2025年3月08日

健康診断で受けた便検査の結果が「異常あり」と判定され、今、不安な気持ちでこのコラムを読まれているかもしれません。

それは決して他人事ではありません。

現在日本では、年間15万人以上もの方が新たに大腸がんと診断されており、便検査での異常は、見過ごせない身体からのサインです。

札幌市中央区に位置する札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックは、便潜血検査で陽性となった皆様をはじめ、胃腸のことでお悩みの患者様を専門に診療しているクリニックです。

このコラムでは、便検査で異常が見つかった場合に何が大切なのか、そして当クリニックでどのような精密検査を受けられるのかを詳しくご説明いたします。

目次
1. 便検査「異常あり」が示す意味

健康診断で行われる便検査の多くは、便潜血検査です。

これは、肉眼では確認できないほど微量の血液が便に混じっていないかを調べる検査です。 ヒトヘモグロビンへの抗体を用いるため、人の血液のみに反応するのが特徴です。
便潜血検査で「陽性」となるのは、受診者全体の約5%程度とされています。 そして、実際に大腸がんが発見される確率は、1%以下と言われています。 この数字だけを見ると、「それほど心配ないのでは?」と思われるかもしれません。

しかし、便潜血検査はあくまでスクリーニング検査であり、限界もあります。

- 早期のがんや小さなポリープでは、必ずしも出血があるとは限りません。 そのため、陰性であっても大腸がんが隠れている可能性は否定できません。
- 逆に、痔や大腸の炎症など、がん以外の原因でも陽性となることがあります。

つまり、「便潜血陽性=大腸がん」と断定できるわけではありませんが、大腸に何らかの異常がある可能性を示唆している重要なサインなのです。



2. なぜ精密検査が必要なのか?~大腸カメラ(内視鏡検査)の重要性~
便潜血検査で「異常あり」と判定された場合、最も重要なのは精密検査を受けることです。 その中でも、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、大腸の粘膜を直接観察できる最も有効な検査です。

大腸カメラ検査では、以下のようなことが可能です。

- 粘膜の状態を直接観察し、炎症、潰瘍、ポリープ、がんなどの病変の有無を確認できます。
- 5mm以下の小さなポリープも見つけやすく、早期のがんを発見する上で非常に優れています。
- 疑わしい部分があれば、その場で組織を採取(生検)し、病理検査を行うことで確定診断をつけることができます。
- ポリープが見つかった場合、その場で切除することも可能です。

また、便潜血検査が陽性で大腸カメラ検査を行った場合、約50%の方に大腸ポリープが見つかるとの報告もあります。 ポリープの中には、放置するとがん化する可能性のあるものも存在するため、早期に発見し切除することが大腸がんの予防につながります。



3. 札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでの大腸カメラ検査

「異常あり」という結果を受け止め、精密検査を検討されている皆様へ。札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでは、患者様の不安に寄り添い、安全で苦痛の少ない大腸カメラ検査を提供しています。

