2025年12月21日

こんにちは!札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック栄養士の田中です!
冬至は、古来より“生命力を高める日”として大切にされてきました。
一年の中でもっとも昼が短く、陰が極まり、ここから再び陽の気が満ちていく——
人々はこの節目の日に、かぼちゃを食べ、ゆず湯に入り、身体を温め整えることで、厳しい冬を健やかに乗り越える準備をしてきました。それらはすべて、「季節の変化に負けない身体をつくるための智慧」です。
では、現代を生きる私たちにとっての“冬至の健康習慣”とは何でしょうか。冷えやストレス、生活リズムの乱れなどで腸が疲れやすい今の時代こそ、もしかすると「大腸カメラで身体の内部を整えること」も、冬至にふさわしい新しい健康習慣なのかもしれません。
冬は気温の低下で大腸の動きが鈍りやすく、便秘や張りが起こりやすい季節。
しかしその一方で、自覚症状が出にくくなる時期でもあり、実は“小さな病気が見逃されやすい”タイミングでもあります。特にポリープや初期の大腸がんは、痛みも違和感も出ないことが多く、「気づいた時には進んでいた」というケースも少なくありません。
だからこそ、一年の区切りとなる冬至は、自分の大腸を見つめ直し、来年の健康に備える絶好のタイミング。大掃除で家を整えるように、身体の内部にもひとつ丁寧に目を向けてみる。その一歩が、未来の安心につながります。
寒さが深まりゆく季節こそ、大腸の声にそっと耳を澄ませてみませんか。身体の内側から整えて、新しい一年を明るく迎えるために。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
はじめに:冬至は「健康の節目の日」
一年で最も昼が短く、夜が長い日──
それが 冬至(とうじ) です。
日本では古来より「体調を崩しやすい日」「無病息災を祈る」「ゆず湯に入って健康を整える」など、健康と深く結びついた日として大切にされてきました。そんな“健康の節目の日”だからこそ、現代の私たちが向き合うべきものがあります。
それが 腸の健康、そして大腸カメラ検査 です。
冬至は、季節変化によって腸の動きが弱まり、便秘・下痢・腹痛などが増える時期。「なんとなく調子が悪い」を「季節のせい」と流していませんか?冬至は、“腸のメンテナンスを考える絶好のタイミング”なのです。
1. 冬至は“腸のトラブル”が最も増える季節である
冬至前後(12月〜1月)は、一年の中でも 腸のトラブルが最も増える時期 です。
実はこの季節特有の環境変化と生活パターンが、腸に大きな負荷をかけています。
■ 冬に腸の調子が崩れやすい医学的な理由
1. “冷え”が腸の運動を鈍らせる
気温が下がると、自律神経のバランスが乱れやすく、腸のぜん動運動は自然と低下します。
その結果、便秘・ガスの停滞・お腹の張り・違和感
といった症状が起こりやすくなります。
2. イベント続きによる暴飲暴食
クリスマス、忘年会、年末年始。
短期間で“消化機能の限界”を超えるような食事が続き、消化不良・下痢・急な腹痛
を引き起こすことも珍しくありません。
3. ストレスと生活リズムの乱れ
年末は仕事・家事・行事が重なり、ストレス負荷が急上昇。
自律神経の乱れは腸に直結するため、過敏性腸症候群(IBS)が悪化しやすい時期 でもあります。
4. 水分不足で便が固くなる
冬は喉が乾きにくく、気づかないうちに水分摂取が激減します。便が固くなって排便時の負担が増え、「便が細い」「出しにくい」「残便感」といった症状につながります。
■ “冬だから仕方ない” が最も危険
多くの方が冬の不調を、「寒いから腸が弱ってるだけ」「年末で疲れているだけ」「いつも冬はお腹が変になる」と受け流しがちです。しかし——
実はこの季節の腸トラブルの中に、大腸ポリープや早期がんが紛れていることがあります。
大腸がん自体が冬に増えるわけではありません。
大腸がんは“気づきにくい病気” であり、軽い腹部症状だけで進行しているケースも少なくありません。
そのため、「冬だから調子が悪いだけ」「暴飲暴食のせいだと思う」と自己判断してしまい、本来なら検査が必要なサインを見逃す ことが最も大きな問題です。
2. 冬至は「身体を労わる日」。現代では“大腸を守る日”でもある
昔の日本では冬至に、ゆず湯・かぼちゃ・小豆粥など “身体を整える習慣” を取り入れ、一年の無病息災を祈ってきました。実はこれらは現代医学的に見ても、冬に乱れやすい腸をいたわる理にかなった知恵です。
・ゆず湯 … 血行促進により腸の動きをサポート
・かぼちゃ … 食物繊維とビタミンで腸内環境を整える
・小豆 … 利尿作用によるむくみ・冷えの改善
つまり、冬至の伝統食文化はどれも “腸を整えるための習慣” だったと言えます。
では、この知恵を現代に合わせてアップデートするとどうなるのか?
