大腸カメラって2Lの下剤を飲まないといけないってホント!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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大腸カメラって2Lの下剤を飲まないといけないってホント!?

大腸カメラって2Lの下剤を飲まないといけないってホント!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年5月16日

皆様、こんにちは。札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田遼です。

当院では、日々多くの患者様が胃カメラ検査や大腸カメラ検査を受けにいらっしゃいます。

内視鏡検査は、消化器の病気の早期発見・早期治療にとって非常に重要な検査ですが、特に大腸カメラ検査については、「つらい」「大変そうだ」といったイメージをお持ちの方が多いようです。 

中でも、検査を受ける前に「2リットルもの大量の下剤を飲まなければいけない」という話を聞いて、検査をためらってしまう方も少なくないようです。

インターネットなどで見かけるその量に、「私には無理だ…」と検査を諦めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。 

確かに、大腸カメラ検査の前には、お腹の中をきれいにするために一定量の腸管洗浄液(下剤)を服用していただく必要があります。

そして、その服用量が2リットル程度となる製剤が多いのは事実です。しかし、「2リットル」という数字だけが先行してしまい、必要以上に身構えてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、下剤の種類は一つだけではありませんし、皆様の負担を少しでも軽減するための様々な工夫も存在します。 

このコラムでは、まずなぜ大腸カメラ検査が必要なのか、そして皆様が一番の不安要素と感じているかもしれない「下剤」について、その種類や大変さを軽減するための方法を詳しくご説明します。

大腸カメラ検査の下剤の種類とその攻略法 

やはり気になるのは検査に伴う「つらさ」ですよね。

「大腸カメラ検査の前には、2リットルもの下剤を飲まないといけない」という話は、多くの方が抱える不安の種です。

先述の通り、およそ2リットル程度を服用する製剤が多いのは事実ですが、これは検査のために大腸をきれいに空っぽにする目的で必要な量です。大腸の中に便や残留物があると、病変を見落としてしまったり、検査に時間がかかったりするため、正確な診断のためには十分な洗浄が不可欠なのです。 

しかし、「2リットル」という量だけでなく、その「味」に抵抗を感じる方も多いかもしれません。昔の下剤は味が悪く、服用が大変だったという話を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。ですが、近年は様々な種類の下剤が開発されており、味や服用量、服用方法が異なる複数の選択肢があります。 

当院では、患者様一人ひとりの状況(年齢、排便習慣、過去の検査経験、既往症など)を考慮し、患者様に合った、そしてできる限り負担の少ない下剤を選択できるように心がけています

少しでも楽にするためのコツもあります 

下剤を冷やす

冷やすと味が感じにくくなり、飲みやすくなることがあります。 

ストローを使う

味覚を感じやすい舌の根本を避け、喉の奥の方に流し込むようにすると飲みやすくなります。 

途中で休憩を挟む

無理に一気に飲まず、少量ずつ、休憩しながらゆっくり飲むことも大切です。 

飴をなめる

下剤を飲む合間に、刺激の少ない飴やガムを口にすることで、口の中をリフレッシュできます。 

味を変える

製剤によっては、スポーツドリンクや透明なジュース、お茶などで割って飲めるものもあります

これらの工夫や、当院スタッフからのアドバイスなどを参考に、少しでも楽に下剤を服用していただけるようサポートさせていただきます。下剤の服用は、正確な検査のために必要なステップですので、ぜひ前向きに取り組んでいただければと思います。 

なぜ、つらくても大腸カメラ検査を受ける必要があるの?

