2025年11月22日

こんにちは!札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック栄養士の田中です!
今年は例年以上にインフルエンザが大流行しています。
「周りで次々に感染している」「家族全員がダウンした」
そんな声も多く、誰でもいつ感染してもおかしくない状況です。
だからこそ今、改めて意識したいのが “自分自身の免疫力をどう守るか” という視点。
マスクや手洗いなどの外側からの予防に加えて、内側から体を守るための “食生活による免疫ケア” がとても大切になってきています。
あなたは最近、しっかりバランスの良い食事をとれていますか?
疲れが溜まっていたり、偏った食生活が続いていたりすると、免疫は知らないうちに弱りがちです。
今年のインフルエンザの波に負けないために、
食生活で免疫力を高め、自分の体を自分で守るための準備
をこの機会に一緒に始めてみませんか?
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
- 今年のインフルエンザ大流行、あなたの食生活は大丈夫?
- なぜ今年はインフルが流行しているの?
- そもそも「免疫力」って何?
- 食生活と免疫力の深い関係
- 免疫力を強くする栄養素 ― あなたは足りている?
- 今日からできる「免疫を守る食生活」のコツ
- 食生活だけじゃない。“免疫を守る生活習慣”をあなたはできている?
- インフルエンザにかかった時こそ“食べ方”が大事
- まとめ:あなたの免疫を守るのは、あなたの毎日の食生活
- “免疫と腸” の深い関係、あなたはどれくらい知っていますか?
- なぜ腸は免疫にとってそんなに重要なのか?
- 腸内環境が悪いとどうなるの?
- では、腸を整えるにはどうすればいい?
- 腸が整うと、免疫はどう変わる?
- さいごに ― あなたの腸は、あなたを守れる状態ですか?
- まとめ
今年のインフルエンザ大流行、あなたの食生活は大丈夫?
免疫力を守るために「今」見直したい5つのポイント
「今年はインフルエンザがすごく流行しているらしい」
そんなニュースやSNSの投稿を、あなたも一度は目にしたのではないでしょうか。
実際、2025年は例年以上に流行のスピードが早く、多くの医療機関が注意を呼びかけています。
ワクチンや手洗い・マスクといった基本の対策はもちろん重要ですが、もうひとつ忘れてはいけないことがあります。
それが “免疫力を支える食生活” です。
「結局は食事?」
「サプリで補えばいいんじゃないの?」
そう思われるかもしれません。しかし、免疫の土台は毎日の食生活の積み重ねによってできています。あなたの今日の食事が、実は明日の免疫状態をつくっているのです。
なぜ今年はインフルが流行しているの?
まず気になるのは、そもそもどうして今年はインフルエンザがこんなに流行しているのかということ。
あなたも、
「コロナの時ほど厳しい対策をしてないから?」
「気温差のせい?」
「ワクチン不足?」
と疑問に思ったことはないでしょうか。
理由はいくつかありますが、専門家の多くが指摘しているのは、
- ここ数年の行動制限で免疫経験が少ない人が増えた
- 季節の気温変動が大きく、体調を崩しやすい
- 生活リズムが乱れやすい時期とピークが重なった
つまり、ウイルスが強くなったというより、私たちの側の免疫状態が安定しにくい状況が続いているとも言えるのです。
では、その“免疫状態”はどこからつくられるのか?
そこで出てくるのが、次のテーマです。
そもそも「免疫力」って何?
「免疫力を高めよう!」とよく言われますが、あなたは免疫の仕組みをどれくらい知っていますか?
免疫とは、ざっくり言えば
「体を守ろうとする防衛システム」 のこと。
特にインフルエンザへの防御には、ウイルスを見つけて攻撃するT細胞や、ウイルスを記憶して抗体をつくるB細胞などが関わります。
ただここで大切なのは、
免疫は“強すぎても弱すぎてもダメ”ということ。
強すぎればアレルギー反応のような過剰反応が起きてしまい、弱すぎるとウイルスに負けてしまいます。
つまり目指すべきは、
“バランスよく働く免疫”。
そのバランスを支える鍵となるのが、まさに 食生活 なのです。
食生活と免疫力の深い関係
「本当に食べ物で免疫力が変わるの?」
と感じた方もいるかもしれません。
答えは YES。
なぜなら、免疫細胞の材料はすべて、あなたが毎日食べているものだからです。
筋肉や皮膚だけでなく、免疫細胞も“食べ物”でつくられています。
では具体的に、免疫力を支える栄養素とは何なのでしょうか?
