便潜血で1回目陽性で2回目陰性だった場合|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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便潜血で1回目陽性で2回目陰性だった場合

便潜血で1回目陽性で2回目陰性だった場合|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年4月20日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田です。

本日は、健康診断などで実施される便潜血検査で、「1回目は陽性だったけれど、2回目は陰性だった」という結果が出た場合について、詳しく解説させていただきます。

このような結果が出た方は、「もう大丈夫だろうか?」と安堵されるかもしれません。しかし、この結果には注意すべき点があり、放置してしまうと重大な病気を見逃してしまう可能性があります。

当院では、胃と大腸の内視鏡検査を専門に行っており、最新の設備と経験豊富な医師が、皆様の健康をサポートさせていただいております。

「大通駅徒歩30秒」というアクセスしやすい立地で、お忙しい方でも無理なく検査を受けていただくことができます。

また、鎮静剤を使用した「無痛大腸カメラ」を提供しており、初めての方でもリラックスして検査を受けることが可能です。

今回のコラムでは、便潜血検査の意義、1回陽性・2回陰性の結果が示す可能性、そして何よりも重要な精密検査、特に大腸カメラの必要性について、詳しくご説明させていただきます。

1. 便潜血検査とは?その意義と限界

便潜血検査とは、便の中に目に見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。

便潜血検査には、1日法と2日法があります。一般的には、より発見率が高いとされる2日法が採用されることが多いです。2日法では、別日に採取した2つの便を提出し、そのうち1つでも陽性反応が出た場合は、「陽性」と判定されます。

便潜血検査は、自宅で手軽に行える、身体への負担が少ない検査であるというメリットがあります。大腸がんによる死亡率を減少させる効果があるという科学的根拠もあり、40歳以上の方には年1回受けることが推奨されています

しかし、便潜血検査には以下のような複数の限界があることも理解しておく必要があります。

陰性でも大腸癌を否定できない

早期のがんや小さなポリープでは、必ずしも出血があるとは限りません。そのため、便潜血検査が陰性であっても、大腸がんを完全に否定できるわけではありません。

がん以外の原因でも陽性となることがあります

便潜血検査は、あくまで「大腸に何らかの異常がある可能性」を示すスクリーニング検査であり、陽性だったとしても、それが大腸がんであると確定診断できるわけではありません

別日に採取した便を検査するため、たまたま出血があった日と、なかった日の結果が異なることがあります。

2. 便潜血で1回目陽性・2回目陰性となる原因

さて、ご質問の「便潜血で1回目陽性で2回目陰性だった場合」の原因についてです。

一過性の出血があった

痔や切れ痔(裂肛)などによる一時的な出血が、1回目の採便時にたまたま起こり、2回目の採便時には止まっていた可能性があります。特に、若い方で、繰り返さない場合は肛門部出血の可能性が高いとされています。

ポリープからの出血が一過性だった

大腸ポリープの中には、出血しやすいものもあります。その出血がたまたま1回目の採便時に起こり、その後止まった可能性も考えられます。

早期の大腸がんからの出血が少量で、一時的だった

ごく早期の大腸がんの場合、出血の量が少なく、持続的ではないことがあります。そのため、1回目の採便で偶然検出されたものの、2回目では検出されなかったという可能性も否定できません。

検査の誤差

ごくまれに、検査自体に誤差が生じる可能性も考えられます。

以上のように、1回陽性・2回陰性という結果は、出血の原因が特定できていない状態であり、「もう陰性だから大丈夫」と自己判断してしまうのは非常に危険です。

3. 放置することの危険性:大腸がんの可能性

1回でも陽性だった場合は「大腸に何らかの異常がある可能性」を示唆しています。

大腸がんは、初期の段階では自覚症状がほとんどないことが多い病気です。

症状が現れたときには、がんが進行している場合も少なくありません。しかし、早期に発見し適切な治療を行えば、治癒する可能性が高いがんです。

便潜血検査は、早期の大腸がんを発見するための大切な第一歩です。

1回でも陽性という結果が出た場合は、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)による精密検査を受け、出血の原因を特定することが非常に重要です。

4. 精密検査の必要性:大腸カメラという選択

便潜血検査で陽性と判定された場合、最も有効な精密検査は大腸カメラ(大腸内視鏡検査)です。

大腸カメラ検査では、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を直接観察することができます。

そのため、大腸カメラ検査のメリットは以下のように数多くあります:

粘膜の状態を直接観察できる

便潜血検査ではわからない、粘膜の微細な変化や病変を発見できます。

小さなポリープも見つけやすい

5mm以下の小さなポリープでも発見しやすく、早期のがんを発見する上で非常に優れています。

疑わしい部分があれば、その場で組織を採取(生検)し、病理検査を行うことで確定診断をつけることができます。

ポリープが見つかった場合、その場で切除することも可能です。ポリープの中には、将来的にがん化する可能性があるものもあるため、早期に切除することで大腸がんを予防することができます。

