大腸憩室が気になる方へ:日常生活での注意点|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

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大腸憩室が気になる方へ:日常生活での注意点

大腸憩室が気になる方へ:日常生活での注意点|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

         

2024年3月06日

大腸憩室とは何かから始め、日常生活での注意点まで、包括的に解説していきます。食事や運動、ストレス管理まで、大腸憩室を取り巻く多角的な視点から有益な情報をお届けします。

1. 大腸憩室とは何か

大腸憩室(だいちょうけいしつ)とは、大腸の壁が一部袋状にふくらみ、そこに食物のかすなどが留まることでさまざまな問題を起こす可能性があります。この状態は、特に中高年に多く見られるとされており、不適切な食生活や運動不足が原因となることが指摘されています。生活習慣の西洋化が進む日本でも、この問題に対する認識は高まっており、正しい理解をもとに日常生活での対策を行うことが大切です。今回の記事では、大腸憩室についての基本的な知識や、形成される過程、それによって生じるリスクについて解説していきます。

1.1. 大腸憩室の基本的な知識

大腸憩室は、医学用語で「憩室」と呼ばれる、大腸の内壁が部分的に外側にふくらみ出した構造です。一つの憩室だけでなく、複数個所で形成されることが一般的で、その数によって状態の重症度が異なるとされています。具体的な症状としては、おなかの張りや痛み、下痢や便秘などが挙げられ、これらは憩室が炎症を起こした場合に特に顕著に現れます。しかし、多くの人は症状が出ない「無症候性」であり、偶然の検査などで発見されることも少なくありません。憩室そのものが病気ではないため、適切な生活習慣によって管理することが可能です。

1.2. どのように形成されるのか

大腸憩室の形成は、大腸壁にある筋肉層の弱い部分を介して起こると考えられています。具体的には、大腸の内圧が高まると、その圧力によって大腸壁が薄くなりやすい部分が外側に突出し、憩室が形成されるのです。内圧が高まる原因としては、食物繊維が不足した硬い便が大腸内を通過する際に、圧力をかけることが挙げられます。また、加齢による筋肉の弾力性低下も一因であると言われており、高齢になるにつれてリスクは高まるとされています。

1.3. 大腸憩室がもたらすリスク

無症候性であっても、放置しておくと大腸憩室が様々なリスクをもたらす可能性があります。最も一般的なのは憩室炎と呼ばれる状態で、憩室の中に異物が詰まり炎症を引き起こします。これによって激しい腹痛、発熱、便の変化といった症状が発生することがあります。さらに重篤なケースでは、憩室穿孔や腹膜炎といった緊急を要する病態に至ることも少なくないのです。
他には憩室出血という疾患があります。憩室内で血管が破綻し発症します。症状としては腹痛の伴わない突然の赤い便があげられます。自然止血することが多い一方で、出血がとまらないこともあり死亡率は1%程度と報告されています。

2. 食事と大腸憩室の関係性

大腸憩室が気になる方にとって、食生活は非常に大切です。適正な食習慣が大腸の健康を維持し、憩室症のリスクを下げます。大腸は消化された食物の残りかすを腸管を通して排出する役割を担い、このプロセスにおいて食べ物の内容が直接的に関連しています。硬い便を柔らかくしやすくするためにも、食物繊維を多く含む食品を意識的に摂取することが推奨されます。一方で、飽和脂肪酸が多い食事や加工した食品は避けた方が良いとされています。食事による大腸憩室への影響はいくつかの研究によっても指摘されており、日々の食生活が予防に重要とされているのです。

2.1. 食物繊維の役割とは

食物繊維は、大腸憩室予防に必要不可欠な栄養素と言えます。食物繊維には、水溶性と不溶性がありますが、どちらも消化器系の健康には大切です。水溶性食物繊維は水に溶ける性質をもち、腸内でゲル状になりながら発酵して腸内環境を整えます。これにより、便の量が増え、柔らかくなることで排便を容易にし、大腸内の圧力を減少させるのです。不溶性食物繊維は水に溶けにくく、そのままの形で腸を通過することで腸内の動きを活発にし、便通を改善します。これらの働きにより、食物繊維は大腸憩室の形成を防ぎ、既に形成されている憩室の症状を緩和する助けとなります。

