40代からの便潜血検査、何歳まで受けるべき?検査頻度の目安|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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40代からの便潜血検査、何歳まで受けるべき?検査頻度の目安

40代からの便潜血検査、何歳まで受けるべき?検査頻度の目安|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年3月28日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田です。

本日は、40代からの便潜血検査について、いつまで受けるべきか、検査頻度の目安について詳しく解説させていただきます。 

40代という年齢は、社会的に責任が増し、ご自身の健康を後回しにしてしまいがちな時期かもしれません。しかし、大腸がんの発症リスクは、この年代から徐々に高まり始めることをご存知でしょうか? 

大腸がんは、早期に発見し適切な治療を行えば、十分に治癒が期待できる病気です。しかし、初期には自覚症状がほとんどないため、定期的な検診が非常に重要となります。 

現在、大腸がん検診として広く行われているのが便潜血検査です。これは、便の中に目に見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査で、大腸からの出血の可能性を示唆する手がかりとなります。 

1. 便潜血検査の限界と大腸カメラの重要性 

便潜血検査は簡便な検査ですが、その結果には注意が必要です。 

  • 日本対がん協会の統計データによると、便潜血検査で陽性となる確率は約5%から10%と報告されています。 
  • しかし、「陽性」という結果が出たとしても、実際に大腸がんが発見される確率は決して高くありません。
  • また、便潜血検査が「陰性」であったとしても、早期のがんや小さなポリープでは必ずしも出血があるとは限りません。 

では、大腸がんを早期に発見するためにはどうすれば良いのでしょうか?その答えは、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)です。 

  • 大腸カメラ検査は、大腸の粘膜を直接観察できる最も有効な検査です。 
  • 粘膜の状態を直接観察し、炎症、潰瘍、ポリープ、がんなどの病変の有無を詳細に確認できます。 
  • 5mm以下の小さなポリープも見つけやすく、早期のがんを発見する上で非常に優れています。 
  • 疑わしい部分があれば、その場で組織を採取(生検)し、病理検査を行うことで確定診断をつけることができます。 
  • ポリープが見つかった場合、その場で切除することも可能です。 

2. 40代からの便潜血検査、何歳まで?頻度の目安 

40代は、大腸がんのリスクが高まり始める年代です。

国立がん研究センターのデータによると、大腸がんの罹患率は40代から増加傾向にあります。特に、食生活の欧米化や運動不足などがその要因として考えられています。 

では、40代から便潜血検査をいつまで、どのくらいの頻度で受けるべきでしょうか? 

国の指針では、40歳以上の方に年1回、74歳までの便潜血検査が推奨されています。これは、早期発見による死亡率減少効果が科学的に示されているためです。 

しかし、便潜血検査には限界があることを考慮すると、特に以下のようなリスク要因をお持ちの方は、より積極的な検査、すなわち大腸カメラ検査を検討されることを強くお勧めします: 

  • ご家族に大腸がんや大腸ポリープの既往歴がある方 
  • 過去に大腸ポリープを切除したことがある方 
  • 便秘と下痢を繰り返すなど、便通異常がある方 
  • 赤身肉や加工肉を多く摂取する食生活の方 
  • 飲酒や喫煙の習慣がある方 
  • 肥満の方 
  • 便が細くなったと感じる方 
  • 50歳以上

