お正月の食卓と腸内環境の“見えない関係|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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お正月の食卓と腸内環境の“見えない関係

お正月の食卓と腸内環境の“見えない関係|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2026年1月03日

お正月の食卓に欠かせない「おせち料理」。
黒豆には健康長寿、数の子には子孫繁栄、昆布巻きには「よろこぶ」、栗きんとんには金運上昇——
一品一品に意味が込められたおせちは、日本人にとって一年の始まりを象徴する、特別な料理です。

ご家族や親戚と囲むおせちの時間は、心も満たされる大切なひとときでもあります。
「お正月くらいは、少し食べすぎてもいいかな」そう思われる方も多いのではないでしょうか。

しかし一方で、年が明けた1月、消化器内科や内視鏡クリニックの現場では、毎年決まって増える相談があります。

・「正月明けから便秘が続いている」

・「お腹が張って苦しい感じが取れない」

・「健康診断で便潜血陽性と言われて不安になった」

実はこれらの症状や検査結果の背景には、おせち料理と腸内環境の変化が深く関係していることが少なくありません。

おせちは縁起物であり、決して“体に悪い食事”ではありません。ただし、保存性を高めるための塩分や糖分の多さ、食物繊維が不足しがちな献立、さらに正月特有の生活リズムの乱れや運動不足が重なることで、腸にとっては思いのほか負担がかかりやすい時期でもあるのです。

その結果として、便秘や下痢、腹部膨満感が起こりやすくなり、場合によっては健康診断の便潜血検査で「陽性」という結果につながることもあります。

「たまたま正月太りで調子が悪いだけ」「症状が落ち着いたから大丈夫だろう」

そう思って見過ごされがちですが、腸からのサインを放置することが、後悔につながってしまうケースも、私たちは日々の診療の中で目にしています。本記事では、
「お正月の食卓と腸内環境の“見えない関係」というテーマを軸に、

・おせち料理が腸にどのような影響を与えるのか

・なぜ正月明けに腸トラブルが増えるのか

・便潜血陽性が見つかる仕組みとは何か

・放置することで起こり得るリスク

・年明けに大腸カメラを受けることの意味

について、栄養士の視点と医療現場の実情を交えながら、わかりやすくお伝えしていきます。

「縁起を大切にしながら、腸の健康も守る」そのヒントを、ぜひ最後まで読んでみてください。

結論|おせちは「悪者」ではないが、腸には負担がかかりやすい

結論からお伝えします。
おせち料理そのものが体に悪いわけではありません。 しかし、
・塩分が多い
・糖分が多い
・食物繊維が不足しやすい
という特徴が重なるため、短期間でも腸内環境が乱れやすい料理であることは事実です。
さらに、正月期間は生活リズムの乱れ、運動不足、飲酒量の増加が重なります。 その結果、腸の動きが低下し、便秘・下痢・腹部膨満感、さらには便潜血陽性につながるケースが増えていきます。

なぜおせちは腸に負担をかけやすいのか?|3つの理由

① 食物繊維が圧倒的に不足する
腸内環境を整えるうえで欠かせない栄養素が「食物繊維」です。 厚生労働省が示す目標摂取量は、
成人男性:21g以上/日
成人女性:18g以上/日
とされています。
ところが、おせち中心の食生活では、この量に大きく届かなくなることが少なくありません。
おせち料理の具体例
伊達巻:食物繊維 約0.2g/100g
栗きんとん:食物繊維 約1.0g/100g
数の子:ほぼ0g
一方、普段の食事で腸を支える野菜や海藻、きのこ類は、おせちでは量が限られます。
その結果、腸のぜん動運動が弱まり、便秘が起こりやすい状態になります。

② 塩分過多による便の硬化
多くのおせち料理は「日持ち」させるために、塩分が高めに設定されています。
例えば、
昆布巻き:食塩相当量 約1.5g/1本
煮しめ:1皿で約2.0g
厚生労働省が推奨する1日の塩分摂取量は、
男性:7.5g未満
女性:6.5g未満
ですが、おせちを数品食べるだけで1日の半分以上に達することも珍しくありません。
塩分を多く摂取すると、体は水分を保持しようとします。 その結果、腸管内の水分が減少し、便が硬くなります。これが「正月便秘」の大きな原因です。

③ アルコール・運動不足との相乗効果
正月期間は日本酒・ビール・焼酎など、アルコール摂取量が増えがちです。
アルコールには利尿作用があり、体内の水分を排出します。 さらに、寒さや雪の影響で外出や運動量が減少します。実際、冬季は平均歩数が秋に比べて約20〜30%減少すると報告されています。
水分不足と運動不足が重なることで、腸の動きはさらに鈍くなります。

正月明けに便潜血陽性が増える理由

正月明けの健康診断や人間ドックで、「便潜血陽性」を指摘される人は少なくありません。
便潜血検査は、便に混じった目に見えない微量の血液を検出する検査です。
なぜ正月明けに増えるのか?
理由は大きく3つあります。
・便秘による肛門部の傷
・腸内圧上昇による出血
・もともと存在していたポリープや炎症の顕在化
特に重要なのは、便潜血陽性者の約60〜70%は自覚症状がないという事実です。
「痛くない」「元気だから大丈夫」と思っている間に、検査で初めて異常が見つかるケースは珍しくありません。

便潜血陽性を放置するとどうなるのか?

