2026年3月19日

こんにちは!札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック栄養士の田中です!
健康診断や自治体検診で行われる便潜血検査。
特に40代以降になると、「毎年受けている」という方も多い重要な検査です。その結果が「便潜血陽性」だったとき、多くの女性が真っ先に思うのが、「ちょうど生理と重なっていたから、そのせいかも」「経血が混ざっただけでは?」という考えではないでしょうか。確かに、生理中の便検査では偽陽性が起こりやすいことは事実です。
しかし同時に、「生理のせい」と自己判断して精密検査を先延ばしにすることが、最もリスクの高い行動であることも、あまり知られていません。
今回は、なぜ生理中の便潜血で陽性が出やすいのか、それでも大腸カメラが強く勧められる理由、そして放置した場合のリスクや、忙しい方でも無理なく検査を受けられる選択肢について、専門的な内容をわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、「生理のせいかも」で終わらせてはいけない医学的な理由と、検査への不安を解消する方法が分かります。健康診断の結果を見て一人で悩んでいる方、再検査を迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
便潜血検査の仕組みと陽性になる原因
便潜血検査は、便の中に「肉眼では確認できないほど微量の血液(潜血)」が含まれていないかを調べる検査です。この検査は、大腸がんや大腸ポリープを早期に見つけるための「スクリーニング検査(ふるい分け)」として位置づけられています。ここで大切なのは、便潜血検査は「出血があるかないか」を調べるものであり、「どこから出血しているか」を特定するものではないという点です。
便潜血検査(FIT法)が判定しているもの
現在、日本で広く採用されているのは「免疫学的便潜血検査(FIT法)」です。この方法は、ヒトの赤血球に含まれるヘモグロビンというタンパク質だけに反応する抗体を使用しています。そのため、食事に含まれる動物の血(肉類など)には反応せず、非常に高い精度で「ヒトの血液」を検出することが可能です。
ヒト・ヘモグロビンへの反応と精度の高さ
FIT法は非常に感度が高く、数万倍に希釈された血液成分であっても陽性と判定することがあります。これにより、本人に全く自覚症状がない段階の大腸がんや、まだ癌化していないポリープからの微量な出血を捉えることができます。私たちが日々の生活の中で「異常なし」と感じていても、この精密な検査がわずかな変化を教えてくれるのです。
検査機器が血液の「出どころ」を判別できない理由
検査に使用する試薬や機器は、血液が「大腸の奥」から出たのか、「肛門の痔」から出たのか、あるいは「生理による外部の経血」なのかを判別する能力は持っていません。機器にとっては、どのような経路で混入した血液であっても等しく「ヒトの血液」としてカウントされます。
つまり、「生理中だったから」という背景は考慮されず、一律に「陽性」という結果が出されます。