大腸がんが非常に増加しており、早期発見が皆様の命を守る上で極めて重要です。 

現在、大腸がんは男女ともに罹患数が多いがんであり、年間に大腸がんと診断される方は15万人以上、残念ながら亡くなる方も5万人以上にのぼります。

大腸がんのリスク要因は多岐にわたりますが、特に加齢(50歳以上)は最も大きな要因の一つです。

しかし、近年では食生活の欧米化(赤身肉や加工肉の過剰摂取など)や運動不足といった生活習慣の変化により、40代以降、特に40代後半から50代前半にかけて罹患率が急増しており、さらに若年層(40歳未満)での大腸がんも増加傾向にあると指摘されています。

大腸がんやポリープの家族歴がある方もリスクが高いとされています。喫煙や過度の飲酒、肥満もリスクを高める要因です。 

大腸がんが厄介なのは、初期の段階ではほとんど自覚症状がないことです。そのため、症状が出て病院を受診した時には、既に進行しているというケースが少なくありません。進行すると、便秘や下痢、腹痛、便が細くなる、血便といった症状が出ることがありますが、これらの症状は他の病気でも起こりうるため、自己判断は危険です。 

そのため、症状がない段階で大腸癌を早期発見する事が重要であり、そのうえで必要なのが大腸カメラ検査です。大腸カメラは、大腸がんを早期に見つけるためだけでなく、予防の観点からも非常に重要な検査です。

検査費用と保険適用について 

大腸カメラ検査にかかる費用についても触れておきましょう。

大腸内視鏡検査は、腹痛や血便などの症状がある場合や、便潜血検査で陽性となった場合など、医師が必要と判断した場合に健康保険が適用されます。保険適用の場合、自己負担額は通常3割となります。 

費用の目安としては、大腸の観察のみで病変切除などを行わない場合、3割負担で5,000円~15,000円程度となることが多いです。しかし、検査中にポリープが発見され、その場で切除を行った場合には、別途手術料や病理検査費用などが加算されるため、費用は高くなります

ポリープ切除を伴う検査費用は、3割負担で10,000円~35,000円程度かかる場合があります。ポリープの数や大きさ、切除方法によって金額は変動します。同日検査の場合も、胃カメラと大腸カメラ、それぞれの手技料などが加算されるため、総額は同様に10,000円~30,000円程度となることが多いです。 

当院での検査費用は下記のようになります 

検査後の生活と健康維持のために 

大腸カメラ検査を受けて異常がなかった場合も、病変を切除した場合も、これで終わりではありません。

大腸がんのリスクは加齢とともに高まるため、特に40歳を過ぎたら年に一度の便潜血検査を続けることが大切ですし、リスクに応じて定期的な大腸カメラ検査も継続して受けることが推奨されます。 

また、大腸がんの予防のためには、日々の生活習慣を見直すことも非常に重要です。 

バランスの取れた食事

特に食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂りましょう。食物繊維は便通を改善し、腸内環境を整える助けとなります。また、赤身肉や加工肉の過剰摂取は控えめにすることが推奨されています。

適度な運動

定期的な運動は腸の働きを活発にし、肥満予防にもつながります。 

禁煙・節酒

喫煙や過度の飲酒は大腸がんのリスクを高めます。 

適切な体重維持

肥満もリスク要因の一つです。 

これらの生活習慣の改善は、大腸がんだけでなく全身の健康維持にもつながります。ご自身の健康を守るために、積極的に健康管理に取り組んでいきましょう。 

最後に~不安を乗り越えて、早期発見の一歩を踏み出しましょう~ 

「大腸カメラって2Lの下剤を飲まないといけないってホント!?」

確かに一定量の下剤服用は必要ですが、その大変さを軽減するための様々な種類の製剤があり、当院では患者様に合わせて最適なものを選択しています。

また、検査そのものの苦痛についても、鎮静剤の使用や経験豊富な医師の技術によって、多くの方に「思っていたより楽だった」と感じていただけるような検査を心がけています。 

「早期発見」は何よりの治療です。便潜血検査で陽性だった方、40歳を過ぎて一度も検査を受けたことがない方、血便や便通異常など気になる症状がある方、ご家族に大腸がんやポリープの方がいらっしゃる方など、大腸カメラ検査をご検討される方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

皆様の受診を心よりお待ちしております。 

 文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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