2025年9月22日

こんにちは!札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック事務長の高橋です!
「大腸がん」と聞くと、漠然とした恐怖を感じる方も多いのではないでしょうか。特に、検査に対する不安から、「もし、がんが見つかったらどうしよう」「大腸カメラは痛そう…」といった思いが頭をよぎり、なかなか検査に踏み出せない方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、大腸がんの恐怖と向き合い、その原因や症状、そして何よりも早期発見がいかに大切かを分かりやすく解説します。この記事を読むことで、大腸がんの「恐怖」の正体を知り、不安を解消するための具体的な方法や、検査を前向きに捉えるきっかけをつかんでいただけることでしょう。
大腸がんの恐怖を克服し、ご自身の健康を真剣に考えたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
1.大腸がんの恐怖はどこからくる?
大腸がんの恐怖は、多くの日本人にとって他人事ではありません。国立がん研究センターの統計によると、大腸がんは、男性では死亡原因の第3位、女性では第1位となっており、非常に多くの命を奪っている現実があります。このような事実を知ることで、「自分も例外ではないのでは?」という恐怖が生まれるのは当然のことです。
しかし、大腸がんは早期に発見し、適切な治療を行えば完治が期待できる病気です。初期の段階では、ポリープを内視鏡で切除するだけで治療が完了することも珍しくありません。このため、大腸がんの恐怖と向き合うためには、その現実を知ると同時に、早期発見がいかに重要かを理解することが第一歩となります。
2.大腸がんの恐怖を増大させる意外な原因とは?
大腸がんの発生には、食生活や運動不足といった生活習慣が大きく関係していますが、実は精神的なストレスもその危険因子の一つであることが分かっています。過度なストレスは免疫力の低下を引き起こし、がん細胞の増殖を助長する可能性があるからです。ストレスが原因で飲酒量や喫煙量が増えたり、過食につながったりすることも、間接的に大腸がんのリスクを高めます。
3.見過ごされがちな大腸がんの恐怖のサイン
大腸がんの初期は自覚症状がないことが多く、これが発見を遅らせる原因となり、恐怖を増大させます。しかし、がんが進行するにつれて以下のようなサインが現れることがあります。これらのサインを見過ごさないことが、大腸がんの恐怖を克服する上で非常に重要です。
便に血が混じる「血便」や、便が黒っぽくなる「タール便」
便に血が混じる場合、痔と勘違いして放置してしまうことがあります。しかし、がんからの出血である可能性も十分に考えられます。便に鮮血が付着している場合は直腸がん、黒っぽいタール状の場合は上部の消化管からの出血が疑われます。
便秘や下痢を繰り返すなど、排便習慣の変化
便が固まりやすい下行結腸やS状結腸にがんができた場合、便の通過が悪くなり、便秘と下痢を繰り返すことがあります。また、がんが腸を塞ぎかけているために便が細くなる、という症状も注意が必要です。
残便感
排便後も便が残っているような感覚(不完全な排便感)がある場合、がんが腸の一部を塞いでいる可能性があります。
腹痛やお腹の張り
がんが大きくなり、腸の通り道を妨げると、腸閉塞のような症状を引き起こし、腹痛やお腹の張りが現れます。この痛みは、腸の動きに合わせて現れたり治まったりを繰り返すのが特徴です。
原因不明の貧血や疲労感
大腸がんから慢性的に出血が続くと、体内のヘモグロビンや赤血球が減少し、貧血になります。めまいや動悸、息切れ、疲れやすさといった症状が現れた場合も、注意が必要です。
4.大腸カメラ検査は本当に痛い?大腸がんの恐怖を乗り越える方法
大腸がんの恐怖の根源の一つに、大腸カメラ検査の苦痛があります。しかし、内視鏡検査は年々進化しており、最近では苦痛を最小限に抑えることが可能です。
大腸カメラ検査でなぜ痛みが起きるのか
大腸カメラ検査で痛みが生じる主な原因は以下の2つです。
腸管の引き伸ばしや圧迫
大腸は曲がりくねっており、内視鏡がスムーズに進まない場合、腸が引っ張られたり、圧迫されたりして痛みを感じることがあります。特に、過去にお腹の手術経験がある方や、腸の形状が特殊な方は、癒着などにより痛みが出やすい傾向があります。
空気によるお腹の張り
検査中、腸のひだの裏側までしっかりと観察するために、内視鏡から空気やガスを注入して腸を膨らませます。この時にお腹が張って、不快感や痛みを感じることがあります。
苦痛のない検査を実現するためのクリニック選び
大腸カメラ検査の恐怖を克服するためには、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。
鎮静剤の使用
当院では、患者さんの不安や苦痛を軽減するために、検査中に鎮静剤を使用しています。これにより、ほとんど眠っている間に検査が終わり、痛みを感じることがありません。
経験豊富な医師による検査
内視鏡の挿入技術に熟練した医師であれば、腸に無理な力を加えることなく、スムーズに検査を進めることができます。当院の院長は、これまで1万件以上の内視鏡検査・治療に携わってきました。
体に優しいガス(炭酸ガス)の使用
検査後のお腹の張りや不快感を軽減するため、通常の空気よりも約200倍も早く体内に吸収される炭酸ガスを使用しています。これにより、検査後すぐに日常生活に戻ることができます。
5.大腸がんの恐怖を克服する予防法
大腸がんは、生活習慣の改善によって発症リスクを下げることができます。
予防に役立つ生活習慣
食生活の見直し
赤身肉や加工肉を控えて、野菜や穀類など食物繊維を多く含む食品を積極的に摂りましょう。高脂肪食も避けることが大切です。
適度な運動と体重管理
適度な運動は、腸の働きを活発にし、肥満を予防します。ウォーキングやジョギングなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。
禁煙と節酒
喫煙は発がんリスクを確実に高めます。禁煙を心がけ、アルコールの摂取はほどほどにしましょう。
最も効果的な予防法「定期的な検査」
最も確実な大腸がんの予防法は、定期的に大腸カメラ検査を受けることです。大腸がんは、良性のポリープが徐々に大きくなり、がん化するケースが多いのが特徴です。内視鏡検査では、がんになる前のポリープを発見し、その場で切除することが可能です。
まとめ
大腸がんは、多くの命を奪う恐ろしい病気ですが、その恐怖の正体を知り、正しい知識と予防策を持つことで、決して恐れる必要はありません。
今回ご紹介したように、大腸がんには見過ごされがちな初期症状があり、日頃からご自身の体と向き合うことが大切です。そして、何よりも重要なのは、定期的な大腸カメラ検査による早期発見・早期治療です。
検査に対する不安や恐怖がある方も、最新の技術と経験豊富な専門医がいるクリニックを選ぶことで、その苦痛を大幅に軽減できます。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックまでお気軽にご相談ください。