2026年2月28日

こんにちは!札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック栄養士の田中です!
桜の蕾が膨らみ始め、日本中がピンク色に染まる「桜開花予想」のニュース。心躍る季節の到来ですが、実はその華やかさの裏で、私たちの体、特に「胃」は悲鳴を上げていることをご存知でしょうか?
「お花見の予定を立てる前に、まずは自分の体調を整えたい」
「最近、なんとなく胃の調子が悪いけれど、胃カメラは怖くて踏み出せない」
そんな悩みを持つ方へ向けて、医療従事者の視点から、春の胃の不調の正体と、最新の「痛くない胃カメラ」について徹底解説します。
ぜひ、最後までご覧下さい。
目次
1. 桜開花予想の時期に「胃」が悲鳴を上げる理由
春は出会いと別れの季節であり、希望に満ちた時期ですが、医学的な視点で見ると「一年で最も胃腸トラブルが起きやすい時期」でもあります。なぜ、美しい桜の季節に胃の不調が増えるのでしょうか。
そこには3つの大きな要因が隠されています。
① 自律神経の「ジェットコースター状態」
春は、冬の寒さと夏の暑さが行き来するような、激しい寒暖差が特徴です。
私たちの体は、自律神経(交感神経と副交感神経)を切り替えることで体温を調節していますが、この激しい変化に神経が追いつかなくなります。
胃腸は自律神経の支配を強く受けている臓器です。自律神経が乱れると、胃酸の分泌が過剰になったり、逆に胃の動きが悪くなったりします。これが、「機能性ディスペプシア」や「逆流性食道炎」を悪化させる最大の原因です。
② 「環境の変化」という名のサイレント・ストレス
3月から4月にかけては、年度末の繁忙期、異動、転勤、昇進、あるいは子どもの進学や卒業など、生活環境が劇的に変化します。
たとえそれが「おめでたい変化」であっても、脳にとっては大きな刺激(ストレス)となります。ストレスを感じると、胃粘膜を守る血流が減少し、胃を守るバリア機能が低下します。
その結果、本来自分を守るはずの胃酸が自分の胃を攻撃し始め、痛みや不快感を引き起こすのです。
③ 飲酒・外食・食生活の乱れ
お花見や歓送迎会。春はアルコールを摂取する機会や、脂っこい食事を摂る機会が急増します。
アルコール: 直接的に胃粘膜を荒らし、食道の下部括約筋を緩めるため、逆流性食道炎を誘発します。
花粉症薬の影響: 意外と見落としがちなのが、花粉症の薬です。一部の薬や、一緒に処方される鎮痛剤などは胃に負担をかけることがあります。
「桜が咲く頃には治るだろう」という安易な考えは禁物です。その違和感は、体からの重要なサインかもしれません。
2. 「胃カメラ=苦しい」はもう古い?最新の内視鏡事情
多くの方が胃カメラを敬遠する理由は、過去の「辛い経験」や「人から聞いた噂」によるものでしょう。
「オエっとなる嘔吐反射が耐えられない」
「鼻を通る時の痛みがトラウマ」
「検査後、喉がしばらく痛かった」
しかし、現代の内視鏡技術は驚異的な進化を遂げています。もはや胃カメラは「我慢して受けるもの」から「寝ている間に終わるもの」へと変わっています。
内視鏡の「細径化」と「高画質化」
かつての胃カメラはホースのように太いものでしたが、最新の機種は鉛筆よりも細く、しなやかです。また、ハイビジョンを超える高画質(NBI:狭帯域光観察など)により、数ミリ単位の早期がんを、肉眼では見えない血管パターンの変化から見つけ出すことが可能になっています。
なぜ「痛くない」と言い切れるのか?
