2025年12月23日

こんにちは!札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック栄養士の田中です!
「クリスマス」と「大腸カメラ」。
一見まったく関係のない言葉のように思えるかもしれません。
しかし実は、この2つには“健康という視点”で見たときに、とても深い繋がりがあることをご存じでしょうか。
街が赤と緑の装飾で彩られ、イルミネーションが灯り始める12月。クリスマスの雰囲気に包まれるこの季節は、私たちの心が弾む一方で、“腸にとっては負担のかかりやすい特別な時期”でもあります。
忘年会、飲み会、外食、こってり系の食事、ケーキなどの糖質・脂質過多。
さらに忙しさによるストレスや睡眠不足が重なり、12月〜年末年始は年間の中でもっとも腸トラブルが増える時期と言われています。
便秘、軟便、腹痛、張り、といった症状が急増するのもこのタイミングです。
そして、実はこの時期こそ“大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)を受ける最適なシーズン” でもあります。
特に40代以降の方、そして健康診断で便潜血陽性だった方にとって、
「年内に大腸カメラを受けること」=“未来の健康を守る最高のクリスマスプレゼント” と言っても過言ではありません。なぜなら、大腸ポリープや大腸がんは初期ほど症状が出にくく、
「忙しいからまた今度」「年明けに落ち着いてから」と先延ばしにすることで発見が遅れるケースが非常に多いからです。
忙しい12月ですが、このタイミングで身体の“内側の大掃除”をしてあげることで、新しい年を安心して迎える準備ができます。
この記事では、以下のポイントをわかりやすく解説します。
✔ なぜクリスマスと大腸カメラは相性が良いのか
✔ 40代以降が注意すべき腸のサイン
✔ 便潜血陽性を放置すべきではない理由
✔ 年末は大腸カメラ検査の予約が取りやすいという現実
✔ 痛みを抑えた“最新の大腸カメラ”の特徴
✔ 大腸ポリープ・大腸がんを予防するためにできること
腸の健康は、あなたの未来を変える“投資”です。クリスマスという節目の季節だからこそ、自分の身体の声に耳を傾けてみませんか?
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
① クリスマスは“腸への負担が最大化する時期”
フライドチキン、ケーキ、ピザ、ワイン……。
華やかで特別感のあるクリスマスの食卓は、気分が上がる一方で、腸にとっては一年の中でも負担が集中しやすいタイミングです。
楽しいイベントが続くこの時期、「お腹が張る」「便秘がひどくなった」「下痢と便秘を繰り返す」といった腸の不調を感じる方が増えるのには、きちんとした理由があります。
特に40代以降になると、腸の動き(蠕動運動)は少しずつ弱くなり、若い頃よりも食事の影響がダイレクトに症状として現れやすくなります。
ここでは、クリスマスの定番メニューがなぜ腸に負担をかけやすいのかを、わかりやすく解説します。
大腸に負担をかけやすいクリスマス定番メニューとその理由
・フライドチキン(脂質が多く便秘を招きやすい)
フライドチキンは揚げ油をたっぷり吸っているため、脂質量が非常に高い食品です。
脂質が多い食事は胃腸での消化に時間がかかり、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を低下させます。
その結果、便秘・腹部の張り・消化不良を引き起こしやすくなります。
特に普段から便秘気味の方は注意が必要です。
・ケーキ(糖質+乳製品が腸内環境を乱す)
クリスマスケーキは糖質・脂質が多く、さらに乳製品のホイップクリームやバターも含まれています。
糖質が多い環境は悪玉菌が増えやすく、腸内細菌のバランスが乱れ、ガスが溜まりやすくなる・下痢や軟便が起こりやすくなる、などのトラブルが生じがちです。
乳糖不耐症の方は特にお腹の張りや痛みが出やすくなります。
・ ピザやチーズ料理(脂質過多で腸の動きが鈍る)
ピザやグラタンなどのチーズを多用した料理は、脂質が多い食品の代表格。
脂質が多い食事は腸の動きを重たくし、食べた後に“胃もたれ・腸のだるさ”を起こしやすくなります。
