2026年1月27日

こんにちは!札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック栄養士の田中です!
「排便はしたはずなのに、まだ便が残っている感じがする」
「トイレから出ても、すぐにまた行きたくなる」
「出し切れていない不快感が一日中続き、仕事や家事に集中できない」
このような「残便感(ざんべんかん)」に悩んでいませんか? 多くの方が「最近、胃腸の調子が悪いな」「ストレスのせいかな」と、市販の整腸剤などで様子を見てしまいがちです。
しかし、消化器内科の現場では、この残便感こそが大腸からの重要なSOSサインであるケースを数多く目にしてきました。
本記事では、残便感の正体から、隠れている可能性のある重大な疾患、そしてなぜ大腸カメラ検査が「究極の解決策」になるのかまで、解説します。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
1. そもそも「残便感」とは何か? 正体を知る
「便がある」という感覚のメカニズム
私たちの体は、直腸(肛門のすぐ手前)に便が溜まると、その壁が押し広げられ、神経を通じて脳に「便が来た」という信号を送ります。これが「便意」です。
通常、排便が終われば直腸は空になり、信号は止まります。
しかし、残便感がある状態とは、「直腸に便がない、あるいは少量なのに、脳が『まだある』と誤認している」、もしくは「物理的に何かが直腸を刺激している」状態を指します。
残便感を引き起こす3つのパターン
物理的停滞: 実際に便や腫瘍があり、通り道が狭くなっている。
知覚過敏: 炎症などにより、直腸の粘膜が過敏になり、わずかな刺激を「残便」と捉えてしまう。
構造的異常: 直腸の形自体が変化し、スムーズな排出を妨げている。
2. 一時的な残便感:よくある3つの原因
まずは、比較的緊急性が低いものの、日常生活の質(QOL)を著しく下げる原因について深掘りします。
① 便秘・硬い便(常習性便秘)
もっとも一般的な原因です。便が硬くなると、一度の排便で出し切ることが難しくなります。また、直腸に長時間便がとどまることで、直腸のセンサーが麻痺したり、逆に過敏になったりして、「常に何かが詰まっている感じ」を引き起こします。
② ストレスと自律神経の乱れ
腸は「第二の脳」と呼ばれ、自律神経と密接に関わっています。過度なストレスは腸のぜん動運動を乱し、痙攣(けいれん)のような動きを引き起こします。これにより、便がないのに便意だけが残る「しぶり腹」という状態になります。
③ 過敏性腸症候群(IBS)
検査でポリープなどの異常が見つからないにもかかわらず、腹痛や便秘・下痢、そして残便感が続く病気です。特に「便秘型」や「交互型」のIBSでは、排便後もスッキリしない感覚が強く出ることがあります。

3. 【重要】残便感の裏に隠れている「見逃してはいけない病気」
ここからが本題です。もし残便感が2週間以上続いている、あるいは悪化している場合、以下のような重大な疾患が潜んでいる可能性があります。
① 直腸がん・大腸がん
もっとも警戒すべきは「直腸がん」です。 直腸にがんができると、がんそのものが「便」と同じように直腸の壁を刺激します。脳はそれを便だと勘違いし、常に排便を促すサインを出し続けます。
特徴的な症状:
便が鉛筆のように細くなる(狭窄)
便に血が混じる(鮮血や粘血)
何度もトイレに行くが、少ししか出ない
② 大腸ポリープ
がん化する手前のポリープも、大きくなってくると残便感の原因になります。特に肛門に近い位置にあるポリープは、便が通るたびに擦れて出血したり、違和感を生じさせたりします。
③ 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
近年、若年層から高齢層まで幅広く増えている難病です。大腸の粘膜に激しい炎症や潰瘍が起こります。
特に直腸に強い炎症があると、粘膜が腫れ上がり、激しい残便感(しぶり腹)を伴います。
④ 直腸脱・直腸瘤(ちょくちょうりゅう)
特に女性に多い疾患です。出産や加齢により骨盤底筋が緩むと、直腸が肛門の外に飛び出したり(直腸脱)、膣の方へ袋状に飛び出したり(直腸瘤)します。そこに便がはまり込んでしまうため、物理的に「出し切れない」状態になります。

