2025年3月24日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田遼です。

血便は身体からの重要なサインであり、決して見過ごしてはならない症状です。

本日は、「うんちに血が混じっていたら」というテーマで、皆様が抱えるであろう疑問や不安にお答えし、当院で安心して大腸カメラ検査を受けていただくためのお手伝いができればと考えております。

目次
血便は何を意味するのでしょうか?

便に血が混じっている場合、その原因は様々です。中には心配のないケースもありますが、重大な病気が隠れている可能性も否定できません。

ご自身の状況を正しく理解し、適切な対応をとることが非常に重要です。
血便で発見されやすい病気として、以下のものが挙げられます:
- 大腸がん: 大腸にできる悪性の腫瘍です。がんができている場所は出血しやすく、便が通過する際に触れて出血することがあります。
- 大腸ポリープ: 大腸の粘膜表面が突起したもので、良性のものから悪性化する可能性のあるものまで存在します。ポリープも出血の原因となることがあります。
- 潰瘍性大腸炎: 大腸の粘膜に炎症が起こる病気で、出血や腹痛、下痢などの症状が現れます。
- 痔: 肛門周辺の血管がうっ血して炎症を起こした状態で、排便時に出血することがよくあります。
- 虚血性腸炎:一時的な血流障害が原因となる疾患で左下腹部痛と下痢からの血便が特徴的な病気です。女性に多いです。
ご自身で原因を特定することは難しく、自己判断は非常に危険です。目に見える出血があった場合はもちろん、便潜血検査で陽性の結果が出た場合も、大腸に何らかの異常がある可能性を示唆している重要なサインなのです。


なぜ大腸カメラ検査が必要なのでしょうか?

うんちに血が混じっていた場合、その原因を特定するために最も有効な検査が大腸カメラです。

大腸カメラ検査では、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を直接観察することができます。これにより、炎症、潰瘍、ポリープ、がんなどの病変の有無を詳細に確認することが可能です。
大腸カメラ検査の重要な利点は以下の通りです:
- 直接的な観察: 大腸の粘膜の状態を医師がモニターで直接確認できるため、わずかな異常も見逃しにくいです。
- 早期発見に優れている: 小さなポリープや早期のがんを発見する上で非常に優れています。便潜血検査では陰性となるような小さな病変も、大腸カメラであれば発見できる可能性があります
- 確定診断が可能: 疑わしい部分があれば、その場で組織を採取(生検)し、病理検査を行うことで確定診断をつけることができます。
- その場での治療: ポリープが見つかった場合、その場で切除することも可能です。これにより、将来的ながんのリスクを低減させることができます。
「たかが血便」と安易に考えずに、早期に大腸カメラ検査を受けることが、ご自身の健康を守るための最も確実な方法と言えるでしょう。



札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックの特徴

北海道にお住まいの皆様に安心して大腸カメラ検査を受けていただけるよう努めております。

1. 苦痛の少ない検査
大腸カメラ検査に対して「痛い」「苦しい」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。当院では、鎮静剤を用いた検査を積極的に行っております。鎮静剤を使用することで、検査中はほとんど眠ったような状態、またはリラックスした状態で検査を受けることができます。
2. 専門医による丁寧な検査と診断
内視鏡検査は、医師の経験と技術が非常に重要です。当院には、消化器内視鏡専門医が在籍しており、高度な内視鏡技術と最新の設備を用いて、丁寧かつ精密な検査を行います。小さな病変も見逃さないよう、細心の注意を払いながら検査を進めてまいります。また、検査後には、内視鏡画像をご覧いただきながら、検査結果について分かりやすく丁寧にご説明いたしますので、ご安心ください。



3. ポリープ発見時の即日切除の可能性
検査中にポリープが発見された場合、患者様の同意が得られれば、その場で切除を行うことが可能です。日帰りでポリープを切除できるため, 何度も通院する負担を軽減できます。切除したポリープは、病理検査を行い、良性か悪性か、将来的にがん化する可能性がないかなどを詳しく調べます。
4. 清潔でリラックスできる環境
患者様が安心して検査を受けられるよう、院内は常に清潔に保ち, プライバシーに配慮した空間づくりを心がけております。検査前後の待合室やリカバリールームも、快適にお過ごしいただけるよう配慮しております。



