血便や便の細さで悩んでませんか!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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血便や便の細さで悩んでませんか!?

血便や便の細さで悩んでませんか!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年8月13日

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田遼です。 

皆様、日々の健康に気を配っていらっしゃるでしょうか。

特に50代を迎えられた方々は、ご自身の体調の変化に敏感になっていることと思います。

今回は、近年増加傾向にある大腸がんについて、皆様にぜひ知っていただきたい重要な情報と、当クリニックでの対応についてお話しいたします。

特に、「血便が出た」「便が細くなった」といった症状がある方は、大腸癌の症状の可能性があります。このコラムを最後までお読みいただくことを強くお勧めします。 

I. 大腸がんの現状と50代以上の方への警鐘 

大腸がんは、残念ながら日本全国で増加傾向にあるがんです。

国立がん研究センターのデータによると、2019年には大腸がんによる死亡者数が男女合わせて第2位となっており、特に女性ではがん死亡数の第1位、男性でも肺がんに次ぐ第2位です。過去半世紀でその数は約6倍にも増えており、その背景には食生活の欧米化や運動量の減少などが関係していると考えられています。 

特に50歳以上の方にとって、大腸がんは決して他人事ではありません。大腸がんの発症リスクは40歳頃から徐々に上昇し始め、50歳を過ぎると急増します。これは、加齢とともに細胞の修復能力が低下し、異常な細胞が増えやすくなるためです。 

しかし、厄介なことに、早期の大腸がんはほとんど自覚症状がありません。症状が現れた時には、すでに病気が進行している可能性が高いのです。だからこそ、症状がない段階での「早期発見」が極めて重要であり、これが治療成功の鍵となります。 

国立がんセンターHPより抜粋

II. 血便・細い便:見過ごしてはいけない身体からのサイン 

大腸がんは知らず知らずのうちに進行していることがあります。

特に、以下のような症状が見られる場合は、身体からの重要なサインとして、速やかに医療機関を受診することを強くお勧めします。 

1. 血便について 

血便はその性状によって原因がある程度予想できます。

鮮血便(真っ赤な血)

通常、肛門や直腸、下部大腸からの出血を示します。が最も頻度が高い原因ですが,、大腸がん大腸ポリープ潰瘍性大腸炎などの疾患が原因である可能性も否定できません。痔があるからと自己判断せずに、必ず医療機関を受診してください。 

黒色便(タール便)

胃や十二指腸潰瘍、食道の出血など、上部消化管からの出血を示唆することが多いです。無症状の場合もありますが、腹痛や吐き気を伴うこともあります。 

赤黒い血便〜粘液便

比較的肛門から近い大腸のがんや感染性腸炎、虚血性腸炎などで起きやすいです。

2. 便の形状の変化(細い便)について 

「最近、便が細くなった」と感じる方も多くいらっしゃるかもしれません。便が細くなる原因はいくつか考えられますが、その一つに大腸がんが原因で大腸が狭くなっているケースがあります。腫瘍が大きくなることで、便の通り道が狭くなり、便が細くなるのです。 

注意すべき症状  

便が細くなったこと以外に、血便体重減少腹痛などの症状を伴う場合は、大腸がんの可能性を強く疑い、速やかに専門医に相談することが重要です。 

3. 便秘・下痢の繰り返し 

便秘や下痢が繰り返し起こることも、大腸がんの症状として現れることがあります。特に、以前から便秘気味だった方が「急に便秘が悪化した」と感じる場合や、下痢の際に左下腹部痛を伴う場合などは注意が必要です。

III. 大腸がんの早期発見のための検査 

大腸がんは、、症状が出る前の段階で発見することが非常に重要です。

1. 便潜血検査 (大腸がん検診) 

便潜血検査は、大腸がんのスクリーニング(ふるい分け)検査として、国が推奨している初期検査です。

検査の意義と推奨対象 

特に40歳以上の方には、年に1回の受診が厚生労働省によって推奨されています。50歳以上の方には特に強く推奨されています。 

検査結果の解釈と注意点 

便潜血検査が「陽性」となるのは受診者全体の約5%~10%程度です。

ただ、便潜血検査は万能ではありません。早期のがんや小さなポリープでは、必ずしも出血があるとは限らず、陰性であっても大腸がんが隠れている可能性は否定できません。 

便潜血陽性なら必ず精密検査へ 

便潜血検査で一度でも「陽性」と判定された場合、症状がなくても必ず大腸内視鏡検査などの精密検査を受けてください。これは、病気の早期発見のチャンスを逃さないために最も大切なことです。 

2. 大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査) 