2.2. 大腸憩室予防におすすめの食品

大腸憩室の発生を防ぐためには、食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂取することが重要です。全粒粉製品、玄米、オートミールなどの穀物、豆類、ナッツ類、根菜類や緑黄色野菜などがおすすめされます。これらの食品は不溶性および水溶性食物繊維が豊富であり、大腸の健康をサポートします。また、プロバイオティクスを含む発酵食品も腸内フローラのバランスを良好に保つことに貢献し、憩室症予防に役立つ可能性があります。

2.3. 避けるべき食事とその理由

大腸憩室予防の観点から、避けるべき食事にはいくつかの傾向があります。精白された粉製品やファーストフード、高脂肪の肉製品は食物繊維が少なく、大腸内圧を上昇させる可能性があります。また、エビやカニなどの甲殻類は憩室内に詰まりやすく、憩室炎の原因になることもあるため注意が必要です。加工度の高いスナック菓子やインスタント食品も繊維質が少なく、過剰な糖分や添加物が大腸の健康を害します。厚い脂肪層のある肉類も消化に時間がかかり、大腸に負担をかけます。これらの食品は避け、バランスのとれた食生活を心がけることが予防につながります。

3. 正しい大腸憩室の検査方法

大腸の健康を保持するためには、定期的な検査が重要です。大腸憩室が気になる方々にとって、適切な検査方法を理解し、実践することは非常に重要です。特に大腸憩室を持つ方は、炎症や出血を引き起こすリスクがあります。大腸憩室の検査方法にはいくつかの種類があり、医師と相談の上、最適な方法で検査を受けることが推奨されます。

3.1. 大腸カメラの手順とその重要性

大腸憩室の有無や状態を把握するためには、大腸カメラを用いた内視鏡検査が一般的です。この検査は大腸の内部を直接観察できるため、非常に高い精度で憩室の発見や炎症の有無を確かめることができます。手順としては、まず患者さんは事前に指示された食事制限を守り、検査前日から下剤を服用して大腸内をきれいにする必要があります。検査当日は内視鏡がスムーズに挿入できるように体位を調整しながら、専門の医師が大腸内を丁寧に観察していきます。この検査によって、大腸憩室だけではなく、ポリープや初期のがんといった他の大腸疾患も発見できる可能性があるので、大変重要です。

3.2. 検査前の準備:何を知っておくべきか

大腸カメラ検査を受けるにあたり、事前の準備は検査の精度を高める上で欠かせません。重要なのは、食事制限と腸内の洗浄です。一般的には、検査の2〜3日前から食物繊維が少ない食事を心がけ、前日からは固形物の摂取を控える必要があります。また、処方される下剤を指示通りに服用し、大腸内を清潔にすることが求められます。さらに、アレルギーや既往症、常用中の薬についても事前に医師に伝え、適切な対応を確保することが肝要です。

3.3. 検査後のフォローアップ

大腸カメラ検査後は、しばらくの間は安静に過ごし、体の異常に注意を払うことが大切です。検査による腸の刺激や空気の注入が原因で、軽い腹痛やガスの排出を感じることがあるかもしれません。これらは一般的には時間とともに改善される自然な反応ですが、激しい痛みや出血、発熱などの症状が現れた場合は速やかに医療機関に相談する必要があります。検査結果については、医師からの詳細な説明を受け、必要に応じて治療や生活習慣の見直しなどの指導を受けることになります。

検査に関する疑問は下記サイトをご参照ください

4. 大腸憩室の炎症を把握する

大腸憩室とは、大腸壁にできる小袋のことで、特に高齢の方にみられることがありますね。これ自体は無害ですが、炎症をおこすと話は違うようになるのです。大腸憩室炎は、憩室の中に食物残渣や便がたまり、細菌の増殖を招くことで発生します。憩室は上行結腸やS状結腸にできやすいので、右側腹部や左下腹部に限局することが多いです。炎症が重篤化すると腸管の穿孔や腹膜炎を起こすリスクもあります。したがって、兆候を見逃さないためにも、憩室炎の知識を深め、適切に対処する知恵を身につけなければなりません。

