2025年3月25日

皆様、こんにちは。札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田遼です。

北海道の大腸癌死亡率を減少させるため、内視鏡検査を中心とした診療に力を注いでおります。

さて、今回はタイトルにもありますように、「過去3年以内に大腸カメラ検査を受け、異常がなかった方を対象に、内視鏡的下剤注入法を用いた大腸カメラ検査をお勧め」というタイトルでコラムを書きました。

「大腸カメラは大切だと分かっていても、あの大量の下剤を飲むのがどうしても苦手…」

多くの方がそう思われているのではないでしょうか。

実際、私自身も検査の必要性は理解しているものの、あの独特の味や量、そして検査までの時間的な拘束感を考えると、なかなか検査をしたくありません。

しかし、ご安心ください。当院では、そのような患者様の負担を少しでも軽減し、より快適に大腸カメラ検査を受けていただけるよう、内視鏡的下剤注入法を導入いたしました。

目次
なぜ内視鏡的下剤注入法が可能なのか?

従来の経口下剤による前処置は、検査前にご自宅で数リットルの下剤を服用しておりました。

これは、効果が高い反面、味や匂いが苦手・大量の液体を飲むのが辛いなど、患者様にとって大きな負担となっていました。
一方、内視鏡的下剤注入法は、胃カメラ検査の際に、内視鏡を通して直接消化管内に下剤を注入する方法です。これにより、通常の内服による準備を大幅に省略することが可能になります。
具体的には、まず胃カメラ検査を受けていただきます。その際、胃や十二指腸の状態を確認すると同時に、少量の液体下剤を直接十二指腸に注入します。その後、クリニック内のリカバリースペースで1~2時間ほどお待ちいただき、自然な排便を促します。排便が確認でき次第、大腸カメラ検査へと移行します。
この方法の最大のメリットは、煩わしい経口下剤の服用がほぼ不要になることです。下剤の味や匂いを気にする必要も、大量の液体を飲む苦痛もありません。また、ご自宅で長時間トイレにこもる必要もなく、クリニック内で検査の準備が完了するため、時間的な拘束も大幅に軽減されます。



内視鏡的下剤注入法が可能な条件

ただし、この内視鏡的下剤注入法をご利用いただくには、いくつかの条件がございます。

下剤注入すると通常よりも腸管にかかる負荷が高まるため、腸管内に閉塞性病変がないか事前に調べる必要があります。
3年以内に大腸カメラをおこなっており、その際に問題がなければ注入法は概ね可能と考えますが、
直近で検査歴がない場合には、画像検査等で腸管に閉塞や狭窄所見がないかチェックが必要です。
また、ご高齢の方や長期間の便秘や腹痛がある方も穿孔のリスクのため注意が必要です。
当院での適用条件としては、以下のような項目が挙げられます。
- 年齢が80歳未満であること
- 便が細かったり、4日以上の便秘症状がないこと
- 腹痛がないこと
- 事前に当院で診察を受けていただくこと
これらの条件を満たすことで、より安全かつ快適に内視鏡的下剤注入法による大腸カメラ検査を受けていただくことが可能となります。



当院で大腸カメラを受けるメリット

内視鏡的下剤注入法の導入に加え、当院では患者様に安心して大腸カメラ検査を受けていただけるよう、様々な特長を備えております。

- 大通駅徒歩30秒の好立地: 札幌市営地下鉄大通駅から徒歩わずか30秒というアクセス抜群の場所に位置しております。
- 土日検査可能: 平日お忙しい方でも、土曜日・日曜日にも検査を受けていただくことができます。
- 豊富な症例数と信頼性: 当院の医師は内視鏡検査・治療に携わってきた経験豊富な専門医です。
- WEB予約可能: 24時間いつでもWEBから簡単に予約を取ることができ、忙しい方にも便利です。
- 鎮静剤使用による無痛検査: ご希望に応じて鎮静剤を使用し、眠ったような状態で検査を受けていただくことが可能です。


大腸カメラ検査の重要性

大腸がんは早期に発見し適切な治療を行えば、十分に治癒が期待できる病気です。

しかし、初期には自覚症状がほとんどないため、定期的な検査が非常に重要となります。
特に、40歳を過ぎると大腸がんのリスクは徐々に高まります。食生活の欧米化や運動不足、喫煙、飲酒などもリスクを高める要因となります。また、ご家族に大腸がんの既往歴がある方は、より注意が必要です。
大腸カメラ検査は、早期の大腸がんや前がん病変である大腸ポリープを発見するために最も有効な検査です。検査中にポリープが発見された場合は、その場で切除することも可能です。
大腸ポリープを切除することで、将来の大腸がんの発症リスクを大幅に下げることが科学的に証明されています。



患者様の不安を解消するために

「以前、経口下剤を飲むのが辛くて、もう二度と受けたくない…」
「内視鏡検査自体も、なんだか痛そうで怖い…」
皆様のそのような不安を少しでも和らげたいと、私たちは考えています。内視鏡的下剤注入法は、経口下剤の苦痛から解放されるだけでなく、鎮静剤使用の無痛検査であれば、検査中の痛みや不快感もほとんどありません。
また、土日も検査が可能ですので、平日に時間を取るのが難しい方でも安心して受診いただけます。WEB予約も24時間対応しており、ご自身の都合に合わせて簡単に予約を取ることができます。



まずは一度ご相談ください

過去3年以内に当院、あるいは他院で大腸カメラ検査を受け、異常がなかった方で、次回の検査に抵抗がある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。内視鏡的下剤注入法について詳しくご説明させていただきます。
もちろん、初めて大腸カメラ検査を受ける方や、過去の検査から期間が空いている方も、安心して当院にご相談ください。経験豊富な専門医が、皆様の健康状態に合わせて最適な検査方法をご提案いたします。
皆様の健康な毎日をサポートできるよう、スタッフ一同、心よりお待ちしております。
WEB予約、またはお電話にて、お気軽にお問い合わせください。


内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!


