2025年3月20日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田です。

急に血便がでたり、健康診断の便検査で「陽性」という結果が出ると不安になる方が多いと思います。「もしかして、大変な病気なのでは…」と心配になるのは当然のことです。

ただ、検査をしに行くにしてもすぐに予約が取れなかったり、仕事が忙しくてまとまった休みが取れない方がいると思います。

当院では、そのような状況の患者様のために、土曜日・日曜日、そして場合によっては当日初診での大腸カメラ検査がWEBから簡単に予約可能です。

「え、土日に大腸カメラを受けられるの?」 「事前に外来受診しなくても大丈夫なの?」
そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。本日は、大腸カメラの重要性、そして当院の特長について詳しくご説明させていただきます。あなたの不安を少しでも解消し、早期の精密検査へと踏み出す一助となれば幸いです。

目次
初診でも大腸カメラ検査が可能な理由

当院では、初診の方でも大腸カメラ検査を受けていただくことが可能です。

その理由は主に以下の点にあります。

- 便利な立地と診療体制: 大通駅から徒歩30秒とアクセスが良く、土日も診療しているため、平日に時間が取れない方でも受診しやすい環境です。
- 院内下剤予約システム: 通常、大腸カメラ検査前には自宅で下剤を服用する必要がありますが、当院では院内で下剤を服用する予約が可能です。これにより、検査前日に来院する手間が省け、検査当日の来院だけで済むため、遠方の方や忙しい方にとって大きなメリットとなります。
- スムーズな検査への取り組み: 事前のWEB問診にご協力いただくことで、診察がスムーズに進み、検査までの時間を短縮できます。

もちろん、患者様の健康状態によっては、事前の診察や他の検査が必要となる場合もあります。しかし、多くの場合、初診時に医師が検査の必要性を判断し、準備が整えばそのまま大腸カメラ検査を行うことが可能です。
気になる症状がある方は、まずはお気軽にご相談ください。早期発見・早期治療のためにも、一度の受診で検査まで完了できる当院のシステムをぜひご活用ください。



なぜ便潜血検査で陽性になるの?それは体からの大切なサインです

便潜血検査で陽性となった場合、それは便の中に微量の血液が混じっていることを示しています.

しかし、「陽性」という結果が出たからといって、すぐに大腸がんと決まるわけではありません. 便潜血検査が陽性となる原因は、大腸がん以外にも様々なものが考えられます. 例えば、以下のような疾患や状態でも陽性となることがあります。
- 大腸ポリープ: 大腸の粘膜にできるイボ状の隆起で、良性のものからがん化する可能性のあるものまであります. ポリープの表面が便と擦れることで出血することがあります.
- 痔(じ): 肛門付近の血管がうっ血したり、切れたりすることで出血します.
- 潰瘍性大腸炎: 大腸の粘膜に炎症が起こる病気で、出血を伴うことがあります.
- その他の炎症性疾患: 大腸の粘膜に炎症を起こす様々な病気が出血の原因となることがあります.
- 食事の影響: ごく稀に、摂取した食品に含まれる成分が便潜血検査に影響を与えることがあります.
日本対がん協会の統計データによると、便潜血検査で陽性となる確率は約5%から10%とされています. しかし、陽性の方の中で実際に大腸がんが発見される確率は、自治体が行った大腸がん検診の報告では2019年度で2.79%というデータもあります.
これらの数字からもわかるように、便潜血陽性だからといって過度に心配する必要はありません。しかし、見逃すことのできない病気が隠れている可能性も否定できないため、精密検査は必ず受けていただく必要があるのです.



なぜ大腸カメラ(内視鏡検査)が必要なのか?

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、大腸の粘膜を直接観察できる最も有効な検査です.

大腸カメラ検査では、以下のことが可能です:
- 粘膜の状態を直接観察し、炎症、潰瘍、ポリープ、がんなどの病変の有無を確認できます. 早期のがんを発見する上で非常に優れています.
- 疑わしい部分があれば、その場で組織を採取(生検)し、病理検査を行うことで確定診断をつけることができます.
- ポリープが見つかった場合、その場で切除することも可能です. 特に、がん化する可能性のある腺腫性ポリープを早期に切除することは、大腸がんの予防に直接繋がります.
大腸がんは、早期に発見し適切な治療を行えば治癒する可能性の高いがんです. しかし、初期には自覚症状がほとんどないため、症状が現れた時には病気が進行している可能性も否定できません. だからこそ、早期発見のためには定期的な検診と、便潜血陽性時の精密検査が非常に重要なのです.



