血便はないけど健診の便検査で陽性になることはあるの?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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血便はないけど健診の便検査で陽性になることはあるの?

血便はないけど健診の便検査で陽性になることはあるの?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年4月18日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田です。

健康診断の便潜血検査で陽性という結果が出たけれど、全く血便に気づいていない、という経験ありますでしょうか?

「まさか、何か悪い病気なのではないか?」と不安に感じられることと思います。 

今回は、「血便はないけど健診の便検査で陽性になることはあるの?」という疑問にお答えし、

その背景にある理由や、そのような結果が出た場合に取るべき行動、そして当院で安心して大腸カメラ検査を受けていただける理由について、詳しく解説させていただきます。

自己判断はせず、ぜひ最後までお読みいただき、ご自身の健康管理にお役立てください。 

なぜ血便がないのに便潜血検査で陽性になることがあるのか? 

健康診断で行われる便検査は、微量の血液が便に混じっていないかを調べる検査です。

「便潜血」という名前の通り、便に「潜んで」いて目には見えない血液を検出する検査なのです。 

一方、ご自身で気づかれる血便は、ある程度の量の血液が便に混ざっている状態を指します。

そのため、便潜血検査で陽性となっても、ご自身では全く血便に気づかないということは十分にあり得ます。 

考えられる理由としては、以下のようなものが挙げられます。 

出血量が微量である:

大腸ポリープや早期の大腸がんなどからの出血は、ごくわずかな場合が多く、肉眼で確認できるほどの量ではないことがあります。 

出血が一時的である:

ポリープなどが一時的に出血し、検査のタイミングでたまたま便に血液が混入した可能性があります。その後、出血が止まってしまうと、その後の排便では血液が確認されないことがあります。 

痔など他の原因による出血:

痔による出血も便潜血検査で陽性となることがあります。痔の出血は排便時など一時的なものであり、その後の便には混入しないこともあります。 

検査方法の特性:

現在日本で主流の便潜血検査(免疫法)は、ヒトの血液に特異的に反応するため、非常に微量の血液でも検出することができます。 

このように、血便として自覚していなくても、便潜血検査で陽性となることは決して珍しいことではありません。むしろ、早期の大腸の異常を発見する上で、便潜血検査は非常に重要な役割を果たしていると言えるでしょう. 

陽性になったらどうすればいい? 

便潜血検査は、大腸がんの早期発見を目的としたスクリーニング検査として広く行われています。

比較的簡便で体への負担も少ないため、多くの方に定期的な受診が推奨されています. 

便潜血検査の意義 

早期がんの発見:

進行がんだけでなく、早期の大腸がんからも出血することがあり、便潜血検査で発見のきっかけになることがあります。早期に発見できれば、根治の可能性も高まります。 

ポリープの発見:

ポリープからも出血することがあり、便潜血検査で陽性となることがあります。ポリープを早期に発見し切除することで、大腸がんの予防につながります. 

受診のきっかけ:

無症状の段階で、大腸の異常に気づくきっかけとなります。 

便潜血検査の限界 

出血がないと陰性になる:

早期のがんや小さなポリープでは、必ずしも出血があるとは限りません。そのため、便潜血検査が陰性であっても、大腸がんが隠れている可能性を完全に否定することはできません。 

がん以外の原因でも陽性になる:

痔、大腸炎、痔出血など、がん以外の病気や状態でも陽性となることがあります. 

進行がんでも陰性になることがある:

まれにですが、進行した大腸がんでも便潜血検査が陰性となることがあります。 

便潜血検査で陽性となった場合 

便潜血検査で陽性となった場合、大腸に何らかの異常がある可能性が示唆されています。最も重要なことは、必ず精密検査を受けることです。精密検査として最も推奨されるのが、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)です. 

大腸カメラ検査の重要性:精密な診断と早期治療のために 

大腸カメラ検査は、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を直接観察することができる、最も精密な検査方法です。

大腸カメラ検査でわかること 

粘膜の直接観察:

大腸全体の粘膜の状態を詳細に観察し、炎症、潰瘍、ポリープ、がんなどの病変の有無や状態を直接確認できます。 

小さな病変の発見:

5mm以下の小さなポリープや早期のがんも見つけやすく、早期発見に非常に有効です。 

組織採取(生検):

疑わしい部分があれば、その場で小さな組織を採取し、病理検査を行うことで、良性か悪性かの確定診断をつけることができます. 

ポリープ切除:

ポリープが発見された場合、その場で内視鏡的に切除することが可能です。これにより、将来の大腸がんのリスクを大幅に減らすことができます. 

