便秘だと大腸癌になるの!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

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便秘だと大腸癌になるの!?

便秘だと大腸癌になるの!?|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

         

2025年2月01日

『便秘症があると大腸癌になりやすいの?』

『下剤の使いすぎは身体によくないの?』

『便秘がある人も大腸検査をした方がいいの?』

今回はそんな疑問にお答えします。

1. 便秘と大腸癌

便秘で悩んでいる方は多いと思います。便が体内に滞留することで悪影響を及ぼしそうですが、意外にも、便秘が大腸癌と直接関与しているという明確なデータはありません。

1.1. 便秘が原因で大腸癌になるという明らかなデータはありません

便秘が大腸癌の直接的な原因になるという明らかなデータは殆どありません。むしろ下痢が頻繁にある人の方が大腸癌になりやすいようです。また、大腸癌のリスク要因としては、食物繊維の少ない食事や肥満、アルコールの過剰摂取などが知られています。

1.2. 便秘薬を常習的に飲む方で大腸癌になりやすい

週に2回以上便秘薬を常習的に飲む方が大腸癌になりやすいという報告があります。便秘薬を常習的に使用することで、腸内環境が悪化する可能性があります。また、便秘薬の長期使用は、腸の動きを悪くし、結果として大腸癌のリスクを増加させることがあります。そのため、便秘薬の使用は一時的な対策とし、根本的な改善を目指すべきです。

1.3. 大腸癌が原因の便秘もある

大腸癌が原因で便秘になっているケースもありますので、便秘の症状が続く方は早めに医師の診察を受け、大腸カメラを検討するべきです。特に、血便や体重減少、腹痛など他の症状が伴う場合は、速やかに専門医に相談することが重要です。大腸癌は早期発見が治療の鍵となります。そのため、定期的な検診や健康チェックを受けることで、大腸癌の早期発見と治療が可能となります。便秘が続く場合は、自己判断せずに医療機関を受診することを強くお勧めします。

2. 札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックについて

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックは、最新の技術と設備を駆使して患者様に安心できる内視鏡検査と治療を提供しています。また、患者様一人ひとりに寄り添った個別のケアを大切にしていますので、初めての方でも安心して受診いただけます。

2.1. 大通駅徒歩30秒の立地

当院は、大通駅から徒歩30秒という非常に便利な立地にあります。アクセスの良さから、忙しい方や遠方からの患者様にも大変好評です。周囲には商業施設も多いため、通院ついでにショッピングや食事も楽しめます。

アクセスが良いので、仕事帰りやお出かけ前でも気軽に訪れることが可能です。また、高齢の患者様や通院に不安を感じる方でも安心して利用いただけます。患者様の利便性を考えた立地は、このクリニックの大きな魅力の一つです。

2.2. 便秘患者様への検査治療も行っています

当院では、便秘に悩む患者様に対しても専門的な検査と治療を提供しています。便秘は日常生活に大きな影響を与える問題です。放置すれば、さらなる健康問題を引き起こすことがあります。

適切な検査により原因を特定し、個々の患者様に最適な治療法を提案します。例えば、食事療法や薬物療法、運動指導など、さまざまなアプローチで便秘改善を図ります。

2.3. 鎮静剤使用の大腸カメラ

当クリニックでは、患者様の不安を和らげるために鎮静剤を使用した大腸カメラを行っています。内視鏡検査は不安や恐怖を感じる方も多いですが、鎮静剤を使用することで検査中の痛みや不快感を最小限に抑えることが可能です。

また、専門の医師が丁寧に説明を行い、リラックスした状態で検査を受けられるようサポートします。そのため、初めての方でも安心して検査を受けることができます。鎮静剤の使用により、質の高い検査結果を得ることができるでしょう。

当院で内視鏡検査をご希望の方は以下のリンクからご予約ください

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3. 便秘の症状と原因

便秘は、多くの人々が経験する不快な状態です。この症状は、数日間以上にわたって排便がない、もしくは排便が困難になることを指します。便秘は、生活の質を著しく低下させる可能性があるため、その原因を理解し、適切な対策を取ることが重要です。

3.1. 便秘の主な症状とは

便秘の主な症状としては、まず排便の回数が減少することがあります。通常の排便回数は個人差がありますが、週に3回未満である場合は便秘と考えられることが多いです。

加えて、便秘になると便が硬く、乾燥しやすくなります。その結果、排便が非常に困難になり、さらなる不快感を引き起こすのです。おなかの張りや、ガスが溜まりやすくなることも一般的な症状です。

さらに、長期間の便秘は、痔や裂肛などの肛門への負担を増大させるリスクもあります。これらの症状が継続する場合、医師の診察を受けることが推奨されます。

3.2. 便秘の一般的な原因

便秘の一般的な原因は、食事内容や水分摂取の不足があります。繊維が豊富な食事を摂らないと、腸の動きが鈍くなり、便が固くなりやすいです。水分不足も便を硬くする要因として知られています。

