2025年2月18日

「検便を同じ便から2回提出したらバレますか?」

『同じ日の便でも大丈夫ですか?』

『どうしても一回しか出なければどうすればいいですか?』

そんな質問を頂くのでその疑問にお答えします。

目次
1. 便潜血検査で同じ便から2回便を出したらバレますか?

便潜血検査は、便に血液が混じっているかどうかを検索するものです。逆に言えば、血液が混入しているか以外の検索は行いません。

1.1. 便潜血検査は血液の混入しか検索しないのでバレません
便潜血検査で同じ便から2回採取したとしても、検査者側は同じ便かどうかは分かりません。しかし、便潜血検査は、2回の便から検査をしなければ大腸癌の検出率は下がる事が予想されます。
便潜血検査は複数回にわたって検体を採取し、精度を高めることで大腸癌の早期発見を目指しています。検査は2回行うことが推奨されていますので、正しい手順に従って複数回の検体を異なる便から採取することが重要です。このような精度の低下は予防効果にも影響を与えかねません。
1.2. 2回分のうち1回しかでなくても提出した方がいい
『2回も便がでないので提出するのを辞めました』という方が時折いらっしゃいますが、一回でもでたら便検査は提出すべきです。一回の検査でもある程度大腸癌の検出が可能という報告もあり、海外の健診では一回のみしか測定しないところも多くあります。
1.3. 1回しかでないような便秘の方は大腸カメラを検討しましょう
便秘のため1回しか便を出せない方や、十分な検体を取れない場合は、便潜血検査だけでなく大腸カメラの検査も考慮することが望ましいでしょう。便秘やその他の症状がある場合には、専門医に相談して、適切な検査方法を選択することが推奨されます。どの検査が自分に合っているかを確認するためにも、医師の助言を仰ぐことが大切です。



2. 同じ日に2回でたらそれぞれからとっても問題ないですか

便を採取する際、同じ日に2回出た場合、それぞれの便から採取しても大丈夫です。

2.1. 2日法という名前ですが、同じ日にでた違う便から提出可能。
便の検査方法として広く知られている「2日法」とは、2日間にわたって便を採取する方法です。しかし、実際には同じ日に2回出た異なる便を使用しても問題はありません。例えば、朝と晩に便が出た場合、それぞれの便を採取することが可能です。
どちらの場合でも、正しい方法で便を採取し保存することが重要です。便を採取後はできるだけ早く検査機関に提出することで、より正確な結果を得ることができます。信頼できる結果を得るために、医師や検査機関の指示に従うことをおすすめします。
2.2. 肛門部が切れている場合は同日だと2回とも陽性になる可能性があります
肛門部が切れている場合、便に血が混じることがあります。この場合、同じ日に採取したどちらの便も陽性反応を示す可能性があります。肛門部の切れは、便通時のいきみや硬便などが原因で起こることが多いため、注意が必要です。
日常生活で便が硬くなることを避けるために、水分を多く摂取し、食物繊維を豊富に含んだ食品を摂ることが重要です。肛門部が切れていると感じた場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。切れによる痛みや出血が続くと、慢性的な問題に発展することがあります。
2.3. 一回でも陽性なら大腸カメラをご検討ください
便検査で一度でも陽性反応が出た場合、大腸カメラ検査を検討することが推奨されます。便に血が混じる原因はさまざまであり、重大な病気が潜んでいる可能性があります。特に、大腸がんやポリープなどの早期発見が重要です。
陽性反応が出た場合、すぐに医師と相談し、適切な検査を受けることを強くおすすめします。日常生活を快適に過ごすためにも、健康管理に注意し、定期的な検査を受けることが大切です。大腸カメラ検査を受けることで、安心感を得ることができます。



3. どうしても一回しか便がでない場合

定期的な便の検査は、健康を維持するために重要です。しかし、どうしても一回しか便が出ない場合でも、1回よりは2回に分けて提出する方が良いのです。

3.1. あくまで大腸癌を検出させるための検査のため、検体量が多い方が感度は高い
便の検体量が多ければ多いほど、検査の感度が高まります。大腸癌の早期発見を目指すこの検査は、少量の便では十分な情報が得られない可能性があるのです。複数回にわたって便の検体を提出することで、より多くの情報を提供できるため、潜在的な異常が検出されやすくなります。したがって、少なくとも2回は検体を提出することが望ましいです。
3.2. 提出時に気をつけるポイント
便の検体を提出する際には、いくつかのポイントに気をつける必要があります。まず、清潔な器具を使用し、便を手で触れないようにすることが重要です。また、検体は迅速に採取し、できるだけ早く提出することで正確な結果が得られやすくなります。検体を保存する場合も、適切な方法で保存し、腐敗を防ぐことが必要です。これらの点に注意して、正確な検査結果を得るために努力しましょう。



4. 便が出ない場合は消化器内科で大腸カメラを

便秘に悩む方は多いですが、その原因が深刻な病気であることもあります。

4.1. 大腸カメラの重要性
大腸カメラ検査は、大腸の状態を直接確認できる重要な手段です。通常の検査では発見が難しい小さな異常も見逃しません。また、ポリープや腫瘍などの前兆を早期に発見することで、重篤な病気の予防に役立ちます。さらに、大腸カメラは痛みを最小限に抑えるため、患者様の負担を軽減します。このため、定期的な検査が推奨されます。
4.2. 大腸ポリープ切除による大腸癌の抑制
大腸ポリープは、放置すると大腸癌に進行するリスクがあります。しかし、大腸カメラ検査により、早期発見と即時切除が可能です。これにより、大腸癌の発生を未然に防ぐことができます。さらに、ポリープの切除は日帰り手術で行われることが多く、患者様の負担も少ないです。結果として、大腸癌の予防効果が期待されます。
4.3. 大腸癌の早期発見による死亡率の減少
大腸癌は早期に発見されれば、高い治癒率を誇ります。定期的な大腸カメラ検査により、癌を早期に発見することが可能です。早期治療を行うことで、治療の成功率が向上し、死亡率を大幅に減少させることができます。また、患者様の日常生活への影響も軽減されます。このため、自己診断に頼らず、専門医の診断を受けることが重要です。



