朝食後の下痢、その原因と大腸カメラの重要性 |札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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朝食後の下痢、その原因と大腸カメラの重要性 

朝食後の下痢、その原因と大腸カメラの重要性 |札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年4月23日

皆様、こんにちは。札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田です。 

今このコラムをお読みになっている方は、もしかしたら毎朝、朝食後に決まって起こる下痢にお悩みかもしれません。

「また今日も…」と憂鬱な気分で一日をスタートさせている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

朝食後の下痢は、決して珍しい症状ではありません。しかし、「いつものことだから」と安易に放置してしまうのは危険です。その陰には、見過ごすべきではない様々な原因が潜んでいる可能性があるからです。 

今回は、朝食後に下痢が起こる原因として考えられるものを詳しく解説するとともに、その原因を特定し、皆様の健康を守るために大腸カメラ(大腸内視鏡検査)が果たす重要な役割についてお話しさせていただきます。 

なぜ朝食後に下痢が起こるのか?考えられる主な原因 

朝食後の下痢には、様々な要因が考えられます。一つ一つ丁寧に見ていきましょう。 

過敏性腸症候群(IBS)

ストレスや疲労、生活習慣の乱れなどが原因で、腸の機能が過敏になる病気です。特定の食品が症状を引き起こすこともあります。朝食を摂ることで腸が刺激され、下痢を引き起こすことがあります。

食物アレルギー・不耐性

特定の食品に対して体が過剰に反応したり、消化吸収がうまくいかなかったりすることで下痢が起こります。例えば、牛乳に含まれる乳糖に対する不耐性や、小麦に含まれるグルテンに対するアレルギーなどが考えられます。朝食によく食べるパンや乳製品などが原因となる場合があります。

感染性腸炎

細菌やウイルスなどが原因で腸に炎症が起こる病気です。 前日の食事や接触によって感染し、朝食後に症状が現れることがあります。

炎症性腸疾患(IBD)

潰瘍性大腸炎やクローン病など、原因不明の炎症が腸の粘膜に慢性的に起こる病気です。 これらの病気は、下痢や腹痛、血便などの症状を引き起こすことがあります。 朝食後に症状が強くなることもあります。

胆汁性下痢症

肝臓で作られた胆汁酸が大腸に流れ込むことで下痢を引き起こすことがあります。

内分泌系の疾患

甲状腺機能亢進症など、ホルモンの異常が消化器系の機能に影響を与え、下痢を引き起こすことがあります。

ストレス・自律神経の乱れ

精神的なストレスや不規則な生活は、自律神経のバランスを崩し、腸の運動を異常に亢進させ、下痢を引き起こすことがあります。朝食前の緊張や、朝の忙しい時間帯などが影響する可能性も考えられます。

特定の食品

香辛料を多く含んだ刺激物や、冷たい飲み物、アルコールなどは、腸を刺激しやすく、下痢を引き起こすことがあります。 朝食にこれらの食品を摂取することで、症状が現れることがあります。

薬の副作用

服用している薬の副作用で下痢が起こることがあります。

このように、朝食後の下痢には様々な原因が考えられますが、自己判断で原因を特定し、対処することは難しい場合があります。 また、中には早期の発見と治療が必要な病気が隠れていることもあります。

 

なぜ大腸カメラ検査が重要なのか? 

朝食後の下痢の原因を特定するために、大腸カメラ検査は非常に有効な手段となります。

大腸カメラ検査によって、以下のことが分かります。 

大腸の粘膜の状態を直接観察し、病変の有無を確認できます

例えば、炎症性腸疾患による粘膜の炎症や潰瘍、感染性腸炎による粘膜の腫れなどを確認することができます。 

ポリープも見つけやすく、早期のがんを発見する上で非常に優れています

大腸がんは、多くの場合、良性のポリープががん化することで発生します。 大腸カメラ検査で早期にポリープを発見し、切除することで、将来の大腸がんを予防することができます。 

病変があれば、その場で組織を採取(生検)し、確定診断をつけることができます

例えば、炎症性腸疾患が疑われる場合は、粘膜の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べることで、診断を確定することができます。 

ポリープが見つかった場合、その場で切除することも可能です

当院では、内視鏡的に切除可能なポリープはその場で切除し、患者様の負担を軽減するよう努めております。 

大腸カメラ検査は、大腸の粘膜を直接観察するため、より早期の病変や出血のない病変も発見することが可能です。 朝食後の下痢の原因を突き止め、適切な治療につなげるためには、大腸カメラ検査が非常に重要な役割を果たすのです。 

北海道における大腸がんの現状と早期発見の重要性 

北海道を含め、日本全国で大腸がんは増加傾向にあります。

国立がん研究センターのデータによると、臓器別順位として2023年には大腸がんの死亡数は女性で第1位、男性で肺がんに次いで第2位となっています。 過去半世紀で約6倍にまで増加しており、その背景には食生活の欧米化や運動不足などが考えられています。 

