2026年2月24日

こんにちは!札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック栄養士の田中です!
カレンダーが2月、3月とめくられるにつれ、日差しは暖かさを増していきます。
多くの方にとってこの季節は、手放せないマスク、ティッシュの山、そして止まらないくしゃみとの戦いの幕開けでもあります。
「今年の花粉は例年より多い」「いつになったらこの症状から解放されるのか」――そんな溜息が聞こえてくる季節です。
しかし、近年、花粉症の悩みは鼻や目といった「表面的な症状」だけにとどまらないことが分かってきました。実は、花粉症の重症度や長引く体調不良の裏側には、私たちの「腸」が深く関わっているのです。
本記事では、花粉症と腸内環境の密接な関係、そしてなぜ「大腸カメラ検査」が現代人のアレルギー対策において重要な鍵を握るのか、医療的エビデンスを交えて徹底的に解説します。
ぜひ、最後までご覧下さい。
目次
第1章:花粉症はいつまで続く? 終わらない不調の正体
まず、多くの方が抱く「花粉症はいつまで続くのか?」という疑問から整理していきましょう。
1-1. 日本の主要な花粉カレンダー
日本において、花粉症の主な原因となるのは以下の植物です。
スギ花粉: 2月上旬〜4月下旬(ピークは3月)
ヒノキ花粉: 3月中旬〜5月中旬(ピークは4月)
カモガヤ・ハルガヤ(イネ科): 5月〜7月
ブタクサ・ヨモギ(キク科): 8月〜10月
つまり、春のスギ・ヒノキが終わっても、人によっては夏から秋にかけて別の花粉症に悩まされる「通年性」に近い状態になることも珍しくありません。
1-2. なぜ症状に個人差があるのか?
同じ量の花粉を浴びていても、症状が軽い人と重い人がいます。この差はどこから生まれるのでしょうか。
もちろん遺伝的な要因もありますが、近年の研究で注目されているのが「免疫のキャパシティ(容量)」と「バランス」です。
私たちの体には、異物を排除しようとする免疫機能が備わっています。しかし、そのバランスが崩れると、本来は無害であるはずの花粉に対して過剰に攻撃を仕掛けてしまいます。これがアレルギー反応です。そして、その免疫システムの司令塔こそが、実は「腸」にあるのです。
第2章:腸は「最大の免疫器官」であるという事実
「花粉症なのに、なぜ腸の話なの?」と不思議に思う方もいるかもしれません。しかし、医学の世界では「腸は最大の免疫器官」であることはもはや常識となっています。
2-1. 免疫細胞の約70%が集中する場所
人間の体内にある免疫細胞のうち、なんと約70%が腸管(小腸・大腸)に集結しています。
腸は食べ物と一緒にウイルスや細菌が入り込みやすい場所であるため、体を守るための防衛部隊が厳重に配備されているのです。
2-2. 腸内フローラと「Tレグ細胞」の働き
腸内には数百兆個もの細菌(腸内フローラ)が住んでいます。善玉菌が優勢な健康な腸内では、「制御性T細胞(Tレグ細胞)」という、免疫の暴走を抑える特別な細胞が活性化されます。 このTレグ細胞が十分に働いていると、花粉が入ってきても「これは敵ではない」と判断し、過剰な攻撃を抑えてくれます。逆に、腸内環境が乱れるとこのブレーキ役がいなくなり、花粉症が悪化の一途をたどることになります。
2-3. リーキーガット(腸漏れ)症候群の関与
食生活の乱れやストレスにより、腸の粘膜に微細な隙間ができる「リーキーガット症候群」もアレルギー悪化の原因と言われています。隙間から未消化のタンパク質や毒素が血液中に漏れ出すことで、全身の炎症レベルが上がり、鼻や目の粘膜もより敏感に反応してしまうのです。
第3章:花粉症の裏に隠れた「腸のSOS」サイン
花粉症の時期に、以下のような「お腹の不調」を併発していませんか? これらは腸内環境が限界を迎えているサインかもしれません。
3-1. 繰り返す下痢と便秘
「緊張するとお腹を下しやすい」「数日お通じがない」といった症状は、腸内細菌のバランスが崩れている証拠です。便秘によって老廃物が腸内に長時間留まると、腐敗物質が発生し、それが血液を通じて全身に回り、免疫システムをさらに混乱させます。
3-2. 腹部膨満感(お腹の張り)とガス
「お腹が張って苦しい」「ガスが溜まりやすい」という症状は、腸内で悪玉菌が増殖し、異常発酵が起きている可能性があります。
3-3. 花粉症による「全身の倦怠感」
花粉症の時期の体のだるさは、単なる睡眠不足だけではありません。腸内で炎症が起きていると、それを修復するために大量のエネルギーが消費されます。
また、腸内環境の悪化は、幸福ホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌を低下させ、精神的な落ち込みや意欲低下を招くこともあります(腸脳相関)

第4章:なぜ今「大腸カメラ検査」が必要なのか
腸内環境を整えるために「ヨーグルトを食べる」「食物繊維を摂る」といった活動(菌活)は非常に重要です。しかし、それ以前に「自分の腸の今の状態」を正確に把握しているでしょうか?
