2025年4月06日
札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田です。
本日は、大腸カメラでのポリープ切除（CSP）について解説します。
目次
第一章：はじめに – 大腸ポリープの早期発見と切除の重要性
大腸カメラ検査の重要な目的の一つに、大腸ポリープの早期発見と切除があります。
大腸ポリープは、大腸の粘膜にできるイボ状の隆起であり、放置すると一部が悪性化し、大腸がんへと進行する可能性があるため、早期の切除が非常に重要です。
ポリープを切除する事により大腸癌死亡率を53％減少させると報告されており、大腸ポリープ切除が最も大腸癌予防効果が高い方法である事がわかっております。(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1100370)
第二章：大腸ポリープ切除（CSP）とは
「ポリープ切除」と聞くと、大掛かりな手術を想像されるかもしれませんが、ご安心ください。
基本的にポリープ切除は、開腹手術などは一切行わず、大腸カメラの先端から出したスネアという細い金属の輪をポリープに引っ掛け、締め付けて切除する方法です。
お腹に傷が残る心配はありません。
実際の切除の様子は、内視鏡のモニターを通して確認でき、ポリープがスネアによってゆっくりと締め付けられ、数秒で綺麗に切除されます。
大腸の粘膜には痛覚神経がほとんどないため、切除時の痛みはほとんど感じられません。
第三章：実際のポリープ切除の様子（CSPの写真
実際のポリープ切除の様子は以下のようになります。
1. まずはポリープを見つけたのち詳細観察します。
2. 続いてスネアを用いてポリープを絞扼
3. ポリープを切除後、取り残しがないか、出血がないか確認します。
以上でポリープ切除は終了です。
第四章：当院の特長 – 苦痛の少ない、安全で確実な内視鏡検査
当院では、患者様の苦痛を最小限に抑えるために、鎮静剤を用いた大腸カメラ検査を行っております。
検査中はウトウトと眠ったような状態となり、初めての方や、以前の検査で苦しい思いをされた方も、安心して検査を受けていただけます。
ポリープが発見された場合は、その場で切除を行い、切除したポリープは後日詳しく病理検査を行います。
当院には、内視鏡検査を専門とする経験豊富な医師が在籍し、最新の内視鏡システムを使用することで、微細なポリープも見逃さないよう努めています。
また、検査前には丁寧な問診を行い、患者様の健康状態などを把握した上で、安全に配慮した検査を心がけております。
第五章：ポリープ切除の費用と保険適用
ポリープ切除にかかる費用は、基本的には健康保険が適用されます。
大腸ポリープ切除の費用についてご説明します。大腸内視鏡検査でポリープが発見され切除する場合、一般的に健康保険が適用されます。そのため、自己負担額は通常3割となります。
大腸ポリープ切除を含む大腸カメラ検査の費用目安としては、約10000円～30,000円程度が考えられます。ただし、これはあくまで目安であり、ポリープの切除個数や病理検査の有無によって最終的な金額は異なります。
さらに、加入されている医療保険や生命保険によっては、大腸ポリープ切除が手術給付金や医療保険の給付金の対象となる場合があります。給付の条件や金額は保険会社や契約内容によって異なりますので、事前にご自身の保険会社へお問い合わせいただくことを強くお勧めします。
当院（札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック）での具体的な費用については、検査前または検査後にお気軽にご質問ください。患者様の状況に合わせて詳細をご説明いたします。
第六章：おわりに – 定期的な検査で大腸がんを予防しましょう
大腸がんは、早期に発見し適切な治療を行えば、治癒率の高いがんの一つです。
大腸ポリープの切除は、大腸がんを予防するための最も有効な手段と言えます。
症状がないからと油断せず、定期的な大腸カメラ検査を受けることが、ご自身の健康を守る上で非常に重要です。
便潜血検査で陽性の結果が出た方、便通異常や血便がある方、ご家族に大腸がんの既往歴がある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
経験豊富な専門医が、皆様の不安に寄り添い、丁寧な診療をさせていただきます。
皆様の健康な毎日をサポートできるよう、スタッフ一同心よりお待ちしております。ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです！