4.1. 炎症を伴う大腸憩室の症状と対処法

大腸憩室炎が起こると、個人差はあれど、主に腹痛、発熱、便通の変化などが挙げられます。腹痛は、上述の通り、右側腹部や左下腹部で発生しやすいです。発熱は、炎症のサインとして現れる体の自然な反応ですが、これが高熱になると、全身の状態に留意しなければなりません。消化器の症状としては、下痢や便秘、時には血便を見ることもあります。

このような症状に遭遇したとき、医療機関を受診することが第一です。医師の診断のもと、整腸剤や抗生物質での治療が行われることが多いです。そして、症状が重い場合には入院治療が必要です。さらに、腹部に強い痛みがある場合には、絶食や点滴による栄養補給を行うケースもあります。在宅での対処法としては、安静にすることが誠に重要です。ストレスや肉体的な負担は炎症を悪化させる原因になるため、十分な休息と、医師のアドバイスに従った生活の見直しを行うべきなのです。

4.2. 炎症時の食事管理

大腸憩室の炎症が起こった時、食事管理が非常に大切になります。まず念頭に置くべきは、消化器系をできるだけ休ませるということです。したがって、炎症がひどいときは、柔らかくて消化に優れた食事を選ぶことが推奨されます。例えば、プリンやゼリー、おかゆなどのソフトな食物、十分に加熱処理された野菜や、繊維質の少ない白身魚などのたんぱく源を積極的にとるようにしましょう。特に、消化に悪影響を及ぼす可能性のある香辛料の多い料理や、カフェインを含む飲料は控えるべきとされています。

回復が見られるにつれて、少しずつ通常の食事に戻していきますが、この過程で食物繊維の摂取を意識することが重要です。食物繊維は便の体積を増やし、腸の蠕動運動を促進するため、憩室内の便の停滞を防止する働きがあるからです。しかし、食物繊維を急に多く摂ると腸にガスが溜まりやすくなったり、お腹が張る原因となることもあるため、摂取量の調整には慎重を期する必要があります。正しい食事管理で、大腸憩室炎を未然に防ぎ、快適な日々を送るための土台を築いていくことができるでしょう。

4.3. 炎症が悪化する可能性と予防策

大腸憩室炎は適切に対応すれば治ることも多いですが、放っておくと、憩室の穿孔や腹膜炎、さらには腸閉塞などの重篤な状態に至るリスクがあります。ですから、炎症が生じたときだけでなく、予防にも力をいれることが大切です。

予防策としては、まず食生活の見直しが挙げられます。バランスよく食事をし、特に食物繊維豊富な食品を積極的に摂取してください。また、適度な運動は腸の働きを促す上でも有益で、ストレスマネジメントにも繋がります。ストレス過多な状態は体全体のバランスを崩す原因となりますから、十分な睡眠と休養、趣味などに時間をさけることも予防に寄与するでしょう。定期的な健康チェックアップを受けて、体の異変を早めに察知することも、予防においては欠かせません。憩室炎が過去にあった方は、特に注意が必要です。

5. 日常生活でのセルフケア戦略

大腸憩室が気になる方にとって、日常生活でのセルフケアはとても重要です。それには、ストレスを管理しつつ、適度な運動を取り入れ、定期的な医療チェックアップを怠らないことが求められます。病気の予防のみならず、すでに大腸憩室を抱えている方にとって、これらのセルフケアは症状の軽減や再発防止に寄与するからです。予防と治療のバランスを理解し、自分の体と上手に付き合うことが、健康を保つ秘訣となります。

5.1. ストレス管理と大腸憩室の関係

ストレスは消化器系に多くの影響を与えるため、ストレス管理は大腸憩室と密接に関連しています。過度なストレスは腸の動きを悪化させ、大腸憩室の症状を引き起こすかもしれません。リラクゼーションの技術や趣味の時間を作ること、十分な睡眠を取ること、また適切なコミュニケーションを心がけることで、ストレスはコントロールできます。日頃から意識的にストレスを管理することが大腸憩室を抱える人々にとって、より良い生活を送る上での鍵となるのです。

