便潜血陽性の二次検査はどこの病院で受けてもいいの!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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便潜血陽性の二次検査はどこの病院で受けてもいいの!?

便潜血陽性の二次検査はどこの病院で受けてもいいの!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年6月01日

皆さん、こんにちは。札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック院長の福田遼です。 

「便潜血陽性」という結果が出て、健診施設での精密検査ができない場合がよくあります。

その場合に提携病院以外で精密検査を受けてもいいのかという質問を頂く事があります。

今回はそんな疑問にお答えするためにコラムを作成しました。

便潜血陽性の二次検査、どこの病院で受けてもいいの? 

二次検査(精密検査)は、どこで受けても良いのでしょうか? 

結論から申し上げますと、精密検査は、健診を受けた医療機関やその提携病院でなければ受けられないということはありません。お近くの医療機関や、ご自身が信頼できる医療機関を選んで受診していただいて問題はありません。 

ただし、大腸カメラ検査は、検査を行う医師の技術や経験、そして使用する設備によって、精度や身体的な負担の感じ方が大きく変わってくるのも事実です。

せっかく精密検査を受けるのであれば、より正確な診断が得られ、かつ身体的な苦痛が少ない検査を受けたいですよね。 以下では精密検査を受ける施設の選び方等について説明していきます。

失敗しない医療機関選びのポイント 

では、便潜血陽性となった場合にどのような点に注意すれば良いのでしょうか。 

医師の専門性と経験

 大腸カメラ検査は、挿入技術や病変を見つける能力など、医師の技量が非常に重要です。特に、腸が長い方や癒着のある方、女性などは、挿入が難しい場合や痛みを伴いやすい場合があります。症例数が豊富な医師による検査を選ぶことが、精度の高い検査と苦痛の軽減に繋がります。 

苦痛軽減への配慮  

医師の技術の他にも苦痛を軽減させる手立てがいくつかございます。  

鎮静剤(眠くなる薬)の使用
鎮静剤を使用することで、ウトウトした状態や眠っている間に検査を終えることが可能です。これにより、身体的な苦痛だけでなく、心理的な不安や恥ずかしさも大きく軽減されます。

炭酸ガスの使用
検査中、大腸を広げるために空気や炭酸ガスを注入します。炭酸ガスは空気に比べて腸管からの吸収が速いため、検査後のお腹の張りを軽減する効果が期待できます。 

細径スコープの使用
使用する内視鏡スコープの細さも、挿入時の負担に関わります。 

検査前準備への配慮  

大腸カメラ検査の準備で最も大変なのが、検査前に大量の下剤(腸管洗浄液)を飲むことです。

下剤の種類

様々な種類の下剤があり、味や量、洗浄力などが異なります。ご自身に合った下剤を選べるか、事前に確認できるかなどもポイントです。 

院内での下剤服用

自宅で下剤を服用するのが不安な方や、途中で具合が悪くなるのが心配な方もいらっしゃるでしょう。クリニックの専用スペース(リカバリールームなど)でスタッフのサポートを受けながら下剤を服用できる「院内下剤」に対応している医療機関もあります。 

検査食の提供

検査前日の食事も、腸をきれいにするために重要です。消化の良い検査食を提供している医療機関もあります。 

利便性(予約方法、診療時間、アクセス)  

忙しい現代社会では、検査のために時間を確保するのが大変なこともあります。  

予約の取りやすさ

ウェブ予約や電話予約がスムーズにできるか、当日予約が可能か、検査枠が比較的早く取れるかなども重要なポイントです。

 土日診療

平日は仕事などで忙しい方にとって、土日も検査を受けられる医療機関は非常に便利です。 

アクセス

鎮静剤使用の際には車の運転が規制されるため、通院しやすい立地にあるかも、負担を軽減する上で重要です。

   当院で内視鏡検査をご希望の方は以下のリンクからご予約ください

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札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックを選ぶメリット 

当院では、安心して大腸検査を受けられるよう、様々な取り組みを行っております。 

経験豊富な内視鏡専門医による検査

当院では内視鏡専門医による治療を行っております。特に、挿入が難しいとされる女性の方の大腸カメラも、苦痛を最小限に抑えられるよう努めています。 

苦痛の少ない検査への徹底的なこだわり

「痛くない」「苦痛が少ない」検査を追求し、鎮静剤を使用した「無痛内視鏡検査」を積極的に行っています。また、検査中のお腹の張りを抑えるため、空気の代わりに炭酸ガスを使用しています。 

