ウォシュレットって身体にはいいの?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西3丁目 せんばビル4階

代表電話:011-242-7311検査結果説明専用電話:070-1212-9072

WEB予約 事前WEB問診
下層メインビジュアル

ウォシュレットって身体にはいいの?

ウォシュレットって身体にはいいの?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

         

2025年1月14日

『ウォシュレットに正しい使い方ってあるんですか?』

『ウォシュレットって汚い感じがするけど、どうなんですか?』

『ウォシュレットはやめられないです。』

そんな意見・質問を頂くのでウォシュレットについて解説していきます。

1. ウォシュレットの健康効果:身体にいいのか

ウォシュレットは、現代の生活において重要な存在となっています。特に衛生面での効果が高いと考えている方が多いです。しかし、すべてがポジティブな効果ばかりではありません。

1.1. 排便後に清潔感を得られるウォシュレットですが、使用の仕方によってはデメリットも。

ウォシュレットを使うことで、排便後に清潔感を得ることができます。この点は、大きな魅力です。しかし、使用方法を誤ると、いくつかのデメリットが生じる可能性があります。たとえば、ウォシュレットの使いすぎが便失禁を引き起こすことも報告されています。また、肛門部の皮膚バリアを損傷により肛門部掻痒感を引き起こすこともあります。

1.2. ウォシュレット症候群とは

ウォシュレット症候群とは、ウォシュレットの過度な使用や誤った使用によって引き起こされる一連の症状です。主に、肛門周りの皮膚トラブルや消化器系の問題が含まれます。肛門部の炎症や掻痒感が症状の代表例です。これらは、過度な水圧や洗浄時間によって引き起こされます。

ウォシュレット症候群は、適度な使用と正しい使い方を心掛けることで予防できます。それぞれの使用頻度や洗浄強度を適切に調整することが重要です。

1.3. ウォシュレットによる便失禁

ウォシュレットの水圧が原因で、肛門周りの筋肉が弱まったり、直腸内に水が入る事で失禁がおこしやすくなることがあります。

ウォシュレットの高い水圧や長時間の洗浄が、肛門の機能が低下します。この問題を防ぐためには、使用時間を適切に管理し、過度な水圧を避けることが不可欠です。予防策を講じることで、便失禁のリスクを低減することができます。

2. ウォシュレット使用の衛生面と清潔感

ウォシュレットは、現代のトイレ事情において重要な役割を果たしています。特に清潔感において、その効果は抜群です。ウォシュレットを使用することで、トイレットペーパーだけでは取り切れない汚れをしっかりと洗い流せるため、清潔感が保てます。

2.1. トイレ後の清潔を保つためのウォシュレット

トイレの後にウォシュレットを使用することで、より高い清潔感を得られます。トイレットペーパーだけでは不充分な箇所を、ウォシュレットの水流がきれいに洗い流します。

しかし、使用する際には手入れを怠らず、定期的にノズルや本体の清掃を行いましょう。これにより、ウォシュレット自体の清潔さも保つことができます。

2.2. デリケートゾーンの衛生管理

デリケートゾーンの衛生管理は、生活の質に直結する重要な要素です。ウォシュレットを使用することで、デリケートゾーンの清潔を簡単に保つことができます。ウォシュレットの水流は、トイレットペーパーでは届かない細かな汚れまで洗浄できます。

しかし、注意点として、ウォシュレットを使用する際の水圧や水温の設定には注意が必要です。デリケートゾーンは非常に敏感であり、高すぎる水圧や温度は皮膚を傷つける可能性があります。適切な設定で使用することで、より安全に清潔を保つことができます。

2.3. 感染症リスクとウォシュレットの関係

ウォシュレットは便利ですが、感染症リスクについても注意が必要です。特に公共のウォシュレットは、多くの人が使うため、清掃が不充分な場合に感染症の原因となることがあります。実際に、ウォシュレットを介して院内感染が発生した報告が存在します。このため、公衆トイレなどでの使用は慎重に行う必要があります。

まず、公共のウォシュレットを利用する前に、ノズルの清掃状況を確認することが大切です。可能であれば、専用の消毒シートでノズルを拭き取るとよいでしょう。次に、手洗いを徹底し、さらに手指消毒を行うことで、感染リスクを減少させることができます。

また、個人でウォシュレットを使う際も、定期的にノズルの清掃を行い、菌の繁殖を防止しましょう。

3. 正しい水圧と使用頻度で健康を守る

正しい水圧と使用頻度を守ることで、健康を維持することができます。しかし、高すぎる水圧や過剰な使用は、逆に健康に悪影響を与える可能性もあります。したがって、適切な水圧を選び、使用頻度をコントロールすることが大切です。

3.1. 適切な水圧選びのポイント

適切な水圧を選ぶポイントは、まずは「弱」で「数秒」使用することです。強すぎる水圧は、肛門部に刺激を与え、皮膚を傷つける可能性があります。また、適切な水圧を使うことで、効果的に汚れを落とすことができるため、清潔さも維持できます。

3.2. 使い過ぎによるデメリット

トイレの水圧を使いすぎると、そのデメリットもあります。まず、肛門部の皮膚バリアが壊れる可能性があります。皮膚バリアが弱まると、感染リスクが高まり、炎症や痒みが出ることがあります。このため、適度な使用が求められます。過度の洗浄は、必要な皮脂や湿気も奪ってしまい、結果として乾燥やひび割れを引き起こすことがあります。