4-1. セルフケアだけでは限界がある
どんなに良いサプリメントや食事を摂っても、腸自体に「炎症」や「ポリープ」などの物理的な問題があれば、その効果は半減してしまいます。
4-2. 大腸カメラでしか見えない「真実」
大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)は、医師が直接、腸の粘膜の状態を観察する唯一の方法です。
炎症の度合い: 潰瘍性大腸炎やクローン病といった、アレルギーと関連の深い炎症性疾患の早期発見。
ポリープの有無: 自覚症状がまったくない段階でのポリープ発見。
粘膜の色・むくみ: 腸の血流状態や、働きが悪くなっていないかの確認。
4-3. 花粉症の時期に検査を受ける「逆転の発想」
「体調が悪い時期に検査をするのは……」と躊躇されるかもしれませんが、実はこの時期こそメリットがあります。
不調の原因を切り分けられる: そのだるさが花粉症によるものか、腸の疾患によるものかを明確にできます。
健康への意識が高まっている: 症状がある時こそ、生活習慣を抜本的に見直す最大のモチベーションが湧くタイミングです。
早期発見のチャンスを逃さない: 大腸がんは初期症状がほとんどありません。花粉症という「きっかけ」を活かして、がん検診を兼ねることは賢明な判断です。
第5章:大腸カメラ検査への「不安」を解消する
「痛そう」「恥ずかしい」「下剤がつらい」……。大腸カメラに対して、こうしたネガティブなイメージを持つのは無理もありません。しかし、現代の内視鏡医療は驚くほど進化しています。
5-1. 「眠っている間に終わる」鎮静剤の使用
現在、多くの専門クリニックでは、静脈麻酔(鎮静剤)を使用した検査を行っています。
苦痛を最小限に: うとうとと眠っているような感覚の間に検査が終わります。
恐怖心の軽減: 検査中の感覚がほとんどないため、精神的な負担が激減します。
精度の向上: 患者様がリラックスしていることで、医師もより詳細に観察を行うことができます。
5-2. 最新機器による「短時間・低負荷」の検査
高精度な拡大内視鏡: 以前よりも細く、しなやかなカメラで、細部まで鮮明に映し出します。
炭酸ガス(CO2)の使用: 検査中にお腹を膨らませる際、吸収の早い炭酸ガスを使用することで、検査後の「お腹の張り」が速やかに解消されます。
5-3. 下剤(腸管洗浄剤)の進化
「大量の下剤を飲むのがつらい」という声に応え、最近では服用量が少ないタイプや、飲みやすい味の薬剤が登場しています。また、院内で下剤を服用できる施設もあり、看護師のサポートを受けながら準備を進めることも可能です。
第6章:大腸カメラ検査の流れと「未来への投資」
実際に検査を受ける際、どのようなステップを踏むのかをシミュレーションしてみましょう。
6-1. 事前診察
まずは医師による診察を受けます。現在のお腹の悩み、既往歴などを詳しく伺います。ここで検査日を決定し、事前準備の説明を行います。
6-2. 検査前日・当日の準備
前日は消化の良い食事を心がけ、当日は朝から下剤を服用して腸をきれいにします。この「腸を空にする工程」こそが、小さな病変を見逃さないための最も重要な準備です。
6-3. 検査当日
クリニックに到着後、検査着に着替えます。鎮静剤を使用し、リラックスした状態で検査スタート。時間は概ね20分から30分程度です。
