大腸癌って治るんですか!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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大腸癌って治るんですか!?

大腸癌って治るんですか!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年6月30日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックの院長の福田です。

本日は、「大腸癌って治るんですか!?」という、患者様から頻繁に寄せられるご質問に、専門医としての視点から詳しくお答えしたいと思います。

このコラムを通じて、大腸がんに対する不安を少しでも軽減し、皆様が安心して検査を受け、健康的な生活を送るための一助となれば幸いです。

大腸がんとは、そしてその治療可能性

大腸がんは、大腸の内壁に発生する悪性腫瘍です。

日本人において、大腸がんは年々増加傾向にあり、国立がん研究センターのデータによると、2023年には女性のがん死亡数で第1位、男性では肺がんに次いで第2位となっています。

しかし、ご安心ください。大腸がんは、早期に発見し適切な治療を行えば、十分に治癒が期待できる病気です

早期発見が「治癒」への鍵

なぜ早期発見がそれほど重要なのでしょうか。

大腸がんは、その進行度(ステージ)によって5年相対生存率が大きく異なります。例えば、がんが粘膜内にとどまるステージ0や、固有筋層までにとどまるステージⅠの早期がんであれば、5年生存率は非常に高い数値を示します。

しかし、がんが進行し、リンパ節転移や遠隔転移(肝臓や肺などへの転移)があるステージⅢやⅣになると、生存率は著しく低下します。

大腸がんの厄介な点は、初期段階では自覚症状がほとんどないことです。症状が現れた時には、すでに病気が進行している可能性が高いのです。だからこそ、症状がなくても定期的な検査を受けることが、早期発見、ひいては治癒への重要な一歩となります。

早期大腸癌の実際の写真

大腸がんのサインを見逃さないために

進行した大腸がんは、以下のような症状を引き起こすことがあります。

血便(下血)

便に血液が混じる、あるいは便の色が黒っぽくなる(タール便)。直腸やS状結腸の癌では鮮血が多いですが、上行結腸など深部では肉眼で分からないこともあります。

便通異常

便秘や下痢を繰り返す、便が細くなる、残便感がある。

腹痛

便が大腸を通過する際に痛みを感じる。特に便が固まりやすい左側の大腸(下行結腸~肛門)で現れやすいです.

貧血

慢性的な出血により、顔色が悪い、疲れやすいといった貧血症状が現れることがあります.

体重減少

特に理由もなく体重が減る.

これらの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診することが非常に重要です。

大腸がんを見つけるための検査

1. 便潜血検査(スクリーニング検査)

大腸がん検診の一次検査として広く行われているのが便潜血検査です。これは、便の中に目に見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。

しかし、便潜血検査はあくまでスクリーニング(ふるい分け)検査であり、万能ではありません。

最も重要なのは、便潜血検査で「陽性」と判定された場合、自己判断で放置せず、必ず精密検査を受けることです。これを怠ると、病気の発見が遅れ、手遅れになる可能性があります。

2. 腫瘍マーカー(補助的検査)

CEA(癌胎児性抗原)やCA19-9といった腫瘍マーカーは、血液中の特定のタンパク質を調べ、がんの存在や進行を示す可能性があります。

特にCEAは大腸がんに反応しやすいと言われています。しかし、これらはがんの早期段階で異常値を示すことは少なく、進行したがんで異常値になることが一般的です。

また、良性疾患でも高値になることがあり、正常な人でも少し高めの値を示すことがあります。そのため、腫瘍マーカー単独でがんの診断はできず、早期発見のスクリーニング検査としては推奨されていません。他の検査と組み合わせて、治療効果のモニタリングや再発の評価に用いられます。

大腸カメラ検査:診断と治療の「ゴールデンスタンダード」

便潜血検査で陽性だった場合や、症状がある場合に最も有効な精密検査は大腸内視鏡検査です。

直接観察による高精度診断

肛門から内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を直接詳細に観察することができます。5mm以下の小さなポリープや、肉眼では見分けにくい早期がんのわずかな変化も見つけやすく、診断精度が非常に高いです.

