2026年1月04日

こんにちは!札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックスタッフの土佐です!
「下痢が1日に何度も起きてしまい、トイレから離れられなくて困っている」という経験はありませんか?
急激にお腹が痛くなったり、何度もトイレに駆け込んだりするのは、体力的にも精神的にも非常に辛いものです。
この記事では、下痢が1日に何度も繰り返される原因や、体に起きている異変、そして背景に潜んでいる可能性のある重大な病気について詳しく解説します。
この記事を読むことで、激しい下痢への正しい対処法や、病院を受診すべき危険なサイン、そして腸内環境を整えるための具体的な方法が分かります。
何度も繰り返す下痢に不安を感じている方や、下痢を根本から治して安心した毎日を過ごしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
1 下痢が1日に何度も発生する主な原因
下痢が1日に何度も起きる状態は、腸の水分吸収がうまくいっていない証拠です。
通常、大腸は便から水分を吸収しますが、何らかの理由で腸の動きが速すぎたり、分泌される水分が多すぎたりすると下痢になります。
a 急性の炎症による下痢が1日に何度も起こるケース
i ウイルスや細菌による感染性胃腸炎 ウイルスや細菌が腸に侵入すると、体は毒素を排出しようとして下痢が1日に何度も発生します。
ノロウイルスやカンピロバクターなどが代表的で、これらは激しい腹痛や嘔吐を伴うことが一般的です。
感染性の場合は家族や周囲の人にもうつる可能性があるため、手洗いや消毒などの二次感染防止対策を徹底する必要があります。
ii 食中毒や特定の食品による消化不良 古い食材や加熱不十分な肉を摂取すると、食中毒を引き起こして下痢が1日に何度も続く場合があります。
また、特定の食品に含まれる成分に対して腸が過剰に反応し、消化が追いつかないことも原因となります。
私自身も、過去に海外旅行先で生水を飲んでしまい、1日に10回以上トイレに駆け込むという苦い経験をしたことがあります。
b 慢性的に下痢が1日に何度も繰り返される理由
i ストレスが関与する過敏性腸症候群 過敏性腸症候群は、検査で異常が見つからないのにお腹の痛みや下痢が1日に何度も生じる現代病です。
脳と腸は密接に関係しており、緊張や不安を感じると自律神経が乱れて腸が異常に活発に動いてしまいます。通勤電車の中や重要な会議の前など、特定の場面で症状が悪化するのが大きな特徴です。
ii 腸内フローラの乱れと悪玉菌の増加 腸内の細菌バランスが崩れると、未消化物が発酵して下痢が1日に何度も起こりやすくなります。
悪玉菌が優勢になると腸のバリア機能が低下し、少しの刺激でも腸が敏感に反応するようになります。
おならのにおいがきつくなっている場合は、腸内環境が悪化している一つの目安と言えます。
2 下痢が1日に何度も続く場合に疑われる病気
一時的な下痢であれば安静で治りますが、下痢が1日に何度も、かつ長期間続く場合は消化器の疾患を疑う必要があります。
a 大腸がんやポリープと下痢が1日に何度も出る症状
i 腫瘍による腸管の刺激と狭窄 大腸にがんや大きなポリープができると、腸の内容物の通過が妨げられ、その刺激で下痢が1日に何度も起こることがあります。
がんが進行すると腸が狭くなり、便が細くなったり、下痢と便秘を交互に繰り返したりするようになります。初期の大腸がんは自覚症状が少ないため、下痢の変化を単なる腹痛と片付けないことが重要です。
ii 血便や体重減少を伴う危険なサイン 下痢が1日に何度も出るだけでなく、便に血が混じっていたり、急激に体重が減ったりしている場合は非常に危険です。
これらは進行した大腸がんや炎症性腸疾患でよく見られる症状であり、早急な専門医への受診が求められます。当院の患者様でも、「ただの下痢だと思っていたら実は血便が混じっていた」というケースがあり、早期の検査が命を救うきっかけになりました。
b 炎症性腸疾患の可能性
i 潰瘍性大腸炎の特徴的な症状 潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起き、潰瘍ができる指定難病の一つです。
この病気になると、粘液や血液が混じった下痢が1日に何度も、時には10回から20回以上も出ることがあります。若い世代に多く発症する傾向があり、適切な治療を受けなければ日常生活に大きな支障をきたします。
ii クローン病による消化管全体の炎症 クローン病は、口から肛門までのあらゆる消化管に炎症が起きる疾患です。
腹痛を伴う下痢が1日に何度も起きるのが主症状で、発熱や全身のだるさを伴うことも少なくありません。
下痢が1日に何度も出る状態が数週間続く場合は、こうした自己免疫に関わる疾患を視野に入れる必要があります。
3 下痢が1日に何度も起きるときのメリット・デメリット別対策
下痢への対処には、正しい理解と迅速な行動が必要です。
