2025年9月26日

こんにちは!札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック事務長の高橋です!
「お寿司や刺身を食べた後に突然、激しい腹痛に襲われた」。そんな経験はございませんか。
もし今、あなたが札幌でこの腹痛に耐えているなら、「もしかしてアニサキスかもしれない」という不安と戦っていることでしょう。
近年、新鮮な魚介類が手に入りやすい札幌を含む北海道では、アニサキス症の発症件数が増加傾向にあります。このコラムでは、札幌市内でアニサキス症を疑う読者の皆さんの疑問と悩みを解決するために、アニサキス症の具体的な症状から、内視鏡による迅速かつ苦痛の少ない治療法、そしてご自宅でできる予防法まで、内視鏡専門医の視点から詳しく解説します。
この記事を読むことで、アニサキス症の激しい腹痛から解放されるための具体的な行動指針と、札幌で安心して受診できるクリニックの選び方が明確に分かります。新鮮な魚介類を愛する方、そして突然の胃痛・腹痛でお悩みの方はぜひ最後まで読んでみてください!
目次
札幌で急増中?アニサキス症が引き起こす激しい腹痛の正体
近年、北海道、特に札幌市内において、アニサキス症の発症件数が増加していることが報告されています。アニサキス症は、寄生虫であるアニサキスの幼虫が、生の魚介類を食べることで人間の体内に入り、胃や腸の壁に食いつくことで発症する食中毒の一種です。この幼虫が胃粘膜に侵入しようとする際に、人間が起こすアレルギー反応によって、激しい腹痛が引き起こされます。この腹痛は「波のように繰り返す」「脂汗が出るほどの激痛」と形容されることが多く、経験者にとって非常に辛い症状です。
胃アニサキス症の典型的な症状と発症までの時間
アニサキス症のほとんどは「胃アニサキス症」として発症します。
原因となる魚介類を食べてから数時間、多くは8時間以内に症状が現れることが特徴です。
最も代表的な症状は、みぞおちのあたりに感じる周期的な激しい腹痛です。この激しい腹痛に加えて、強い吐き気や嘔吐を伴うケースが非常に多く見られます。一般的な食中毒では下痢や発熱を伴うことが多いですが、アニサキス症の場合は腹痛と嘔吐が主症状となるため、症状の違いからアニサキス症を疑うことができます。
腸アニサキス症など稀なケースと重症化のリスク
アニサキスの幼虫が胃を通り抜け、小腸や大腸に達して壁に食いつくことで「腸アニサキス症」を発症することもあります。
胃アニサキス症と比べると発症頻度は非常に稀ですが、下腹部痛や発熱、そして腹部膨満感などの症状が現れます。腹痛は食後十数時間から数日後に現れるため、胃アニサキス症よりも発症が遅いことが特徴です。腸アニサキス症を放置すると、腸の炎症がひどくなり腸閉塞や腸穿孔といった重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。
また、アニサキスに対するアレルギー反応として、蕁麻疹やアナフィラキシーといった全身症状を引き起こすケースも報告されており、アニサキス症は決して軽視できる病気ではありません。
なぜ札幌でアニサキス症が多いのか?感染経路と予防策
札幌は新鮮な海の幸に恵まれた土地柄であり、市民は日頃から刺身や寿司といった生の魚介類を食す機会が多くあります。この食文化こそが、アニサキス症の感染リスクを高める最大の要因と言えます。
アニサキスの幼虫は、サバやイカ、サンマ、カツオ、ヒラメ、アジ、マス、タラなど、多くの海洋生物に寄生しています。幼虫は主に内臓にいますが、魚が死ぬと筋肉部分へ移動するため、新鮮さが失われた魚介類を生で食べることで人間に感染します。
アニサキスは人間の体内では約1週間で死滅しますが、それまでの間に激しい腹痛を引き起こします。
アニサキスが寄生しやすい魚介類と食中毒のメカニズム
アニサキスの感染源となりやすいのは、水揚げ後すぐに処理されなかったサバやイカ、サンマなどの魚介類です。特に札幌では海産物が日常的に流通しているため、知らず知らずのうちにアニサキスを摂取してしまうリスクが高まります。
アニサキスは体長2~3センチメートル程度の白い糸状の寄生虫であり、胃に入ると、その強力な口器で胃の粘膜に食いつきます。この時に、体がアニサキスを異物と見なしてアレルギー反応を起こし、粘膜周辺の炎症と腫れを引き起こすことが激しい腹痛の主なメカニズムです。
家庭でできる確実なアニサキス症の予防法(メリット・デメリット含む)
アニサキス症を確実に防ぐための方法は、アニサキスを死滅させてから魚介類を食すことです。
【予防法:加熱処理のメリット・デメリット】
メリット:アニサキスの幼虫は60℃以上で1分以上加熱することで死滅することが分かっています。
この方法であれば、魚介類を焼いたり煮たりする調理法で簡単にアニサキス症の予防が可能です。生食が苦手な方や、お子様、高齢者の方でも魚介類を安心して食べることができます。
加熱処理はアニサキス以外の食中毒菌の予防にも効果があるため、非常に安全性の高い方法です。
デメリット:魚介類を加熱すると、刺身や寿司が持つ本来の風味や食感を楽しむことができなくなります。
特に札幌では、新鮮な刺身を味わう機会が多いため、全ての魚介類を加熱処理することは現実的ではありません。
【予防法:冷凍処理のメリット・デメリット】
メリット:アニサキスはマイナス20℃以下で24時間以上冷凍することで死滅します。