5. 札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでの大腸カメラ

当院では、専門的な知識と経験を持つ医師が大腸カメラを実施しています。

5.1. 鎮静剤を使用の大腸カメラ
鎮静剤を使った大腸カメラは、痛みや不安を軽減するための方法です。この方法では、鎮静剤を投与することで穏やかな気持ちになり、ほとんどの患者様が検査中の不快感を感じません。鎮静剤の効果が持続しているため、リラックスした状態で検査を終えることができます。検査後には、回復室で休憩し、状態が安定してから帰宅していただくことが可能です。
鎮静剤を使用する場合、事前に医師との相談が重要です。患者様の健康状態や既往歴を詳しく把握することで、適切な鎮静剤の選択と投与量の調整が行われます。これにより、安全かつ効果的な検査が可能になります。また、鎮静剤を使った場合でも、検査後の注意事項がいくつかあり、医師からの説明をしっかりと理解し、指示に従うことが大切です。
5.2. 便潜血陽性患者様への対応
便潜血陽性の結果が出た場合、早期に内視鏡検査を受けることが重要です。当院では、迅速な対応を心がけており、便潜血陽性の患者様には優先的に検査の予約を受け付けています。早期発見が大腸がんの治療において非常に重要だからです。
便潜血陽性の患者様には、内視鏡検査だけでなく、検査前のカウンセリングも重要です。医師は患者様の不安や疑問に応え、検査の準備や手順について詳しく説明します。これにより、患者様は安心して検査に臨むことができます。
5.3. WEBで検査日を仮予約可能
クリニックでは、患者様の利便性を考え、WEBを通じて検査日の仮予約を受け付けています。このシステムを使うことで、忙しい日常の中でも簡単に予約ができ、来院の手間を省くことができます。WEBでの予約は、24時間いつでも行えるため、時間や場所を気にせず予約が可能です。
また、仮予約のシステムは、予定の変更にも対応しています。急な予定変更があっても、インターネットを通じて簡単に予約の再調整ができます。これにより、患者様は柔軟にスケジュールを調整しながら検査を受けることができます。

当院で内視鏡検査をご希望の方は以下のリンクからご予約ください。

6. 便潜血検査の特徴

便潜血検査は、大腸癌の早期発見を目指して行われる重要な検査です。

6.1. 進行大腸癌を高い感度で検出可能
便潜血検査は、進行した大腸癌を高い感度で検出する能力があります。大腸癌が進行すると、その病変から血液が流出しやすくなり、その血液が便中に混入するからです。このため、便潜血検査を定期的に行うことで、大腸癌の早期発見が可能となります。また、この検査は特別な準備が不要で、手軽に実施できる点も利点です。検査の結果、陽性反応が出た場合は、さらなる詳しい検査が必要となりますが、早期発見が治療の成功につながるため、重要です。
6.2. 陽性でも大腸癌というわけではない
便潜血検査で陽性反応が出たからといって、必ずしも大腸癌であるとは限りません。なぜなら、他の消化管の疾病や痔などの良性疾患によっても便に血が混じることがあるためです。したがって、便潜血検査で陽性が出た場合には、まず専門医による精密検査を受けることが推奨されます。大腸内視鏡検査などを行うことで、正確な診断が可能になります。
6.3. 大腸癌を予防するわけではない
便潜血検査は大腸癌の早期発見に役立ちますが、予防するためのものではありません。大腸癌の予防には、大腸内視鏡検査が最も効果的です。大腸内視鏡検査では、腸内のポリープや初期の癌を直接観察し、必要に応じてその場で切除することが可能です。これによって、大腸癌の発生を未然に防ぐことができるのです。したがって、便潜血検査と併用して定期的に内視鏡検査を行うことが大切です。



7. 便秘でも検便を忘れないための工夫

便秘中でも検便を忘れないための工夫は、多忙な現代人にとって非常に重要です。

7.1. 忙しい日常でもできる手軽な健康管理
日常生活が忙しいと、健康管理はつい後回しになりがちです。しかし、手軽な工夫を取り入れることで、健康状態を簡単にチェックすることができます。例えば、水分を多く摂ることや、野菜をふんだんに使った食事を心がけることが大切です。さらに、毎朝同じ時間にトイレに行く習慣をつけると、体がリズムを覚えて便秘の予防になります。
7.2. 朝食後が最も便が出やすい
朝は体が自然に便を出そうとする時間帯です。これは、夜の間に消化活動が進み、朝には排便の準備が整うためです。そのため、朝食後にトイレに行くことが理想的です。トイレに行く時間を定期的に設けることで、体がそのリズムに慣れるようになります。
朝食をしっかりとり、排便することで、一日のスタートをスムーズに切ることができます。
7.3. トイレにセットしておくのがよい
検便を忘れないための一つの工夫は、検便キットをトイレに常備しておくことで、いつでも簡単に検査ができるようになります。また、トイレットペーパーの近くに置いておけば、利便性が高まります。これにより、検便を面倒に感じることが少なくなります。





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