6-4. 検査後のフィードバック
目が覚めた後、撮影した画像を見ながら医師から丁寧な解説があります。万が一ポリープが見つかった場合でも、その場で切除可能なケースが多く、これは「将来の大腸がんを未然に防いだ」という決定的な瞬間になります。
第7章:腸内環境を整えるための「検査後」のアプローチ
大腸カメラで「今の状態」を確認した後は、具体的な腸活をスタートさせましょう。
7-1. 食物繊維の「質」を意識する
水溶性食物繊維: 海藻、オクラ、納豆など。善玉菌のエサとなり、Tレグ細胞を活性化させます。
不溶性食物繊維: ごぼう、きのこ、玄米など。便のかさを増やし、腸の動きを活発にします。
7-2. 発酵食品のバリエーション
一つの食品(例:ヨーグルトだけ)に偏らず、味噌、納豆、キムチ、甘酒など、多様な菌を摂り入れることで、腸内フローラの多様性が高まり、免疫バランスが整います。
7-3. ストレスマネジメントと睡眠
腸は「第二の脳」と呼ばれます。自律神経が乱れると、腸の動きも止まってしまいます。花粉症の時期こそ、湯船に浸かる、深呼吸をする、十分な睡眠時間を確保するといった、副交感神経を優位にする工夫が必要です。

第8章:あなたが今、検査を受けるべき理由
最後に、この記事を読んでいる「あなた」へお伝えしたいことがあります。
40歳は「大腸検診」のスタートラインです。
日本人の大腸がん罹患数は増加傾向にあり、特に40代からリスクが上昇します。花粉症に悩んでいる40歳以上の方は、これを機に「一度リセットして自分の体を知る」ことを強くお勧めします。
「症状がない」は「病気がない」ではない
大腸がんやポリープは、かなり進行するまで痛みも違和感もありません。症状が出てからでは遅いのです。「花粉症でお腹の調子が悪いかも」という、今感じている小さなサインを、大きな病気を防ぐチャンスに変えてください。
花粉症という“サイン”をきっかけに、本当の健康を手に入れる
花粉症は、鼻水やくしゃみといった一時的な苦しみだけではありません。それは、あなたの免疫システム、ひいては「腸内環境」が発しているSOSかもしれないのです。
「いつか受けよう」と思っているうちに、健康な時間は過ぎ去ってしまいます。 大腸カメラ検査を受けることは、単なる検査ではありません。
それは、「これから先の10年、20年を健やかに過ごすための自分への投資」です。
当院では、患者様の不安を最小限に抑え、安心・安全・高精度な検査を提供することをお約束します。
当院の大腸カメラ検査の特徴
専門医による高度な内視鏡技術: 痛みや不快感を抑えたスムーズな挿入。
完全オーダーメイドの鎮静: お一人おひとりの体格や体質に合わせた最適な麻酔量。
プライバシーの徹底保護: 個室待機室完備など、リラックスできる環境作り。
「大腸カメラは初めてで不安」「花粉症との関係を詳しく相談したい」という方も、まずは診察・カウンセリングからお気軽にお越しください。
▼WEB予約(24時間受付中)

※本院「札幌駅大腸カメラ便潜血クリニック」とお間違えのないよう、ご注意下さい。
あなたの腸をきれいにすることは、あなたの未来を輝かせることです。今こそ、一歩踏み出してみませんか?
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックならびに札幌駅大腸カメラ便潜血クリニックまでお気軽にご相談ください。


