とらなくてもいい大腸ポリープってあるの?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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とらなくてもいい大腸ポリープってあるの?

とらなくてもいい大腸ポリープってあるの?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年4月17日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田です。

皆さん、大腸カメラで「小さなポリープがありますね」と言われたことはありますか?

中には、「切除しなくても問題ないですよ」と説明を受けた方もいらっしゃるかもしれません。

では、どんなポリープを切除して、どんなポリープは切除しなくてもいいのでしょうか。

今回は、この疑問について詳しく解説し、なぜ大腸カメラ検査が重要なのか、そして当院で安心して検査を受けていただける理由についてお話ししたいと思います。

自己判断は非常に危険ですので、ぜひ最後までお読みください。

大腸ポリープとは?種類と特徴

大腸ポリープとは、大腸の粘膜の一部が異常に増殖してできた隆起性病変の総称です。

その形状や大きさは様々で、数ミリの小さなものから数センチに及ぶものまであります。

大腸ポリープは、大きく腫瘍性ポリープ非腫瘍性ポリープの2種類に分けられます。

腫瘍性ポリープ(腺腫など):

将来的に大腸がんへと進行する可能性のあるポリープです。腺腫には、管状腺腫、絨毛腺腫、鋸歯状病変(SSL/SSA)などがあり、特に絨毛腺腫や鋸歯状病変はがん化のリスクが高いとされています。

非腫瘍性ポリープ(過形成性ポリープ、炎症性ポリープなど):

炎症や粘膜の過形成などによってできるポリープで、一般的にがん化のリスクは低いと考えられています。

直腸の過形成性ポリープは放置しても大丈夫?

非腫瘍性ポリープである、過形成性ポリープは切除適応とならないケースが多いです。

過形成性ポリープはがん化のリスクが低いとされており、特に直腸周辺にみられる、5mm以下の過形成性ポリープであれば放置する事が許容されており、“とらなくてもいいポリープ”に該当します。

場所や大きさによっては見た目だけでは判断できない:

内視鏡検査の際、医師はポリープの形状や色、表面の模様などからある程度の予測を立てますが、見た目だけで過形成性ポリープと断定することはできない場合があります

特に、上行結腸などの深部結腸の鋸歯状病変(ポリープ)の中には、過形成性ポリープと非常に似た外観を持つものがあり、これらはがん化するリスクがあることが知られています。

また、10mm以上の過形成性ポリープは癌化する恐れがある事も報告されています。

病理検査の必要性:

ポリープの最終的な診断は、切除した組織を顕微鏡で詳しく調べる病理検査によって確定されます。そのため、たとえ内視鏡医が過形成性ポリープの可能性が高いと判断した場合でも、場所によっては念のため切除して病理検査を行う場合があります。

見落としのリスク:

小さな腺腫(腫瘍性ポリープ)が過形成性ポリープに紛れて存在している可能性も否定できません。早期の小さな腺腫であれば、内視鏡的な切除で根治が期待できますが、見逃してしまうと将来的に進行がんへと繋がる可能性があります。

したがって、「直腸にあるから」「過形成性ポリープの疑いだから」といって自己判断で放置することは非常に危険です。将来の大腸がんのリスクを排除するためには、大腸カメラ検査でポリープを発見し、切除して病理検査を行うことが最も確実な方法と言えるでしょう。

実際の過形成ポリープの写真

大腸カメラ検査の重要性:早期発見・早期治療のために

大腸がんは、日本人の罹患率が高いがんの一つであり、特に女性においてはがんによる死亡原因の第1位となっています。

しかし、大腸がんは早期に発見し、適切な治療を行えば比較的治りやすいがんです。

大腸カメラ検査は、大腸の粘膜を直接観察できるため、早期の大腸がんやがん化する前のポリープを発見するのに非常に有効な検査です。そして、検査中に発見されたポリープは、その場で内視鏡的に切除することが可能です。

ポリープを切除することで、将来の大腸がんのリスクを大幅に減らすことができるのです。これは、大腸がんの予防において非常に重要なポイントです。特に、40歳を過ぎると大腸がんのリスクは徐々に高まりますので、定期的な大腸カメラ検査が推奨されます。

以下のような方は、特に積極的に大腸カメラ検査を受けることをお勧めします:

・40歳以上の方

・大腸がんや大腸ポリープの家族歴がある方

・過去に大腸ポリープを切除したことがある方

・便潜血検査で陽性と判定された方

・血便が出たことがある方

・便秘や下痢が続く、便が細くなったなどの便通異常がある方

・原因不明の腹痛や体重減少がある方


札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックの特長:安心・安全な検査のために

当院では、患者様が安心して大腸カメラ検査を受けていただけるよう、様々な点に配慮しております。

消化器内視鏡専門医による丁寧な検査:

経験豊富な消化器内視鏡専門医が、最新の内視鏡システムを用いて、高精度かつ丁寧な検査を行います。

苦痛の少ない検査:

ご希望に応じて、鎮静剤を用いた「無痛大腸カメラ検査」を提供しております。鎮静剤により、検査中はほとんど眠ったような状態で受けることができ、苦痛や不快感を大幅に軽減できます。過去に鎮静剤が効きにくかった方も、遠慮なくご相談ください。

女性への配慮:

女性スタッフによる検査時の丁寧なサポートや、恥ずかしさに配慮した検査着の使用など、女性の患者様が安心して検査を受けられる環境を整えています。生理中の検査も可能ですのでご安心ください。

プライバシーへの配慮:

検査中はもちろん、検査前後の待合室でも、患者様のプライバシーに配慮した空間づくりを心がけています。

分かりやすい説明:

事前診察では、検査の流れや注意点などを丁寧に説明し、患者様の不安を解消します。検査後も、内視鏡画像をご覧いただきながら、結果を詳しく分かりやすくご説明いたします。

迅速なポリープ切除と病理検査:

ポリープが発見された場合は、その場で可能な限り切除を行い、速やかに病理検査へと提出します。これにより、良性・悪性の診断を早期につけることができます。

清潔な検査環境:

使用する内視鏡や処置具は、徹底的に洗浄・消毒を行っており、院内感染のリスクを最小限に抑えています。検査着も使い捨てのものを使用しています。

駅近でアクセス便利:

札幌大通駅徒歩30秒という好立地にあり、お仕事帰りや買い物のついでにもお立ち寄りいただけます。土日も検査を行っておりますので、平日に時間が取れない方でも安心して受診いただけます。午前中だけで検査を終わらせることも可能です。

ポリープが発見された場合の対応

当院では、大腸カメラ検査でポリープが発見された場合、その場で内視鏡的に切除を行います。

主な切除方法としては、以下のものがあります:

ポリペクトミー(CSP):

スネアと呼ばれる金属製の輪をポリープに引っ掛け、正常粘膜ごと切りとる方法です。小さなポリープの切除に適しています。

内視鏡的粘膜切除術(EMR):

生理食塩水などを粘膜下層に注入してポリープを持ち上げ、スネアを引っ掛けて通電して焼いて切除する方法です。平坦な形のポリープや、やや大きなポリープに適しています。

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD):

特殊なナイフを用いて、粘膜下層を剥離しながらポリープを切除する高度な技術です。大きな平坦なポリープや早期がんの治療に用いられます。入院での治療が通常です。

切除したポリープは、病理検査に提出し、良性か悪性か、がん化の可能性はあるかなどを詳しく調べます。その結果に応じて、経過観察や追加治療が必要になる場合があります。たとえ病理検査の結果が良性の過形成性ポリープであったとしても、定期的な大腸カメラ検査による経過観察は重要です。

費用と保険について

大腸内視鏡検査は、症状がある場合など、医師が必要と認めた場合には健康保険が適用されます

保険適用の場合、自己負担額は通常3割となります。

ポリープを切除したり、組織検査を行った場合には、別途費用がかかることがあります。費用の詳細については、検査前または検査後にお気軽にご質問ください。

また、大腸ポリープ切除の手術給付金がご加入の生命保険でカバーできる場合があります。事前にご自身の保険会社にご確認いただくことをお勧めします

最後に

「小さいポリープはとらなくてもいい」と安易に考えるのは危険です。

とらなくてもポリープと診断された場合でも、それが本当に非腫瘍性であるのか、他に隠れた病変がないのかをしっかりと確認するためには、経験豊富な内視鏡医による精密な観察と、必要に応じたポリープ切除・病理検査が不可欠です。

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでは、皆様が安心して検査を受け、健康な毎日を送れるよう、質の高い医療を提供しています。大腸のことで少しでも気になることがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

早期発見・早期治療が、大腸がんからご自身を守るための最も重要な一歩です

<文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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