4. 「痔だから大丈夫」という思い込みの危険性
「昔から痔があるから、この違和感も痔のせいだろう」 そう自己診断して放置するのが、もっとも危険なパターンの一つです。
痔とがんの「共存」
痔(内痔核など)も確かに出血や残便感の原因になります。
しかし、「痔があること」と「大腸がんがないこと」は全く別問題です。実際、痔の治療で来院された患者様を精密検査したところ、奥の方に進行がんが見つかったというケースは珍しくありません。
「痔の症状だと思っていた出血が、実は直腸がんからの出血だった」という事態を避けるためには、自己判断を捨てることが不可欠です。
5. 残便感を放置することで起こる「3つのリスク」
リスク①:症状への「慣れ」による手遅れ
人間は不快な症状にも、時間が経つと慣れてしまうことがあります。
「いつものことだから」と放置している間に、早期発見すれば内視鏡で切除できたはずのがんが、手術や抗がん剤治療が必要な段階まで進行してしまう恐れがあります。
リスク②:QOL(生活の質)の著しい低下
残便感があると、「外出先でトイレに行きたくなったらどうしよう」という不安から、旅行や会食を控えるようになります。精神的なストレスがさらに腸の調子を悪化させるという悪循環に陥ります。
リスク③:合併症の誘発
無理に排便しようといきむ習慣がつくと、血圧の急上昇を招いたり、痔を悪化させたり、さらには直腸脱を進行させたりする原因になります。

6. なぜ「大腸カメラ検査」が唯一の解決策なのか?
残便感の原因を突き止めるために、血液検査や便潜血検査が行われることもありますが、それらには限界があります。
便潜血検査(検診)の落とし穴
便潜血検査は「目に見えない血」を探す検査ですが、がんがあっても出血していないタイミングであれば「陰性」と出てしまいます。「検診で異常なしだったから大丈夫」は、残便感がある場合には当てはまりません。
大腸カメラでできること
直接観察: 数ミリ単位の小さなポリープや、初期のがんを目視で発見できます。
組織採取: 怪しい部分があれば、その場で組織を一部採取し、良性か悪性かを確定診断できます。
その場で治療: 発見されたポリープがその場で切除可能なサイズであれば、検査と同時に治療を完了させることも可能です(日帰りポリープ切除)。
7. 「苦しい・痛い」はもう古い。最新の大腸カメラ検査
大腸カメラに対して「恥ずかしい」「痛そう」というイメージを持つ方は多いですが、現代の内視鏡検査は驚くほど進化しています。
当院の「苦痛を抑える」取り組み
鎮静剤の使用: 「ウトウト眠っている間に終わった」という感覚で検査を受けられます。多くの方が、検査後に「もう終わったんですか?」と驚かれます。
炭酸ガス送気: お腹を膨らませる際、空気ではなく吸収の早い炭酸ガスを使用します。検査後のお腹の張りが速やかに解消されます。
高度な挿入技術: 腸を伸ばさず、優しく畳むように進める「無送気軸保持短縮法」などの技術を駆使し、身体への負担を最小限に抑えます。
8. セルフチェック:あなたは検査を受けるべき?
以下の項目に一つでも当てはまる方は、なるべく早めに消化器内科を受診してください。
[ ] 残便感が2週間以上続いている
[ ] 便が以前より細くなった
[ ] 排便後、紙に血が付く、または便に血が混じる
[ ] 40歳以上で、一度も大腸カメラを受けたことがない
[ ] 家族(両親・兄弟)に大腸がんの既往がある
[ ] 便秘と下痢を交互に繰り返す
[ ] 最近、理由もなく体重が減った
9. 検査前後の流れと食事のアドバイス
「検査が不安」という方のために、具体的な流れを簡単に解説します。
検査前日
食事: 消化に良いものを食べます(素うどん、おかゆ、白身魚など)。
下剤: 寝る前に軽い下剤を服用します。
検査当日
腸内洗浄: 朝から腸をきれいにするための下剤(経口腸管洗浄剤)を数回に分けて飲みます。
検査本番: 院内または自宅で便が透明になったら検査開始。検査自体は20〜30分程度です。
検査後: 鎮静剤を使用した場合は、院内のリカバリールームで15分ほどお休みいただき、その後医師から結果説明を行います。

10. 結論:不安を「安心」に変える一歩を
残便感は、あなたの体が出している「声」です。 「気のせいだろう」と蓋をするのではなく、専門医と一緒にその原因を確認してみませんか?
大腸カメラは、大きな病気を見つけるためだけの道具ではありません。「何もなかった」という太鼓判をもらい、心おきなく日常生活を楽しむための「安心チケット」でもあります。
もし何かが見つかったとしても、今の内視鏡技術なら早期発見・早期治療が可能です。
一番の敵は、病気そのものではなく、「放置してしまう時間」です。
最短最速の検査は分院「札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック」で
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※本院「札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック」とお間違えのないよう、ご注意ください。
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