次に、生活習慣の乱れも便秘を引き起こしやすいです。不規則な生活は、自律神経のバランスを崩し、腸の動きを低下させます。運動不足も腸の動きに悪影響を与えます。

さらに、便秘は特定の薬剤の副作用としても現れることがあります。特に鎮痛剤や抗うつ剤などの薬が影響を及ぼすことが多いです。これらの原因を理解し、生活習慣を見直すことが重要です。

3.3. 生活習慣による便秘のリスク

生活習慣による便秘のリスクはかなり高いです。不規則な食事や睡眠は、腸内環境を乱し、便秘を引き起こしやすくなります。特に夜更かしや朝食を抜くことは、便秘の原因となるでしょう。

また、運動不足も大きなリスク要因です。適度な運動は、腸の動きを促進する効果がありますが、運動不足は腸の働きを鈍らせ、便秘を悪化させます。日常生活に運動を取り入れることが必要です。

最後に、ストレス管理も重要です。ストレスは自律神経を乱し、腸の働きに悪影響を与えます。リラクゼーションや趣味を通じてストレスを解消し、心身のバランスを保つことが便秘予防の一環となります。

4. 便秘解消のための生活習慣改善

便秘に悩む人は多く、その原因や対策にはさまざまな要素があります。生活習慣を見直すことが、便秘解消への最初の一歩となります。バランスの良い食事や適度な運動、そして適切な水分摂取が重要です。

4.1. 食事でのアプローチ

便秘解消のための食事改善には、食物繊維の摂取が欠かせません。野菜や果物、全粒穀物を積極的に取り入れることで、腸内環境を改善できます。例えば、朝食には食物繊維が豊富なシリアルやフルーツを選びましょう。また、水分も重要です。1日に2リットル以上の水を飲むことで、便が硬くならずに排出されやすくなります。さらに、発酵食品も効果的です。ヨーグルトや納豆を日常の食事に取り入れることで、腸内の善玉菌を増やし、腸の動きを活発にします。

4.2. 運動でのサポート

定期的な運動は、便秘解消に効果的です。運動をすることで、腸の動きが活発になり、お通じが促進されます。ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を積極的に取り入れましょう。1日に30分から1時間の運動が理想的です。また、ヨガとかストレッチも効果があります。特に、腹部を動かすポーズは、腸の動きを助けます。

4.3. 薬による治療

続く便秘には、医師の診断を受けて適切な薬を使用することが必要です。市販薬も利用できますが、自己判断での長期間使用は避けるべきです。まずは医師に相談しましょう。医師の指導のもとで処方される薬は安全で効果的です。便秘薬には、便を柔らかくする薬や、腸の動きを促す薬があります。適切な薬を使用することで、便秘の症状を改善し、快適な生活を取り戻せるでしょう。

5. 下剤の効果的な使い方と注意点

下剤は、便秘解消のために広く使用される薬剤ですが、その使い方には注意が必要です。効果的に使用するには、まず自分に合った種類を選び、適切な量を守ることが大切です。

5.1. 下剤の種類と選び方

下剤には、主に3つの種類があります。まず、大腸の動きを刺激する刺激性下剤です。このタイプは即効性がありますが、長期間の使用は避けるべきです。次に、便を軟らかくする浸透圧性下剤です。これにより、水分が腸に引き寄せられ、便通がスムーズになります。最後に、便の量を増やす容積性下剤です。このタイプは自然な便通に近い効果をもたらします。自分の症状や体質に合わせて、適切な種類を選ぶことが重要です。

5.2. 下剤を使用する際の注意事項

下剤を使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、定められた用量を守ることが大切です。過剰に摂取すると、腸の機能が低下する原因となるためです。次に、水分を十分に摂ることが必要です。さらに、長期間の連用は避け、生活習慣の改善も並行して行いましょう。

5.3. 自然な方法での便秘解消

便秘を解消するためには、生活習慣の改善も重要です。まず、食事に食物繊維を取り入れることが効果的です。野菜や果物、全粒穀物などが良いでしょう。加えて、水分を十分に摂ることが必要です。日常的に1.5リットルから2リットルの水を摂取することが推奨されます。また、適度な運動も便秘解消に役立ちます。ウォーキングやヨガなどが良い選択となるでしょう。これらの方法を取り入れることで、自然に便秘を解消していくことができるでしょう。

6. 大腸癌の早期発見と予防

大腸癌は日本人に多い癌の一つであり、早期に発見すれば治療がしやすいです。定期的な健康診断や生活習慣の見直しが予防に役立ちます。

6.1. 大腸癌の予防方法

大腸癌の予防には、いくつかの方法があります。一つ目は、食生活の改善です。食物繊維を多く含む食品を積極的に摂ることが大切です。二つ目は、適度な運動をすることです。これにより、腸の動きが活発になり、便秘の予防にもなります。また、飲酒と喫煙は大腸癌のリスクを高めるため、控えることが重要です。

