2025年9月11日

こんにちは!札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック事務長の高橋です!
「大腸がん」と聞くと、漠然とした不安を感じる方は少なくないのではないでしょうか?
「自分には関係ない」と思いたい反面、「もしも…」という考えが頭をよぎることもあるかもしれません。
特に、便通や体調に少しでも違和感があると、「これって大腸がんのサイン?」と心配になりますよね。そのお気持ち、非常によく分かります。
この記事では、大腸がんにまつわる「小さな変化」に焦点を当て、そのサインを早期に発見するためのヒントをお届けします。
この記事を最後まで読んでいただくことで、大腸がんの初期に現れる可能性のある「小さな変化」を知り、どのような症状に注意すべきか、そしてその変化に気づいたときにどう行動すべきかが分かります。
便通の不調や体調の変化が気になる方、大腸がんの早期発見に関心のある方、ご家族に大腸がんの既往がある方など、ご自身の健康を大切にしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
大腸がんの初期症状は「小さな変化」から始まる
大腸がんは、早期の段階では自覚症状がほとんど現れないことが知られています。
しかし、がんが少しずつ大きくなると、身体は「小さな変化」という形でSOSを発信し始めることがあります。
これらのサインは他の病気と見分けがつきにくく、見過ごされがちです。しかし、これらの些細な変化に気づくことが、大腸がんの早期発見と治療につながる鍵となります。
大腸がんが疑われる排便時の「小さな変化」
便は、私たちの健康状態を映す鏡のようなものです。
毎日の排便をチェックする習慣を持つことで、大腸がんの初期症状である「小さな変化」にいち早く気づくことができます。
便通の異常:便秘と下痢の繰り返し
今まで快便だったのに急に便秘がちになったり、逆に下痢が続いたり、便秘と下痢を交互に繰り返したりする変化に心当たりはありませんか?
これは、大腸がんが腸管内を狭くしている可能性がある「小さな変化」です。
私自身、日頃から患者様と接していて、「最近、どうもスッキリしなくて…」と相談される方が多くいらっしゃいます。
このような場合、多くは大腸が原因で、腸内環境の変化やがんの存在が疑われます。
便の形状や色の変化
健康な便はバナナのような形状ですが、大腸がんによって腸管が狭くなると、便が細く鉛筆のようになることがあります。
また、がんからの出血によって便が黒っぽくなったり、赤い血が混じったりすることもあります。
これらの「小さな変化」は、見た目ですぐに判断できるサインです。
黒っぽい便:出血のサイン
便が黒くなるのは、大腸の奥の方で出血が起こり、血液が酸化して黒色に変色するためです。
大腸がんの進行度によっては、このような「小さな変化」から体内の異変に気づくことができます。
鮮血:痔だと思ってはいけない
便に赤い鮮血が混じると、「痔だろう」と自己判断しがちです。
確かに痔で出血することは多いのですが、大腸がんからの出血も同じように見えることがあります。
当クリニックでも、痔だと思っていた方が検査の結果、大腸がんだったというケースは少なくありません。
この「小さな変化」を見過ごさず、専門医に相談することが大切です。
見逃されがちな「小さな変化」:排便時以外の症状
大腸がんの初期症状は排便時に限ったものではありません。
日々の生活の中で感じる些細な体の異変も、大腸がんからの重要なメッセージである可能性があります。
貧血:倦怠感やめまい
大腸がんからの出血が続くと、徐々に貧血が進行することがあります。
貧血は、立ちくらみやめまい、動悸、息切れ、顔色が悪いなどの症状となって現れます。
これらの症状は、日常生活の疲れや加齢のせいだと考えがちですが、実は大腸がんが隠れている可能性もあるのです。
特に、食事の量が変わらないのに体重が減ったり、何となく疲れやすかったりする方は注意が必要です。
腹痛や腹部の不快感
初期の大腸がんでは、お腹の痛みや違和感はほとんどありません。
しかし、がんが大きくなると、腹部の張りや腹痛、お腹の不快感、便が残っているような感じ(残便感)などが現れることがあります。
これらは「小さな変化」ですが、進行した大腸がんのサインである可能性があります。
「小さな変化」に気づいた後の行動
もし、これらの「小さな変化」に心当たりがある場合、最も重要なことは、早めに医療機関を受診し、専門医に相談することです。
自己判断で様子を見ることは、病気の発見を遅らせることにつながります。
大腸カメラ検査の重要性
大腸がんを正確に診断するためには、大腸カメラ検査が不可欠です。
内視鏡を挿入することで、大腸の内部を直接観察し、がんの有無や大きさ、状態を確認することができます。
当クリニックでは、患者様の負担を軽減するために、鎮静剤を使用し、眠っている間に検査を終えることができます。
また、土日も検査に対応しているため、平日お忙しい方でも安心して受診いただけます。
痛みの少ない検査
大腸カメラ検査は、「痛い」「苦しい」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし、当クリニックでは経験豊富な専門医が高度な技術で、痛みを最小限に抑えた検査を行っています。
まとめ
大腸がんは、早期発見・早期治療が非常に重要です。初期には自覚症状がほとんどないからこそ、便通や体調の「小さな変化」に注意を払うことが大切です。
便が細くなった、血が混じった、原因不明の貧血がある、便秘や下痢を繰り返すなどのサインは、見過ごしてはいけません。
これらのサインに気づいたら、「大丈夫だろう」と放置せず、専門医に相談してください。
そして、大腸カメラ検査を受けることで、ご自身の健康状態を正確に把握し、不安を解消することができます。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックまでお気軽にご相談ください。