5. 充実したアフターケアとサポート
検査後も、患者様が安心して日常生活を送れるよう、アフターケアとサポート体制を整えております。ポリープ切除後の食事や生活上の注意点などについて、詳しくご説明いたします。また、検査結果が陽性であった場合も、その後の治療について丁寧にサポートさせていただきますので、ご安心ください
6. 予約の取りやすさ
当院では、お電話やインターネットで大腸カメラ検査のご予約を承っております。ご都合の良い日時をお選びいただけますので、お気軽にご相談ください。特に、血便があった場合や便潜血検査で陽性の結果が出た方は、速やかに精密検査を受けていただくことが重要です。

当院で内視鏡検査をご希望の方は以下のリンクからご予約ください。

7. 費用と保険適用について
大腸内視鏡検査は、症状がある場合や、便潜血検査で陽性となった場合など、医師が必要と認めた場合には健康保険が適用されます。3割負担の場合、検査費用は1万5千円から3万円程度が目安となります。ポリープ切除や組織検査を行った場合は、別途費用がかかりますが、詳細については検査前または検査後にお気軽にご質問ください。
また、大腸ポリープ切除などの治療内容によっては、加入されている生命保険の手術給付金や医療保険の給付金が支払われる場合があります。ご加入の保険会社にお問い合わせいただくことをお勧めします。大腸内視鏡検査にかかった費用は、確定申告で医療費控除の対象となる場合がありますので、領収書は大切に保管しておきましょう。



血便がきっかけで大腸がんと診断されたケース

実際に、血便をきっかけに大腸がんが発見されるケースは少なくありません。

50代女性の方で、排便時にビー玉くらいの血の塊が出てきたことをきっかけに当院を受診され、内視鏡検査の結果、早期の直腸がんであることが判明したケースがありました。早期発見であったため、手術のみで治療を終え、現在も元気に日常生活を送られています。
このように、わずかな血便であっても、重大な病気のサインである可能性があります。「様子を見よう」と自己判断せずに、早めに専門医に相談することが大切です।



血便があった場合の当院での流れ

もし、うんちに血が混じっていた場合は、まずは当院にご連絡ください。

- ご予約・お問い合わせ: 症状や既往歴などをお伺いし、検査のご案内をいたします。
- 事前診察: 医師が詳しく問診を行い、検査の必要性や方法、注意点などについてご説明いたします。
- 検査前準備: 検査数日前からの食事制限や、検査当日の下剤の服用方法などについて詳しくご説明いたします。ご不安な点があれば、遠慮なくご質問ください
- 大腸カメラ検査: 鎮静剤を使用し、苦痛を最小限に抑えた状態で検査を行います。検査時間は通常、15分から30分程度です。
- 検査結果のご説明: 検査後、リカバリールームで休憩していただいた後、医師が内視鏡画像をご覧いただきながら、検査結果について詳しくご説明いたします。
- 治療・アフターケア: ポリープが発見された場合は、その場で切除を行うことも可能です。切除後の注意点や、今後の治療方針について丁寧にご説明いたします。
スタッフは全ての検査過程について丁寧に説明を行い, 安心して受診できる環境を整えております।



大腸がんのリスク要因と予防(再確認)

大腸がんのリスクを高める要因については以下のようなものがあります。

- 加齢(50歳以上)
- 家族歴
- 食生活(赤身肉や加工肉の過剰摂取、食物繊維不足)
- 喫煙
- 過量の飲酒
- 肥満
- 運動不足

これらのリスク要因を意識し、バランスの取れた食生活、適度な運動、禁煙・節酒、適切な体重維持などを心がけることが、大腸がんの予防につながります
そして、40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的に大腸がん検診を受けることが非常に重要です。特に、血便があった場合は、速やかに専門医を受診してください



血便がでた皆様へ

札幌市にお住まいの皆様、そしてこのコラムをお読みいただいた皆様、「うんちに血が混じっていたら」という症状は、決して軽視できるものではありません。

ご自身の健康を守るために、勇気を出して一歩踏み出し、専門医にご相談ください
札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでは、皆様が安心して検査を受けられるよう、万全の体制を整えてお待ちしております।ご心配なことやご不明な点がございましたら、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。
皆様の健康な毎日をサポートできるよう、スタッフ一同、心を込めて診療にあたります。
当院で内視鏡検査をご希望の方は、以下のリンクからご予約ください。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。


内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!