結論は明確です。
冬至=大腸の健康を見直す日
冬至を「一年の腸のリセットの日」と捉え、体の内側と健康習慣を整えるきっかけにする。
これが現代版・冬至の最も健やかな過ごし方です。
3. 大腸カメラ検査は“冬の不調の原因”を根本から知る唯一の方法
腸の不調の多くは食生活やストレスが原因ですが、なかには 重大な疾患が隠れているケース もあります。
その見極めに最も役立つのが 大腸カメラ(大腸内視鏡検査) です。
■ 大腸カメラで発見できる主な病気
・大腸ポリープ
・早期大腸がん
・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎 など)
・虚血性腸炎
・感染性腸炎
・繰り返す便秘・下痢の原因
特に 大腸ポリープは “無症状が当たり前”。痛みも出血もなく、便の見た目も普段通りのことがほとんどです。自覚症状だけでポリープを見つけることはほぼ不可能です。唯一、確実に発見できる方法が大腸カメラなのです。
4. “冬至~年末”は大腸カメラを受ける人が実は多い
冬至前後は、実は内視鏡クリニックでも 大腸カメラ受診が増える時期 として知られています。
その理由は大きく4つあります。
■ 冬至の時期に大腸カメラが増える4つの理由
① 健康診断(便潜血)の結果が届く時期
秋に受けた健診の結果が12月に集中し、便潜血陽性で受診する方が一気に増えます。
② 年末年始を不安なく迎えたい
帰省や会食が増える前に「体の状態をクリアにしておきたい」という心理が働きます。
③ 冬の腸トラブルが心配になる
便秘・下痢・腹痛・血便などの相談が冬に急増し、検査を希望する人が増えます。
④ 冬は予約が取りやすい日がある
意外にもクリスマス前後は予約が分散し、穴場になることがあります。
冬至は、医学的にも生活の流れとしても「大腸カメラを受けるベストタイミング」 と言える時期なのです。
5. 40代から“腸の老化”が本格的に始まる
冬の不調が増えるもうひとつの理由。それは 「腸の年齢変化」です。
40歳を超えると…
・大腸の動きが弱くなる
・生活習慣の積み重ねが表れる
・ポリープの発症率が急上昇
特に 40〜60代は大腸がんが最も増える年代 です。この時期は、加齢による細胞の変化やこれまでの生活習慣の蓄積が一気に表れ始め、ポリープや早期がんが発生しやすくなります。さらに、この年代は仕事・家庭・介護・子育てなど、人生の中でも最も忙しい時期に重なります。
そのため、「忙しいから後でいい」「今は症状が落ち着いたから大丈夫」「自分はまだ年齢的に早いだろう」と健康を“先送り”してしまう傾向があります。
しかし実際には、自覚症状がないまま病気が進行しやすいのもこの年代。
無症状のポリープ、気づきにくい初期がんは決して珍しくなく、検査を受けるか受けないかが将来の健康を大きく左右します。だからこそ——「まだ大丈夫」と思っている40〜60代こそ、最も検査が必要な層なのです。
6. 便潜血陽性は“冬至どころではない”緊急サイン
冬至のブログであえて強く伝えたいことがあります。
健康診断の便潜血陽性は絶対に放置してはいけません。なぜなら…大腸ポリープ・・早期がん・大腸炎症これらのサインである可能性があるからです。「痔だから大丈夫」「冬だからだろう」と決めつけるのは非常に危険。
大腸カメラ検査は、便潜血の原因を“確実に探し当てる唯一の検査”です。
7. 冬至にこそ腸を整える生活をスタートしよう
冬至は一年の区切りであり、寒さで腸の動きが低下しやすい時期。このタイミングで腸をいたわる習慣をスタートすると、冬の不調を防ぎやすくなります。
ここでは 今日からできる腸ケアの基本 を4つにまとめました。
① 食物繊維を意識して摂る
冬は温かい料理が増えるため、腸に良い食物繊維を取り入れる絶好の季節です。
おすすめ食材
