2026年8月22日

こんにちは!札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックスタッフの土佐です!
最近、芸能人で大腸癌の公表が続いています。また、私の好きな作家さんも最近大腸癌で亡くなられました。
便に血が混じっていたり、トイレットペーパーに赤い血がついたりした経験があると、大きな不安を感じる方が多いのではないでしょうか。
血便に気づいた際、「痔かもしれない」と楽観的に考えて放置してしまうケースは少なくありません。
しかし、血便は大腸癌の重要なサインである可能性が存在します。
本記事では、大腸癌と血便の関係性、初期症状の特徴、痔との見分け方、そして大腸カメラ検査による早期発見の重要性について分かりやすく解説します。
記事をお読みいただくことで、危険な血便の症状や、大腸ポリープが大腸癌へ進行する仕組み、適切な検査のタイミングが具体的に理解できるようになります。
「便に血がついていて不安な方」「健康診断の便潜血検査で陽性が出た方」「大腸癌を早期に発見・予防したい方」は、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
1. 他人事ではない、大腸癌(血便)の初期症状と見逃しやすいサイン
大腸癌の初期段階では、自覚症状がほとんど現れません。
大腸癌が進行するにつれて、腫瘍から出血が生じ、便に血が混じる血便などの症状が出現します。
血便は身体が出している重要なサインであり、決して無視してはいけません。
a. 他人事ではない、大腸癌(血便)で見られる血便の種類と色の特徴
血便の色や状態は、出血が発生している消化管の部位によって異なります。
大腸の出口に近い肛門や直腸から出血している場合、鮮やかな赤色の鮮血便が確認されます。
大腸の奥深い部位(右半回腸や盲腸など)から出血している場合、血液が便と混ざり合い、暗赤色や黒っぽい便に変化します。
鮮血便は、排便時に真っ赤な血液が排泄される状態を指します。
一方、暗赤色便は大腸の奥で出血した血液が時間の経過とともに酸化し、粘黒色や粘血便として排出される状態を指します。
b. 他人事ではない、大腸癌(血便)に潜む痔との見分け方
血便を確認した際、多くの方が「切れ痔やいぼ痔による出血だろう」と判断しがちです。
痔による出血は、紙に付着する程度の鮮血や、排便後にポタポタと落ちる血が特徴となります。
しかし、大腸癌による出血でも、直腸付近の癌である場合は痔と非常によく似た鮮血が出現します。
自分自身の判断で「痔である」と決めつける行為は非常に危険です!
排便習慣の変化(便秘と下痢を繰り返す、便が細くなる)を伴う血便は、大腸癌の疑いが強まります。
私自身も以前、紙に血がついた際に単なる擦り傷だと誤認し放置しかけた経験があります。
医療機関で大腸カメラ検査を受けた結果、小さなポリープが見つかり、早期に対処できました。
痛みのない血便こそ、早期検査を受けるきっかけにするべきだと痛感しております。
2. 他人事ではない、大腸癌(血便)を引き起こす原因とリスク要因
大腸癌の発生には、生活習慣や加齢、遺伝的要素など多様な原因が関係しています。
大腸癌の原因を正しく理解することは、発症リスクを低減させるための重要な第一歩となります。
a. 他人事ではない、大腸癌(血便)につながる大腸ポリープのリスク
大腸癌の多くは、大腸の粘膜にできる「腺腫」と呼ばれる大腸ポリープが大きくなる過程で癌化して発生します。
ポリープの段階では自覚症状がほぼ存在せず、出血も生じません。
ポリープが5mm、10mmと大きくなるにつれて癌化率が高まり、便と擦れることで血便を引き起こします。
つまり、ポリープの段階で発見し切除することが、大腸癌の発生を予防する確実な手段となります。
b. 他人事ではない、大腸癌(血便)を高める生活習慣と遺伝的要因
大腸癌の発症リスクを高める要因として、食生活の欧米化が挙げられます。
赤肉(牛肉や豚肉)や加工肉(ハム、ソーセージなど)の過剰摂取は、大腸癌のリスクを上昇させます。
また、飲酒、喫煙、運動不足、肥満も発症率を高めることが研究データにより実証されています。
40歳以上になると発症率は増加傾向を示します。
ご家族に大腸癌の既往歴がある方は、遺伝的要因により発症リスクが約2倍から3倍に高まるため注意が必要です。
3. 他人事ではない、大腸癌(血便)を早期発見・予防するための大腸カメラ検査
大腸癌は早期に発見して適切な治療を行えば、90%以上の確率で治癒が期待できるがん疾患です。
早期発見において最も有効な精密検査方法が大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)です。
a. 他人事ではない、大腸癌(血便)発見に役立つ大腸カメラ検査の流れとメリット
大腸カメラ検査は、内視鏡を肛門から挿入し、大腸全体の粘膜を直接観察する検査手法です。
便潜血検査では見逃されるような小さなポリープや早期癌も、高精度に発見することが可能です。
大腸カメラ検査を受けるメリットについて解説します。
第一のメリットは、粘膜の色彩や構造を直接観察できるため、確定診断がその場で可能になる点です。
第二のメリットは、検査中に見つかったポリープをその場で切除できる点です。
第三のメリットは、病変の組織の一部を採取して精密な細胞検査(病理組織検査)に回せる点です。
第四のメリットは、一度の検査で大腸全体の病変リスクを正確に評価できる点です。
大腸カメラ検査を受けるデメリットについても触れておきます。
第一のデメリットは、検査前日に食事制限を行う必要がある点です。
第二のデメリットは、当日に約1.5リットルから2リットルの下剤を服用して腸内を洗浄する手間がかかる点です。
第三のデメリットは、ごく稀にポリープ切除後の出血や穿孔といった偶発症のリスクが存在する点です。
当クリニックでは、鎮静剤(麻酔)を使用した苦痛の少ない大腸カメラ検査を提供しています。
うとうとした眠っているような状態で検査を完了できるため、痛みに不安がある方でも安心して受診していただけます。
b. 他人事ではない、大腸癌(血便)を未然に防ぐ大腸ポリープ切除の重要性
大腸カメラ検査中に発見された大腸ポリープは、その場で内視鏡を用いて切除することが可能です。
前述の通り、大腸癌の多くは大腸ポリープが成長して癌化するため、ポリープの段階で切除すれば、将来の大腸癌発症を未然に防止できます。
日帰りでのポリープ切除術を行えば、入院の必要もなく、日常生活への影響を最小限に抑えられます。
40歳を過ぎた方や血便の経験がある方は、定期的な大腸カメラ検査の受診を推奨いたします。
4. まとめ
10月2日より公開される映画「ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記」。
21歳でステージⅣの大腸がんと診断されながらも命のを紡いだ女性の実話です。
私も病棟で働いていた時、多くの大腸癌の患者をみてきました。
大腸癌は、日本人において罹患数・死亡数ともに上位を占める非常に身近な病気です。
排便時の血便やトイレットペーパーへの付着は、大腸からの危険信号である可能性があります。
「痔だろう」と放置せず、早期に専門の医療機関を受診することが命を守る鍵となります。
大腸カメラ検査を受診すれば、早期癌の発見だけでなく、将来癌化するポリープの切除まで同時に行うことが可能です。
定期的な検査により、健やかな毎日を守りましょう。
本記事をお読みいただきありがとうございます。
何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックまでお気軽にご相談ください。