食べる量が増えるクリスマスはなおさらです。
・アルコール(腸内細菌のバランスを乱す)
アルコールは腸内に直接刺激を与え、腸内細菌のバランスを崩しやすい飲み物です。
ビールやワイン、シャンパンが続くと、下痢・ガス増加・腸の炎症が起こりやすくなります。
さらに、アルコールによる脱水が便秘を悪化させることもあります。
・ステーキなどの肉類(消化に時間がかかり腸に滞留しやすい)
赤身肉やステーキは消化に時間がかかるため、腸内で長く滞留しやすくなります。
その結果、腸内の発酵が進みガスが増える・腹部膨満感が強くなる、などの症状が起こりやすくなります。
脂肪の多い肉はさらに負担が大きくなります。
こうした食品の増加は、腸トラブルの連鎖を引き起こします。
クリスマスから年末にかけて、上記のような食品が続くと、腸は慢性的な“オーバーワーク状態”になります。
特に40代以降の方は腸の筋力が自然と低下し、腸内細菌も変化するため、若い頃よりも 「食事の影響を受けやすくなっている」 という事実があります。
“クリスマス=腸にとって最もストレスのかかる時期”であると言えるのです。
② 年末は“健康を見直す”時期
年末が近づくと、多くの人が自然と 「健康の棚卸し」 を始めます。
・健康診断の結果を見返して、気になる項目がなかったか確認する
・この一年、食生活や運動習慣がどうだったか振り返る
・来年こそ改善したい生活習慣や、取り組みたい健康習慣を考える
こうした一年の振り返りは、健康を維持するうえでとても大切なプロセスです。
しかし、その中で “なぜか後回しにされがちな項目” があります。
それが、「便潜血陽性の再検査(大腸カメラ検査)」 です。
実際、健康診断の結果を手にしても、「痛そうで怖いから…」「忙しいから年明けでいいか」「きっと大したことないだろう」と先延ばしにしてしまう方が圧倒的に多いのが現実です。
しかし、ここが大きな落とし穴があります。
便潜血陽性は、ただの“要再検査マーク”ではありません。医学的には、「腸のどこかで出血があった可能性」を示す重要なサインです。
出血の原因はさまざまですが、大腸がんの初期や、前がん病変である大腸ポリープでもごく小さな出血が起こることがあります。特にポリープは自覚症状がほとんどなく、便潜血でしか気づけないケースも多いのです。
だからこそ、便潜血陽性を“まだ大丈夫”と放置することは非常に危険です。
早期で見つければ日帰りで切除できるものが、気づかぬうちに進行してしまうこともある。年末の忙しさの中で忘れられがちな項目ですが、健康の棚卸しをするなら、最優先で見直すべきは 「便潜血陽性の精密検査」 です。
安心して新年を迎えるためにも、“後回しにしない勇気”があなたの未来を守ります。
③ 年末は「大腸カメラ検査の予約が取りやすい穴場」
実は、内視鏡クリニックでは1月が一年で最も混み合う時期だということをご存じでしょうか。
その理由は、とても現実的です。
✔ 年末年始に食生活が乱れ、体調を崩した
✔ 忙しさの中で後回しにしていた健診結果を、年明けにあらためて見返す
✔ 「新しい年だから、まずは健康から」と考え、早めに検査を済ませたい
こうした思いが重なり、予約が一気に1月へ集中します。
毎年この時期は、「希望日に予約が取れない」「数週間待ちになってしまう」という声が増えるのが現実です。
一方で、意外と知られていないのが12月、とくにクリスマス前後は比較的予約が取りやすいということ。
「年末は忙しいから」と検査を避ける方が多いため、この時期はいわば“穴場”になっています。
さらに、早めに検査を受けておくことで、
・便潜血や症状への不安を年内に解消できる
・もし異常があっても、早期対応が可能
・「何もなかった」という安心感を持って年を越せる
という大きなメリットがあります。
年明けの混雑を避け、慌ただしい1月に焦って予約を取るのではなく、今のうちに体を整えて、新年を迎えるという選択。大腸カメラ検査は、未来の自分への安心を用意する行動でもあります。
12月〜クリスマス前後は、知っている人だけが得をする時期。年越しを穏やかな気持ちで迎えるために、今こそ一度、ご自身の腸の状態を確認してみませんか?
