2025年12月30日

こんにちは!札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック栄養士の田中です!
冬になると、自然と食卓に登場する回数が増える料理があります。それが「鍋料理」です。
キムチ鍋、もつ鍋、寄せ鍋、すき焼き、水炊き――。
家族や友人と鍋を囲む時間は、体だけでなく心まで温めてくれる、冬ならではの楽しみのひとつです。
鍋は野菜もたっぷり摂れて、体にやさしい。「冬は鍋中心の食生活だから節約にもなるし健康的」と感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、この冬の鍋中心の食生活こそが、大腸の不調や“小さな異変”が表面化しやすい季節の引き金になっていることがあります。便秘や下痢、便の変化、なんとなく続く違和感――。
それらを「冬だから」「食べ過ぎただけ」と見過ごしてしまっているケースも少なくありません。
そして、その変化に気づいた“今”こそが、大腸カメラ検査を考える大切なタイミングでもあります。
なぜ冬に腸トラブルが増えるのか。鍋料理と大腸には、どんな関係があるのか。そして、どの段階で検査を考えるべきなのか。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
冬は「腸トラブル」が一気に増える季節
冬になると、私たちの生活環境や体の働きには、目に見えない大きな変化が起こります。
その影響を最も受けやすい臓器のひとつが「腸」です。
寒さが厳しくなることで外出や運動の機会が減り、体を動かす量が自然と少なくなります。
腸の動き(蠕動運動)は、体の動きや腹筋の刺激によっても促進されるため、運動量の低下は腸の働きを鈍らせる大きな要因となります。
また、冬は汗をかく機会が減る一方で、意識的に水分を摂る習慣が薄れがちです。水分摂取量が減ると便の水分量も少なくなり、便が硬くなって排出しにくくなります。
その結果、これまで便秘とは無縁だった方でも、突然便秘に悩まされることがあります。
さらに、年末年始にかけては食事の量や内容が大きく変わります。外食やごちそうが増え、食物繊維の摂取が不足しがちになる一方で、脂質や糖質、塩分の多い食事が続くことで腸内環境は乱れやすくなります。
アルコールの摂取量が増えることも、冬の特徴です。アルコールは腸の粘膜を刺激し、下痢を引き起こす一方で、脱水を招いて便秘を悪化させることもあります。「下痢と便秘を繰り返す」という症状は、この時期によく見られる腸トラブルのひとつです。
加えて、寒さや生活リズムの乱れは自律神経のバランスを崩しやすくします。腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど自律神経の影響を強く受ける臓器です。自律神経が乱れることで腸の動きが不安定になり、便通のリズムが崩れてしまいます。
こうした要因が重なることで、冬になると実際に
・下痢と便秘を繰り返すようになった
・お腹が張って苦しい
・排便後もスッキリせず、残便感が続く
といった相談が一気に増えてきます。
そして、これらの状態にさらに追い打ちをかけるのが、冬の鍋料理です。
一見すると体に良さそうな鍋料理も、内容や食べ方によっては腸に大きな負担をかけ、冬特有の腸トラブルをより表面化させる要因となるのです。
鍋は本当に「腸にやさしい」食事なのか?