免疫力を強くする栄養素 ― あなたは足りている?
1. タンパク質
あなたは毎日、肉・魚・卵・大豆製品をしっかり食べていますか?
タンパク質不足は、免疫細胞不足を意味します。
「朝はパンだけ」「昼はおにぎりだけ」
そんな日が続いているなら、要注意です。
2. ビタミンA・C・D
特にビタミンAは、鼻や喉の粘膜を守る働きがあり、ウイルスが侵入する“最初の関門”を強化します。
ビタミンCは抵抗力の維持に、ビタミンDは免疫調整に深く関わります。
あなたの食卓に、
- 緑黄色野菜
- 柑橘系フルーツ
- きのこや青魚
はどれくらい並んでいますか?
3. ミネラル(亜鉛・セレン)
免疫細胞の働きを助けるミネラルも必須です。
ナッツ、海藻、魚介類などは、忙しい現代人ほど不足しがち。
「ナッツは太る?」
と思って避けていませんか?
実は“適量”ならむしろ体に良い脂質なんです。
4. 発酵食品と腸内環境
免疫細胞の約70%が腸に存在すると言われるほど、腸は免疫の中心地。
ヨーグルト、納豆、味噌、キムチなどの発酵食品は、良い腸内環境づくりに欠かせません。
最近、腸の調子はどうですか?
便通やお腹の張りは、腸内環境を映す鏡です。
5. 抗炎症食材(にんにく、生姜、はちみつ)
昔から「風邪に効く」と言われてきた食材には、ちゃんと理由があります。
にんにくのアリシン、生姜のショウガオール、そしてはちみつの抗菌成分。
あなたの料理に、最近これらの食材は登場していますか?
今日からできる「免疫を守る食生活」のコツ
今日のあなたは、この中でいくつ実践できているでしょうか?
1. 一汁三菜+発酵食品を意識する
味噌汁に野菜をたっぷり入れるだけで、栄養バランスはぐっと良くなります。
忙しい朝でも続けられそうですよね?
2. 間食は“お菓子”から“ナッツや果物”へ
ほんの少しの置き換えで、免疫を支える習慣へ。
「3時のおやつ、何を選びますか?」
3. 温かい飲み物で体を冷やさない
冷たい飲み物が習慣になっていませんか?
体温が下がると免疫は働きにくくなります。
4. ビタミンD対策を忘れない
冬は特に不足しがち。
あなたの夕食に、青魚はどれくらい登場していますか?
5. 腸が喜ぶ食生活にする
ヨーグルトを1日1個、納豆を2~3回/週。
これなら、続けられそうだと思いませんか?
食生活だけじゃない。“免疫を守る生活習慣”をあなたはできている?
食事以外にも、免疫を支える習慣があります。
- 睡眠は6~7時間とれているか?
- ストレスを抱え込んでいないか?
- 運動不足が続いていないか?
ひとつでも心当たりがあるなら、免疫は弱りやすい状態かもしれません。
あなたの今日の生活を、少し振り返ってみませんか?
インフルエンザにかかった時こそ“食べ方”が大事
もし今、あなたや家族がインフルになってしまったら?
そんな時も、食事は回復のカギを握っています。
- 消化のよいお粥やスープ
- 少量でタンパク質がとれる豆腐や卵
- のどを潤すはちみつ入りの温かい飲み物
「食べられない」ではなく
「食べられる形で栄養をとる」
この意識が大切です。
まとめ:あなたの免疫を守るのは、あなたの毎日の食生活
今年のインフルエンザ大流行を前にして、
あなたはどんな対策をしていますか?
ワクチンや手洗いはもちろん重要ですが、
“免疫のベースを整える”のは、毎日の食生活や生活習慣です。
- 野菜、食べていますか?