また、定期的な健康診断や大腸カメラを受けることも予防の一環です。早期に異常が見つかれば、迅速に対応することができます。健康診断での検査結果を基に、日頃の生活を見直し、改善していくことが求められます。

6.2. 定期的な大腸チェックの必要性

大腸癌の予防には、定期的な大腸チェックが重要です。自覚症状が出る前に異常を見つけることができれば、治療がしやすくなります。特に、40歳を過ぎたら、定期的に検査を受けることが推奨されます。これによって、早期に対策を講じることが可能です。

また、大腸チェックにはいくつかの手法があります。便潜血検査や内視鏡検査などが代表的です。特に内視鏡検査は、詳しい情報を得ることができ、ポリープの早期発見にも役立ちます。適切なタイミングでこれらの検査を受けることが大切です。

6.3. 早期発見のメリット

大腸癌を早期に発見することには多くのメリットがあります。まず、治療の成功率が高まることです。早期の段階で発見された場合、手術や治療が比較的簡単で済むことが多いです。これにより、患者様の負担も軽減されます。

また、早期発見により、治療費も抑えることができるでしょう。進行癌になると、高額な治療費が必要になるケースが多いです。早期に発見することで、経済的な負担も軽減され、治療が続けやすくなります。

7. 大腸内視鏡検査とは

大腸内視鏡検査とは、細長い管状のカメラを用いて大腸の内部を直接観察する検査です。この検査により、大腸の粘膜の異常や炎症、ポリープ、腫瘍を発見することができます。早期発見が重要な大腸癌の検出にも効果的です。

7.1. 便秘の原因検索のための大腸カメラ

便秘の原因を明らかにするために、大腸カメラを使用することが増えています。慢性的な便秘は、大腸の機能や構造に何らかの問題がある場合があります。例えば、腸の狭窄や腫瘍が便の通過を妨げることがあります。このため、大腸カメラで内部を直接観察することで、問題の原因を特定できます。また、ポリープや炎症性腸疾患などの病気が隠れている可能性もあります。必要に応じて、同時に治療を行うことも可能です。

7.2. 大腸カメラによって大腸癌の早期発見・治療を

大腸カメラは、大腸癌の早期発見に非常に有効です。早期の段階では自覚症状が少なく、他の診断法では見逃されることがあります。大腸カメラでは、大腸の内部を直接観察し、微小な異常も見逃しません。そのため、癌の早期発見が可能です。早期発見された癌は、治療の成功率が高くなるため、患者様の生存率も向上します。さらに、大腸カメラを施行する際に、異常が見つかった場合にはその場で治療も行うことができます。

7.3. 大腸カメラでのポリープ切除

大腸カメラを使用することで、ポリープの切除が可能です。ポリープは放置すると癌に進行する可能性があるため、早期に切除することが推奨されます。カメラを使用してポリープの位置や大きさを確認し、特殊な器具を用いて切除します。この方法は、外科的手術よりも患者様に負担が少ないです。切除したポリープは病理検査に回され、その結果に基づいて追加の治療やフォローアップが行われます。

8. 当院でみつかった大腸癌症例

40代の女性が便秘を主訴に来院しました。便秘がひどくなっていたため、大腸カメラを行ったところ進行癌が見つかりました。

8.1. 現病歴

この女性は、以前から便秘を抱えていましたが、最近では便秘の悪化と左側腹部痛がみられるようになりました。さらに、会社で定期的に健診を受けていたものの、便秘のために便検査を提出できていませんでした。このため、健康診断の結果で異常が発見される機会を逃していたのです。

8.2. 疾患経過

食後に左側腹部痛が悪化したため、女性は近くの病院でX線検査を受けました。その結果、便秘症との診断が下されましたが、症状の原因を詳しく調べるために大腸カメラの必要性が認識され、当院に紹介されました。

8.3. 検査

来院時には、女性は既に5日以上排便がありませんでした。そのためまず浣腸を行いましたが、排便がみられなかったため、下剤は飲まずに大腸カメラ(CS)を施行しました。大腸カメラの結果、下行結腸に閉塞間近の大腸癌が発見されました。

排便が長期間ない場合は、迅速な処置が必要です。便秘が続くことで腸内に重大な問題が潜んでいることがあるのです。この女性の場合も、穿孔や腸閉塞となる前に大腸癌の治療に移ることができました。

8.4. 教訓

便秘症が続く場合は重篤な病気が潜んでいる可能性があります。そのため、消化器内科への受診を速やかに検討することをお勧めします。便秘症は、単なる生活習慣の問題ではなく、早期発見と専門的な治療が必要な病気であることを理解しましょう。

健康を守るためにも、便秘症が続く場合は医療機関を訪れることを強く推奨します。

<文責:福田遼>

大腸内視鏡検査は札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックがおすすめです!

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