札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックだからできること

「精密検査が必要なのはわかったけど、仕事や家庭の都合でなかなか時間が取れない…」

多くの方がそう思われるかもしれません。当院では、そのような患者様のご要望にお応えできるよう、様々な体制を整えております。

土日でも検査が可能
当院の大きな特長の一つが、土曜日・日曜日でも大腸カメラ検査を実施していることです. 平日はお仕事や家事で忙しい方にとって、週末に検査を受けられることは大きなメリットとなります。
当日初診での検査も可能な場合があります – まずはお気軽にご相談ください
「便潜血陽性」の結果が出てすぐに精密検査を受けたいという方もいらっしゃるでしょう。当院では、は当日初診での大腸カメラ検査も可能な場合がございます。※食事制限などの条件がございます。
もちろん、検査前の準備や患者様の状態によっては、後日の検査となる場合もございます。しかし、「すぐに検査を受けたい」というご要望には、できる限りお応えしたいと考えておりますので、まずはお電話にてお気軽にご相談ください.

当院で内視鏡検査をご希望の方は以下のリンクからご予約ください。

経験豊富な専門医による質の高い検査
内視鏡検査は、医師の技術と経験が非常に重要です. 当院には、豊富な経験を持つ内視鏡専門医が在籍しており、患者様一人ひとりに合わせた丁寧な検査と診断を行っております.
苦痛の少ない検査への配慮 – 無痛内視鏡
「大腸カメラは痛い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません. 当院では、患者様の苦痛を最小限に抑えるために、鎮静剤を用いた無痛内視鏡検査も行っております. 鎮静剤を使用することで、検査中はほとんど眠ったような状態で受けることができ、「検査中の記憶がほとんどない」という方もいらっしゃいます. 鎮静剤の使用をご希望される場合は、事前に医師にご相談ください。ただし、鎮静剤を使用した場合は、検査後の自動車や自転車の運転は終日控えていただく必要があります.



最新の内視鏡システムと清潔な環境
当院では、大学病院レベルの内視鏡システムを導入し, より詳細な観察と診断を可能にしています。また、検査で使用する内視鏡機器は、ガイドラインに沿った厳格な洗浄・消毒を行っており、安心して検査を受けていただけるよう、衛生管理を徹底しております.
丁寧な事前説明とアフターフォロー
初めて大腸カメラを受ける方や、検査に不安を感じる方もいらっしゃると思います。当院では、検査前に医師やスタッフが検査の流れや注意点について丁寧に説明し、患者様の疑問や不安を解消するよう努めております. また、検査後も体調の変化や食事などについて、丁寧なアフターフォローを行っております. ポリープが発見された場合の治療方針についても、詳しくご説明いたします.



大腸カメラ検査の流れ – 事前準備から検査後まで

大腸カメラ検査をスムーズに検査を行い、正確な診断を得るためには、事前の準備が重要です。

検査前の準備
- 事前診察: まずは医師による診察を受けていただき、既往歴や内服薬、アレルギーの有無などを詳しくお伺いします。検査に関するご質問や不安な点があれば、遠慮なくお尋ねください.
- 食事制限: 検査の2~3日前から、キノコ類、種のある果物、食物繊維や脂肪分の多い食品を避けていただき、消化の良い食事を摂っていただきます. 前日の夕食は、消化の良いものを20時までに済ませてください.
- 下剤の服用: 検査前日の夜から、医師の指示に従って前処置用の下剤を服用していただきます. 腸の中をきれいに洗い流すことで、より鮮明な画像を得ることができ、小さな病変も見逃しにくくなります. 当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な下剤を選んでご提供いたしますのでご安心ください.
- 水分摂取: 検査数日前から、積極的に水分を摂取するよう心がけてください. 検査前日の夜からは、水、お茶、スポーツドリンク以外の飲食は控えてください.

検査当日
- ご来院: 予約時間にご来院いただき、受付をお済ませください.
- 検査着への着替え: 検査しやすいように検査着に着替えていただきます.
- 鎮静剤の投与(希望者): 鎮静剤をご希望の方には、点滴を行います.
- 検査: 検査室へ移動し、内視鏡を肛門からゆっくりと挿入し、大腸の奥まで観察していきます. 検査時間は通常15分から30分程度です. 検査中は、リラックスして医師の指示に従ってください.
- リカバリー: 検査後は、鎮静剤の影響がなくなるまでリカバリー室でしばらくお休みいただきます.

