虚血性腸炎の写真と治療法について|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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虚血性腸炎の写真と治療法について

虚血性腸炎の写真と治療法について|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年7月18日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田遼です。 

今回は、「虚血性腸炎の写真と治療法について」というテーマで医療コラムをお届けします。

突然の腹痛や血便に直面し、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。

便に血が混じると、「痔かな?」と自己判断してしまいがちですが、実は様々な消化器疾患のサインである可能性があります。

その中には、適切な診断と治療が求められる「虚血性腸炎」も含まれます。 

虚血性腸炎とは何か? 

虚血性腸炎は、大腸への血流が一時的に不足することによって、大腸の粘膜が炎症を起こし、損傷が生じる病気です。

血管が狭まったり、一時的に収縮したりすることで、腸に十分な血液が行き渡らなくなることが原因とされています。 

この病気は、特に中年女性に多く見られる傾向があります。高血圧、心疾患、動脈硬化などの他の基礎疾患を持つ方の合併症として発症することもあります。虚血性腸炎は、大腸がんとは全く異なるメカニズムで発症する炎症性の疾患であり、その鑑別が非常に重要です。 

虚血性腸炎の主な症状 

虚血性腸炎の症状は、突然現れることが特徴です。 

突然の左下腹部痛

多くの場合、鋭い痛みを伴い、お腹全体に広がることもあります。 

血便や粘液便

特徴的な症状の一つで、粘液が混じった血便が見られることがあります。 

下痢

多くの場合、複数回下痢がでたのちに血便が生じます。

これらの症状は、胃腸炎などの一過性の病気に似ているため、初期段階での正確な判断が難しい場合があります。

虚血性腸炎の血便

診断の重要性:なぜ大腸カメラが必要なのか 

便に血が混じるという症状は、様々な疾患の可能性があります。

虚血性腸炎だけでなく、痔、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、大腸がん、憩室症、感染症など、非常に多岐にわたる原因で起こりえます。

そのため、自己判断は非常に危険であり、専門医による正確な診断が不可欠です。 

この正確な診断のために、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は最も有効な検査方法です。

虚血性腸炎の場合、内視鏡で見られる特徴的な所見として、細長い縦走潰瘍や、発赤粘膜、毛細血管増生などが報告されています。

縦走潰瘍や発赤粘膜

虚血性腸炎の治療法 

虚血性腸炎の治療は、多くの場合、対症療法が中心となります。 

安静と水分補給

軽症であれば、入院せずとも、腸を休ませるために安静を保ち、適切な水分補給を行うことが重要です。 

食事療法

症状が軽減してきたら、消化に優しい食事から徐々に再開します。冷たい飲み物やアルコール、刺激物、脂肪分の多い食品は避けるべきです。 

薬物療法

血流を改善する薬剤が用いられることもあります。感染が疑われる場合には抗生物質が使用されることもあります。また、慢性的な下痢の原因となっている特定の薬剤(例:ロキソニンなどのNSAIDs)を内服している場合は、医師と相談の上、薬剤の中止を検討することもあります

 

重症時の対応

大量出血がある場合や症状が重い場合には、入院治療が必要となり、点滴療法や輸血が行われることもあります。まれに、病変の進行具合によっては外科手術が必要となるケースもあります。 

虚血性腸炎は一般的に予後良好な疾患ですが、再発する可能性もあるため、治療後も医師の指示に従い、適切な生活習慣を維持することが大切です。 

当院を選ぶメリット 

当院は、虚血性腸炎の治療も行っております。

アクセス抜群の立地

当院は、大通駅から徒歩30秒という非常に便利な場所に位置しています。地下鉄からのアクセスが良く、雨や雪の日でも傘なしで来院できるため、通院の負担を大幅に軽減できます。 

患者様の負担を最小限に抑える「無痛内視鏡検査」

「大腸カメラは痛い、苦しい」というイメージをお持ちの方も少なくありません。しかし、当院では鎮静剤(麻酔薬)を適切に使用することで、患者様がウトウトしている間に、痛みや不快感をほとんど感じることなく検査を終えることができます

内視鏡専門医による質の高い検査

当院では、内視鏡専門医がすべての検査を担当しています。大腸カメラの検査は医師の技術や経験によって精度が大きく左右されますが、当院では豊富な経験と高い技術力を持つ医師が、微細な病変も見逃さずに発見できるよう努めています。 

利便性の高い予約システムと土日診療

お忙しい方のために、当院ではお電話やインターネットからの24時間WEB予約を承っています。また、土曜日や日曜日も内視鏡検査に対応しているため、平日お仕事などで時間が取れない方でも、ご自身の都合に合わせて検査を受けていただけます。

結び 

血便は、決して軽視してはならない身体からの重要なサインです。

虚血性腸炎をはじめとする様々な消化器疾患の可能性があり、中には早期発見が予後を大きく左右する大腸がんも含まれます。 

「痔だろう」と自己判断せずに、まずは専門医に相談し、適切な検査を受けることがご自身の健康を守るための第一歩です。 

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでは、患者様の不安に寄り添い、苦痛を最小限に抑えた質の高い内視鏡検査を提供することをお約束いたします。皆様の健康な毎日をサポートできるよう、スタッフ一同、心よりご来院をお待ちしております。 

   文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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