3.3. 乾燥を防ぐための使用頻度

乾燥を防ぐためには、使用頻度にも注意が必要です。基本的に、日に1-2回の使用にとどめることが望ましいです。特に乾燥肌の方は、使用回数を減らすことが勧められます。また、毎回の使用後には、紙で拭きすぎないことが重要です。

4. ウォシュレットによるスキンケアの効果

ウォシュレットは、使用法によってはとても効果的です。温水でやさしく洗浄することで、肌への負担を軽減し、清潔に保つことができます。特に、トイレットペーパーでの摩擦を避けることで、肌荒れやかぶれのリスクを減らすことができるのです。

4.1. デリケートゾーンの肌を守る方法

デリケートゾーンのケアには、まず適切な洗浄が必要です。ウォシュレットでやさしく洗い流すことが、効果的な方法の一つです。そのあと、デリケートな部分専用の保湿クリームを使用することで、肌を守ることができます。

また、通気性の良い下着を選んで着用することも重要です。締め付けの少ない素材の下着を選び、摩擦から肌を守りましょう。

4.2. 肛門周辺のスキンケア方法

肛門周辺のスキンケアには、特に注意が必要です。ウォシュレットを使用することで、やさしく清潔に保つことができます。洗浄後は柔らかいタオルで優しく押さえながら乾かします。乾燥が気になる場合は、保湿クリームを塗ることも効果的です。

また、適切な食生活を心掛けることが大切です。繊維質の多い食事を摂ることで、お通じがスムーズになり、肛門周辺の負担が軽減されます。さらに、長時間座ることを避け、適度な運動を取り入れることで、血行を良くし、健康な肌を保つことができます。

6. トイレ習慣とウォシュレットの役割

トイレ習慣は、個々の健康に大変重要です。特に、定期的な排便は腸の調子を整えるために必要なのです。また、ウォシュレットを使うことで、清潔感が増し、快適な日常生活を送ることができます。

6.1. トイレ後のウォシュレット使用の重要性

トイレ後にウォシュレットを使用することで、紙だけでは取り切れない汚れをしっかりと落とすことができます。

そのため、臭いの原因となる菌の繁殖を抑えることができます。高齢者や妊婦など、しっかりと体を拭くことが難しい方にとっても、ウォシュレットの使用は非常に役立ちます。

ただし、ウォシュレットの使いすぎは逆効果となることもあります。水圧が強すぎると、肌にダメージを与える可能性があります。そのため、適切な使い方を心掛けることが重要です。

6.2. 清潔感以外のウォシュレット普及のメリット

ウォシュレットには経済的なメリットもあります。ウォシュレットによりトイレットペーパーの使用量を減らすことができます。そのため、紙のコストやゴミの量を削減することが可能です。また、家庭の水道代も抑えることができるでしょう。

また、ウォシュレットは環境にも優しいです。トイレットペーパーの消費量が減ることで、木材の使用量を減少させることができます。これにより、森林保護の観点からも大きなメリットが生まれます。家庭内でウォシュレットを普及させることで、環境負荷を軽減することができるのです。

6.3. 公共トイレでのウォシュレットの使い方

公共トイレでウォシュレットを使用する場合、使い方には注意が必要です。公共のウォシュレットは、多くの人が使用するため、清潔さには限界があります。そのため、どうしても使用したい場合は、携帯ウォシュレットを持参することをお勧めします。

携帯ウォシュレットは、持ち運びが便利で、簡単に使用できるのが特徴です。自分で適切に洗浄し、安心して使うことができます。特に旅行や外出時には、携帯ウォシュレットがあると、いつでも清潔を保つことができるでしょう。

7. 血便がでたら大腸カメラを。

ウォシュレット使用者にも血便が出る方が多いです。血便が出た場合、その原因を調べるために大腸カメラの検査が必要です。早期発見は重大な病気を予防するためにも重要です。

7.1. ウォシュレット使用者に多い裂肛

ウォシュレットの使用者に裂肛が多いことが報告されています。裂肛とは、肛門付近の皮膚が裂けることによって起こる痛みと出血を伴う疾患です。ウォシュレットの水圧が強すぎることや、長時間の使用が原因となることが多いです。特に強い水流を使うと、肛門周囲の皮膚がダメージを受けやすくなります。さらに、裂肛後にウォシュレットを使用する事で感染のリスクも高まります。

7.2. 血便は大腸内部からの出血の可能性もあり

血便が出ても痔が原因と考え、放置するケースが多いですが、血便の原因には、痔や潰瘍、炎症、そして大腸がんなどが考えられます。血便が出た場合は早期に医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

7.3. 血便がでたら大腸カメラを。

大腸カメラは、大腸内部や肛門部の視覚的な確認を行い、異常があるかどうかを詳しく調べる方法です。早期の対応が重要で、原因を特定して適切な治療を行うことで、重篤な病気の予防や早期発見が可能となります。また、大腸カメラの検査は技術の進歩により、痛みが少なく受けやすくなっています。ですから、血便に気づいた際には、ためらわずに医師に相談し、大腸カメラの検査を受けることが大切なのです。

<文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

・関連記事

TOP