でもリラックスして受けることが可能です。麻酔に習熟した医師が対応し、安全に配慮しています。鎮静剤の効果により、検査後もすぐに日常生活に戻ることができます。

2.3. 患者様の口コミと評価

当院では患者様からの口コミに対してその都度対応できるよう、日々努力や工夫を行っております。ご来院の際にはお気軽にご評価をお願い致します。

当院の口コミは下記リンクよりご覧ください

3. 大腸と胃に関する血便の原因

血便は大腸や胃に何らかの異常があることを示す重要なサインです。原因としては、出血性潰瘍やポリープ、癌などさまざまなものがあります。

3.1. 大腸からの出血の原因

大腸からの出血の原因にはいくつかあります。まず、大腸炎やクローン病などの炎症性疾患です。これらの疾患は、腸粘膜に炎症を引き起こし、出血することが多いです。また、大腸ポリープも原因の一つです。これらは良性ですが、大きくなると出血を引き起こすことがあります。加えて、大腸癌も考えられます。

3.2. 胃からの出血の原因

胃からの出血は、まず、胃潰瘍です。胃の粘膜が傷つき、出血することで血便が見られます。次に、胃癌です。胃癌は徐々に進行し、出血を伴うことがあります。また、胃のポリープも出血の原因となりえます。これらは良性のものが多いですが、放置すると出血を引き起こすことがあります。

3.3. 大腸カメラによる診断

大腸カメラは、大腸内の出血や異常を診断するための有効な方法です。内視鏡を使い、大腸全体を詳しく調べることができます。まず、前日に消化のよい食事を摂り、腸内をきれいにします。次に、内視鏡を挿入し、映像を確認しながら異常な部分を探します。大腸カメラによって早期発見が可能になり、早期治療へとつながります。これにより、重篤な病気の予防ができます。

4. 血便が出たときの対応

血便が出た場合、まず冷静になって状況を確認することが大切です。原因には、消化管のどこかで出血が起こっている可能性があります。原因不明のままでは治療が難しいので、詳細な観察が必要となります。

4.1. 早めに病院受診を。

血便が出た場合、軽視せずに早めに病院を受診することが効果的です。特に、初めての血便や症状が続く場合は、重大な疾病のサインかもしれません。血便の色や量、他の症状と合わせて医師に伝えると、診断が迅速かつ正確に行われるでしょう。写真にとって医師に見せるのも有効です。

4.2. 貧血症状があるときは要注意

血便と同時に貧血症状がある場合、特に注意が必要です。貧血症状には、疲労感や動悸、めまいなどが含まれます。また、手足が冷えやすくなることもあります。これらの症状が見られたら、早急に専門医を受診しましょう。貧血が続くと、体全体の健康状態が悪化する恐れがあるためです。

4.3. 1時間以内に複数回血便が出る場合は大量出血の恐れ

もし、1時間以内に複数回血便が出るようであれば、大量出血の可能性があります。そのような場合、一刻も早く救急車を呼びましょう。早期対応が生死を分けることがあるためです。大量出血は、貧血症状やショック状態を引き起こすことがあります。

5. 大腸癌による出血

出血は、大腸癌の症状としてよく見られるものです。ただし、必ずしも目に見える血液が便に混じるわけではないため、定期的な検査が重要です。

5.1. 大腸癌が原因で大量に出血するのは稀

大腸癌が原因で大量に出血するケースは稀です。大腸癌は進行してから初めて出血することが一般的なのです。そして、多くの場合、出血は微量であり、健診などの便潜血検査で初めて確認されることが多いです。

5.2. 初期段階では症状が出ない場合が殆ど

上述の通り、大腸癌の初期段階では、症状が出ない場合がほとんどです。多くの患者様が定期的な検査で発見されることが多いのです。早期発見のためには、定期的な健康診断や便潜血検査が重要です。また、家族歴がある場合や、リスク要因が高い人はさらに注意が必要です。