その答えは、「鎮静剤(麻酔)」の使い方にあります。
現在は「意識を軽く落とした状態(眠ったまま)」で検査を行うクリニックが増えています。これにより、患者様は恐怖心や苦痛を一切感じることなく、安全に検査を終えることができるのです。
3. 「麻酔(鎮静剤)」を使った胃カメラの真実
「麻酔」と聞くと、大掛かりな手術を連想して不安になる方もいるかもしれません。しかし、胃カメラで使用されるのは「全身麻酔」ではなく、「静脈内鎮静法」と呼ばれるものです。
以下、鎮静剤を使用するメリット
嘔吐反射(ゲップや吐き気)の消失
喉の奥にスコープが触れると、人間は防御反応として「オエッ」となります(舌根沈下)。鎮静剤はこの反射を抑えるため、非常にスムーズにスコープが通過します。
恐怖心の払拭
「何をされるかわからない」という不安が、体を硬くさせ、余計に痛みを感じさせます。うとうと眠っている状態であれば、精神的な負担はゼロに近い状態になります。
医師が精密な検査に集中できる
患者様が苦しがっていると、医師は「早く終わらせてあげたい」という心理が働き、観察が不十分になるリスクがあります。落ち着いた状態で受けていただくことは、精度の高い診断にもつながります。
鎮静剤を使用する際の注意点
以下の点に留意する必要があります。
・検査後のリカバリー: 意識がはっきりするまで、15分ほど院内で休む必要があります。
・運転の制限: 当日は車、バイク、自転車の運転は厳禁です。公共交通機関での来院が必要です。
・副作用のリスク: 呼吸が浅くなるなどのリスクがあるため、パルスオキシメーターで血中酸素濃度を常に監視しながら行います。

4. 胃カメラで発見できる「春の不調」の正体
胃の不快感を放置すると、どのような病気を見逃してしまうのでしょうか。
① 逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流し、粘膜を荒らす病気です。春の歓送迎会での食べ過ぎや、ストレスによる胃酸過多が原因。胸やけ、喉の違和感、長引く咳などの症状が出ます。
② 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
ストレスやピロリ菌、鎮痛剤の影響で胃の壁が深く傷つく病気です。みぞおちの痛みや背中の痛みを感じることがあります。放置すると穿孔(穴が開く)や出血を起こし、救急搬送されることもあります。
③ 機能性ディスペプシア(FD)
検査をしても潰瘍などの明らかな異常が見つからないのに、胃もたれや早期膨満感(すぐにお腹がいっぱいになる)が続く状態です。自律神経の乱れが主な原因で、現代病の一つとも言われています。
④ ピロリ菌感染
胃がんの最大のリスク要因です。胃カメラの際に粘膜の状態を見ることで、感染の疑いを判断し、必要であれば除菌治療へ繋げることができます。
⑤ 早期胃がん
最も重要なのがこれです。 早期胃がんは、ほぼ自覚症状がありません。「胃が重いかな?」程度の軽い症状で胃カメラを受けた方が、偶然発見されるケースが非常に多いのです。早期で見つかれば、開腹手術をせずに内視鏡で切除し、完治させることが可能です。
5. 40歳を過ぎたら常識!胃と大腸の「ダブルチェック」
ここまでの解説で、胃カメラの大切さはご理解いただけたと思います。
しかし、私たちが医療現場で強く推奨しているのは、「胃カメラを受けるなら、大腸カメラも一緒に受けましょう」ということです。
なぜ「大腸」も必要なのか?
