デスクワークは痔になりやすいってホント!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

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デスクワークは痔になりやすいってホント!?

デスクワークは痔になりやすいってホント!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

         

2025年1月13日

『長く座っていると痔になりやすいってホントですか?』

『在宅ワークになってから血便がでるようになりましたが、痔ですよね!?』

『痔での出血でも大腸カメラをしなくちゃいけませんか?』

今回はそんな疑問に答えていきます。

1. デスクワークと痔の関係

デスクワークは長時間座り続けることが多く、痔を引き起こすリスクが高まることが知られています。座位により、血流が悪くなり、直腸や肛門周辺の血管に負担がかかります。その結果、痔核などの疾患になりやすいことが分かっております。

1.1. デスクワークが痔に与える影響

デスクワークが痔に与える影響には、血流の悪化と圧力の増加が大きく関与します。座りっぱなしになると、肛門周辺の血管に圧力がかかり、血液の流れが滞りやすくなります。この状態が続くと、血管が膨張して痔核を形成することがあります。また、肛門部の物理的な刺激も痔のリスクを高める一因となります。

1.2. 長時間の座位が続く場合

長時間の座位が継続すると、血管が膨張しやすくなり、痔核を形成します。また、長時間の座位により肛門の筋肉も緊張しやすくなり、これがさらに血流の妨げとなります。これにより、痔核のリスクが高まるのです。従って、定期的な休憩と適度な運動が重要となります。

1.3重労働や長時間のトイレ痔に与える影響

重労働のように怒責(いきむ行為)が多いと痔になりやすいというデータがあります。

トイレでいきむ事が多いのも要注意です。便が固いといきむ事が多くなりやすいため、普段から水分や食物繊維を多くとり、便を柔らかくすることが重要です。

2. 痔出血と大腸癌

痔の出血と大腸癌の出血は、見た目だけでは区別が難しいことがあります。痔だと思って病院受診を敬遠していた人が、周りの人の勧めで検査してみたら大腸癌がみつかったというケースはよくあります。

2.1. 血便がでたら大腸カメラを。

血便が出たとき、すぐに大腸カメラの検査を受けることが推奨されます。血便の原因はさまざまで、単なる痔の場合もあれば、大腸癌の場合もあります。痔の場合でも治療が必要かどうかが内視鏡で判断できます。特に40歳以上の方は積極的な大腸カメラの受診を検討しましょう。

2.2. 痔出血と考えて放置していると、大腸癌の場合危険。

痔出血と勝手に考えて放置していると、大腸癌が進行してしまう危険性があります。特に、出血が続いたり、痛みが強くなったりする場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。初期段階で発見されれば、治療が比較的容易になることが多いからです。

2.3. 肛門近くの進行癌は人工肛門増設が必要の可能性

直腸癌の症状は痔の症状ととても似ています。肛門近くに進行した癌が見つかった場合、手術により人工肛門を増設する必要があることがあります。この手術は、癌の広がりを防ぎ、患者様の生活の質を保つために行われます。しかし、人工肛門を持つことは、生活スタイルに一定の変更をもたらします。だからこそ、早期発見による手術回避が理想です。

3. 札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでの大腸カメラ

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックでは、専門的な医療技術を用いた大腸カメラ検査を提供しています。安心して受診できるよう、最新の設備と経験豊富な医師が、丁寧に検査をおこないます。

3.1. 札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックは大通駅徒歩30秒の立地

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックは、大通駅から徒歩30秒という非常に便利な場所にあります。アクセスの利便性は、急な体調不良や検査のための再訪にも非常に役立ちます。鎮静剤を使用した検査の場合、車の運転を控える必要がありますが、その場合も駅から近いと受診が便利です。

3.2. 鎮静剤を使用の大腸カメラで出血の原因を特定

当院では、患者様の快適さを重視し、鎮静剤を使用した大腸カメラ検査を提供しています。これにより、苦痛を感じることなくリラックスした状態で検査を受けることが可能です。特に出血の原因を特定するための検査には、高い精度が求められます。医師は鎮静剤を適切に使用し、慎重に内視鏡を操作して詳細な診断を行います。

3.3. 院内下剤可能であり、遠方からの受診も安心

当院では、院内で下剤を飲むことができるサービスを提供しています。これにより、自宅での準備が難しい方や遠方からの受診者でも安心して検査を受けることが可能です。特に遠方から来院する場合、移動時間や宿泊の手配が必要になりますが、このサービスを利用することで日帰りで検査も可能です。

当院で内視鏡検査をご希望の方は以下のリンクからご予約ください

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4. 痔の予防と対策

痔の予防と対策には、日常の生活習慣が大きく影響します。主な予防策として、適度な運動やバランスの良い食事が挙げられます。

4.1. デスクワーク中の対策

デスクワーク中には、適度な休憩とストレッチが重要です。長時間同じ姿勢で座り続けると、血流が悪くなりがちです。30分ごとに立ち上がり、少し歩くと良いでしょう。また、椅子の高さや姿勢にも気を配ることが大切です。正しい姿勢を保つことで、腰やお尻への負担を軽減することができます。

