大腸カメラ検査前日の食事を“前向きに過ごすため“のヒント|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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大腸カメラ検査前日の食事を“前向きに過ごすため“のヒント

大腸カメラ検査前日の食事を“前向きに過ごすため“のヒント|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年11月25日

こんにちは!札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック栄養士の田中です!

本日のブログは、大腸内視鏡検査前日の食事を“前向きに過ごすために”
──不安を軽くし、安心して検査を迎えるための実践的ヒント──をお届けします。

大腸内視鏡検査を控えた患者さんから、「前日の食事はどうしたらいいですか?」「何を食べて良いかわからない」「不安で何も手につきません」という声がよく聞かれます。
検査そのものよりも、むしろ前日の準備に不安を感じる方も少なくありません。

大腸内視鏡検査を受ける前日には、いつもと少し違う“食事のルール”があります。

前日の食事制限には明確な目的があり、その意味を理解すれば「大切な検査のための、身体を整える一日」として、気持ちを少し前向きに過ごすことができます。

前日の食事制限は、検査をスムーズに進め、より正確な結果を得るための大切なステップ。
ポイントさえ押さえておけば、難しいものではありません。

このブログでは、大腸内視鏡検査前日に“食べて良いもの・避けるべきもの”を分かりやすくまとめてご紹介します。不安を少しでも減らし、安心して検査当日を迎えられるようお手伝いできれば幸いです。

ぜひ、最後までご覧ください。

1. なぜ大腸検査前日の食事は制限されるのか

●正確で安全な検査のための“準備期間”である

大腸内視鏡検査では、腸の内壁を直接観察し、ポリープや炎症、出血などの異常を見つけます。
そのためには、腸の中が見えやすい状態=残渣ができるだけ少ない状態であることが重要です。

腸に食べ物の残りが多く残っていると、以下のような問題が起こります。

・ポリープが隠れて発見しづらい

・炎症の範囲が正しく分からない

・視界不良により検査時間が延びる

・必要な処置ができない場合がある

残渣が多いと検査の精度が落ちてしまい、せっかく努力して飲んだ下剤も無駄になってしまいます。

こうしたリスクを避けるため、前日から低残渣(ていざんさ)=腸に残りにくい食事をとっていただくことが推奨されているのです。

●“なぜこれはダメなの?”が分かると不安は軽くなる

患者さんの不安の多くは、
「これは食べて大丈夫なの?」「なぜこれは禁止なの?」
という“根拠が分からないこと”にあります。

禁止されやすい食品には、以下のような理由があります。

食品避ける理由
野菜(特に葉物)食物繊維が多く、腸に残りやすい
きのこ・海藻硬い繊維が残渣となりやすい
果物(皮や種)種・皮が腸にそのまま残る
揚げ物・脂の多い食品消化が遅く、腸内に滞りやすい
乳製品腹部の不快感を増す場合がある
赤い飲料やゼリー血液と誤認される可能性がある

理由を理解していると、「ただ禁止されている」ではなく
“検査をより正確に行うための必要なステップ”
だと納得しやすくなります。

2. 前日に食べられるもの

●“少ない選択肢”に感じるが、目的のある食事

食事制限があるとはいえ、前日でも食べてよい食品はあります。
代表例は以下です。

・米飯・白がゆ・雑炊(具なし)

・うどん(具なし)

・食パン(バター・マーガリン・ジャムなし)

・卵(ゆで卵・温泉卵など消化の良い調理)

・白身魚

・水・麦茶など

前日は量ではなく質(腸に負担をかけないか)が重要となってきます。

制限があるからこそ、「体を整える日」と意識していただくと、
同じ食事でも“意味のある準備”として受け入れやすくなります。

3. 前日の朝食:一日のスタートを“整える時間”に

前日の朝は比較的食事をしっかりとれます。
とはいえ、油ものや繊維の多い食品は避け、消化にやさしいメニューを選びます。

●おすすめメニュー

・食パン(バター・マーガリン・ジャムなし)

・卵焼きもしくは目玉焼き

・コンソメスープ(具なし)

・りんご(皮無し)

朝食を丁寧にとることで、前日の不安が少し和らぎます。
「今日は体を整える日」という意識づけにも役立ちます。

●“焦らず、ゆっくり”が一番のポイント

患者さんの中には、「検査が不安で朝から食欲がない」という方もおられます。
そんな時は無理をせず、少量でもよいので消化の良いものをゆっくり食べてください。
空腹が続くと午後に疲れやすくなるため、軽くでも朝食をとることが望ましいです。

