2025年9月10日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田です。

「大腸カメラ」という言葉を聞くと、多くの方が「痛そう」「つらそう」「恥ずかしい」といったネガティブなイメージを抱かれるのではないでしょうか。

特に北海道にお住まいの方々からは、冬の厳しい気候の中での通院の不便さや、仕事や育児との両立の難しさから、検査への抵抗感があるという声も耳にします。

しかし、その不安な気持ちの先に、ご自身の命を守るための大切な一歩があることを知っていただきたいと思います。

大腸がんは早期に発見し、適切な治療を行えば、ほぼ治癒が可能ながんでもあります。

当札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックは、皆様が抱える大腸カメラへの不安を解消し、より安心して検査を受けていただけるよう、様々な工夫を凝らしています。

当院へ受診をご希望の方は以下のリンクからご予約ください。

目次
1. 鎮静剤を使用した内視鏡検査で、痛みや不快感から解放される

検査における懸念の一つが、検査中の痛みや不快感でしょう。

しかし、現代の内視鏡医療では、鎮静剤を使用することで、この苦痛を大幅に軽減することが可能です。

当院では、患者様がリラックスした「うとうと」とした状態、あるいは「眠っている」ような状態で検査を受けられるよう、鎮静剤を適切に使用しています。

実際に、当院のアンケート調査では、ほとんどの患者様が「楽だった」「気が付かないうちに終わった」と回答されております。これにより、検査に対する心理的なハードルが大きく下がり、多くの方が安心して定期的な検査を受けています。

鎮静剤を使用することで、検査がスムーズに進むだけでなく、腸の筋肉の緊張がほぐれ、内視鏡の挿入がより円滑になるという利点もあります。

ただし、鎮静剤の効果が残っている可能性があるため、検査当日の車やバイク、自転車の運転は終日お控えいただくようお願いしています。公共交通機関をご利用いただくか、ご家族の方に送迎をお願いしましょう。当院は大通駅から徒歩30秒とアクセスが良いのも利点です。



2. 大腸カメラ前の下剤服用を楽にする当院の様々なアプローチ

検査前の大量の下剤の服用をつらいという方も非常に多いです。

当院では、この下剤服用における患者様の負担を軽減するため、いくつかの選択肢をご用意しています。患者様の年齢、日々の排便状況、既往症などを丁寧にヒアリングし、最適な下剤を提案しています。

当院で選択可能な主な下剤の種類と特徴:
モビプレップ
服用量が比較的少なく済みます。梅風味で、洗浄力も高いと評価されています。当院で最も多く使用している下剤です。

ニフレック
バランスの良さが特徴で、洗浄力、味ともに標準的です。体内への吸収がほとんどなく、電解質への影響も少ないため、ご高齢の方や腎機能が低下している方にも安心して使用できます。

サルプレップ
レモン風味で、溶解不要でそのまま服用できる手軽さが特徴です。服用量も比較的少ないのがメリットです。

マグコロールP
スポーツドリンクのような味で、他の製品が飲めない場合の「ピンチヒッター」として使用することがあります。洗浄力がやや弱いため、最初から第一選択とすることは少ないです。

院内での下剤服用も可能
自宅での下剤服用に不安がある方や、遠方から来院される方のために、当院では院内で下剤を服用できる環境を整えています。検査当日に事前診察を行い、スタッフのサポートを受けながら、安心して検査準備を進めることができます。

「下剤を飲まない大腸カメラ(内視鏡的下剤注入法)」
さらに、当院では下剤を大量に飲む負担を軽減する画期的な方法として、「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」も採用しています。この方法では、内視鏡を使って直接十二指腸内に下剤を注入するため、従来の飲用による下剤服用に比べて身体的・精神的な負担が大幅に軽減されます。ただし、この検査は事前診察が必要で適用条件もございますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。



3. 検査前後の食事と生活習慣:知っておきたいこと

大腸カメラ検査を正確かつスムーズに行うためには、検査前後の食事や生活習慣にも注意が必要です。

検査前の食事制限
検査の2~3日前からは、消化の良い食事を心がけてください。特に、食物繊維の多い野菜(キノコ類、海藻類など)、種のある果物(イチゴ、キウイ、スイカなど)、脂肪分の多い食品、豆類、穀物類(玄米など)は、腸内に残りやすく、検査の妨げとなるため避ける必要があります。白米、おかゆ、うどん、脂肪の少ない白身魚や鶏ささみ、豆腐、卵などがおすすめです。前日の夕食は21時までに済ませ、その後は水、お茶、スポーツドリンク以外の飲食は控えてください。