大腸がんは「女性の死因第1位、男性の第2位」(※部位別統計)
現在、日本で最も注意すべきがんの一つが大腸がんです。
大腸がんも早期は無症状
便潜血検査で陽性が出る頃には、ある程度進行している場合もあります。
「ポリープ」のうちに切れば予防できる
大腸がんの多くは、良性のポリープが時間をかけてがん化します。つまり、ポリープの段階で切除してしまえば、大腸がんにかかるリスクを劇的に下げることができるのです。これを「大腸がんのゼロ次予防」と呼びます。
「同日検査」というスマートな選択
「胃カメラも大腸カメラも、別々に受けるのは面倒……」という方のために、多くの専門クリニックでは同日検査を実施しています。
・麻酔が一度で済む: 胃の検査が終わった直後に、そのまま眠った状態で大腸の検査へ移行します。
・拘束時間の短縮: 通院回数が減り、お仕事やプライベートへの影響を最小限に抑えられます。
・トータルでの安心感: 口から肛門まで、全消化管を一気にリセット(チェック)できる爽快感は格別です。
6. 胃カメラ検査(鎮静剤使用)の具体的な流れ
初めての方でも安心できるよう、当日のイメージをシミュレーションしてみましょう。
事前予約と診察
現在はWEB予約が主流です。事前に服用中の薬やアレルギーを確認します。
前日の準備
夜21時頃までに夕食を済ませ、当日は絶食で来院します(水分は水・お茶ならOK)
検査直前
喉の麻酔(ゼリーやスプレー)を行い、胃の泡を消す薬を飲みます。
鎮静剤の投与
点滴から鎮静剤が入ります。数十秒でふわふわとした良い気分になり、いつの間にか眠りに落ちます。
検査(約5〜10分)
医師が細部まで丁寧に観察します。苦痛は全くありません。
リカバリー(約15分)
ベッドに横になったまま移動し、目が覚めるまでゆっくり休みます。
結果説明
撮影した画像を見ながら、医師が詳しく状況を説明します。その場でピロリ菌の検査結果が出ることもあります。

7. こんなサインを見逃さないで!チェックリスト
もし以下の項目に一つでも当てはまるなら、桜が満開になる前に、内視鏡検査の予約を検討してください。
[ ] 2週間以上、胃の重さや痛みが続いている
[ ] 市販の胃薬を飲んでも、一時的にしか良くならない
[ ] 胸やけがしたり、酸っぱいものが上がってきたりする
[ ] 食欲が落ちた、あるいは少し食べただけでお腹がいっぱいになる
[ ] 40歳以上で、一度も胃カメラ・大腸カメラを受けたことがない
[ ] 血縁者に胃がん、大腸がん、ピロリ菌感染者がいる
[ ] 便が黒っぽい、または血が混じることがある
8. よくある質問(Q&A)
Q. 鎮静剤を使っても、すぐに帰れますか?
A. 院内で15分ほどの休憩が必要ですが、その後は歩いて帰宅可能です。ただし、当日の車両の運転は厳禁です。
Q. 風邪気味でも受けられますか?
A. 激しい咳や発熱がある場合は、検査中の安全を考慮して延期することがあります。まずはクリニックへご相談ください。
9. まとめ:満開の桜を、最高の体調で迎えるために
桜開花予想のニュースが流れると、私たちは自然と「外に出たい」「新しいことを始めたい」というポジティブな気持ちになります。
その前向きなエネルギーを、今年は「自分の体をいたわること」にも向けてみませんか?
胃の不調を抱えたままでは、せっかくのご馳走も、美しい景色も、心から楽しむことはできません。
「痛くない胃カメラ」は、もはや特別なものではなく、自分を守るためのスタンダードな選択です。
検査はたったの10分。
その10分が、あなたのこれからの10年、20年の健康を守るかもしれません。
「あの時、受けておいてよかった」
満開の桜の下で、そう笑顔で言える自分であるために。
今すぐ、当院へご相談ください。
最速最短の検査は分院「札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック」で
当院は皆様が抱える不安に寄り添い、最小限の負担で最大限の安心をお届けするための準備を整えています。
・プライバシーを重視した個室対応
・専門医による高度な技術と最新設備
・痛みに配慮した丁寧なカウンセリング
※本院「札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック」とお間違えのないよう、ご注意ください。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックならびに札幌駅大腸カメラ便潜血クリニックまでお気軽にご相談ください



