2025年6月24日


「大腸カメラって、費用が高いんじゃないの?」

「検査を受けたいけれど、お金のことが心配でなかなか踏み出せない…」

皆様はきっと、このように考えていらっしゃるのではないでしょうか。お気持ちはよく分かります。

しかし、大腸カメラ検査は、単なる「費用」だけで語れるものではありません。

今回は、大腸カメラ検査にかかる費用について詳しくご説明するとともに、その費用がもたらす計り知れない「価値」について、皆様にお伝えしたいと思います。

目次
大腸カメラ検査の費用、その内訳とは?

費用についてですが、多くの場合、健康保険が適用されます。

特定の症状がある場合や、健康診断の便潜血検査で「陽性」と判定された場合は、医師が必要と認めるため、保険診療の対象となります。

保険適用(3割負担)の場合の費用目安は、約1万円から3万円程度です。この金額には、検査自体の費用に加え、検査前の準備薬や鎮静剤(麻酔)の費用も含まれることが一般的です。

もし検査中にポリープが見つかり、その場で切除した場合には、別途手術料が発生するため、費用は高くなる傾向にあります。

また、診断書が必要な場合は、別途診断書料がかかることもありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

「それでも、安くはないな…」と感じるかもしれません。

ただし、ご加入の生命保険や医療保険によっては、大腸ポリープ切除などの治療内容に対して「手術給付金」が支払われる可能性があります。

多くの保険会社で、内視鏡を使った胃や大腸のポリープ切除は原則として手術給付金の支払い対象とされています。



費用をはるかに超える「価値」:大腸カメラの重要性

大腸検査は「費用」をはるかに超える「価値」をもたらします。

1. 早期発見が命を救う、大腸がんの予防と治療
大腸がんは、早期に発見し適切な治療を行えば、ほぼ治癒が期待できる病気です。しかし、初期段階ではほとんど自覚症状がないため、症状が現れた時にはすでに進行しているケースも少なくありません。

国立がん研究センターのデータによると、2019年には約98万人ががんと診断され、そのうち大腸がんは罹患数で全体で第1位、死亡数では女性で第1位、男性で第2位と非常に多いがんです。


2. がんの「芽」を摘む、ポリープ切除の威力
大腸がんの多くは、良性のポリープが悪性化して発生すると考えられています。大腸カメラ検査の最大のメリットの一つは、このがん化する可能性のあるポリープを検査中に発見し、その場で切除できることです。これにより、将来的な大腸がんの発生リスクを大幅に減少させることが可能です。

3. 精密な診断能力、便潜血検査との違い
健康診断で行われる便潜血検査は、簡便で身体的負担が少ないスクリーニング検査として有効ですが、決して万能ではありません。便潜血検査は、便に混じった微量の血液を検出しますが、出血を伴わない早期のがんや小さなポリープは見逃す可能性があります。

一方、大腸カメラは、大腸の粘膜を直接詳細に観察し、5mm以下の小さな病変も見つけやすい、最も有効で精度の高い検査方法です。疑わしい部分があれば、その場で組織を採取(生検)し、顕微鏡で詳細に調べることで確定診断が可能です。



札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックの「価値」

当院では、費用以上の「価値」と「安心」を提供するための様々な工夫を凝らしております。

1. 身体的・精神的負担の最小化
「大腸カメラは苦しい」「痛い」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、当院ではその負担を極力減らすことに注力しています。

鎮静剤(麻酔薬)の使用:
鎮静剤を点滴で投与することで、患者様はほとんど眠ったような状態で検査を受けることができます。これにより、検査中の痛みや不快感、羞恥心をほとんど感じることなく、リラックスして検査を終えられます。

炭酸ガスの使用:
検査中に腸管を膨らませる際に、空気の代わりに炭酸ガスを使用しています。炭酸ガスは空気よりも速やかに腸管に吸収されるため、検査後のお腹の張りや痛みが軽減され、より快適に過ごしていただけます。

熟練した専門医による検査:
大腸カメラは医師の技術と経験によって検査の精度や苦痛の有無が大きく左右されます。当院では経験豊富な専門医が慎重かつスムーズに挿入・観察を行うことで、ほとんど痛みを感じることなく検査を終えることができます。



大腸カメラは「未来への投資」

大腸カメラの費用は、一時的な出費と捉えられがちです。

しかし、この検査は、ご自身の健康な未来、そしてご家族の安心を守るための、非常に価値のある「投資」だと私は考えます。

早期に大腸がんやポリープを発見し、治療することで、より複雑で高額な治療が必要となる進行がんへの移行を防ぐことができます。これにより、結果的に経済的な負担も大きく軽減される可能性が高いのです。

「自分は大丈夫」と思わずに、40歳を過ぎたら(特に家族歴がある方や、肥満、飲酒、加工肉の過剰摂取などのリスク要因がある方は)、定期的に大腸カメラ検査を受けることを強くお勧めします。

当院は、皆様の不安を解消し、苦痛なく、安心して大腸カメラ検査を受けていただけるよう、スタッフ一同、日々尽力しております。検査に関するご不明な点やご心配なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。


大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!