北海道においても、大腸がんは主要な死亡原因の一つであり、その対策は喫緊の課題です。 早期発見・早期治療が重要であることは言うまでもありません。 なぜなら、早期に発見されれば、大腸がんは比較的治りやすいがんの一つだからです。 早期がんのうちに発見して治療することが、5年生存率を大きく向上させます。 

しかしながら、北海道における大腸がん検診の受診率は、全国最下位です。 その背景には、冬の利便性の悪さ、仕事や育児の忙しさ、検査への抵抗感、費用への不安など、様々な要因が考えられます。 

朝食後の下痢という症状は、もしかしたら大腸からの早期のSOSかもしれません。 このサインを見逃さず、勇気を出して精密検査を受けることが、ご自身の健康を守るための第一歩となります。 

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックだからできること 

当院は、大腸カメラ検査に特化した専門クリニックです。

高度な内視鏡技術と経験豊富な専門医による丁寧な検査

当院では、内視鏡検査の経験豊富な専門医が、最新の内視鏡システムを用いて丁寧に検査を行います。 特に、大腸カメラの盲腸までの挿入は女性の方が難しい傾向がありますが、院長である私が全例で検査を担当するため、ほとんどの場合、痛みを感じることなく検査を終えることができます。 

「痛くない」「苦しくない」検査へのこだわり

当院では、患者様の苦痛を最小限に抑えるため、鎮静剤を用いた無痛大腸カメラ検査を積極的に行っております。 鎮静剤を静脈注射することで、「寝ている状態」あるいは「ウトウトした状態」で検査を受けていただくことが可能です。 検査中に不快感を感じることはほとんどありません。 検査後も、リカバリースペースでしっかりと休息していただけます。 

ポリープ発見時の迅速な対応

検査中にポリープが発見された場合、その場で切除することが可能です。 大型ポリープの場合は、連携している病院をご紹介いたしますが、当院の統計上、90%以上の方でその場での切除が可能でした。 

土日予約やインターネット予約に対応

平日はお忙しい方でも受診しやすいよう、土曜日・日曜日も診療を行っております。 また、24時間いつでもインターネットからご予約いただけますので、ご都合の良い日時をお選びください。 

清潔で快適な院内環境

患者様がリラックスして検査を受けられるよう、院内は明るく清潔に保たれております。 待ち時間もできる限り短縮するよう努めております。 

丁寧な説明と安心のフォローアップ

検査前には、検査の流れや注意点について丁寧に説明いたします。 検査後も、結果について詳しくご説明し、必要な場合には今後の治療方針や生活習慣の改善についてアドバイスさせていただきます。 ご心配なことやご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。 

大学病院レベルの内視鏡システムを導入

より高精度な検査を行うため、最新鋭の内視鏡システムを導入しております。 

実際の大腸ポリープの写真

大腸カメラ検査にかかる費用と保険適用 

大腸カメラ検査の費用は、検査の内容や医療機関によって異なります。 

保険適用

朝食後の下痢などの症状がある場合や、便潜血検査で陽性となった場合など、医師が必要と認めた場合には健康保険が適用されます。 保険適用の場合、自己負担額は通常3割となります。 当院では、保険適用の3割負担の場合、大腸カメラ検査(観察のみ)の費用は約8,000円から30,000円程度が目安となります。 

ポリープ切除・生検の費用

検査の結果、ポリープを切除したり、組織検査を行った場合には、別途費用がかかります。 ポリープの数や大きさによって費用は異なりますが、詳細については検査前または検査後にお気軽にご質問ください。 

生命保険・医療保険の給付金

大腸ポリープ切除などの治療内容によっては、ご加入されている生命保険の手術給付金や医療保険の給付金が支払われる場合があります。 ご加入の保険会社にお問い合わせいただくことをお勧めします。 

医療費控除

大腸内視鏡検査にかかった費用は、確定申告で医療費控除の対象となる場合があります。 領収書は大切に保管しておきましょう。 

費用についてご不安な点がありましたら、事前に詳しくご説明させていただきますので、ご遠慮なくお問い合わせください。 

最後に 

毎朝の朝食後の下痢は、見過ごすべきではない病気のサインである可能性も否定できません。

「いつものこと」と諦めずに、原因を特定し、適切な治療を受けることが、健康な毎日を取り戻すための第一歩です。 

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでは、患者様一人ひとりに寄り添い、安心して大腸カメラ検査を受けていただけるよう、万全の体制を整えております。 

もしあなたが朝食後の下痢にお悩みでしたら、どうぞご遠慮なく当院にご相談ください。 専門医が丁寧な問診と診察を行い、必要に応じて大腸カメラ検査をご提案させていただきます。 

皆様の健康な毎日をサポートできるよう、スタッフ一同、心よりお待ちしております。 

ご予約はお電話やインターネットで承っております。 些細なことでも構いませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。 

<文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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