葉酸で大腸癌は防げないってホント!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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葉酸で大腸癌は防げないってホント!?

葉酸で大腸癌は防げないってホント!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年4月01日

皆様、こんにちは。札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田です。 

癌に葉酸が効く」といった話を耳にされたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

では大腸癌には葉酸が効くのでしょうか? 

本日は、この「葉酸と大腸がん予防」というテーマについて、医学的な根拠に基づき、情報をお届けしたいと思います。

そして、大腸がんから皆様の健康を守るために、当院がどのような取り組みを行っているのかについても、詳しくお話させていただければと思います。 

葉酸と大腸がん予防の真実 

まず、結論からいうと、葉酸の摂取が直接的に大腸がんを予防するという明確な証拠はありません。 

葉酸は、ビタミンB群の一種であり、細胞の成長やDNAの合成に不可欠な栄養素です。妊娠中の女性にとっては、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らすために重要な栄養素として広く知られています。 

しかし、大腸がんとの関連については、研究によって様々な結果が出ており、一概に「葉酸を摂れば大腸がんを予防できるとは言えない状況です。 

ある研究データによると葉酸サプリメントで大腸ポリープのリスクを増加させるといったデータもあります。(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/207344

大腸がん予防の要:早期発見と生活習慣 

大腸がん予防で重要なのが、早期発見健康的な生活習慣の実践です。 

健康的な生活習慣 

大腸がんの発症には、加齢、家族歴といった避けられない要因の他に、食生活、運動習慣、喫煙、飲酒、肥満といった生活習慣が深く関わっています。 

バランスの取れた食生活:


野菜、果物、全粒穀物など、食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂取しましょう。 また、赤身肉や加工肉の摂取は控えめにすることが推奨されています。 

適度な運動:

定期的な運動は、腸の働きを活発にし、肥満の予防にも繋がります。 ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を習慣にしましょう。 

禁煙・節酒:

喫煙は大腸がんのリスクを高めます。 禁煙に取り組みましょう。飲酒も適量を守ることが大切です。 

適切な体重維持:

肥満も大腸がんのリスク要因の一つです。 バランスの取れた食事と適度な運動で、適切な体重を維持しましょう。 

スクリーニングの重要性:大腸カメラ検査という選択 

そして、何よりも重要なのが定期的な大腸がん検診です。 大腸がんは、初期の段階では自覚症状がほとんどないことが多く、症状が現れたときには病気が進行している可能性があります。 

大腸がん検診においては、便潜血検査が有効な初期検査として広く行われています。 便潜血検査は、便に目に見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査で、簡便に受けられるというメリットがあります。 

しかし、便潜血検査で陽性となった場合や、血便などの症状がある場合、あるいは大腸がんの家族歴がある方など、より精密な検査が必要な場合には、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が最も有効な検査方法となります。 

当院での大腸カメラ検査:安心と信頼のために 

当院では、最新の内視鏡システムを用いて、丁寧かつ高精度な大腸カメラ検査を行っております。 

苦痛の少ない検査への配慮:無痛大腸カメラ検査 

「大腸カメラは痛いのではないか?」と心配される方は少なくありません。 当院では、そのような不安を軽減するために、鎮静剤を用いた「無痛大腸カメラ検査」を提供しております。

鎮静剤を使用することで、検査中はほとんど眠ったような状態で受けることができ、検査による苦痛や不快感を大幅に軽減することが可能です。

詳細な観察と早期発見:ポリープ切除による予防 

大腸カメラ検査では、大腸の粘膜を直接観察し、炎症、潰瘍、ポリープ、がんなどの病変の有無を詳細に確認することができます。

さらに、検査中にポリープが発見された場合、その場で切除することも可能です。 大腸ポリープは、種類によっては放置すると将来的にがんに進行するリスクがあるため、早期に切除することは大腸がんの予防に繋がります。  

検診を受けるべきタイミング 

大腸がんのリスクは、40歳を頃から徐々に高まり、50歳以上になるとさらに増加する傾向があります。

40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的に大腸がん検診を受けることが非常に重要です。 

特に、以下のような方は積極的に大腸カメラ検査をご検討ください。 

便潜血検査で陽性の結果が出た方 

血便、便秘と下痢の繰り返し、腹痛、便が細くなったなどの症状がある方 

大腸がんや大腸ポリープの家族歴がある方 

過去に大腸ポリープを切除したことがある方 

生活習慣病(肥満、糖尿病など)をお持ちの方 

喫煙や飲酒の習慣がある方 

まとめ 

今回のコラムでは、大腸がん予防の真実について解説しました。 

葉酸を摂取することだけが直接的に大腸がんを予防するという明確な証拠はありません。 

大腸がん予防には、健康的な生活習慣の実践が重要です。 

定期的な大腸がん検診、特に大腸カメラ検査は、早期発見・早期治療に不可欠です。 

当院では、無痛大腸カメラ検査をはじめ、患者様に寄り添った丁寧な診療を心がけております。 

大腸がんは、早期に発見し適切な治療を行えば、決して恐ろしい病気ではありません。 ご自身の健康を守るために、勇気を出して一歩踏み出し、当院で大腸カメラ検査を受けてみませんか? 

皆様のご来院を心よりお待ちしております。 

<文責:福田遼>

内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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