その場での組織採取(生検)とポリープ切除

疑わしい部分があれば、その場で組織を採取して病理検査を行い確定診断をつけられます。また、ポリープが見つかった場合は、その場で切除することが可能です。

大腸ポリープは、その多くが良性ですが、中には放置するとがん化する可能性のある「腺腫性ポリープ」も含まれます。

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックのこだわり

大腸カメラ検査は不安を感じる方が少なくありません。

1. 苦痛を最小限に抑える「無痛内視鏡検査」

「大腸カメラは痛いのではないか?」という心配は最も多い懸念の一つです。当院では、鎮静剤を用いた「無痛大腸カメラ検査」を提供しています

鎮静剤を使用することで、検査中はほとんど眠ったような状態で検査を受けることができ、検査による苦痛や不快感を大幅に軽減することが可能です。

当院のアンケート調査では、ほとんどの患者様が「楽だった」「気づかないうちに終わった」と回答されており、痛みを感じた方は殆どいません。鎮静剤の種類も患者様の体調やアレルギー歴などを考慮して選択します。

また、大腸カメラで腸管を膨らませる際に空気の代わりに炭酸ガスを用いることで、検査後のお腹の張りや痛みを和らげます。経験豊富な内視鏡専門医が、患者様の体の状態に合わせて丁寧かつスムーズに検査を進めるため、より苦痛の少ない検査が実現できます。

2. 利便性を追求したクリニック環境

忙しい現代社会において、検査を受ける時間を作るのは大変です。

抜群の立地

札幌大通駅から徒歩30秒という好立地にあり、通勤・通学・買い物のついでにも気軽に立ち寄れます。雨や雪の日でもほとんど濡れることなく来院できます。

土日も診療

平日はお仕事で忙しい方のために、土曜日・日曜日も内視鏡検査を実施しています

当日検査も可能

検査枠が空いていれば、当日でも胃カメラ・大腸カメラの検査が可能です

オンライン予約

24時間いつでもスマホやPCからオンライン予約が可能です。問診票も事前にWEBで記入できるため、窓口での待ち時間も大幅に削減されます。

胃カメラと大腸カメラの同日検査

一度に両方の検査を行うことで、食事制限や時間的な拘束、点滴回数などの負担をまとめて済ませることができます。身体への負担は単独検査とさほど変わりません。

大腸がんの予防と健康な生活のために

大腸がんは、生活習慣と密接な関係があります。

食物繊維の摂取

野菜、果物、全粒穀物、豆類など、食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂りましょう。食物繊維は腸内で発がん性物質を体外へ排出させ、腸内環境を改善する効果があります。日本人の食物繊維摂取量は推奨量を下回る傾向にあります。

加工肉・赤身肉の摂取を控える

これらは大腸がんのリスクを高める可能性があります.

運動習慣

定期的な運動は、腸の働きを活発にし、肥満の予防やストレス解消にも繋がります。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を習慣にしましょう.

適正体重の維持

肥満は大腸ポリープや大腸がんのリスクを高める要因とされています。バランスの取れた食事と適度な運動で、適切な体重を維持しましょう.

禁煙・節酒

喫煙や過度の飲酒は大腸がんのリスクを高めます。特にアルコールは腸内環境を悪化させ、善玉菌を減らし、アセトアルデヒドなどの有害物質を生成する可能性があります。

アスピリンの服用

アスピリンが一部の大腸がんの発症を抑制する可能性が研究で示されていますが、消化管出血などの副作用もあるため、服用には必ず医師との相談が必要です。

最後に

大腸がんは、早期発見・早期治療によって、治癒の可能性が非常に高い病気です。

症状がなくても、特に40歳を過ぎたら、定期的な便潜血検査、そして必要に応じて大腸内視鏡検査を受けることが、ご自身の健康と命を守るために最も重要なことです。

不安なことや疑問があれば、一人で抱え込まず、いつでも札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックにご相談ください。私たちは、最新の医療技術と患者様へのきめ細やかな配慮で、皆様の健康な毎日を全力でサポートいたします。

皆様のご来院を心よりお待ちしております。

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでは、ウェブサイトから24時間いつでも大腸カメラ検査のご予約を承っております。お気軽にご利用ください。

文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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