早期発見・早期治療につながる

大腸がんを早期に発見し治療を開始することで、根治の可能性が高まり、治療の負担も軽減されます。

「便潜血が1回だけ陽性だったから」といって放置してしまうと、もし大腸がんや前がん病変であるポリープが存在していた場合、発見が遅れてしまう可能性があります。

5. 札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでの大腸カメラ

当院では、様々な取り組みを行っております。

経験豊富な専門医による丁寧な検査

内視鏡検査を専門とする医師が、最新の技術と知識に基づき、丁寧に検査を行います。特に、女性の方で挿入が難しい場合でも、院長が全例担当することで、ほとんどの場合痛みを感じることなく検査を終えることができます。

苦痛を軽減する鎮静剤の使用

大腸カメラ検査では、ご希望に応じて鎮静剤を使用することで、検査中の苦痛を最小限に抑えることができます。初めての方や、検査に不安を感じる方でも、リラックスして受けていただけます。麻酔に習熟した医師が対応し、安全に配慮しています。検査後は、回復室でゆっくりとお休みいただけます。

清潔で快適な検査環境

最新の内視鏡システムを導入し、清潔で落ち着いた空間で検査を受けていただけます。

大通駅徒歩30秒の好立地

札幌地下鉄大通駅から徒歩わずか30秒という非常に便利な場所に位置しており、お仕事帰りや買い物のついでにも気軽に立ち寄ることができます。

土日も診療・検査可能: 平日お忙しい方でも、土曜日・日曜日にも検査を受けていただくことができます。

インターネット予約

24時間いつでも、インターネットから大腸カメラ検査のご予約が可能です。お電話でのご予約も承っております。

院内下剤予約

ご希望の方には、検査前日の下剤服用を院内で行っていただくことも可能です。これにより、ご自宅での準備の負担を軽減できます。

日帰りポリープ切除:

大腸カメラ検査中にポリープが発見された場合、ほとんどのケースでその場で切除することが可能です。大きなポリープの場合は、連携病院をご紹介いたします。

丁寧なカウンセリングと結果説明:

検査前には、検査の流れや注意点について丁寧にご説明いたします。検査後も、内視鏡画像をお見せしながら、結果について詳しくご説明いたします。ご不安なことや疑問点があれば、遠慮なくご質問ください。

健康診断としての利用も可能:

大腸カメラ検査は、症状がない方の健康診断としてもご利用いただけます。特に40代以上の方や、ご家族に大腸がんやポリープの既往歴がある方には、定期的な検査をおすすめします。

6. 大腸カメラ検査の流れと準備

当院で大腸カメラ検査を受ける際の流れと準備について簡単にご説明いたします。

ご予約:

お電話またはインターネットでご予約ください。

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検査前の準備:

検査の2~3日前から、消化の良い食事を心がけていただきます。検査前日の夕食後は、指定された下剤を服用し、腸の中をきれいにします。

当院では、患者様の状態に合わせて複数種類の下剤をご用意しております。院内での下剤服用も可能です。

検査当日:

予約時間にご来院いただき、検査着に着替えていただきます。鎮静剤をご希望の方には、点滴で投与いたします。内視鏡を肛門からゆっくりと挿入し、大腸の奥まで観察します。通常、検査時間は15分程度です。

検査後:

鎮静剤の効果が落ち着くまで、院内で休憩していただきます。その後、医師から検査結果の説明を受け、必要に応じて今後の治療方針についてご相談させていただきます。

検査後飲食は、少量の水分から始め、問題なければ通常の食事が可能です。鎮静剤を使用した場合は、当日の車の運転は控えてください。

7. 大腸がんのリスク要因と予防

大腸がんの発症には、加齢、家族歴、食生活(赤身肉や加工肉の過剰摂取、食物繊維不足)、喫煙、飲酒、肥満、運動不足など、様々な要因が関与しています。

これらのリスク要因を意識し、バランスの取れた食生活, 適度な運動, 禁煙, 節酒, 適切な体重維持などを心がけることが、大腸がんの予防につながります。

そして何よりも、40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的に大腸がん検診を受けることが非常に重要です。特に、便潜血検査で陽性の結果が出た場合は、必ず精密検査(大腸カメラ)を受けてください。

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8. 費用と保険適用

大腸内視鏡検査は、症状がある場合や、便潜血検査で陽性となった場合など、医師が必要と認めた場合には健康保険が適用されます。

保険適用の場合、自己負担額は通常3割となります。ポリープを切除したり、組織検査を行った場合には、別途費用がかかることがあります。

費用の詳細については、検査前または検査後にお気軽にご質問ください。生命保険の手術給付金や医療保険の給付金が支払われる場合もありますので、ご加入の保険会社にお問い合わせいただくことをお勧めします。

9. 最後に

便潜血検査で1回目陽性、2回目陰性という結果が出たとしても、「もう大丈夫」と自己判断せずに、必ず大腸カメラ検査による精密検査を受けることを強くお勧めいたします。早期発見・早期治療が、皆様の健康を守る上で最も重要なことです。

当院では、皆様が安心して検査を受けられるよう、万全の体制を整えております。ご心配なことやご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

札幌で大腸カメラ検査をご希望の方は、ぜひ【札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック】にご相談ください。

<文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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