4. 前日の昼食:うどんは“安心して食べられる主役”

・消化に良い

・腸に残りにくい

・腹持ちも良い

という三拍子がそろった食品です。

「何を食べればいいか心配だったが、うどんが食べられて安心した」という声も多く聞かれます。

●うどんを食べるときのポイント

・具は入れない(素うどん)

・つゆは濃過ぎない方が良い

昼食をうどんにすると、夕方の空腹感も少なくすみます。
消化も穏やかなので、午後の体調も安定しやすいメリットがあります。

●おすすめメニュー

・うどん(具なし)

・茶碗蒸し(具なし)

・バナナ

5. 前日の夕食:軽さがポイント。量より“負担をかけないこと”

夕食は特に重要で、可能であれば以下の点を意識して食べましょう。

・量は控えめに

・脂質、食物繊維は避ける

・水分はしっかり摂取

これは、夕食後は腸の動きがゆっくりになり、翌朝までに残渣が残りやすいためです。

●おすすめメニュー

・白がゆ

・味噌汁(具なし)

・白身魚(タラや鮭など)

・冷奴

夕食の目的は
“腸を落ち着かせ、翌日の腸管洗浄に備えること”
です。

21時以降は絶食で、水分だけで過ごすと体が軽く整います。

6. 前日の飲み物について:透明な飲料が基本

前日は、食事以上に“飲み物”に気をつける必要があります。

●飲んでよいもの

・水

・麦茶

●避けるもの

・牛乳、カルピスなどの乳製品

・濁った飲料(オレンジジュースなど)

・赤色の色素が入った飲料(誤認の可能性)

・アルコール

水分をこまめにとることで、翌日の下剤が効きやすくなるという大きなメリットもあります。
また、空腹感もやわらぐため、前日の夜を楽に過ごせます。

7. 前日の夜の過ごし方:不安を感じる時間こそ、ゆっくり休む

夜はどうしても不安が強くなりがちです。
「この食事で足りたかな?」
「下剤はどんな感じなんだろう?」
といった心配が頭をよぎる方は非常に多いです。

●不安を軽くするヒント

1.早めにお風呂に入り、体を温める
 リラックス効果が高く、眠りにつきやすくなります。

2.水分を少しずつとる
 空腹をやわらげ、翌朝の体調も整います。

3.スマホの刺激より、ゆっくりした時間を
 明日のために気持ちを落ち着かせることが大切です。

8. もし「食欲が出ない」「不安で食べられない」場合

これは珍しいことではありません。
不安が強いと、食事がほとんど入らない方もいます。

そんな時は、
食べられる範囲で少量でもよいので、消化にやさしいものをとる
という考えで構いません。

また、水分だけはこまめにとってください。
脱水は下剤の効き方にも影響するため、飲み物は“食べられない不安を埋める重要な手段”になります。

9. 前日の食事は“我慢”ではなく“準備”

制限のある1日は、どうしても「我慢の日」と感じやすいものです。
しかし、視点を少し変えると、これは
“身体を整えるためのメンテナンスの日”
とも言えます。

・腸を休める

・消化の負担をなくする

・翌日の検査を安全かつ確実に行う

この3つが叶う大切な時間です。

患者さんの多くが、検査を終えたあとに
「前日の食事制限、思っていたよりつらくなかった」
「意味があると分かっていたので頑張れた」
と感じておられます。

10. 最後に:不安は自然なこと。だからこそ、病院を頼ってください

大腸内視鏡検査は、がんの早期発見にもつながる非常に大切な検査です。
前日の食事制限は、その検査の質を高める大事なステップです。

しかし同時に、
不安を感じるのは誰にとっても自然なこと
です。

・何を食べて良いのか

・量はどれくらいか

・下剤が心配

・仕事との両立が不安

どんな小さな疑問でも、医療スタッフは患者さんの不安を軽くするために存在しています。
迷ったときは、遠慮なく相談してください。

前日の食事が整えば、検査がスムーズに進み、結果もより正確になります。
安心して一日を過ごし、翌日の検査を無事に迎えられるよう、私たち医療者も全力でサポートします。

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本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックまでお気軽にご相談ください。

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