検査後
- 結果説明: 医師より検査結果について詳しくご説明いたします. 採取した組織がある場合は、後日病理検査の結果をご説明いたします。
- 食事: 検査後は、少量の水分から始め、問題なければ通常の食事が可能です. ポリープ切除を行った場合は、約1週間は消化の良い食事を心がけ、刺激物、脂肪分の多い食品、生もの、アルコールは避けてください. 便秘予防のため、十分な水分摂取も心がけてください.



大腸ポリープと大腸がん – 早期発見・早期治療が重要

大腸ポリープは、大腸の粘膜にできる良性の腫瘍です

その一部が時間をかけて悪性化し、大腸がんになることがあります. 特に、腺腫性ポリープは大腸がんへの前がん状態とされており, これを早期に発見し切除することで、がん化のリスクを大幅に軽減できます.
大腸カメラ検査では、小さなポリープも見つけやすく, その場で切除することも可能です. 日帰りでの処置も可能な場合が多く, 早期にポリープを取り除くことが、大腸がん予防へと直結するのです.



大腸がんのリスク要因と予防 – 生活習慣の見直しも大切

大腸がんの発症には、様々な要因が関与しています.

主なリスク要因としては、加齢(50歳以上), 大腸がんやポリープの家族歴, 食生活(赤身肉や加工肉の過剰摂取、食物繊維不足), 喫煙, 飲酒, 肥満, 運動不足 などが挙げられます.
これらのリスク要因を意識し、バランスの取れた食生活(野菜、果物、全粒穀物、魚など食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取する), 適度な運動, 禁煙, 節酒 などを心がけることが、大腸がんの予防につながります. また、40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的に大腸がん検診を受けることが非常に重要です.



大腸カメラ検査の費用と保険適用について

大腸内視鏡検査は、症状がある場合や、便潜血検査で陽性となった場合など、医師が必要と認めた場合には健康保険が適用されます.
保険適用の場合、自己負担額は通常3割となります. 当院の場合、3割負担の方で1万5千円から3万円程度が目安となります. ただし、検査の結果、ポリープを切除したり、組織検査を行った場合には、別途費用がかかることがあります. 費用の詳細については、検査前または検査後にお気軽にご質問ください.
また、大腸ポリープ切除などの治療内容によっては、加入されている生命保険の手術給付金が支払われる場合があります. ご加入の保険会社にお問い合わせいただくことをお勧めします.
さらに、大腸内視鏡検査にかかった費用は、確定申告で医療費控除の対象となる場合があります. 領収書は大切に保管しておきましょう.



検査を受ける上での注意点

大腸カメラ検査を受けるにあたっては、以下の点にご注意ください:
- 検査数日前から水分を積極的に摂取する.
- 検査2-3日前から、キノコ類、種のある果物、食物繊維や脂肪分の多い食品を避ける.
- 検査前日の食事は消化の良いものを摂取し、20時までに夕食を済ませる.
- 検査前日の夜から水、お茶、スポーツドリンク以外の飲食を控える.
- 検査4-6時間前から前処置用の洗浄液を服用する.
- 常用薬(特に血液をサラサラにする薬、糖尿病薬、心臓薬など)がある場合は、事前に医師に相談し指示に従う.
- 鎮静剤を使用する場合、車・バイク・自転車の運転は控える.
- ポリープ切除を行った場合、約1週間は消化の良い食事を心がけ、刺激物、脂肪分の多い食品、生もの、アルコールは避ける.
- 便秘予防のため、十分な水分摂取を心がける.



まずはお気軽にご相談・ご予約ください

便潜血検査で「異常あり」と判定されたことは、決して無視できないサインです. 早期に精密検査を受け、適切な診断と治療を行うことが、ご自身の健康を守るために最も重要なことです.
当院では、患者様が安心して検査を受けられるよう、万全の体制を整えております。土曜日・日曜日の検査 や、当日初診での検査 も可能な場合がございますので、まずはお電話 またはウェブサイト からお気軽にご相談・ご予約ください。
ご心配なことやご不明な点がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。皆様の健康な毎日をサポートできるよう、スタッフ一同努めてまいります。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。

内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!