ここでは、一般的な対処法のメリットとデメリットを詳しく説明します。
a 下痢止め薬を使用することの是非 i 市販の下痢止めを服用するメリット 市販の下痢止め薬を服用する最大のメリットは、急な外出や仕事中にトイレの不安を即座に解消できることです。
薬の成分が腸の過剰な動きを直接抑えるため、短時間で下痢が1日に何度も出る症状を鎮めることができます。
また、精神的な安心感を得ることで、ストレス性の下痢の悪循環を断ち切る一助にもなります。
ただし、下痢止めはあくまで一時的な症状緩和であることを理解しておかなければなりません。
ii 原因不明の状態で薬を使うデメリット
感染性の胃腸炎である場合に下痢止めを使うデメリットは、体内の毒素やウイルスを腸内に留めてしまい、症状を悪化させる恐れがあることです。
ウイルスを排出できなくなることで回復が遅れるだけでなく、重篤な合併症を引き起こすリスクも否定できません。
また、自己判断で薬を使い続けると、背後に隠れている重大な病気の発見が遅れてしまうという懸念もあります。
4文以上で具体的に述べると、まずは医師の診断を仰ぎ、適切な種類の薬を処方してもらうのが最も安全な選択と言えます。
b 大腸カメラ検査を受けることの意義
i 専門医による精密検査を受けるメリット 大腸カメラ検査を受けるメリットは、腸の内部を直接観察することで、下痢が1日に何度も起こる原因を確実に特定できることです。
ポリープが見つかった場合はその場で切除することも可能で、将来の大腸がん予防に直結します。
当院では鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査を提供しており、患者様はリラックスした状態で検査を終えることができます。
検査後の安心感は、原因不明の下痢に悩む方にとって何物にも代えがたい大きな収穫となります。
ii 検査に伴う準備や負担というデメリット 大腸カメラ検査のデメリットとしては、前日から食事制限が必要であったり、当日に多量の下剤を服用して腸を空にする必要がある点が挙げられます。
この準備作業は人によっては身体的な負担を感じることがあり、丸一日のスケジュールを空けなければならないという制約も生じます。
また、検査費用が発生するため、経済的なコストを考慮する必要があることも事実です。
しかし、これらの手間は万が一の重病を見逃すリスクに比べれば、健康を維持するための必要なプロセスであると私たちは考えています。
4 下痢が1日に何度も出るのを防ぐ生活習慣
毎日の習慣を整えることで、腸の過剰な反応を抑え、下痢が1日に何度も起きない健康な腸を作ることができます。
a 腸内環境を整える食事のポイント i 善玉菌を育てるプロバイオティクス 下痢を繰り返さないためには、腸内の善玉菌を優勢に保つことが不可欠です。
ヨーグルトや納豆、味噌などの発酵食品には生きた善玉菌が含まれており、これらを毎日摂取することで腸のバリア機能が強化されます。私自身も、毎朝の納豆を習慣にしてから、以前よりもお腹を壊しにくくなったことを実感しています。
ii 食物繊維のバランスと刺激物の制限 食物繊維には不溶性と水溶性がありますが、下痢気味のときは便を柔らかくしすぎないようバランスが重要です。
また、激辛料理やアルコール、冷たい飲み物は腸を直接刺激し、下痢が1日に何度も出るきっかけとなります。お腹の調子が悪いときは、おかゆやうどんなど、消化に良い温かい食べ物を選んで腸を休ませてあげましょう。
b ストレス管理と自律神経の調整
i 睡眠の質を高める休息の方法 自律神経の乱れは腸の働きに直結するため、十分な睡眠を確保することが下痢対策になります。
寝る直前のスマートフォン使用を控えるなど、リラックスした状態で深い眠りにつけるよう工夫しましょう。
体が十分に回復することで、腸の過剰な動きも自然と落ち着いてくるようになります。
ii 適度な運動で腸の調子を整える ウォーキングなどの軽い有酸素運動は、血流を改善し、自律神経のバランスを整える効果があります。
激しすぎる運動は逆に腸の負担になりますが、1日20分程度の散歩は腸内環境にも良い影響を与えます。ストレスを感じたときは、深呼吸を取り入れながら体を動かすことで、お腹の不快感を和らげることができます。
5 まとめ
下痢が1日に何度も繰り返される状態は、単なる食べ過ぎや冷えだけでなく、腸からのSOSサインである可能性があります。
感染症やストレス、さらには大腸がんや潰瘍性大腸炎といった専門的な治療が必要な病気が隠れていることも少なくありません。
まずは食生活や生活習慣を見直し、それでも症状が改善しない場合は、決して放置せず医療機関を受診してください。
特に大腸カメラ検査は、不安を解消し健康を守るための非常に有効な手段です。
本記事をお読みいただきありがとうございます。
何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックまでお気軽にご相談ください。


