薬で大腸ポリープが予防できるってホント!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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薬で大腸ポリープが予防できるってホント!?

薬で大腸ポリープが予防できるってホント!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年4月09日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長、福田です。

皆様、健康には日頃から気を付けていらっしゃいますでしょうか?

特に、大腸の健康は食生活や生活習慣と密接に関わっており、近年、大腸がんの罹患数は増加傾向にあります。

さて、今回のコラムでは、大腸の病気の中でも比較的多く見つかる「大腸ポリープ」に焦点を当て、「薬で大腸ポリープが予防できるってホント!?」という疑問にお答えしていきます。

1. 大腸ポリープとは?放置するとどうなる?

大腸ポリープとは、大腸の内壁にできるイボ状の隆起物のことです。

その多くは良性ですが、種類によっては放置すると数年かけてがん化するリスクがあるため、決して軽視できるものではありません。

「ポリープがあると言われたけど、特に症状がないから大丈夫だろう」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、大腸ポリープや大腸癌は初期にはほとんど自覚症状がないため、気づかないうちに進行してしまう可能性があるのです。

実際の大腸ポリープ

2. 薬で大腸ポリープは本当に予防できるのか?

いくつかの研究で、特定のお薬の服用が大腸ポリープを抑制する事が示唆されています。

代表的なものとしては、「アスピリン」が挙げられます。

アスピリンには抗炎症作用があり、この作用ががん細胞の増殖を抑えるのではないかと考えられています。

複数の研究結果から、アスピリンの継続的な服用が大腸がんのリスクを低下させる可能性が示唆されているのは事実です。

しかし、ここで重要な注意点があります。アスピリンは、胃腸からの出血といった副作用のリスクも伴います。

そのため、自己判断での安易な服用は非常に危険です。アスピリンによる予防療法を検討する際には、必ず医師に相談し、自身の病歴や健康状態、リスクなどを総合的に評価してもらう必要があります。

ガイドラインによって推奨される対象者も限定的であり、一般的には心血管疾患のリスクが高い方や、家族歴によって大腸がんのリスクが高い場合に検討されることが多いです。

3. 薬だけに頼れない!生活習慣の改善こそが予防の第一歩

薬だけに頼るのではなく、日々の生活習慣を見直すことこそが最も重要です

バランスの取れた食生活:

野菜、果物、全粒穀物など、食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂取しましょう。食物繊維は、便通を改善し、腸内の有害物質を排出するのを助けると考えられています。また、赤身肉や加工肉の過剰な摂取は控えめにするよう心がけましょう。

適度な運動:

定期的な運動は、腸の働きを活発にし、肥満の予防にも繋がります。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を習慣にしましょう。

禁煙・節酒:

喫煙は大腸がんのリスクを高めます。禁煙に取り組みましょう。飲酒も適量を守ることが大切です。

適切な体重維持:

肥満も大腸がんのリスク要因の一つです。バランスの取れた食事と適度な運動で、適切な体重を維持しましょう。

4. 早期発見・早期治療こそが最も確実な予防策

薬も大切ですが、大腸カメラでの早期発見・治療が、最も確実な予防策となります。

大腸カメラ検査では、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の粘膜の状態を直接観察することができます。これにより、小さなポリープや早期のがんも見逃すことなく発見することが可能です。

当院では、消化器内視鏡専門医が、最新の内視鏡システムを用いて、丁寧かつ高精度な大腸カメラ検査を行っております。

大腸カメラ検査で何がわかるの?

大腸がん

大腸ポリープ(腺腫、過形成ポリープ、炎症性ポリープ など)

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)

大腸憩室症

虚血性腸炎

これらの病気は、自覚症状がないまま進行していることも少なくありません。定期的な大腸カメラ検査は、これらの病気の早期発見につながり、早期治療を行うことで、より良い治療結果が期待できます。

5. 患者様の負担軽減への取り組み

大腸カメラを不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

当院では、患者様の不安を軽減し、安心して検査を受けていただけるよう、様々な取り組みを行っております。

苦痛の少ない検査への配慮:

ご希望の方には、鎮静剤を用いた「無痛大腸カメラ検査」を提供しております。鎮静剤を使用することで、検査中はほとんど眠ったような状態で受けることができ、検査による苦痛や不快感を大幅に軽減することが可能です。鎮静剤をご希望の方には、事前にしっかりとご説明し、安全に配慮した上で検査を行います。

女性への配慮:

女性の患者様が抱える不安(お尻を見られること、ムダ毛の処理、生理など)にも細やかに対応しております。女性スタッフによる検査前の丁寧なサポート恥ずかしさに配慮した検査着の使用など、安心して検査に臨める環境を整えています。おしりの毛の処理は基本的に不要です。生理中の検査も問題ありません。

専門医による丁寧な検査と説明:

経験豊富な消化器内視鏡専門医が、丁寧に検査を行い、検査後には写真や動画を用いて、分かりやすく検査結果をご説明いたします。

駅からのアクセス良好:

当院は大通駅から徒歩30秒という非常に便利な場所に位置しております。お仕事帰りや買い物のついでにもお気軽にお立ち寄りいただけます。

WEB予約可能:

24時間いつでもWEBから大腸カメラ検査のご予約が可能です。忙しい方でもご自身の都合に合わせて予約を取ることができます。

6. 大腸がんのリスク要因と定期的な検診の重要性

大腸がんの発症には、様々なリスク要因が関与しています。

リスク要因を意識し、生活習慣を見直すとともに、40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的に大腸がん検診を受けることが非常に重要です

初期検査として、便潜血検査が有効です。しかし、便潜血検査はあくまで便に血が混じっているかどうかを調べる検査であり、早期のがんや小さなポリープでは出血がない場合もあります。また、痔や大腸の炎症など、がん以外の原因でも陽性となることがあります。

便潜血検査で陽性となった場合は、必ず精密検査として大腸カメラ検査を受ける必要があります。また、便潜血検査が陰性であっても、大腸がんを完全に否定できるわけではありません。

特に、ご家族に大腸がんやポリープになった方がいる場合や、過去にポリープを切除したことがある方、便通異常などの症状がある場合は、便潜血検査の結果にかかわらず、積極的に大腸カメラ検査を受けることをお勧めします

7. 結び

「薬で大腸ポリープが予防できる」という情報には、一部正しい側面もありますが、決して鵜呑みにせず、生活習慣の改善と定期的な大腸カメラ検査による早期発見・早期治療こそが、大腸の健康を守るための最も重要な手段であることをご理解いただければ幸いです。

当院では、患者様一人ひとりの健康状態や不安に寄り添い、安心して大腸カメラ検査を受けていただけるよう、万全の体制を整えております。

大腸のことで少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様の健康な毎日をサポートできるよう、スタッフ一同、心よりお待ちしております。

さあ、勇気を出して、私たちと一緒に大腸の健康を守りましょう!

  <文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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