5.2. 適度な運動とその効果

運動は全身の健康維持に寄与し、特に大腸憩室にとってはその効果が大きいです。消化促進、免疫力の向上、ストレスの低減など、運動は多方面でプラスの効果をもたらします。しかし、運動は適度でなければならず、特に激しすぎる運動は大腸への負担が大きくなってしまう危険があります。日々の中で軽いジョギングやウォーキングを取り入れることで、体の調子を整え、大腸憩室の予防や健康維持に役立てることができるでしょう。

5.3. 定期的な医療チェックアップの重要性

定期的な医療チェックアップは、大腸憩室の予防と早期発見に極めて重要です。特に、年齢、家族歴、生活習慣などに基づいたリスクのある方は、定期的な大腸のスクリーニングを忘れてはいけません。大腸憩室の兆候や症状が現れた場合には、すぐに専門医の診断を受けることが大切です。また、医師との定期的な相談により、生活習慣の見直しや必要な検査の実施計画を立てることができ、病状の進行予防や管理に役立ちます。

6. 薬物療法と自然療法の選択肢

健康を守るには様々な方法があります。薬物療法は医師の診断と専門的な知見に基づいた選択肢であり、症状の緩和や進行の抑制を目的としていることが多いです。一方で、自然療法は薬を使わずに食事や生活習慣の改善、ハーブやサプリメントなどを用いて体調を整える手法です。それぞれの方法は異なるアプローチをもち、利点とリスクがありますので、選択するときにはしっかりと情報を収集し、自身に合った治療法を見つける必要があります。

6.1. 大腸憩室に適した薬物治療

大腸憩室の病状によっては、薬物治療が推奨されるケースがあります。例えば、炎症を伴う憩室症に対しては抗生物質が処方されることがありますし、痛みや不快感を管理するためには痛み止めが利用されることもあります。更に、便秘の症状がある場合には、排便を促す薬などが有効です。薬物治療を選択する上では、医師の診断に加えて、副作用や服用する薬同士の相互作用などに注意を払うことが大切です。治療の過程で複数の薬を処方されることも少なくないため、薬に関する正しい知識を持つことが重要となります。

6.2. 自然療法の利点とリスク

自然療法を選択する際の大きな利点は、薬の副作用のリスクを低減できる可能性があることです。食事を見直し、バランスの取れた栄養摂取を心掛けることで、健康状態全般に好影響をもたらすことが期待できます。また、ゆるやかな運動やストレス管理を通じて心身の健康を維持することも大切です。しかしながら、自然療法には医学的な証拠が不十分なケースがあり、場合によっては治療効果が不確かになるリスクも無視できません。実際に自然療法に頼ることで適切なタイミングで必要な医療を受けられなくなる可能性もあります。

6.3. 治療法の選択基準とは

治療法を選択する上で最も大切なのは、自身の健康状態とライフスタイルに合った方法を選ぶことです。医師と相談し、現在の病状や症状に最適な治療法を決定することが重要となります。また、治療の目的、持続可能性、経済的な負担、自身の価値観なども選択の基準に加えるべきでしょう。治療には続けていく中での調整が必要になることもありますから、定期的な検査や症状のモニタリングを欠かさないことが大切です。そして、自己判断だけではなく医療専門家のアドバイスに耳を傾けることで、安全で効果的な選択をすることが可能になります。

7. 慢性的な大腸憩室管理のためのヒント

大腸憩室は一度できてしまうと無くなりません。そのため大腸憩室が気づかれた方は、日ごろからの管理が非常に重要になります。普段の生活習慣や食生活の見直し、適度な運動と検査の定期的な受診がキモとなります。慢性的な状況下では、今後の進行や炎症を予防するためにも、小さな気配りが必須です。ここでは、大腸憩室を持つ方が、より良い日常生活を送るために役立つヒントをいくつかご紹介します。生活習慣から栄養摂取まで、実践しやすいポイントをお伝えしていきましょう。