冷凍処理を施した魚介類であれば、解凍後に生の状態で寿司や刺身として食べることが可能です。この方法を用いると、生の魚介類の美味しさを保ちながらアニサキス症の予防ができる点が大きな魅力です。
漁獲量が安定しない特定の魚介類を長期保存する際にも有効です。
デメリット:家庭用の冷凍庫では設定温度がマイナス20℃に満たない場合があるため、確実に24時間冷凍しなければ効果が得られない可能性があります。
また、冷凍・解凍の過程で、魚介類の種類によっては食感や味がわずかに変化してしまうことがあります。酢締めや塩漬け、醤油漬けといった一般的な調理法ではアニサキスは死滅しないため、注意が必要です。
激しい腹痛を解消する唯一の手段!内視鏡によるアニサキスの摘出治療
アニサキス症による激しい腹痛を根本的に解決する唯一の方法は、胃壁に食いついているアニサキスの幼虫を体外へ除去することです。
現在、アニサキスを効果的に殺す内服薬は存在しないため、内視鏡検査(胃カメラ検査)を用いた摘出が標準的な治療法となります。
激しい腹痛は、アニサキスを内視鏡で摘出した直後から劇的に軽減するのが特徴です。「腹痛が嘘のように消えた」と驚かれる患者様がほとんどです。札幌で急な腹痛に襲われたら、すぐに内視鏡検査が可能な医療機関を受診することが最も重要です。
内視鏡治療が腹痛を劇的に改善するメカニズム
内視鏡によるアニサキスの摘出治療は、主にPREP法(Point, Reason, Example, Point)でその効果を理解できます。
Point(結論):内視鏡でアニサキスを摘出すれば、腹痛はすぐに解消されます。
Reason(理由):腹痛の真の原因は、アニサキスが胃壁に食いついたことによるアレルギー反応と炎症です。
Example(具体例):内視鏡の先端から出す鉗子(かんし)という器具で、胃の粘膜に食いついたアニサキスの頭部をしっかりと掴み、胃から引き抜きます。摘出が完了した直後から、アレルギー反応の原因がなくなるため、腹痛のシグナルが遮断されるのです。
Point(再結論):この迅速な摘出こそが、激しい腹痛に終止符を打つ内視鏡治療の最大の強みです。
摘出できなかった場合の対処療法と治療期間
アニサキスが既に胃を通り越して小腸に達している腸アニサキス症や、内視鏡での摘出が困難な稀なケースにおいては、内視鏡による治療ではなく対処療法が選択されます。
対処療法では、激しい腹痛や嘔吐といった症状を和らげるために、ステロイド薬や抗ヒスタミン薬などの薬物療法を行います。
アニサキスの幼虫は人間の体内では約1週間で死滅しますので、薬物で症状をコントロールしながら、アニサキスが自然に死滅するのを待つことになります。
しかし、腸閉塞などの重症化リスクがある場合は、経過観察のために入院が必要となることもあります。
札幌でアニサキス症を疑ったら?当日内視鏡検査が可能なクリニック選び
アニサキス症の激しい腹痛は、一刻も早い内視鏡による治療を必要とします。
そのため、札幌市内でアニサキス症を疑う腹痛が出た際に、どこに受診するかというクリニック選びは非常に重要です。
当日の内視鏡検査に対応しているか、鎮静剤の使用で苦痛を抑えた検査が可能か、そして内視鏡専門医が在籍しているかが、クリニックを選ぶ際の重要なポイントになります。
札幌市内には複数の内視鏡クリニックがありますが、特に緊急性の高いアニサキス症の治療においては、これらの条件を全て満たす医療機関を選択することが、腹痛を長引かせない最善策です。
札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックの当日検査対応のメリット
私たち札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックは、アニサキス症による激しい腹痛でお困りの患者様を迅速に救うため、当日内視鏡検査に積極的に対応できる体制を整えています。
当クリニックでアニサキス症の治療を受けるメリットは以下の4点です。
第一に、当院では内視鏡専門医が常駐しており、アニサキスを迅速かつ正確に発見し、その場で摘出する高度な技術を提供します。
第二に、患者様の苦痛を最小限に抑えるため、ご希望に応じて鎮静剤(麻酔)を用いた内視鏡検査を実施しています。
第三に、札幌市内の大通駅から徒歩30秒という好立地にあるため、激しい腹痛で体調が優れない患者様でも無理なくご来院いただくことが可能です。
第四に、急な腹痛でお困りの方のために、ウェブや電話にて24時間お問い合わせを受け付けており、当日の検査や治療について柔軟に対応できる体制を整えています。
まとめ
札幌で刺身や寿司などの魚介類を食べた後に激しい腹痛や嘔吐の症状が出た場合、アニサキス症の可能性を疑い、すぐに内視鏡による検査と治療を受けることが大切です。
アニサキス症は予防法がある一方で、発症してしまった場合には内視鏡による摘出が腹痛を劇的に改善する唯一の治療法となります。私たち札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックは、内視鏡専門医として、鎮静剤を用いた苦痛の少ない当日検査で、札幌の皆様の激しい腹痛を迅速に解消することに努めています。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックまでお気軽にご相談ください。