2025年3月31日


「先生、最近便に血が混じっているような気がするんです…でも、きっと痔ですよね?」

外来で患者様からよく伺うお言葉です。

確かに、血便の原因として痔は比較的多いものですが、自己判断で放置してしまうことは非常に危険です。

なぜなら、その陰には大腸がんをはじめとする様々な重大な病気が潜んでいる可能性があるからです。

目次
血便は何を語りかけているのか?

血便の色や状態によって、出血部位や原因疾患をある程度推測することができます。

- 鮮やかな赤い血便:肛門に近い直腸やS状結腸からの出血が考えられ、痔や切れ痔のほか、直腸がんなども原因となり得ます。

- 暗赤色の血便:もう少し奥の大腸からの出血が疑われます。進行した大腸がんや大腸ポリープからの出血の可能性も考えられます。

- 黒色便(タール便):これは胃や十二指腸など、上部消化管からの出血を示唆します。 今回のテーマである大腸の病気とは異なりますが、見過ごしてはいけない重要なサインです。

特に、大腸がんの場合、初期には自覚症状がほとんどないことが厄介な点です。 症状が現れたときには、病気が進行していることも少なくありません。 血便は、そんな早期発見の貴重な手がかりとなるのです。



なぜ大腸カメラ検査が必要なのか?

血便の原因を特定するために最も有効な検査が、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)です。

大腸カメラ検査で何がわかるのか?
- 粘膜の状態を詳細に観察し、炎症、潰瘍、ポリープ、がんなどの病変の有無を確認できます。

- 5mm以下の小さなポリープも見つけやすく、早期のがんを発見する上で非常に優れています。 過去に無害と思われていた過形成ポリープが、低分化癌、印鑑細胞癌の起源である可能性も指摘されています。

- 疑わしい部分があれば、その場で組織を採取(生検)し、病理検査を行うことで確定診断をつけることができます。診断書作成が必要な場合や、詳細な結果には時間がかかることがあります。

- ポリープが見つかった場合、その場で切除することも可能です。 大腸ポリープは放置するとがん化するリスクがあるため、早期の切除が予防につながります。大腸ポリープの治療には保険が適用されます。生命保険の手術給付金が下りる可能性もあります。


札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックだから安心

当院は、大腸カメラ検査に特化した専門クリニックです。

- 経験豊富な消化器内視鏡専門医が、丁寧かつ高精度な検査を行います。

- 「大腸カメラは痛いのでは?」という不安を軽減するために、ご希望に応じて鎮静剤を用いた「無痛大腸カメラ検査」を提供しております。

- 最新の内視鏡システムを導入し、より詳細な観察と診断が可能です。

- 当院は札幌地下鉄大通駅から徒歩30秒という非常に便利な場所に位置しており、お仕事帰りや買い物のついでにもお立ち寄りいただけます。

- 土曜日・日曜日も検査を受け付けておりますので、平日に時間が取りにくい方でも安心して受診いただけます。ウェブ予約も3分で可能です。電話での当日予約も可能です。

- 下剤をのまない大腸内視鏡検査(腸に直接注入する方法)も行っており、費用は通常の胃カメラ+大腸カメラ+画像検査と同程度です。ただし、事前に処置が必要です。

- 院内下剤予約で初診で大腸カメラを予約することも可能です。


検査費用と保険適用について

大腸内視鏡検査は、症状がある場合など、医師が必要と認めた場合には健康保険が適用されます。

保険適用の場合、自己負担額は通常3割となります。 ポリープを切除したり、組織検査を行った場合には、別途費用がかかることがありますが、詳細については事前にご説明いたしますのでご安心ください。大腸内視鏡検査にかかった費用は、確定申告で医療費控除の対象となる場合があります。

また、大腸ポリープ切除は手術扱いとなり、加入されている生命保険の手術給付金や医療保険の給付金が支払われる場合があります。 ご加入の保険会社にお問い合わせいただくことをお勧めします。



最後に

血便は、あなたの身体が発する大切なメッセージです。

決して「きっと大丈夫だろう」と放置せずに、早期に専門医にご相談ください。 早期発見・早期治療は、大腸がんの克服において最も重要な鍵となります。

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでは、皆様が安心して検査を受けられるよう、万全の体制を整えております。血便でお悩みの方、大腸がん検診にご興味のある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。


内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!