- 発酵食品は?
- タンパク質は足りている?
- 体を冷やしていませんか?
- 睡眠は確保できている?
これらの問いに「YES」と答えられるほど、あなたの免疫は安定します。
インフルエンザの波が過ぎ去るのを待つのではなく、
「自分の体を自分で守る」ための準備を、今日から始めませんか?
“免疫と腸” の深い関係、あなたはどれくらい知っていますか?
ここまで食生活と免疫のつながりについてお話ししてきましたが、実はもうひとつ、見逃せない重要ポイントがあります。
それが、
「腸と免疫の密接な関係」
です。
あなたは、
「免疫力の7割は腸でつくられる」
という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは誇張ではなく、腸は単に食べ物を消化・吸収する器官ではなく、
“体の最大の免疫器官” として働いています。
なぜ腸は免疫にとってそんなに重要なのか?
理由はとてもシンプルで、しかし驚くほど深いものです。
- 腸には免疫細胞が大量に集まっている
- 腸内細菌が免疫の働きを左右している
- 腸の状態が良ければ、体全体の免疫バランスが整う
つまり、腸内環境が乱れると、免疫システムそのものが混乱しやすくなるのです。
では、あなたの腸は今、どんな状態でしょうか?
腸内環境が悪いとどうなるの?
- 便秘や下痢が増える
- お腹が張りやすい
- 風邪をひきやすくなる
- 疲れやすい
- 肌荒れが起きる
こんなサインが続くなら、腸からのSOSかもしれません。
腸は正直です。
毎日の生活がそのまま腸の状態に現れます。
では、腸を整えるにはどうすればいい?
あなたが今日からできる腸活は、実はとてもシンプル。
- ヨーグルト・納豆・味噌などの発酵食品をとる
- 食物繊維を毎日意識してとる(野菜・果物・海藻・きのこなど)
- 水分をしっかりとる
- 脂っこいものや加工食品を食べすぎない
- ストレスを溜めすぎない
特に、
「発酵食品+食物繊維」
の組み合わせは腸にとって最強コンビ。
これは言ってみれば、
発酵食品=“良い菌(プロバイオティクス)”
食物繊維=“良い菌のエサ(プレバイオティクス)”
だからです。
あなたの食卓にも、このセットをもっと取り入れる余地があるのではないでしょうか?
腸が整うと、免疫はどう変わる?
腸内環境が良くなると…
- 免疫細胞が適切に働きやすくなる
- 過剰反応が起こりにくくなる
- 風邪やインフルに負けにくい体になる
- 疲れにくくなる
- 気分も安定する
「腸が元気になると心まで元気になる」と言われるのは、決して迷信ではありません。
腸は“第二の脳”とも呼ばれるほど、全身に影響を与える存在なのです。
さいごに ― あなたの腸は、あなたを守れる状態ですか?
免疫を整えたいなら、
食生活を整えたいなら、
インフルエンザに負けない体をつくりたいなら、
まず見直すべき場所は、「腸」です。
今日食べたものは、明日のあなたの腸をつくり、
その腸が、あなたの免疫を支えます。
さあ、
あなたの腸は今、元気ですか?
そして、
明日のあなたを守れる状態になっていますか?
もし「ちょっと自信がないな…」と思ったなら、
今日からできる小さな腸活を、ぜひ始めてみてください。
まとめ
インフルエンザが大流行している今年、あなたはもう予防接種をお済みでしょうか?
「まだ受けていない」「忙しくて後回しになっている」
そんな方こそ、ぜひ当院での予防接種をご検討ください。
当院では インフルエンザの予防接種を随時受け付けており、なんと“大腸カメラ検査と同日にまとめて受けることも可能” です。
検査のついでに予防まで済ませられるので、時間を効率よく使いたい方には特におすすめです。
「どうしようかな…」と迷っているなら、今年の流行状況を考えると今がタイミングかもしれません。
ぜひこの機会に、あなた自身の健康を守る一歩を踏み出しませんか?
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックまでお気軽にご相談ください。