鍋料理は一見すると非常に健康的に見えます。
野菜をたくさん摂ることができ、体を温め、消化にも良さそうな印象があります。そのため、「冬は鍋中心の食生活だから腸は大丈夫」と安心している方も少なくありません。
しかし実際には、鍋料理は内容や食べ方次第で、腸に負担をかけやすい条件がそろいやすい食事でもあります。
特に冬は、ほかの生活習慣の変化と重なりやすいため、腸トラブルが表面化しやすくなります。
① 脂質が多くなりがち
もつ鍋、豚しゃぶ、すき焼きなどは、冬に人気の高い鍋料理ですが、いずれも脂質が多くなりやすいという特徴があります。
脂質の多い食事は、腸にとって以下のような影響を及ぼします。
・腸管を刺激し、蠕動運動が過剰または不安定になりやすい
・消化吸収に時間がかかり、腸内に内容物が長くとどまりやすい
・腸内細菌のバランスを乱しやすい
その結果、急な下痢・便秘と下痢を繰り返す・便の形や硬さが変わる
といった変化が起こりやすくなります。
特に、これまで腸の調子が安定していた方ほど、「急に調子が悪くなった」と感じやすい傾向があります。
② 味が濃くなりやすい
鍋のスープは、味噌・醤油・だし・市販の鍋つゆなどを使用するため、どうしても塩分濃度が高くなりがちです。塩分の多い食事が続くと、体は水分を保持しようと働き、腸内の水分が便に十分に回らなくなります。
その結果、便が硬くなり、排出しにくくなって便秘を助長します。
また、濃い味付けは食欲を刺激し、つい食べ過ぎてしまうことも腸への負担を大きくします。
③ アルコールとのセット
「鍋+お酒」は冬の定番の組み合わせです。
しかしアルコールは、腸の粘膜にとって決してやさしいものではありません。アルコールには、腸粘膜を直接刺激する作用があり、炎症を起こしやすくする、水分を体外へ排出しやすくする(脱水)といった症状が出ます。
そのため、
・下痢を起こしやすくなる
・腸のバリア機能が低下する
・翌日に便秘と下痢を繰り返す
といった腸トラブルにつながりやすくなります。
④ 食べる時間が遅くなりやすい
寒い季節は日照時間が短く、仕事や家事が長引き、夕食の時間が遅くなりがちです。
夜遅い時間帯の食事は、腸の生理的なリズムを乱します。本来、腸は夜に休息モードに入るため、そのタイミングで大量の食事を摂ると消化が追いつかず、翌朝の排便に影響が出やすくなります。
・朝に便意が起きにくい、残便感が続く、お腹の張りが取れない
といった症状は、食事時間の乱れが背景にあることも少なくありません。
鍋料理そのものが決して悪いわけではありません。
しかし、冬特有の生活習慣の変化と重なることで、腸にとっては負担が蓄積しやすい食事になってしまうのです。そして、こうした腸の変化を「鍋の食べ過ぎだから」と片づけてしまう前に、一度きちんと腸の状態を確認することが重要になります。
「鍋のせい」で片づけてはいけない理由
ここで、ぜひ知っておいていただきたい大切なポイントがあります。
それは、すべての腸の変化が食事だけの問題とは限らないということです。
冬になると、寒さや生活リズムの変化、食事内容の影響もあり、腸の調子が一時的に乱れることは確かにあります。しかし、その一方で、冬だからこそ見逃されやすい“病的なサイン”が紛れていることも少なくありません。
実際にこの時期、次のような変化を自覚して受診される方が増えてきます。
・以前より便が細くなったと感じる
・排便回数が明らかに変わった
・便秘が一時的ではなく、長く続くようになった
・排便後もスッキリせず、残便感が続く
・下痢と便秘を繰り返すようになった
これらの症状は、確かに食生活の乱れやストレスだけでも起こり得ます。
しかし同時に、大腸ポリープや大腸がん、慢性的な炎症性疾患など、器質的な病変が原因となっている可能性も否定できません。
大腸の病気が厄介なのは、その多くが
・痛みがほとんど出ない
・日常生活に支障が出にくい
・自覚症状が乏しいまま進行する
という特徴を持っている点です。
つまり、体調が極端に悪くならないために、「少し調子が悪いだけ」「そのうち良くなるだろう」と自己判断してしまいやすいのです。
その結果、「鍋を食べ過ぎただけだろう」「寒い季節は腸の調子が乱れやすいものだ」と原因を食事や季節のせいにしている間に、病気が静かに、しかし確実に進行してしまうケースもあります。
腸からのサインは、とても控えめです。強い痛みやはっきりした異常として現れる頃には、すでに治療が必要な段階に進んでいることも少なくありません。
だからこそ、「いつもと違う」と感じたときには、食事や季節のせいだけにせず、一度きちんと大腸の中を確認することが大切なのです。
大腸カメラは「症状が軽いうち」にこそ意味がある
大腸カメラ検査と聞くと、多くの方がまず思い浮かべるのは、
痛い・つらい・検査までの準備が大変そう、といった、ネガティブなイメージが強いかもしれません。