3.1. 快適な検査のための工夫
- 最新鋭の内視鏡機器:当クリニックでは、細径で柔軟性の高い最新の内視鏡を使用しており、検査時の不快感を軽減します。
- 熟練した内視鏡専門医による検査:経験豊富な専門医が丁寧に検査を行うことで、より正確な診断とスムーズな内視鏡挿入を実現します。
- 鎮静方法:ご希望に応じて鎮静剤を使用し、「寝ている状態」「ウトウトした状態」で検査を受けていただくことが可能です。 鎮静剤を使用することで、検査中の痛みや不安を大幅に軽減できます。 過去に鎮静剤が効かなかった方も、まずはご相談ください。
- 炭酸ガス送気:検査中に腸管を膨らませる際に、通常の空気ではなく吸収の早い炭酸ガス(CO2)を使用することで、検査後のお腹の張りを軽減します。
- 院内での下剤内服が可能:ご自宅での下剤服用に不安がある方や、遠方からお越しの方のために、クリニック内で下剤を服用いただけるスペースをご用意しています。 これにより、検査当日の来院だけで検査が可能となり、前日の準備の負担を軽減できます。
3.2. アクセスの良さと診療時間
- 札幌の中心部、大通駅すぐ:地下鉄大通駅から徒歩30秒という非常に便利な立地です。 雨や雪の日でも傘をささずにご来院いただけます。
- 土曜日も診療:平日はお忙しい方でも、土曜日の午前中に検査を受けていただくことができます。
3.3. スムーズな検査の流れ
- 予約:まずはお電話または24時間受付可能なオンライン予約をご利用ください。 便潜血検査の結果についてもお気軽にご相談ください。
- 事前診察(検査当日の場合もあり):医師が問診を行い、既往歴や内服薬、アレルギーなどについてお伺いします。検査の流れや注意点、鎮静剤の使用についても詳しくご説明いたします。
- 検査前日(または当日)の準備:医師の指示に従い、食事制限や下剤の服用を行います。院内で下剤を服用される場合は、スタッフが丁寧にサポートいたします。
- 検査当日:受付後、検査着に着替え、鎮静剤をご希望の方には点滴を行います。検査室へ移動し、内視鏡検査を開始します。検査時間は通常15分から30分程度です。
- 検査後:リカバリー室でしばらくお休みいただいた後、医師より検査結果の説明と今後の対応についてご説明いたします。
3.4. 検査費用と保険適用
大腸内視鏡検査は、症状がある場合や便潜血検査で陽性となった場合など、原則として健康保険が適用されます。 3割負担の場合、1万5千円から3万円程度が目安となります。 ポリープ切除や組織検査を行った場合は、別途費用がかかります。 詳細は診察時にお気軽にご質問ください。



4. 便潜血検査「異常あり」を放置することの危険性

便潜血検査で「異常あり」と判定されたにもかかわらず、精密検査を受けずに放置してしまうことは、病気の発見を遅らせることに繋がります。

大腸がんは、進行するまで自覚症状がないことが多いため、手遅れになる可能性があります。

因みに、大腸癌は4週放置する毎に死亡率が上昇する事が報告されています(https://www.bmj.com/content/371/bmj.m4087)。

- 早期に発見できれば、内視鏡での切除など、体への負担が少ない治療で済む可能性があります。
- 進行してしまうと、手術や化学療法などが必要となり、治療の負担が増加し、治癒の可能性も低下します。
- 大腸がんによる死亡率は、日本においてとても高いのが現状です。 しかし、定期的な検査を受けることで、がんによる死亡率を下げることが可能です。
ご自身の健康を守るために、便潜血検査で「異常あり」と判定された場合は、決して放置せず、速やかに大腸カメラ検査を受けることを強くお勧めいたします。


5. 大腸ポリープが見つかった場合の対応

大腸カメラ検査で大腸ポリープが見つかることは決して珍しいことではありません。 ポリープには、良性のものとがん化する可能性のある腫瘍性ポリープがあります。

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでは、発見されたポリープの大きさや形状などを 詳しく観察し、その場で切除することが可能です。 切除したポリープは病理検査に提出され、良性か悪性かの診断を行います。 良性であっても、放置すると大きくなり、将来的にがん化する可能性もあるため、多くの場合切除が推奨されます。 ポリープ切除は大腸がんの予防に繋がる重要な処置です。
ポリープ切除後には、出血のリスクがわずかにありますが、当クリニックでは出血を最小限に抑えるための対策を講じており、丁寧なアフターケアも行っています。



6. まずはご相談ください

健診の便検査で「異常あり」と診断された北海道の方は、決して一人で悩まず、まずは札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックにご相談ください。

当クリニックでは、専門医があなたの不安な気持ちに寄り添い、適切な検査と丁寧な説明を行います。 早期発見・早期治療は、大腸がんからあなたを守るための最も重要な鍵です。
お電話、または24時間受付可能なオンライン予約にて、お気軽にお問い合わせください。 あなたの勇気ある一歩が、健康な未来への第一歩となることを心より願っております。


大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!