陽性反応を引き起こす主な疾患と要因
便潜血陽性と判定される要因は、大きく分けて大腸由来の病変と、それ以外の外部要因に分かれます。
大腸ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎といった疾患のほか、いぼ痔や切れ痔などの肛門疾患も代表的な原因です。これらに加えて、女性特有の要因として「生理による経血の混入」が挙げられます。
痔や大腸ポリープによる目に見えない出血
「昔から痔があるから、今回もその血だろう」と考える方は少なくありません。
しかし、痔による出血と、そのさらに奥にあるポリープからの出血が同時に起きている可能性は常に存在します。ポリープは便が擦れることでわずかに出血しますが、痛みは一切ありません。この「痛くない出血」こそが、将来のがんを予防するための重要なサインなのです。
生理による経血混入(偽陽性)のメカニズム
生理中やその前後は、トイレットペーパーや肛門周囲に経血が付着しやすい状態にあります。採便容器のスティックで便の表面をなぞる際、わずかに経血が触れるだけで検査は陽性となります。これが、大腸自体に異常がないのに陽性となる「偽陽性」の正体です。しかし、これが本当に偽陽性なのかどうかを証明するためには、大腸カメラ検査で腸の中を直接確認するしかありません。
「生理のせい」と自己判断することの危険性
「今回は生理と重なっていたから、精密検査は受けなくていいや」という判断が、最も危険な選択となる場合があります。便潜血検査が陽性であるということは、医学的には「大腸内に何らかの異常がある可能性を否定できない」という状態を指します。自己判断による放置は、せっかく見つかった早期治療のチャンスを自ら捨ててしまうことになりかねません。
生理と大腸疾患が合併しているリスク
生理による偽陽性を疑う場合でも、実際には大腸にポリープが隠れているケースは珍しくありません。
統計的には、便潜血陽性で精密検査を受けた方の約30〜50%にポリープが見つかり、数%の方にがんが見つかると言われています。生理という「目に見える理由」があることで、その陰に隠れた「目に見えない病気」を見逃してしまうリスクが非常に高まるのです。
40代以降に潜む自覚症状のない大腸がん
特に40代以降は、女性であっても大腸がんの罹患率が急上昇する年代です。大腸がんは初期には痛みも便通の異常もほとんどなく、元気に過ごせていることが一般的です。
実際、当院を受診された患者様で、仕事が忙しく「生理のせいだろう」と検査を2年見送ったその後、腹痛で受診された際に進行がんが見つかったケースを目の当たりにしました。あの時受けていれば、という後悔は計り知れません。
偽陽性と真の陽性を見分ける唯一の方法
便潜血陽性が「生理の血」なのか「大腸からの血」なのかを区別する唯一の手段が、大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)です。再度の便潜血検査(再検)を行って「次は陰性だったから大丈夫」と考えるのも誤りです。大腸がんやポリープは常に一定量出血しているわけではないため、一度でも陽性が出た事実は「精密検査を受けるべき理由」として十分すぎるほど重いのです。
便潜血陽性を放置した際に起こりうる未来
放置という選択は、未来の自分に大きな負担を課すことにつながります。大腸がんは早期に発見できれば、開腹手術をすることなく内視鏡治療だけで完治を目指せる病気です。
しかし、放置して進行してしまった場合は、長期間の入院、手術、抗がん剤治療が必要になり、生活の質(QOL)は大きく低下してしまいます。
早期発見のチャンスを逃すことの損失
便潜血検査で陽性が出た段階は、いわば「宝探し」のチャンスをもらったようなものです。この段階で見つかるポリープの多くは、内視鏡検査中にその場で切除することが可能です。ポリープを切除することは、将来の大腸がんを未然に防ぐ「究極の予防」になります。このチャンスを「生理のせい」という思い込みで逃してしまうのは、あまりにも大きな損失です。
進行がんへ移行した場合の身体的・経済的負担
進行がんになってからの治療は、身体へのダメージだけでなく、経済的な負担も数倍以上に膨れ上がります。定期的な通院や薬代、仕事の制限など、家族や周囲への影響も避けられません。一方で、一度の大腸カメラ検査で「異常なし」と確認できれば、その後数年間は安心して過ごすことができます。検査にかかる数時間の負担と、将来の数年間の安心を天秤にかければ、答えは明白です。
札幌で受ける「安心」のための大腸カメラ検査
大腸カメラに対して「痛そう」「恥ずかしい」というイメージを抱き、受診をためらっている札幌の女性は多いはずです。しかし、現在の内視鏡医療は驚くほど進化しています。
当院では、女性の皆様がリラックスして受けられる環境を追求しています。
専門クリニックによる苦痛の少ない検査体制
私たちは「検査のハードルを下げること」が、多くの命を救う鍵だと信じています。そのため、最新の機器導入はもちろん、医師やスタッフの接遇に至るまで、患者様がストレスを感じないような工夫を凝らしています。検査前のカウンセリングから検査後の説明まで、スタッフが丁寧にサポートする体制を整えています。
鎮静剤を使用した眠っている間の内視鏡検査
当院では、静脈麻酔による鎮静剤を使用した検査が可能です。多くの患者様が「いつの間にか終わっていた」「全く痛くなかった」とおっしゃるほど、リラックスした状態で受けられます。私自身も検査を受けた際、眠っている間に全てが終了し、起きた時には爽快感さえあったことに驚きました。恐怖心が強い方にこそ、この鎮静剤を使用した検査を体験していただきたいです。
胃カメラ・大腸カメラの同日検査とリカバリールーム
お忙しい方のために、一度の来院で胃と大腸の両方を調べる「同日検査」にも対応しています。
何度も通院する手間が省け、事前の食事制限も一度で済むため、働く女性や子育て世代の方に大変好評です。検査後は、ゆったりとした設計の広いリカバリールームで、麻酔が完全に冷めるまで安心してお休みいただけます。ホテルのラウンジのような落ち着いた空間で、心身ともにリフレッシュして帰宅していただけます。

当院は忙しい女性のための受診・予約サポートしています
「検査を受けたいけれど、下剤を飲むのが大変そう」「院内でのトイレが不安」という悩みにも真摯に応えます。当院ではプライバシーを重視した設計を行っており、他の方の目を気にすることなく準備を進められる環境を提供しています。
院内下剤服用とプライバシーへの配慮
ご自宅での下剤服用が不安な方のために、院内に専用のスペースをご用意しています。看護師がそばにおりますので、初めての方でも安心して準備を進められます。また、個室や専用トイレなど、女性の方が心理的に抵抗を感じないような動線確保にこだわっています。検査着や検査用パンツも、露出を最小限に抑えた機能的なものを使用しています。
WEB予約と分院の活用によるスムーズな受診
当院分院である「札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック」は、札幌駅から徒歩圏内にあり、非常にアクセスが良いのが特徴です。WEBから24時間いつでも予約が可能で、便潜血陽性の方専用の優先枠も設けています。分院は比較的予約が取りやすく、忙しいスケジュールの合間を縫ってスムーズに検査を受けていただけます。「生理と重なった後の対応」についても、スタッフが丁寧にご案内いたします。

※本院「札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック」とお間違えのないよう、ご注意下さい。
まとめ
生理中の便潜血検査で陽性が出た場合、「生理のせいによる偽陽性」である確率は確かに高いです。
しかし、その結果を「問題なし」と自己判断して放置することは、医学的には非常に大きなリスクを孕んでいます。経血と大腸からの出血は、検査数値だけでは決して見分けることができず、どちらも同じ「命に関わるかもしれないサイン」として扱うべきだからです。
一度の大腸カメラ検査は、今ある不安をゼロにし、これから先の数年、数十年という長い時間を「安心」に変えてくれる価値のあるものです。
当院では、鎮静剤を使用した痛みの少ない検査、院内での下剤服用、胃大腸同日検査など、皆様の負担を最小限にする準備を整えてお待ちしております。
「生理のせいかも」という迷いを、安心への確信に変えるために。まずはWEB予約やご相談から、あなたの大切な未来を守る一歩を踏み出してみませんか。私たちが全力でサポートさせていただきます。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックならびに札幌駅大腸カメラ便潜血クリニックまでお気軽にご相談ください。