④「40代」からは大腸カメラが重要
40代は大腸ポリープ・大腸がんが増えはじめる年代。
腸の動きが衰え、腸内環境が乱れやすくなるため、ちょっとした違和感でも検査を勧めるケースが増えます。
40代で増える腸の異変
✔ 便が細くなる
✔ ガスが溜まりやすい
✔ 便秘が増える
✔ 黒い便が出る
✔ 排便後もスッキリしない
「クリスマスの暴飲暴食かな?」と軽く見られがちな症状ですが、実際には大腸ポリープや腸の炎症が見つかることも珍しくありません。
⑤「便潜血陽性」は必ず“大腸カメラ検査で精査するべき”
健康診断でよく見かける「便潜血陽性」。実はこの結果には、はっきりした意味と対応ルールがあります。
便潜血陽性 = 大腸カメラ検査が必要。これは脅しでも大げさでもなく、医学的に決まっている考え方です。
便潜血陽性とは、「便の中に血が混じっている可能性がある」というサイン。
出血の原因としては、大腸ポリープ・大腸がん・痔・大腸炎など様々な病気が考えられるます。
「痔があるから大丈夫」と思われがちですが、痔と大腸の病気は、症状だけでは区別できません。
そして重要なのは、大腸ポリープや大腸がんは、大腸カメラでしか確実に確認できないという点です。
再検査をせずに様子を見ることは、原因を調べないまま放置しているのと同じこと。
便潜血陽性は「今すぐ命に関わる」という意味ではありませんが、「必ず一度、腸の中を直接確認してください」という体からの合図です。
早めに大腸カメラを受けることで、何もなければ安心でき、もし異常があっても早期に対応することができます。便潜血陽性を指摘されたら、迷わず大腸カメラでの精密検査を受けましょう。
◆ 便潜血陽性の方に見られる検査結果(一般的な目安)
便潜血検査で「陽性」となった方が大腸カメラを受けた場合、一般的に次のような結果が報告されています。
・約5~10%の方に大腸がん
・約30~40%の方に大腸ポリープ
つまり、便潜血陽性の方のうち、半数以上に何らかの異常が見つかるということになります。
これは決して珍しい数字ではありません。先延ばしにしてしまうと、見つけられたはずの病変を見逃してしまう可能性があります。
特に大腸ポリープは、早い段階で切除すれば将来のがんを防ぐことができる病変です。
⑥ クリスマス前後の「腸のサイン」を見逃さないで
クリスマス~年末は腸に負担がかかるため、普段は気にならない小さな症状が表面に出やすくなります。
以下に当てはまる方は、大腸カメラ検査を検討する“赤信号”です。
▼要注意の腸サイン
✔ 便が細くなった
✔ 血がついていた(赤、暗赤、黒)
✔ 体重が減ってきた
✔ お腹が張る
✔ ガスが増えた
✔ 便秘がひどくなった
✔ 下痢と便秘を繰り返す
✔ 便の色が変わった
✔ 残便感が続く
これらは大腸がんの初期でもよく見られます。
⑦「大腸カメラ検査は痛い」というイメージはもう古い
多くの人は「大腸カメラ検査=痛い、つらい」というイメージを持っています。ところが、医療技術は大きく進歩しています。
◎ 最新の大腸内視鏡検査のメリット
・スコープが細く柔らかい
・鎮静剤で眠っている間に終了
・15~20分程度で終わる
・当日ポリープ切除可能
・下剤の量が少ない施設も増加
・院内で下剤を飲めるクリニックもある(負担の軽減)
特に「痛くない大腸カメラ検査」を求める方は、大腸内視鏡専門クリニックを選ぶのがポイントです。
⑧大腸ポリープは“切除=がん予防”になる
大腸がんの多くはポリープから発生します。しかしポリープは、大腸カメラ検査ならその場で切除できます。
これはつまり、大腸カメラ検査=がんになる前に予防できる唯一の検査ということ。
便潜血陽性の方の中で「クリスマス前に大腸ポリープを切除して年末を安心して迎えたい」という声が実際に多いのも事実です。
⑨年内に検査を終えることは“最高のクリスマスプレゼント”
クリスマスに自分や家族に贈るプレゼントはたくさんありますが、実はもっと大切な贈り物があります。それは、安心して新年を迎える「自分の健康」です。
「不安を抱えたまま年越ししない」
「棚上げしていた便潜血陽性を解決できる」
「大腸ポリープを早期に切除できる」
「大腸がんの予防になる」
健康を守るという行動そのものが、未来の自分への最大のプレゼントです。
⑩ 札幌で大腸カメラを受けるなら
当院、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでは「大腸がん死亡率を減らす」を理念とし、便潜血陽性の精査・大腸カメラに特化した内視鏡クリニックです。
✔ 苦痛の少ない大腸カメラ
✔ 鎮静剤で眠っている間に検査
✔ 院内で下剤を飲める前処置室
✔ 最新内視鏡システム
✔ 当日ポリープ切除に対応
✔ 大通駅から近くアクセス良好
早めの検査をご希望の方へ
また、今月3日に新規開院した分院「札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック」では、
現在、比較的予約が取りやすい状況となっています。
「本院で予約がなかなか取れない」「できるだけ早く検査を受けたい」
そんな方にこそ、分院のご利用・ご予約をおすすめしています。
分院は新規開院ではありますが、検査機器・検査体制・内視鏡のクオリティは本院と同じ水準。
経験豊富な医師による、苦痛に配慮した大腸カメラ検査を行っています。
便潜血陽性を指摘された方や、年内・早めの検査をご希望の方にとって、「待たずに、安心して受けられる選択肢」です。
クリスマス前後は比較的予約が取りやすい時期です。不安のある方は、年内にスッキリ解消しておきませんか?
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、
札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックならびに札幌駅大腸カメラ便潜血クリニックまでお気軽にご相談ください。