そのため、症状が軽いうちは検査を先送りにしてしまう方も少なくありません。
しかし現在の大腸カメラ検査は、以前とは大きく進化しています。
多くの医療機関では鎮静剤を使用し、眠っているような状態で検査を受けることが可能です。
検査中の苦痛や不快感を最小限に抑えられるため、「思っていたより楽だった」「気づいたら終わっていた」
という声も多く聞かれます。
そして何より重要なのは、症状が軽いうちに検査を受けることで、将来のリスクを大きく減らせるという点です。大腸がんの多くは、ある日突然発生するわけではありません。
多くの場合、
正常な粘膜 → 良性ポリープ → がん
という段階を、数年から十数年かけてゆっくりと進行します。
この「ポリープ」の段階で発見できるかどうかが、その後の人生を大きく左右します。
大腸カメラ検査では
・大腸の粘膜を直接観察できる
・小さなポリープも見逃さずに発見できる
・見つかったポリープはその場で切除できる
という大きな強みがあります。
大腸カメラ検査は「がんを見つける検査」ではあると同時に「がんになる芽を摘み取る検査」でもあるのです。
症状が出てから検査を受けた場合、すでに病変が進行しているケースも少なくありません。
一方で、症状がほとんどない段階で検査を受ければ
・体への負担が少ない治療で済む
・入院や大がかりな治療を避けられる可能性が高い
・生活や仕事への影響を最小限に抑えられる
といった現実的なメリットがあります。
「まだ我慢できるから大丈夫」「もう少し様子を見よう」そう思っている“今”こそが、実は大腸カメラ検査を受ける最適なタイミングかもしれません。
大腸カメラ検査は、不安を確認するための検査ではなく、未来の安心を手に入れるための検査です。
症状が軽いうちに行動することが、これから先の健康を守る最も確実な方法なのです。
「何もなかった」という結果が、最大の安心につながります。
実際に検査を受けた多くの方が口にするのが、「もっと早く受ければよかった」「何もなくて安心した」という言葉です。
大腸カメラ検査を受けることで、
・今の腸の状態がはっきりわかる
・不安を根拠をもって解消できる
・今後の生活改善の指針が立つ
という大きなメリットがあります。「何もなかった」という結果は、決して無駄ではありません。
それは、これから先を安心して過ごすための“確認”なのです。
待たずに、妥協しない検査を。ご予約は分院がおすすめです
冬は、実は「検査を受けやすい季節」でもある
意外に思われるかもしれませんが、内視鏡クリニックは1月が一年で最も混雑する時期です。
・年末に体調を崩した
・健診結果を年明けに見返した
・新年のうちに不安を解消したい
こうした方が一斉に動くため、1月は予約が取りづらくなる傾向があります。
一方で、12月〜年末は比較的予約に余裕がある“穴場の時期”です。
腸トラブルが気になりやすい冬だからこそ、そしてスムーズに予約が取りやすい今だからこそ、
大腸カメラを受けるには最適なタイミングといえるでしょう。
「大腸カメラ検査を受けたいけど、予約がなかなか取れない」
そう感じている方も少なくありません。
そのような場合には、分院「札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック」での検査という選択肢があります。
分院であっても、
・検査機器、検査方法
・鎮静を用いた苦痛の少ない検査
・内視鏡の洗浄・消毒体制
・医師・スタッフの技術と経験
は、本院と変わりません。
「分院だから質が落ちる」ということは一切なく、本院と同等のクオリティで、よりスムーズに検査を受けられるのが大きなメリットです。
「早く検査を受けたい」「不安を長引かせたくない」という方にとって、分院は非常に現実的で賢い選択です。
冬の鍋を、これからも安心して楽しむために
鍋料理は、決して悪いものではありません。
むしろ、工夫次第で健康的かつ腸にやさしい食事にもなります。
だからこそ大切なのは、「自分の腸の状態を知ったうえで、安心して食事を楽しむこと」です。
冬の食卓を囲みながら、「最近ちょっと腸の調子が気になるな」そう感じたときは、体からのサインを見逃さないでください。
大腸カメラ検査は、未来の不安を減らし、これからの冬を安心して過ごすための検査です。
今年の冬は、鍋の温かさだけでなく、
“安心”というもう一つの温かさを手に入れてみませんか。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点やお悩みがございましたら、
札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックならびに札幌駅大腸カメラ便潜血クリニックまでお気軽にご相談ください。