・根菜類(大根・にんじん・ごぼう)
・かぼちゃ
・海藻類(わかめ・昆布・もずく)
根菜やかぼちゃは体を温める作用もあり、冬の冷え対策にも◎。
不溶性・水溶性の食物繊維がバランスよく含まれているため、便通が安定し、腸の負担が軽減されます。
② “冷え”から腸を守る
腸は冷えに弱く、寒い季節に便秘・下痢・腹痛が増えるのは血流低下が原因です。
おすすめの温め習慣
・腹巻き・湯たんぽ・カイロ
・温かいスープ・味噌汁
・生姜を料理にプラス
・冷たい飲み物を控える
お腹が温まると腸の動きが活発になり、朝の自然なお通じにもつながります。
③ 水分量を増やす
冬は喉が乾きにくいため、無意識のうちに水分不足になりがち。水分不足は便秘の大きな原因になります。
水分補給のコツ
・常温の水や白湯をこまめに
・朝はコップ1杯の水でスタート
・スープ・味噌汁で自然に補給
・カフェイン飲料の飲みすぎに注意
特に白湯は胃腸の血流を良くし、冷えにも効果的です。
④ 冬は“病気が隠れやすい季節”と知る
冬は症状が見えにくい一方で、40代以降は大腸ポリープ・大腸がんのリスクが上がる時期 です。
便潜血陽性=わずかな出血のサインが見つかった場合は、大腸カメラでの精密検査が必須 です。
「寒いから調子が悪いだけ」「便秘だからだと思う」と判断してしまうと、病気を見逃す危険があります。
8.まとめ
冬至は、一年の中で最も“自分の体と向き合う日”です。
季節が大きく切り替わるこの節目は、日々の食生活や生活習慣を整える絶好のタイミングでもあります。
腸は、毎日の食事・水分量・ストレス・睡眠といった生活の積み重ねによって調子が左右される臓器。
だからこそ、腸をいたわる基本習慣”が冬の体調を安定させる大切な軸になります。
ただし——どれだけ生活を整えても、腸の中で起きている変化までは自分では確認できません。特に40代以降はポリープ早期がんが増える年代であり、大腸カメラだけが唯一それらを確実に見つけられる検査です。
生活を整え、腸に良い習慣を続けること。そして、見えないリスクを“定期的な大腸カメラ”でチェックすること。この2つが揃って初めて、本当の意味で腸の健康を守ることができます。
一年の区切りとなる冬至に、「生活を整える」と「検査で確認する」この両方をセットで見直してみませんか?その一歩が、これからの一年を安心して過ごすための大きな土台になります。
本院「札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック」
分院「札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック」 は、
大腸がんの早期発見と予防に特化した内視鏡専門クリニックです。
・大通駅すぐ・札幌駅直結
・鎮静剤を使用して眠ったままできる検査
・最新の内視鏡機器
・完全個室の下剤ルーム(札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック)
・当日ポリープ切除
・便潜血陽性の方多数来院
冬至の時期は、検査をするにも最適です。
□ 冬の腸トラブルが増えた
□ 40代を過ぎて腸が気になり始めた
□ 健康診断で便潜血陽性だった
□ 年末年始を安心して過ごしたい
以上の項目にひとつでも当てはまる方は、
未来の健康のために、ぜひ大腸カメラをご検討ください。未来の安心は、今日の一歩で決まります。あなたの腸の健康を、私たちが全力で守ります。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点やお悩みがございましたら、
札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックならにび札幌駅大腸カメラ便潜血クリニックまでお気軽にご相談ください。