便潜血陽性の方にこそ大腸カメラ検査が重要な理由 

便潜血検査で陽性ということは、大腸のどこかから出血している可能性が高いということです。

その原因を特定し、適切な対応を取るためには、大腸カメラ検査による直接的な観察が不可欠です。

「血便がないから大丈夫だろう」と自己判断で放置してしまうことは、病気の発見を遅らせることにつながりかねません。特に、大腸がんは早期には自覚症状がほとんどないため, 便潜血検査は無症状の段階で異常を発見する貴重な機会なのです. 

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックの特長:安心・安全な検査のために 

当院では患者様が安心して大腸カメラ検査を受けていただけるよう、様々な点に配慮しております。 

消化器内視鏡専門医による丁寧な検査:

経験豊富な消化器内視鏡専門医が、最新の内視鏡システムを用いて、高精度かつ丁寧な検査を行います。わずかな粘膜の変化も見逃さないよう、細心の注意を払って観察いたします。 

苦痛の少ない検査:

ご希望に応じて、鎮静剤を用いた「無痛大腸カメラ検査」を提供しております。鎮静剤により、検査中はほとんど眠ったような状態で受けることができ、苦痛や不快感を大幅に軽減できます。過去に内視鏡検査でつらい経験をされた方も、安心してご相談ください. 

女性への配慮:

女性スタッフによる検査前の丁寧なサポートや、恥ずかしさに配慮した検査着(ディスポーザブル)の使用など、女性の患者様が安心して検査を受けられる環境を整えています。生理中の検査も可能ですのでご安心ください. 

プライバシーへの配慮:

検査中はもちろん、検査前後の待合室でも、患者様のプライバシーに配慮した空間づくりを心がけています。 

分かりやすい説明:

事前診察では、検査の流れや注意点などを丁寧に説明し、患者様の不安を解消します。検査後も、内視鏡画像をご覧いただきながら、結果を詳しく分かりやすくご説明いたします. 

迅速なポリープ切除と病理検査:

ポリープが発見された場合は、その場で可能な限り切除を行い,速やかに病理検査へと提出します。これにより、良性・悪性の診断を早期につけることができます. 

清潔な検査環境:

使用する内視鏡や処置具は、徹底的に洗浄・消毒を行っており、院内感染のリスクを最小限に抑えています。検査着も使い捨てのものを使用しています. 

駅近でアクセス便利:

札幌大通駅徒歩30秒という好立地にあり,お仕事帰りや買い物のついでにもお立ち寄りいただけます。土日も検査を行っておりますので,平日に時間が取れない方でも安心して受診いただけます. 午前中だけで検査を終わらせることも可能です. 

便潜血検査が陽性だった場合の対応と費用 

便潜血検査で陽性となった場合は、できるだけ速やかに当院にご連絡ください。

医師が診察を行い、大腸カメラ検査の必要性や流れについて詳しくご説明いたします。ご不安な点や疑問点があれば、遠慮なくご質問ください。 

大腸内視鏡検査は、症状がある場合や、便潜血検査で陽性となった場合など、医師が必要と認めた場合には健康保険が適用されます。保険適用の場合、自己負担額は通常3割となります。 

ただし、検査の結果、ポリープを切除したり、組織検査を行った場合には、別途費用がかかることがあります。費用の詳細については、検査前または検査後にお気軽にご質問ください. また、大腸ポリープ切除の手術給付金がご加入の生命保険でカバーできる場合があります。事前にご自身の保険会社にご確認いただくことをお勧めします. 

大腸がんのリスク要因と予防:定期的な検査が大切 

大腸癌のリスクには様々なものがあります。

たとえば、加齢、家族歴、食生活(赤身肉や加工肉の過剰摂取、食物繊維不足)、喫煙、飲酒、肥満、運動不足など、様々な要因が関与しています.

これらのリスク要因を意識し、バランスの取れた食生活,適度な運動,禁煙・節酒,適切な体重維持などを心がけることが、大腸がんの予防につながります. 

しかし、生活習慣に気をつけていても、大腸がんになる可能性はあります. そのため、40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的に大腸がん検診を受けることが非常に重要です。特に、便潜血検査で陽性の結果が出た場合は、必ず精密検査(大腸カメラ)を受けましょう

定期的な大腸カメラ検査は、早期の大腸がんや前がん病変であるポリープを発見し、適切な治療を行うための最も有効な手段です. 早期発見・早期治療こそが、大腸がんからご自身を守るための最も重要な鍵となります. 

実際の大腸カメラの写真

最後に 

「血便はないから大丈夫」と安易に考えず、健診の便潜血検査で陽性という結果が出た場合は、決して放置せずに、必ず医療機関を受診し、精密検査を受けるようにしてください。 

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでは、皆様が安心して検査を受け、健康な毎日を送れるよう、質の高い医療を提供しています。

便潜血検査の結果についてご心配な方はもちろん、大腸のことで少しでも気になることがある方は、どうぞお気軽にご相談ください. 皆様のご来院を心よりお待ちしております. 

早期発見・早期治療が、未来の健康を守るための確実な一歩です. 

<文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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