胃のバリウム検査で”ヒダの粗大”を指摘されたら|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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胃のバリウム検査で”ヒダの粗大”を指摘されたら

胃のバリウム検査で”ヒダの粗大”を指摘されたら|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年7月04日

 

健康診断で胃のバリウム検査を受けられ、「胃のヒダの粗大」と指摘された患者様は少なくないのではないでしょうか。

この言葉を聞いて、不安に思われたり、「一体どういうことだろう?」と疑問に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

多くの場合、ピロリ菌感染に伴う慢性胃炎によってヒダ粗大をきたします。

今回は、この「胃のヒダ粗大」という指摘が何を意味するのか、そして、その後の対応としてなぜ精密検査が必要なのかについて、詳しくご説明いたします。 

ひだが粗大した胃のX線画像

バリウム検査で見える「ヒダの粗大」とは?

バリウム検査は、胃や食道、十二指腸の形や粘膜の様子を間接的に調べる検査です。

この検査の大きな利点は、胃全体の形状を把握できること、そして比較的安価に受けられることです。しかしながら、バリウム検査には限界があり、特に「ヒダの粗大」のような所見が指摘された場合には、さらなる精密検査が必要となることがほとんどです。 

「ヒダの粗大」とは、胃の粘膜にあるヒダ(襞)が通常よりも太くなったり、不規則になったりしている状態を指す所見です。これは、多くの場合ピロリ菌感染に伴う慢性胃炎が原因で起こりえますが、バリウム検査だけではその原因を特定することは困難です。

なぜなら、バリウム検査は粘膜の形態を間接的に見るものであり、粘膜の色調や微細な模様、あるいは組織の性質までを直接確認することはできないからです。 

胃カメラであれば、このような「ヒダの粗大」が何を意味するのかを直接、そして詳細に観察することができます。胃カメラは、先端にカメラが付いた細い管を口または鼻から挿入し、食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。

そのため、バリウム検査で「ヒダの粗大」という指摘があった場合は、その精密な原因を特定し、適切な治療へと繋げるために、胃カメラ検査が最も有効かつ不可欠な選択肢となります。 

粗大したひだ(左) と 正常なひだ(右)

なぜ胃カメラ検査を受けるべきか:早期発見・早期治療の重要性 

胃カメラ検査は、病気の早期発見においても極めて重要な役割を担っています。

胃がんの初期段階では自覚症状がほとんどないことが多く、症状が現れた時には病気が進行している可能性が高いです。しかし、胃カメラ検査を定期的に受けることで、無症状のうちにがんやポリープを見つけ出すことが可能になります。 

早期に発見された胃がんは、治療の成功率が非常に高く、患者様の生活の質を保つことができます。

また、胃ポリープの中には、良性であっても将来的にがん化する可能性のあるもの(腺腫性ポリープなど)があります。

さらに、胃カメラは胃がんだけでなく、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍といった一般的な消化器疾患、食道がん、そしてピロリ菌感染の有無の確認にも役立ちます。

粗大したひだ(左) と 正常なひだ(右)

当院で受ける胃カメラ・大腸カメラ:患者様の不安を最小限に 

「胃カメラは辛い」というお声を耳にすることもあります。

しかし、当院では患者様が安心して、そしてできる限り苦痛なく検査を受けていただけるよう、様々な工夫を凝らしています。 

1. 「眠っている間に終わる」無痛内視鏡検査 

当院の最大の特徴の一つは、鎮静剤(眠りぐすり)を使用した内視鏡検査が可能なことです

鎮静剤を使用することで、患者様はウトウトした状態、あるいは完全に眠った状態で検査を受けることができます

これにより、喉の不快な嘔吐反射や、内視鏡が体内を進む際の違和感や痛みを感じることがほとんどなく、リラックスして検査を終えることが可能です。 

2. 胃カメラ・大腸カメラの同日検査で負担を軽減 

バリウム検査で胃の異常を指摘された場合でも、大腸にも何らかの異常がないか気になる方もいらっしゃるでしょう。

当院では、胃カメラと大腸カメラを同日に続けて行うことが可能です。同日検査のメリットは多岐にわたります。 

3. アクセス抜群の立地と柔軟な予約体制 

当院は札幌市営地下鉄大通駅から徒歩30秒という非常に便利な立地にございます。 

また、当院は土日も診療・検査を行っております。平日はお仕事や育児でお忙しい方でも、週末の時間を有効活用して、無理なく検査を受けていただけます。 

さらに、当院はWEB予約を24時間受け付けており当日予約も可能な場合があります。急な体調不良や、突然予定が空いた際にも柔軟に対応できる体制を整えておりますので、お気軽にお問い合わせください。 

胃と大腸の健康は全身の健康に繋がる 

「胃のヒダの粗大」という指摘は、胃の健康状態を見直す良い機会です。

胃と大腸は密接に連携しており、どちらかの不調がもう一方に影響を及ぼすことも少なくありません。特に大腸がんは、北海道を含め全国で増加傾向にあり、女性ではがん死亡数の第1位、男性では肺がんに次いで第2位(全国がん登録データ2023年)となっています。

大腸がんは、早期発見・早期治療が非常に重要です。しかし、胃がん同様、早期段階ではほとんど症状がありません。そのため、40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的に便潜血検査を受けることが強く推奨されています。便潜血検査で陽性となった場合は、必ず精密検査として大腸カメラを受けることが大切です。当院では、この大腸カメラも受け付けております。 

また、大腸がんのリスク要因としては、加齢(50歳以上)、大腸がんやポリープの家族歴、赤身肉や加工肉の過剰摂取、食物繊維不足、喫煙、飲酒、肥満、運動不足などが挙げられます。これらのリスク要因を意識し、バランスの取れた食生活、適度な運動、禁煙、節酒などを心がけることが大腸がんの予防に繋がります。

「ヒダの粗大」というサインを、ご自身の健康を見つめ直す機会に 

胃のバリウム検査での異常は、ご自身の消化器の健康に目を向ける大切なサインです。

不安を抱えたまま放置せず、ぜひ精密検査をご検討ください。

当院では、患者様が安心して、そして快適に検査を受けていただけるよう、熟練した専門医と最新の設備、そして患者様に寄り添うスタッフが万全の体制を整えております。 

早期発見は、ご自身の健康を守り、豊かな未来を築くための第一歩です。ご心配なことやご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。 

 文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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