便潜血陽性は、様子見してよい結果ではありません。大腸がんの早期段階では、
・腹痛
・体重減少
・貧血
といった症状がほとんど出ません。実際、大腸がんが発見された患者さんのうち、
早期がん:約70%が無症状とされています。
便潜血検査は、その「無症状の段階」を拾い上げるための検査です。
放置することで、
・ポリープが数年かけてがん化
・内視鏡治療で済んだはずが手術になる
といったケースも現実に起こっています。

年明けに大腸カメラを受けるメリット

年明けは、仕事や日常生活が再び動き出す時期です。
そのため、「忙しくなるから、検査は落ち着いてからにしよう」と、大腸カメラを後回しにしてしまう方も少なくありません。しかし実は、年明けは大腸カメラ検査に適したタイミングでもあります。
腸の状態を早い段階で確認することで、その後の1年を安心して過ごすための大きな土台を作ることができます。

比較的予約が取りやすい

年末は健康診断や駆け込み受診が増え、内視鏡検査の予約が集中しがちです。一方、年明けはそのピークが落ち着き、比較的予約が取りやすくなる時期でもあります。

「予約が取れないから先延ばしにする」という状況を避けやすく、ご自身の都合に合わせて日程を調整しやすいのも、年明け検査のメリットです。

生活リズムを立て直すきっかけになる

年末年始は、食事内容や食事時間、睡眠、運動量が大きく乱れやすい時期です。
便秘やお腹の張りなどの不調を感じながらも、「正月だから仕方ない」と見過ごしてしまうこともあります。

年明けに大腸カメラを受けることは、乱れた生活リズムを見直し、腸の状態と向き合うきっかけになります。

検査をきっかけに、「食事を少し整えてみよう」「腸のことを意識した生活をしてみよう」と、前向きな行動につながる方も少なくありません。

1年の健康管理を安心してスタートできる

大腸は、自覚症状が出にくい臓器です。だからこそ、「問題がないことを確認する」こと自体に、大きな価値があります。

年の初めに大腸の状態を確認しておくことで、「今年は安心して過ごせる」という気持ちにつながり、その後の健康管理にも良い影響を与えます。

特に、便潜血陽性を指摘された方にとって、精密検査の先延ばしはおすすめできません。
便潜血検査は、目に見えない出血を捉えるための検査であり、症状がない段階で異常が見つかることも多いのが特徴です。

「症状がないから大丈夫」「忙しいから後で」そうして時間が過ぎてしまうことで、本来早期に発見できたはずの病変が、進行してしまうケースもあります。

だからこそ、便潜血陽性を指摘された場合は、できるだけ早い段階での大腸カメラ検査が重要です。

年明けという節目のタイミングは、「後回しにしていた不安」と向き合い、「安心を手に入れるための一歩」を踏み出す絶好の機会です。今年1年を、安心して、前向きに過ごすために。年明けの大腸カメラ検査という選択肢を、ぜひ検討してみてください。

胃カメラと大腸カメラを同日に受けるという選択肢

最近では、胃カメラ大腸カメラ同日に受けられる医療機関が増えてきました。
「検査は必要だと分かっているけれど、何度も受けるのは大変」
「できるだけ負担を少なく、効率よく調べたい」
そんな方に選ばれているのが、同日検査という方法です。

当院でも、胃カメラと大腸カメラの同日検査に対応しています。
お忙しい方や、検査への不安が強い方にとって、身体的・時間的・精神的な負担をできるだけ軽減できるような体制を整えています。

同日検査の大きなメリットのひとつが、食事制限が1回で済むことです。
通常、それぞれ別日に検査を行う場合、検査前の食事制限や準備を2回行う必要がありますが、同日にまとめることで、その負担は1度で済みます。

また、仕事や予定を休む日が1日で済む点も、同日検査が選ばれている理由のひとつです。
検査のたびにスケジュールを調整する必要がなく、忙しい方でも無理なく受けていただけます。

さらに、不安をまとめて解消できるという点も見逃せません。
「胃も大腸も気になるけれど、どちらから受けるべきか迷っている」
「検査結果を待つ時間が長いほど不安になる」
こうした気持ちも、同日に検査を行うことで軽減することができます。

実際に当院でも、「どうせ検査を受けるなら、一度で終わらせたい」「まとめて調べて、安心して日常生活に戻りたい」という理由から、同日検査を希望される方が年々増えています。

便潜血陽性を指摘された方や、胃腸の不調が気になっている方にとって、胃と大腸の両方を一度にチェックできる同日検査は、効率的で現実的な選択肢のひとつです。

「検査を受けた方がいいのは分かっているけれど、なかなか踏み出せない」そんな方こそ、当院で対応可能な同日検査という選択肢を、ぜひ知っていただければと思います。

まとめ|縁起物を楽しんだ後は、腸のサインを見逃さない

おせちは、日本の大切な食文化であり、 一年の始まりを彩る縁起物です。
しかし、
・便秘が続いている
・お腹の張りが取れない
・便潜血陽性を指摘された
こうした変化がある場合、 それは腸からのサインかもしれません。

「もっと早く受けていればよかった」と後悔する方はいても、 「受けなければよかった」と後悔する方は、ほとんどいません。
年の始まりだからこそ、 縁起だけでなく、行動で腸の健康を守る一年を始めてみてはいかがでしょうか。

本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点やお悩みがございましたら、
札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックならびに札幌駅大腸カメラ便潜血クリニックまでお気軽にご相談ください。

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