便潜血陽性の際の精密検査って何!?:札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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便潜血陽性の際の精密検査って何!?:札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック

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2025年7月10日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田です。 

本日は、「便潜血の精密検査って何!?」というテーマで、皆様が抱えるかもしれない不安や疑問にお答えし、大腸の健康を守るための大切な情報をお伝えしたいと思います。

多くの場合、便潜血陽性に対する精密検査は『大腸内視鏡検査(大腸カメラ)』になります。

その他、大腸CTやカプセル内視鏡等の代替検査もありますが、診断率が落ちるのと異常があった際には結局大腸カメラを行う必要があるため、初めから大腸カメラをお勧めしております。

このコラムでは、便潜血検査の「陽性」という結果が何を意味するのか、そして次にどのような行動をとるべきなのか説明していきます。 

1. 便潜血陽性で推奨される精密検査:大腸内視鏡検査の重要性 

大腸カメラが最も大腸癌を予防する検査です。

なぜ大腸カメラが優れているのでしょうか? 

直接観察による高い診断精度:

大腸内視鏡検査は、先端に小型カメラが付いた細い管を肛門から挿入し、大腸の粘膜を医師が直接、詳細に観察できるため、小さな病変や色の変化といった早期のがんやポリープも見逃しにくいという、非常に高い診断能力を持っています。

組織採取(生検)と確定診断:

疑わしい病変が見つかった場合、その場で組織の一部を採取し、病理検査(顕微鏡診断)を行うことで、良性か悪性かの確定診断をつけることができます。 

ポリープの即時切除とがん予防:

大腸ポリープが見つかった場合、その場で切除(ポリペクトミー)することが可能です。特に、がん化する可能性のある腺腫性ポリープを早期に切除することは、大腸がんの予防に直結する非常に重要な治療となります。 

他の消化器疾患の発見:

大腸がん以外にも、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)、大腸憩室症、虚血性腸炎、痔といった様々な病気の診断にも有用です。 

身体的負担の軽減:

以前は「つらい」「苦しい」といったイメージがありましたが、現在は鎮静剤(麻酔薬)を使用することで、眠っているような、あるいはうとうとした状態で検査を受けることができ、身体的な苦痛や不快感を大幅に軽減することが可能です。

2. 便潜血検査とは何か?その重要性 

便潜血検査は、便の中に微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。

大腸がんや大腸ポリープなど、消化管からの出血を示す手がかりとなり、主に大腸がんの一次スクリーニング(ふるい分け)として広く行われています。 

なぜこの検査が重要かというと、大腸がんは初期の段階ではほとんど自覚症状がないことが多いからです。症状が現れた時には、病気が進行している可能性が高いため、無症状のうちに病変の兆候を捉える便潜血検査が、早期発見の大きな鍵となります。

実際、便潜血検査を毎年受けることで、二次検査に繋がり、結果的に大腸がんによる死亡率を減少させられるという研究結果も報告されています。厚生労働省も40歳以上の方に年1回の受診を強く推奨しています。 

3. 便潜血検査「陽性」が示す意味と、やってはいけないこと 

便潜血検査で「陽性」となると、強い不安を感じる方も多いと思います。

しかし、「陽性=大腸がん」ではありません。 

では、なぜ陽性になるのでしょうか。考えられる原因は以下のように多岐にわたります。

大腸ポリープ:

大腸の粘膜にできるイボ状の隆起で、便と擦れることで出血することがあります。良性であっても、種類によっては将来的にがん化する可能性があるため、注意が必要です。 

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肛門付近の血管のうっ血や切れ痔によって出血し、便に血が混じることがあります。 

潰瘍性大腸炎:

大腸の粘膜に炎症や潰瘍ができ、出血を伴う病気です。 

大腸憩室症:

大腸の壁にできた小さな袋状の突起(憩室)からの出血です。 

虚血性腸炎:

腸への血流不足によって炎症が起こり、出血することがあります。 

最もやってはいけないことは、便潜血陽性の結果を自己判断で放置することです。

痔による出血だと思い込んでしまったりすることで、精密検査の機会を逃してしまうケースが少なくありません。 

「一度でも陽性反応が出た場合は、必ず精密検査を受ける」という意識が、ご自身の命を守る上で非常に重要です。 

4. 大腸カメラ検査の費用と保険適用 

症状があったり、医師が必要と認めた場合には健康保険が適用されます。 

保険適用の場合、自己負担額は通常3割となります。ポリープ切除や組織検査が必要になった場合には、別途費用が加算されます。例えば、内視鏡的ポリープ切除術を行った場合、手術料が算定され、費用総額はさらに変動します。 

また、加入されている生命保険の医療保険やがん保険から、手術給付金や入院給付金を受け取れる可能性もあります。ご加入の保険会社に事前に確認することをお勧めします。検査にかかった費用は、確定申告で医療費控除の対象となる場合があるため、領収書は大切に保管しておきましょう。 

5. 札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでの大腸カメラ検査 

当クリニックでは、様々な工夫を凝らしております。 

苦痛の少ない無痛内視鏡検査:

「大腸カメラは痛いのではないか」という不安を解消するため、鎮静剤を用いた「無痛大腸カメラ検査」を提供しています。検査中はほとんど眠ったような状態で、苦痛や不快感を大幅に軽減できます。

経験豊富な内視鏡専門医による検査:

検査の精度は、医師の技術と経験に大きく左右されます。当クリニックでは、消化器内視鏡専門医が、最新の内視鏡システムを用いて、丁寧かつ高精度な検査を全例で担当いたします。

検査当日の準備の負担軽減:

当クリニックでは、院内で下剤を服用できる体制を整えており、看護師が丁寧にサポートいたしますので、ご自宅での準備の不安を軽減できます。また、下剤を服用しない内視鏡検査(事前診察が必要)も可能です。 

利便性の高い診療体制:

平日お忙しい方でも受診しやすいよう、土曜日・日曜日も内視鏡検査を実施しています。また、オンライン予約システムも導入しており、24時間いつでもご自身の都合の良い日時に検査のご予約が可能です。

6. 大腸がん予防のための生活習慣の改善 

大腸がんの発症には、生活習慣が深く関与していることが指摘されています。

日々の生活を見直すことが、大腸がんのリスクを減らすことにつながります。 

バランスの取れた食生活:

食物繊維を豊富に含む野菜、果物、全粒穀物などを積極的に摂取しましょう。食物繊維は、腸内環境を整え、便通を改善し、腸内の有害物質の排出を助けます。一方で、赤身肉や加工肉の過剰摂取は、大腸がんのリスクを高めることが示唆されていますので、控えめにすることをお勧めします。 

適度な運動:

運動不足も大腸ポリープや大腸がんのリスクを高める要因です。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を習慣にすることで、腸の働きが活発になり、代謝も改善されます。 

禁煙・節酒:

喫煙と過度な飲酒も大腸がんのリスクを高めます。禁煙に取り組み、飲酒も適量を守ることが大切です。特にアルコールの分解産物であるアセトアルデヒドは環境を悪化させ、腸内細菌のバランスを崩すと言われています。 

7. 最後に 

便潜血検査で「陽性」と判定されたことは、決して無視できない身体からの大切なサインです。

不安を感じるのは当然のことですが、早期に精密検査を受けることで、病気を早期に発見し、適切な治療に繋げられる可能性が非常に高まります

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックは、皆様の不安に寄り添い、安心して検査を受けていただけるよう、万全の体制を整えております。

もしご心配なことやご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。皆様の健康な毎日をサポートできるよう、スタッフ一同努めてまいります。 

皆様のご来院を心よりお待ちしております。 

  文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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