5.3. 便潜血陽性で大腸癌の検出は感度が高い

便潜血検査は、大腸癌の検出において非常に感度が高い検査方法です。特に無症状の段階で発見できるため、早期治療が可能となります。便に目に見えない微量の血液が混じっている場合、便潜血検査で陽性反応が出ます。この検査の結果が陽性の場合、さらに精密検査を受けることが推奨されます。

6. 便潜血検査について

便潜血検査は、一般的に大腸の健康状態を調べるための基本的な検査です。目に見えない少量の血液を検出することができるため、大腸がんの早期発見に役立ちます。

6.1. 目に見えない少量の血液でも検出する

便潜血検査は、肉眼では確認できない微量な血液も検出することができるため、体内の異常をいち早く発見するのに役立ちます。大腸の内壁に炎症やポリープ、あるいはがんがある場合、便に血液が混ざることがあります。

6.2. 2回のうち1回でも陽性なら大腸カメラを。

便潜血検査は通常2回行われますが、そのうち1回でも陽性が出た場合、大腸内視鏡検査を受けることが推奨されます。陽性の結果が出たということは、腸内に何らかの異常が存在している可能性があるからです。この異常が良性のものであっても、早期に発見することが大切です。したがって、大腸内視鏡検査を受けることで、より詳細な検査と診断を行い、適切な対策を講じる必要があります。

6.3. 痔があっても陽性なら大腸癌は否定できない。

痔があると便に血が混じることがありますが、便潜血検査が陽性だった場合、痔だけではなく大腸癌の可能性も考慮しなければなりません。痔による出血と大腸癌による出血は区別がつかないため、注意が必要です。そのため、便潜血検査で陽性反応が出たら、症状を無視せずに速やかに大腸内視鏡検査を受けることを強くおすすめします。

7. 血便が見られた場合の緊急対応法

血便は緊急を要する症状かもしれませんので、速やかに原因を把握しましょう。翌日以降でも問題のない血便か、それとも即座に病院を受診しなければいけないものか判断する必要があります。

7.1. 直ちに行うべき応急処置

血便が見られた場合、まず血液の色や量を確認します。鮮血であれば出血が直腸などの下部消化管からのものである可能性が高いです。黒色の血便は、胃などの上部消化管からの出血を示すかもしれません。

続いて、水分補給を行います。出血が続く場合や血便の量が多いと感じた場合は、大量の血液を失うことがあります。そのため、水分を摂って脱水を予防します。加えて、食事は控え、消化に負担がかかる食物や飲み物は避けることが重要です。

最後に、すぐに医療機関に連絡して受診が必要か相談します。特に、めまいや立ちくらみ、急激な血圧低下などの症状が見られた場合は、もっとも緊急性が高いサインとなるため、直ちに救急車を呼ぶべきです。

7.2. 救急外来を利用する際のポイント

救急外来を利用する際、まず、血便の量と色を詳細に医師に伝えることが重要です。また、血圧や脈拍、体温などのバイタルサインが正常かどうかを確認してください。これらは出血の影響を見極めるために必要な情報となります。

次に、普段の内服薬や既往歴を正確に医療スタッフに伝えることが求められます。特に、抗凝固薬や抗血小板薬を使用している場合は、出血が止まりにくくなる可能性があるため、これを必ず医師に報告します。

さらに、具体的な症状が発生した時刻、腹痛やめまいの有無、食事内容、最終食事時間なども詳細に説明すると、診断の手がかりとなります。

7.3. 家庭での対応策と注意点

血便が見られた場合、家庭でできる対応策としてまずは安静にすることが大切です。特に、アルコールや刺激物は避けるべきです。また、水分補給をしっかりと行うことも、体調管理の基本です。

次に、定期的な便の観察を続けます。血便が続く場合や異常な変化が見られた場合は、速やかに医師に相談するべきです。また、過度な運動やストレスを避け、体への負担を軽減することも重要です。

<文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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