4.2. クッションの使用と効果

専用のクッションを使用することで、痔の予防や症状の軽減が期待できます。ドーナツ型やジェル素材のクッションが一般的で、快適に座ることができます。これにより、お尻への圧力が分散され、血流が改善されるのです。また、痛みを和らげる効果もあります。

4.3. 正しいトイレ習慣

正しいトイレ習慣を身につけることも痔の予防に有効です。前述のように長時間のいきみは、肛門への負担を増やします。トイレに行く際は、できるだけリラックスして、慌てずに済ませることが大切です。定期的な排便習慣をつけることで、便秘を防ぎ、痔のリスクを減らすことができます。

また、無理な力をかけずに自然に排便することが理想です。便秘がちな人は、食物繊維を多く含む食事を心がけ、水分を十分に摂取しましょう。

5. デスクワークにおける痔の治療法

デスクワーク環境における痔に対処するためには、いくつかの治療法があります。まず、座り続ける時間を短くすることが大切です。そして、適切な治療薬を使用する事です。

5.1. 軟膏の使用法

痔の軟膏の塗布方法は、まずお風呂後などの、清潔な状態で行います。ニトリルグローブなどの手袋を使用するのも良いでしょう。外痔の場合、患部に適量を指で優しく塗布します。内痔の場合、専用のノズルがついたチューブを使用し、軽く肛門に挿入してから薬を押し出します。軟膏は1日1-2回、指示通りに塗布し、症状が改善しない場合は再度医師に相談してください

5.2. 座位は長時間にならないよう調整を。

デスクワークが多い場合、長時間座り続けることは避けるべきです。そのためには、定期的に立ち上がることが必要です。例えば、30分ごとに立ち上がって伸びをすることで、血流を改善できます。また、座る姿勢にも注意し、クッションを使用して圧力を分散させると良いでしょう。加えて、仕事中に適度な休憩を挟むことで、痔の予防や改善につながります。

5.3. 痔瘻は放置すると癌化するリスクも

痔の一種で痔瘻という、肛門周囲が化膿し瘻孔化するものがあります。痔瘻は放置すると癌化するリスクがあるため、肛門周囲から膿がでる場合は早めに肛門科の受診を検討しましょう。

6. トイレ習慣の見直し

トイレでの習慣を見直すことは、健康において重要です。特に長時間のトイレ滞在は痔の原因になりやすいです。便器に座る時間が長いと、肛門に負担がかかりやすくなります。

6.1. 正しい排便方法

正しい排便方法を心がけることは、健康な生活を送るために重要です。まず、便意を感じたらすぐにトイレに行くことを習慣づけましょう。便意を我慢すると、便が硬くなり、排便が困難になる可能性があります。それによって、痔などのトラブルが発生しやすくなります。次に、排便中には力みすぎないことが大切です。自然な力みで便を出すことを心がければ、肛門周辺に負担がかかりにくくなります。

6.2. 排便時の姿勢の重要性

排便時の姿勢は、健康における重要なポイントです。❝考える人❞の体勢が理想と言われています。まず、便座に座る際には背筋を伸ばし、足を少し高くすることで、直腸と肛門の角度が最適化されます。例えば、小さな踏み台を使用して足を上げると効果的です。さらに、体を前傾させることで、腹圧がかかりやすくなります。

6.3. 便秘解消の方法

便秘は、多くの人々が悩む問題です。解消するための方法は、いくつかあります。まず、食事を見直すことが重要です。食物繊維を豊富に含む食材を積極的に摂取することが、便秘予防に役立ちます。例えば、野菜や果物、全粒穀物などが効果的です。また、水分補給も忘れずに行うことが大切です。水分摂取が不足すると、便が硬くなり排便が困難になることがあります。次に、規則的な運動を取り入れることも重要です。運動は、腸の動きを活発にし、便の排出を促進します。

7. 女性はホルモンの関係で痔になることも。

女性の体はホルモンの影響を受けやすく、特にエストロゲンの変動が原因で痔が発生しやすくなるという報告もあります。妊娠中や生理中には、痔になりやすいといわれています。

7.1. 女性のほうが痔核の症状が出現しやすいという報告もある

痔核の男女比については報告により異なりますが、一般的に女性のほうが痔核の症状が出やすいと言われています。女性はホルモンの影響を受けやすいため、特に生理や妊娠などの特定の時期に痔が発生しやすいのです。加えて、出産や育児などのライフイベントが重なることで、痔の症状が悪化しやすいことも一因です。このように、女性のほうが痔核のリスクや症状の持続期間が長い傾向にあります。

7.2. 痔核組織にはエストロゲン受容体レベルが高いことが報告されている

ある報告によれば、痔核組織には乳腺組織と同様に高いエストロゲン受容体レベルが見られます1)。このことから、生理中や妊娠中にはエストロゲンの影響で痔が発生しやすいと言われています。エストロゲンが多く分泌されることにより、血管が拡張しやすくなり、このために血行が滞って痔が起こりやすくなるのです。特に妊娠中は、胎児の成長による圧迫も加わるため、痔のリスクはさらに高まります。

<文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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