女性が安心して受けられる配慮

女性の方の「恥ずかしい」という気持ちに寄り添い、露出を抑えた検査着の使用や、検査前の女性スタッフによる丁寧なサポートを徹底しています。生理中でも問題なく検査可能です。 

最新の内視鏡システム導入

精度の高い検査のために、高画質で微細な病変も捉えられる最新の内視鏡機器を導入しています。 

検査の利便性

お忙しい方でも検査を受けやすいよう、土曜日・日曜日も午後まで診療・検査を行っております。ウェブやお電話での予約は24時間いつでも可能で、当日予約にも対応しています。

精密検査としての大腸カメラの優位性 

便潜血陽性の精密検査としては、大腸内視鏡検査が推奨されます。

これらの検査も有用ではありますが、診断の正確さという点で圧倒的に優れているのが大腸カメラ(大腸内視鏡検査)です。 

大腸カメラは、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を直接観察できる最も有効な検査方法です。 その大きな利点は以下の通りです。 

早期病変の発見に優れている

凹凸のない平坦な病変や、わずかな色の変化も捉えることができるため、特に早期のがんや5mm以下の小さなポリープも見つけやすいです。 

組織採取(生検)による確定診断

疑わしい病変が見つかった場合、その場で組織の一部を採取し、病理検査(顕微鏡での診断)によってがんであるかどうかの確定診断をつけることができます。 

ポリープ切除が可能

検査中にポリープが見つかった場合、その場で切除することが可能です。ポリープの中には、良性であっても放置すると将来的にがん化する可能性のあるもの(腺腫性ポリープ)があり、これを早期に切除することが大腸がんの予防に繋がります。 

 

注腸造影検査や大腸CT検査で異常が見つかった場合でも、結局、質的な診断や組織採取、ポリープ切除のためには大腸カメラが必要となることが多いです。そのため、精密検査が必要となった時点で、最初から大腸カメラを選択されることをお勧めします。 

便潜血陽性以外で大腸カメラ検査を検討すべきケース 

便潜血検査が陰性であったとしても、大腸がんのリスクがないわけではありません。

以下のような症状がある場合や、リスク要因をお持ちの場合は、便潜血検査の結果にかかわらず、一度大腸カメラ検査を受けることを強くお勧めします。 

血便

便に血が混じっている、あるいは付着している。赤い血だけでなく、黒っぽいタール状の便、粘液やゼリー状の血が混じった便にも注意が必要です。 

便通異常

便秘と下痢を繰り返す、急に便秘が悪化した、便が細くなった、残便感があるなど。 

体重減少、貧血

原因不明の体重減少や貧血がある。 

年齢

40歳以上、特に50歳以上の方は、大腸がんのリスクが上昇するため、定期的な検査が推奨されます。

 

家族歴

ご家族(特に親や兄弟姉妹)に大腸がんや大腸ポリープの既往歴がある方。 

 

大腸ポリープ切除歴

過去に大腸ポリープを切除したことがある方。 

早期発見・早期治療の重要性 

大腸がんは、日本で男女ともに罹患数・死亡数が多いがんの一つです。

過去半世紀で罹患数・死亡数ともに約6倍に増加しており、食生活の欧米化や運動不足などが関係していると考えられています。 

しかし、大腸がんは早期に発見し適切な治療を行えば、比較的治りやすいがんです。がんが進行するほど、5年生存率は低下します。早期発見により、治療の選択肢も広がり、身体への負担も小さく、治療期間やコストも抑えることができます。 

便潜血検査で陽性となったことは、病気を見つけるための大切なチャンスです。不安を感じられるのは当然ですが、そのサインを見逃さず、精密検査を受けていただくことが何よりも大切です。 

私たち札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックは、皆様が安心して大腸カメラ検査を受けていただけるよう、医師・スタッフ一同、日々努めております。

便潜血陽性で精密検査が必要な方、大腸の症状でお悩みの方、リスクが気になる方など、どなた様もどうぞお気軽にご相談ください。 

 文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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