7.1. コンスタントな食事パターンの維持

大腸憩室の管理において、食事パターンの維持が大事です。一定の時間に栄養バランスが取れた食事をとることで、大腸の働きを安定させることができます。食物繊維を適量摂ることもポイントであり、便秘や下痢を防いで、大腸への負担を軽減できます。また、水分摂取を意識し、規則正しい排便リズムを作ることも大切です。食事と合わせて、プレバイオティクスやプロバイオティクスをとることも、腸内フローラの健康に貢献するでしょう。これらを日ごろから取り入れることで、憩室のトラブルを未然に防ぐことにつながります。

7.2. 激しい運動と大腸憩室のリスク

運動は健康維持には欠かせない要素ですが、激しい運動が大腸憩室のリスクを高める可能性があります。過度の体への負荷は内圧を上げ、憩室の形成を促進する恐れがあるのです。ですから、憩室がある方は、無理のない範囲での運動を心掛けましょう。ウォーキングやスイミング、ヨガなど、体に優しく、かつ持続的に行える運動が適しています。定期的な運動には、ストレス解消や免疫力の向上も期待でき、大腸の健康を支える一助となります。

7.3. 日々の生活パターンでの小さな変更点

日常生活の中に取り入れられる小さな改善点が、慢性的な大腸憩室の管理に役立ちます。例えば、長時間同じ姿勢でいることは避け、定期的に立ち上がる、ストレッチをするなどして、血流を良くしましょう。また、乱れがちな睡眠パターンを整え、適切な休息をとることも腸の健康維持につながります。重い物を持ち上げる際の動作にも注意して、腹圧が高まるのを防ぎましょう。これらの小さな工夫を積み重ねることで、慢性的な大腸憩室の管理がより効果的になります。

実際の大腸憩室(写真右上)

8. よくある質問と回答集

大腸憩室について不安を抱えている方々から寄せられる、よくあるご質問にお答えするコーナーを用意しました。大腸憩室は、日本人の消化器疾患の中でも比較的多く見られ、多種多様な疑問や心配を抱える方が増えています。本解答集では、遺伝の可能性、検査の痛みの度合い、炎症を避ける生活習慣など、具体的な疑問点について丁寧に説明していきます。

8.1. 大腸憩室は遺伝するのか

大腸憩室が遺伝するかという質問に対し、まずはそのメカニズムから詳しくご説明します。大腸憩室は大腸の壁が外側に押し出されてできる袋状の突出で、遺伝要因も一部関与していると考えられています。しかし、遺伝だけが唯一の原因ではなく、食生活や運動不足などの生活習慣も大きな影響を及ぼしています。親が大腸憩室を持っているからといって必ずしも子供に遺伝するわけではありません。異なる環境因子が絡み合って発症に至ることがあるのです。しかしながら、家族内で大腸憩室が多い場合は、憩室症が発症しやすい体質を継承している可能性があるため、生活習慣に注意は必要でしょう。

8.2. 大腸カメラ検査はどのくらい痛いのか

多くの方が心配されるのが、大腸カメラの検査中の痛みです。現代の医療技術の進歩により、検査自体の痛みはずいぶん軽減されましたが、検査中は多少の不快感を感じることがあるのは事実です。しかし、鎮痛剤を用いたり、患者さんのリラックスを促すように配慮されたりと、痛みを和らげる工夫がされています。また、経験豊富な医師が検査を行うことで、痛みは最小限に抑えられるよう配慮されることが多いです。不安を感じる方は、事前に医師に相談することをお勧めします。

8.3. 炎症を繰り返さないためにはどうすればいいのか

大腸憩室の炎症を繰り返さないためには、日常生活における注意点が重要です。食事では、バランスを考えた食物繊維を含む食品の摂取を心掛けることが有効です。また、適度な水分を摂り、便の状態を良好に保つことも大切です。避けるべきは、加工食品や高脂肪食中心の食生活です。これに加え、定期的な運動で体を動かすことが、腸の動きを活発にして憩室の形成を予防します。何よりも重要なのは、ストレスを積極的に管理し、充分な休息をとることで、身体の抵抗力を高め、再発を防ぐ環境を整えることでしょう。


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