大腸カメラの翌日はしんどいですか?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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大腸カメラの翌日はしんどいですか?

大腸カメラの翌日はしんどいですか?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年6月13日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田です。 

日頃より、皆様の胃腸の健康と大腸がんによる死亡率の減少を使命とし、日々の診療に尽力しております。 

さて、今回は多くの患者様からいただくご質問、「大腸カメラの翌日はしんどいですか?」というテーマでお話ししたいと思います。

結論から申し上げますと、大腸検査の翌日は特に問題がないことの方が多いです。

大腸カメラ検査は、大腸がんの早期発見・予防に非常に重要な役割を果たす検査ですが、「検査そのものが辛いのではないか」「検査後の体調はどうなるのだろう」といったご不安を抱かれる方も少なくありません。 

当クリニックでは、患者様の不安を少しでも軽減し、安心して検査を受けていただけるよう、様々な工夫を凝らしています。

このコラムを通して、大腸カメラ検査の「翌日」だけでなく、検査全体を通してどのように皆様の負担を最小限に抑え、快適に過ごしていただけるかについて詳しくご説明させていただきます。 

1. 大腸カメラ検査の「翌日」は本当にしんどいのか? 

基本的には大腸カメラの翌日に大きな不調を感じる方は非常に少ないです。

多くの場合、検査翌日は普段通りの生活に戻っていただけます。 

ただし、ポリープ治療等を行った際には生活に制限がある場合があります。

前日の下剤の影響で少しお腹を下しやすい方もいらっしゃいます。

しかし、なぜ「しんどい」というイメージがつきまとうのでしょうか。それは、主に以下の二つの要因が関係しています。 

  1. 検査前日の腸管洗浄(下剤の内服)の負担。 
  1. 検査中の痛みや不快感。 

これらの負担をいかに軽減するかが、検査全体の快適さに直結します。当クリニックでは、これらの点に細心の注意を払うことで、「翌日」の体調への影響を最小限に抑えています。 

2. 検査前日の「しんどさ」を軽減する工夫 

多くの方が「つらい」と感じるのは、実は検査日の下剤の内服です。

大量の下剤を飲むことや、頻繁な排便による疲労が主な原因です。

しかし、この腸管洗浄は、検査の精度を保ち、微小な病変を見逃さないために極めて重要です。 

当クリニックでは、この「しんどさ」を軽減するために、以下のような工夫を行っています。 

2.1. 患者様に合わせた下剤の選択と飲み方のサポート 

大腸カメラ検査で使用する下剤には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解し、患者様の年齢、排便状況、既往症などを考慮して最適な下剤を選択することが重要です。 

味の工夫:

当クリニックでは、スポーツドリンク風味の「マグコロールP」や、レモン風味の「サルプレップ」など、比較的飲みやすいと評価されている下剤を優先して採用しています。 

内服量の調整:

下剤の種類によっては内服量が比較的少ないものもあります。患者様の状況に応じて、可能な限り負担の少ない量で済むよう配慮します。 

院内下剤予約:

検査日当日にクリニックで下剤を服用することも可能です。ご自宅での準備に抵抗がある方や、早めに予約を取りたい方にはこの方法をお勧めします。 

下剤を飲まない検査(要事前診察):

事前診察が必要となりますが、特定の条件を満たす方には、下剤を飲まずに検査を受ける方法もご案内できます。これは、特に下剤に抵抗がある方にとって大きなメリットとなります。 

2.2. 検査前日の食事指導の徹底 

検査の精度を高めるためには、検査数日前からの食事制限が非常に重要です。 

避けるべき食材の明確化:

食物繊維の多い野菜類、きのこ類、海藻類、果物の種、胡麻、ナッツ類などは、消化されずに大腸に残るため、検査前日は避けていただきます。

推奨食材の具体例:

白米、おかゆ、うどん、食パン(種なし)、脂肪の少ない白身魚や赤身肉、卵、豆腐などが推奨されます。 

コンビニ食の提案:

「忙しくて食事が作れない」という方のために、コンビニで手軽に購入できる消化に良い食品(おにぎり、サンドイッチ、サラダチキン、焼き魚など)の具体例もご提案しています。 

夕食時間の厳守:

検査前日の夕食は、原則として午後8時までに済ませていただくようお願いしています。 

これらの食事指導を徹底することで、腸が検査に適した状態になり、下剤の効果がスムーズに発揮されやすくなります。これは、検査当日の負担を軽減し、翌日の体調に良い影響を与えることにも繋がります。 

3. 検査中の「しんどさ」を最小限に抑える工夫 

大腸カメラ検査中の痛みや不快感は、患者様が検査を敬遠する大きな理由の一つです。

当クリニックでは、この点においても最先端の技術と熟練した医師の技量により、患者様の負担を徹底的に軽減しています。 

3.1. 鎮静剤を使用した「無痛内視鏡検査」 

当クリニックでは、多くの患者様に鎮静剤を使用した「無痛内視鏡検査」をお勧めしています。 

深いリラックス状態:

鎮静剤を投与することで、患者様は「ウトウトとした状態」に検査を終えることができます。これにより、カメラ挿入時の不快感などを感じることなく検査を受けることが可能です。 

熟練した医師による調整:

鎮静剤の量や種類は、患者様の体質などを考慮し、医師が安全かつ快適な状態を保てるよう細かく調整します。麻酔に習熟した医師が対応するため、安全性が高いです。 

検査中のモニタリング:

検査中は、血圧や脈拍、呼吸状態などが常にモニタリングされ、患者様の安全が最優先されます。 

鎮静剤を使用した場合、検査当日は車や自転車の運転はできませんので、公共交通機関をご利用いただくか、送迎をご依頼ください。 

3.2. 専門医による高い検査技術と炭酸ガスの使用 

検査の快適性には、医師の内視鏡操作の技量も大きく影響します。 

炭酸ガス(CO2)の使用:

検査中に腸管を広げるために空気を入れると、検査後にお腹の張りを強く感じることがあります。当クリニックでは、空気の代わりに炭酸ガス(CO2)を使用しています。炭酸ガスは空気に比べて腸管からの吸収が速いため、検査後のお腹の張りや不快感を大幅に軽減できます。 

高解像度内視鏡システムの導入:


最新の内視鏡システムは、より細く柔軟でありながら、高解像度で鮮明な画像を映し出すことができます。これにより、短時間で精度の高い診断が可能となり、患者様の負担をさらに軽減します。 

3.3. 日帰りポリープ切除と組織検査 

検査中にポリープが発見された場合、当クリニックではその場で切除することが可能ですこれにより、後日改めて手術を受ける手間や時間的負担を省くことができます。切除したポリープは病理検査に回し、良性か悪性かを確定診断します。 

大腸ポリープは放置すると大腸がんへと進行する可能性があるため、早期発見・早期切除は大腸がん予防に直結する非常に重要な処置です。 

4. 検査後の過ごし方と「翌日」の体調 

検査が無事に終了した後も、当クリニックでは丁寧なアフターフォローを行っています。 

4.1. 検査直後のリカバリーと説明 

検査終了後は、リカバリー室で約20分程度お休みいただきます。鎮静剤の効果が完全に切れるまで、スタッフが安全に配慮して見守ります。 

その後、医師から検査結果について詳しくご説明します。必要に応じて、追加検査や治療方針についてもご案内します。

4.2. 検査後の食事と生活上の注意点 

検査後の体調管理も非常に重要です。 

食事:

検査直後は少量の水分から始め、問題がなければ通常の食事が可能です。ただし、ポリープ切除を行った場合は、約1週間は消化の良い食事を心がけ、刺激物、脂肪分の多い食品、生もの、アルコールは避けていただくようお願いしています。

運動・活動:

検査当日は無理な運動や激しい活動は避け、安静に過ごすことが推奨されます。特に鎮静剤を使用した場合は、車の運転は控える必要があります。翌日からは基本的に普段通りの生活に戻っていただけますが、体調の変化には注意し、気になることがあればご連絡ください。 

これらの注意点を守っていただくことで、検査後の不調を最小限に抑え、快適な「翌日」を迎えることができるでしょう。 

5. 大腸カメラ検査の重要性:健康な未来のために 

大腸がんは、食生活の欧米化や高齢化に伴い、日本で増加傾向にあるがんです。

特に女性では、がんによる死亡原因の第1位が大腸がんとなっています。しかし、早期に発見し、適切な治療を行えば、ほぼ治癒が可能ながんでもあります。 

大腸がんの初期には、自覚症状がほとんどありません。症状が現れた時には、すでに進行しているケースも少なくないため、症状がなくても定期的な検査を受けることが非常に重要です。 

大腸カメラは、大腸の粘膜を直接観察し、病変の有無や状態を正確に診断できる最も有効な検査であり、早期のがんやポリープを見つける上で非常に優れています。 

特に、40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的に大腸カメラ検査を受けることをお勧めします。ご家族に大腸がんやポリープの既往歴がある方、肥満や不規則な生活習慣などリスク要因をお持ちの方は、より早期からの検査や頻繁な検査が推奨されます。 

6. まとめ 

大腸カメラ検査は、大腸がんの早期発見・予防に不可欠な検査であり、その「翌日」の体調は、検査前の準備や検査中の負担軽減策によって大きく左右されます。 

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでは、鎮静剤の使用、熟練した専門医による丁寧な検査、炭酸ガスの使用、そして患者様に寄り添ったきめ細やかなサポート体制により、検査全体を通して皆様の心身の負担を最小限に抑えることに尽力しています。 

「しんどい」という不安から検査をためらっている方も、どうぞご安心ください。私たちは、皆様が「これなら安心して受けられる」と感じていただけるような医療を提供することをお約束いたします。 

皆様の健康な毎日をサポートするため、スタッフ一同、心よりご来院をお待ちしております。 

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください

 文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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