検査後の食事と生活
検査後は、少量の水分から始め、問題がなければ通常の食事が可能です。ただし、ポリープ切除を行った場合は、約1週間は消化の良い食事を心がけ、刺激物、脂肪分の多い食品、生もの、アルコールは避けるようにしてください。 便秘予防のため、十分な水分摂取を心がけ、無理のない範囲で体を動かすことも大切です。

便秘にお悩みの方へ
便秘は、大腸カメラ検査の準備を難しくする原因となります。日頃から、食物繊維を適切に摂取し(ただし検査前は控える)、十分な水分を摂り、適度な運動を心がけることで、腸内環境を整えることができます。ストレスも腸の働きに影響を与えるため、リラックスできる時間を持つことも重要です。便秘が続く場合は、自己判断せず、早めに医療機関に相談しましょう。



4. どのような人が大腸カメラを受けるべきか:早期発見のための推奨とリスク要因

「自分にはまだ関係ない」と思われがちな大腸がんですが…

実は40歳を過ぎると罹患リスクが徐々に上昇し始め、50歳を超えると急増することが知られています。特に、以下に当てはまる方は、症状がなくても定期的な大腸カメラ検査を強く推奨します。

便潜血検査で「陽性」と判定された方
便潜血検査は、大腸がん検診の一次スクリーニングとして有効ですが、「陰性だから安心」というわけではありません。出血を伴わない早期のがんや小さなポリープは見逃される可能性があります。逆に、痔や炎症でも陽性になることがあります。

大腸がんや大腸ポリープの家族歴がある方
遺伝的要因も大腸がんのリスクを高めることが知られています。ご家族に大腸がんやポリープの経験者がいる場合は、特により早期からの検査開始が推奨されます。

便秘や下痢、血便、腹痛、便が細い、貧血などの症状がある方
厄介なことに、大腸がんは進行するまで自覚症状がないことが多いですが、進行するとこれらの症状が現れることがあります。特に血便は痔と間違えやすい症状ですが、大腸がんのサインである可能性も否定できません。

喫煙、過度の飲酒、肥満、運動不足など、生活習慣にリスク要因がある方
食生活の欧米化(赤身肉や加工肉の過剰摂取、食物繊維不足)や、喫煙、過度の飲酒、肥満、運動不足は大腸がんのリスクを高めることが明らかになっています。



5. 当札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックが選ばれる理由

皆様が安心して大腸カメラ検査を受けられるよう、当院では以下の点に力を入れています。

5.1. アクセス抜群!大通駅から徒歩30秒、土日も診療
当院は、札幌市営地下鉄大通駅から徒歩30秒という非常に便利な立地にあります。雨や雪の日でも、傘なしで通院できる距離なので、季節を問わず安心してご来院いただけます。 また、土日も診療を行っているため、平日は仕事や家事で忙しい方も、ご自身の都合に合わせて検査を受けることが可能です。WEBからは24時間いつでも予約を受け付けており、急な体調変化にも柔軟に対応できるよう、当日内視鏡検査も可能な体制を整えています。

5.2. 専門医による質の高い検査と日帰りポリープ切除
当院では熟練した内視鏡専門医が検査を担当しています。特に「一般的に女性の方が難しい」とされる大腸カメラの盲腸までの挿入も、熟練した技術により、ほとんどのケースで痛みを感じることなく検査を終えることができます。 大腸カメラ検査中にポリープが発見された場合、その場で切除(ポリペクトミー)することが可能です。

5.3. 胃カメラと大腸カメラの同時検査も可能 「胃も大腸も一度に検査したい」「何度も受診するのは避けたい」という方のために、当院では胃カメラと大腸カメラの同日検査も可能です。
ただし、重い持病をお持ちの方や、専門的な技術を要するため、すべての患者様が同時検査を受けられるわけではありません。医師とのご相談の上、最適な検査方法を決定します。



6. まとめ:あなたの健康を守るために、当院はここにあります

大腸がんは、早期発見・早期治療が何よりも重要です。

しかし、そのための大腸カメラ検査に不安を感じてしまうのは当然のことでしょう。当院は、その不安に真摯に向き合い、鎮静剤を使用した無痛検査、患者様に合わせた下剤の選択、下剤を飲まない検査、日帰りポリープ切除、胃・大腸同時検査、そして便利な立地と土日診療といった、様々な方法で皆様の健康をサポートいたします。

北海道における大腸がん検診の受診率は全国最下位という現状があります。この現状を改善し、一人でも多くの方が早期発見・早期治療の恩恵を受けられるよう、私たちは努力を続けています。

「もしかしたら」という不安を「大丈夫」という安心に変えるために。 「痛い」「つらい」「恥ずかしい」といった検査への抵抗感から解放され、ご自身の健康を守るための大切な一歩を踏み出してみませんか?

皆様のご来院を心よりお待ちしております。 WEBまたはお電話にて、お気軽にご予約・お問い合わせください。


大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!


