大腸内視鏡検査の3日前からの食事について|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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大腸内視鏡検査の3日前からの食事について

大腸内視鏡検査の3日前からの食事について|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年4月22日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田です。

健康診断で便潜血反応が陽性になった方、最近便通の調子が気になる方、そして何よりも大腸の健康に関心をお持ちの皆様へ。


今回は、「大腸内視鏡検査の3日前からの食事について」というテーマで、皆様が当院で安心して大腸カメラ検査を受けていただけるよう、その重要性と具体的な食事の準備について詳しくお話しさせていただきます。

目次


なぜ大腸内視鏡検査の前に食事制限が必要なのか?


大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の内壁を直接観察することで、ポリープやがんなどの病変を早期に発見するための非常に重要な検査です。

まだ小さながんや、がんになる可能性のあるポリープは、初期の段階ではほとんど自覚症状がないため、定期的な検査が早期発見・早期治療に繋がる唯一の確実な方法と言えます。


しかし、せっかく内視鏡検査を受けても、大腸の中に便や未消化物が残っていると、医師が十分に観察することができず、小さな病変を見逃してしまう可能性が高まります

また、腸内が পরিষ্কারでない状態では、検査時間も長くなり、患者様の負担も増えてしまいます。


皆様に「検査を受けて本当に良かった」と思っていただけるよう、当院では、スムーズかつ正確な検査を行うために、検査前の食事制限にご協力をお願いしております。

質の高い検査は、早期発見に繋がり、ひいては皆様の健康寿命を延ばすことにも繋がります。


大腸内視鏡検査の3日前からの食事:準備のポイント

では、具体的に検査の3日前からどのような点に注意して食事を準備すれば良いのでしょうか?

重要なポイントは以下の4つです。


消化に良いものを選ぶ
食物繊維・種を含むものは避ける
脂肪分の多いものは控える
食べ過ぎない


これらのポイントを踏まえ、さらに詳しく食事内容についてご説明いたします。


1. 消化に良いものを選ぶ

消化に良い食事は、検査当日に腸内をできるだけ空っぽに近い状態にするために非常に重要です。

【積極的に摂りたい食品の例】
主食: 白米、お粥、うどん(具なし)、そうめん、食パン(耳なし)、マカロニ、パスタ
たんぱく質: 鶏むね肉(皮なし)、白身魚、豆腐、卵
乳製品: プレーンヨーグルト(乳脂肪分の少ないもの)
その他: 透明なスープ(具なし)、ゼリー、プリン


2. 食物繊維・種を含むものは避ける

食物繊維は、腸の蠕動運動を活発にしますが、検査前にはできるだけ摂取を控えたい栄養素です。

【摂取を控えたい食品の例】
穀類: 玄米、雑穀米、全粒粉パン
野菜: 葉物野菜(キャベツ、ほうれん草など)、根菜類(ごぼう、れんこんなど)、きのこ類、豆類
果物: 種のある果物(キウイ、いちご、スイカなど)、皮ごと食べる果物
海藻類: わかめ、昆布、海苔
その他: ナッツ類、ごま

3. 脂肪分の多いものは控える

脂肪分の多い食品は消化に時間がかかり、腸に長く留まるため、検査前には控えるようにしましょう。

【摂取を控えたい食品の例】
肉類: バラ肉、ひき肉、加工肉(ハム、ソーセージなど)
魚介類: 青魚、脂の多い魚
乳製品: 生クリーム、チーズ
その他: 揚げ物、炒め物、ラーメン、スナック菓子、ケーキ

4. 食べ過ぎない

検査前は、消化の良いものを少量ずつ、規則正しい時間に食べるように心がけましょう。


当院での大腸カメラ検査:安心して受けていただくために

当院では、患者様が安心して検査を受けていただけるよう、様々な取り組みを行っております。

経験豊富な専門医による丁寧な検査:

日本消化器内視鏡学会専門医である院長をはじめ、熟練した医師が丁寧に検査を行います。


最新の内視鏡システム:

最新鋭の機器を使用し、より高画質で詳細な観察が可能です。

痛みに配慮した検査:

ご希望に応じて鎮静剤を使用し、眠っている間に検査を受けていただくことができます。 「検査が痛い」という不安をお持ちの方も、安心してご相談ください

プライバシーへの配慮:

検査着はディスポーザブル(使い捨て)のものを使用し、検査時も患者様の羞恥心に配慮して行います。


女性へのサポート:

女性医師や女性スタッフも在籍しており、女性特有のお悩みにもきめ細かく対応いたします。 事前説明も看護師が丁寧に行い、不安な点を解消できるよう努めています。

便潜血検査で「異常あり」と言われたら:必ず精密検査を

便潜血検査で「異常あり」という結果が出た場合、必ず精密検査を受けることが非常に重要です

便潜血検査は、大腸がんをはじめとする消化管の病気の有無を推し量るのに有用な検査であり、特に大腸がんのスクリーニング検査として広く行われています。40歳以上の方には年1回受けることが推奨されています。

便潜血検査で陽性となった場合、以下のような点が重要になります。

重大な病気の可能性:

便潜血陽性は、大腸がん大腸ポリープ潰瘍性大腸炎クローン病などの病気によって出血している可能性があることを示唆しています。中には、進行するまで自覚症状が少ない病気も含まれています。

精密検査の必要性:

便潜血検査はあくまでスクリーニング検査であり、陽性となった原因を特定するためには、必ず精密検査が必要です。「もともと痔があるから大丈夫だろう」といった自己判断は危険です。痔による出血であっても、陽性の原因が痔なのか他の病気なのかは精密検査をしないと分かりません。

一般的な精密検査:

便潜血検査で陽性となった場合に一般的に行われる精密検査は、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)や大腸CT検査です。(注腸検査や大腸3DCT検査も候補となる場合がありますが、異常が見つかればいずれにしても大腸カメラが必要となるため、最初から大腸カメラを選択することが推奨される場合もあります。)

大腸内視鏡検査(大腸カメラ):

肛門から内視鏡を挿入して大腸の内部を直接観察する検査で、小さな病変や出血などを詳しく調べることができ、必要に応じて組織を採取(生検)してさらに詳しく調べることが可能です。

早期発見・早期治療の重要性:

大腸がんは、早期に発見・治療することで治癒率が高まります。症状がないからといって放置すると、病状が進行し、治療の成功率が下がる可能性があります。

便潜血検査の限界:

便潜血検査は、常に陽性となるわけではありません。大腸がんやポリープ、大腸炎でもいつも出血しているとは限らないため、1回の検査で陰性であっても安心はできません。気になる症状がある場合は、精密検査を検討することが推奨されます।また、痔や生理などの影響で偽陽性となる可能性もあります。

<文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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