大腸内視鏡検査は、大腸の粘膜を直接観察できる、最も有効で精度の高い検査です。 

病変の直接観察と確定診断

内視鏡の先端に搭載された小型カメラで、大腸の内部を詳細に観察します。これにより、炎症、潰瘍、ポリープ、がんなどの病変の有無を直接確認できます。 

早期がんの発見に優れる

小さな病変も見つけやすく、早期のがんを発見する上で非常に優れています。大腸カメラは、がんを見つける精度が便潜血検査よりも圧倒的に高いと報告されています

検査と治療を同時に実施

疑わしい部分があれば、その場で組織を採取(生検)し、病理検査を行うことで確定診断をつけられます。さらに、ポリープが見つかった場合、その場で切除することも可能です。 

大腸がんの予防効果

ポリープの多くは良性ですが、放置するとがん化する可能性がある「前がん病変」です。ポリープを早期に発見し、その場で切除することで、大腸がんの発症リスクを大幅に減らすことができます。実際、大腸ポリープの切除によって、大腸がんによる死亡率が53%も低下することが報告されています。 

IV. 大腸がん予防のための生活習慣 

大腸がんの予防には、検査だけでなく日々の生活習慣の改善も非常に重要です。 

食物繊維の摂取

野菜、果物、全粒穀物、豆類など、食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂りましょう。食物繊維は便通を改善し、腸内の有害物質の排出を助けるため、がん予防に繋がります。日本人の食物繊維摂取量は推奨量を下回る傾向にありますので注意が必要です。 

赤身肉・加工肉の摂取を控える

赤身肉やソーセージ、ハムなどの加工肉の過剰摂取は大腸がんのリスクを高めることが指摘されています。これらの食品は腸内で発がん性物質を生成しやすいため、摂取は控えめにしましょう。 

適度な運動  

定期的な運動は、腸の働きを活発にし、便通を改善します。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を習慣にすることは、肥満の予防にも繋がり、大腸がんのリスクを低減します。 

適切な体重の維持  

肥満も大腸がんのリスク要因の一つです。バランスの取れた食事と適度な運動で、適切な体重を維持しましょう。 

禁煙・節酒  

喫煙は大腸がんのリスクを高めます。また、過度な飲酒も腸内細菌叢のバランスを乱し、腸壁のバリア機能を損なうなど、腸内環境に悪影響を及ぼすことが分かっています。禁煙に取り組み、飲酒も適量を守ることが大切です。 

V. 札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックの強み 

当院は、様々な特徴と強みを持っています。 

駅直結の好立地と利便性  

当院は札幌市営地下鉄大通駅から徒歩30秒という非常にアクセスしやすい場所に位置しています。仕事帰りや買い物のついでにも気軽に立ち寄ることができ、通院による時間的な負担を最小限に抑えられます。 

患者様の負担を軽減する「無痛内視鏡検査」  

「検査が怖い」「痛そう」という不安を抱える患者様のために、当院では鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査を積極的に行っています。麻酔に習熟した医師が患者様一人ひとりの状態に合わせて鎮静剤を調整することで、検査中の苦痛をほとんど感じることなく、リラックスした状態で検査を終えることができます。検査後もリカバリールームでゆっくりお休みいただけるため、安心です。 

忙しい方にも対応可能な診療体制  

平日は仕事や育児で時間が取れないという方のために、土日も検査を実施しています。ウェブ予約システムは24時間稼働しており、ご都合の良い時間にいつでも予約が可能です。 

急な症状でお困りの方には、当日予約での内視鏡検査も可能な場合があります。事前受診なしで院内で下剤を服用して検査を行うこともできますので、急を要する症状にも迅速に対応いたします。 

VI. まとめ:あなたの健康を守るために 

大腸がんは、早期発見と適切な治療で治癒が期待できるがんです。

しかし、自覚症状が出にくいという「厄介な側面」を持っていることも事実です。特に50代を迎えられた皆様にとって、定期的な検査はご自身の命を守るための最も重要な行動と言えるでしょう。 

「血便が出た」「便が細くなった」「便秘や下痢を繰り返す」といった症状がある場合はもちろんのこと、症状がなくても40歳を過ぎたら、ぜひ毎年便潜血検査を受け、陽性であれば迷わず大腸内視鏡検査を受けてください。そして、高脂肪・加工肉の摂取を控え、食物繊維を多く摂り、適度な運動を心がけるなど、日々の生活習慣を見直すことも非常に大切です。 

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックは、皆様が安心して質の高い検査と治療を受けられるよう、万全の体制を整えております。痛みや恥ずかしさといった検査への不安を解消し、快適に検査を受けていただけるよう、スタッフ一同、誠心誠意努めてまいります。 

ご自身の健康を守るために、ぜひ一度当クリニックにご相談ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

    文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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