便潜血検査を何歳まで受けるべきかという明確な年齢制限はありませんが、75歳以上の方の場合、精密検査である大腸カメラ検査のリスクも考慮する必要があります。

医師とよく相談し、ご自身の健康状態やリスク、そして検査のメリットとデメリットを理解した上で、検査を受けるかどうかを判断することが大切です。 

3. 札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックへご相談ください 

当院では、便潜血検査で陽性となった方に大腸カメラ検査を提供しております。 

  • 当院では、鎮静剤を使用した無痛大腸カメラ検査も行っており、リラックスした状態で検査を受けていただけます。 
  • 土曜日・日曜日も検査が可能ですので、平日はお忙しい方でも安心して受診いただけます。 
  • WEB予約にも対応しており、24時間いつでもご予約いただけます。 
  • ご希望に応じて、胃カメラとの同時検査も可能です。 
  • 院内で下剤を服用いただくことも可能ですので、ご自宅での準備に不安がある方や遠方からお越しの方も安心して検査を受けていただけます。 
  • 大通駅徒歩30秒とアクセスも非常に便利です。 
  • 高い病変検出率を維持しており、質の高い内視鏡検査を提供しています。 

「もしかして、私も…」と少しでも不安を感じられた方は、決して自己判断で放置せず、まずは当院にご相談ください。早期発見・早期治療が、皆様の健康な未来を守るための最も重要な一歩です。皆様のご来院を心よりお待ちしております。 

当院で内視鏡検査をご希望の方は以下のリンクからご予約ください

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4. 大腸癌の初期症状:見逃しやすいサイン 

大腸癌の初期には、特徴的な症状が現れにくいのが現状ですが、以下のような、見過ごされがちなサインが現れることがあります。 

  • 便通の変化: 排便の回数や間隔が変化することがあります。例えば、便秘がちになったり、下痢をしやすくなったり、便秘と下痢を繰り返すといった症状です。。 
  • 便の形状の変化: 便が細くなる、いわゆる「便柱狭小化」が見られることがあります。これは、腫瘍が腸の内腔を狭めることで起こると考えられます。 
  • 腹部の不快感: 原因不明のお腹の張りや違和感、鈍痛を感じることがあります。初期には軽い症状であるため、多くの方が「ただの食べ過ぎ」や「疲れ」などと自己判断してしまいがちです。 
  • 体重減少: 特にダイエットなどを意識していないにもかかわらず、徐々に体重が減っていくことがあります。これは、がん細胞がエネルギーを消費したり、食欲不振を引き起こしたりすることが原因と考えられます。 
  • 疲労感: これまで感じたことのないような強い倦怠感や疲労感が続くことがあります。これは、がん細胞が体力を奪ったり、貧血を引き起こしたりすることが原因で起こります。 

これらの症状は、大腸癌の初期だけでなく、他の消化器系の病気でも見られることがあります。しかし、これらの症状が続く場合や、複数当てはまる場合は、決して自己判断せずに、専門医の診察を受けるようにしてください。 

5. 大腸癌が進行した際の症状:より明確なサイン 

大腸癌が進行すると、より明確な症状が現れるようになります。これらの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。 

  • 血便: 便に血が混じる、いわゆる「血便」が見られるようになります。進行がんの場合、腫瘍からの出血量が増えるため、肉眼でも確認できることがあります。出血の色は、肛門に近い部位からの出血では鮮やかな赤色、奥の部位からの出血では暗褐色になることがあります。 
  • 強い腹痛: 腫瘍が大きくなるにつれて、腹痛の程度が増したり、持続的な痛みを感じるようになることがあります。また、腸閉塞を引き起こすと、激しい腹痛、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。 
  • 貧血: 慢性的な出血により、貧血を引き起こすことがあります。貧血になると、めまい、動悸、息切れなどの症状が現れます。 
  • しこり: お腹を触るとしこりのようなものに触れることがあります。これは、進行したがんが大きくなったことで触れることができるようになったものです。 
  • 排便困難: 腫瘍が大きくなり腸管を塞ぐと、便が出にくくなる、または全く出なくなることがあります。これは、腸閉塞の兆候であり、緊急の処置が必要となる場合があります。 

これらの症状は、進行した大腸癌の明確なサインです。しかし、これらの症状が現れた時点で治療を開始しても、早期に発見された場合に比べて治療の選択肢が狭まり、治療の負担も大きくなる可能性があります。

<文責:福田遼>

内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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