チェックは毎日の習慣!「うんちの色」診断|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

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チェックは毎日の習慣!「うんちの色」診断

チェックは毎日の習慣!「うんちの色」診断|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通駅徒歩30秒の内視鏡検査・消化器内科

         

2025年10月04日


こんにちは!札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックスタッフの土佐です!
誰もが毎日することですが、自分の便の状態を意識的に観察している方は少ないかもしれません。

しかし、便の状態は私たちの体の「通信簿」であり、健康状態、特に腸内環境や消化器系の異常を知らせてくれる重要なサインです。便秘や下痢といった症状がある方はもちろん、「特に問題はない」と思っている方でも、便の色や形に病気が潜んでいることがあります。この記事では、便で分かる健康状態の基礎知識から、すぐに専門医への相談が必要な危険なサインまでを徹底的にご紹介します。

この記事を読むと、理想的な便とはどんな状態か、自分の便に隠された健康リスクを把握する方法、そして異常があった場合の具体的な対処法が分かります。漠然とした体の不調や便の異常に不安を感じている方、セルフチェックを通して健康を維持したい方はぜひ最後まで読んでみてください!


便で分かる健康状態の基礎知識

便の状態は、腸内の環境や消化器系の健康状態を映し出す鏡です。

便は、食べたものの残りかすだけでなく、腸内細菌や剥がれ落ちた細胞、消化液などから構成されており、その色、形、においには、私たちの体調に関する貴重な情報が詰まっています。

健康的な便の基準を知ることは、日々のセルフチェックの第一歩となります。この基礎知識を身につけることで、ご自身の体調の変化を早期に察知できるようになります。

理想的な便の「色・形・におい」とは

健康な体が作り出す理想的な便には、具体的な特徴があります。

理想的な便は、消化器官が順調に機能し、腸内環境が良好であることを示しています。

まず、理想的な便の色は「黄褐色〜茶褐色」です。この色は、肝臓から分泌される胆汁に含まれる色素(ビリルビン)が、腸内細菌によって分解されてできるため、健康な便の色とされています。

次に、形は「バナナ状」または「やわらかいソーセージ状」が理想的です。この形状は、便の水分量が70〜80%程度で、スムーズに排便できる硬さであることを示しています。

最後に、においは「きつい悪臭ではない」ことが重要です。肉類や脂質の多い食事を摂りすぎると、悪玉菌が増えてインドールやスカトールといった有害物質が作られ、便のにおいが強くなります。善玉菌が優勢な腸内環境であれば、においは穏やかで、漬物のような発酵臭に近いものになります。

自分の便がこれらの理想的な状態に近いかどうかを毎日確認することが、便で分かる健康状態を把握する基本です。

健康バロメーター「ブリストル便形状スケール」で便の形を確認する

便の形状を客観的に判断するための世界的な基準として、「ブリストル便形状スケール」があります。

このスケールは、便を水分量や硬さに基づいてタイプ1からタイプ7までの7段階に分類しています。

タイプ1は、コロコロとした硬い便で、腸内での停滞時間が長く、水分が極端に少ない状態を示し、重度の便秘と判断されます。 タイプ4は、表面がなめらかでやわらかいバナナ状の便であり、専門家からも理想的な便として推奨されています。排便後に「スッキリした」と感じられることが多い便です。

タイプ7は、水のような液状の便であり、下痢の状態を示します。特に急性の下痢の場合、腸の通過速度が速すぎるために、水分が十分に吸収されずに排出されてしまいます。

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックの専門医は、患者様の便の状態を聞く際にこのスケールを参考にすることがあります。毎日、便器に排出された便とスケールを見比べて記録することで、自身の腸内環境の変化を数値で捉えることができるでしょう。

便の色で分かる危険な健康状態

便の色は、消化管のどの部分に異常があるかを推定する最も重要なサインの一つです。色がいつもと違う場合は、食事内容や服用している薬の影響を除外しても異常が続く場合、特に注意が必要です。

色の変化は、体内で出血が起こっているサインや、重要な臓器である肝臓や胆のうの機能低下を示すサインかもしれません。以下でご紹介する危険な便の状態が見られた場合は、速やかに消化器内科を受診してください。

特に注意が必要な便の「黒色」が示す病気

便の色が濃い黒色で、タール(コールタール)のようにドロドロとした性状の便を「タール便」と呼びます。

タール便は、食道、胃、または十二指腸などの上部消化管からの出血を強く疑う便の状態です。

出血した血液は、胃酸や消化酵素と混ざり合うことで酸化され、赤色ではなく黒っぽい色に変化します。

考えられる病気には、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がん、そしてピロリ菌感染症などが含まれます。

タール便は、大量出血が起こっている可能性を示すため、一刻を争う事態である可能性があります。

鉄剤などの薬の服用や、イカ墨料理の摂取などによっても便が黒くなることがありますが、心当たりのない黒色便は自己判断せず、すぐに札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックのような消化器専門クリニックにご相談ください。

大腸カメラ検査が必要です!便の「赤色・鮮血」が示す病気

便に赤い色が混じっている状態、すなわち血便は、下部消化管、特に大腸や肛門からの出血を示しています。

出血している場所が肛門に近いほど、血液は消化されずに鮮やかな赤色として便に付着します。 鮮血が少量、便の表面に付着したり、排便後にポタポタと落ちたりする場合は、痔(いぼ痔・切れ痔)である可能性が高いです。

しかし、黒っぽい赤色や、便全体に血液が混じっている場合は、大腸の病気である可能性が非常に高くなります。

具体的には、大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、大腸憩室炎、クローン病といった重大な病気が隠れていることがあります。

札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックの専門医は、血便が出た方に速やかな大腸カメラ検査を推奨しています。大腸カメラ検査は、大腸の内部を直接観察し、出血の原因となっている病変を特定し、早期に治療を行うために最も有効な検査です。

肝臓や胆道系の異常を疑う便の「灰白色・白色」

便が薄い色、特に「灰白色(かいはくしょく)」や「白色」になっている場合は、胆汁の流れに異常がある可能性が考えられます。

胆汁は、肝臓で作られ、胆のうに貯蔵され、十二指腸に分泌される消化液であり、便を黄色や茶色に着色させる役割を持っています。 胆汁の流れがせき止められたり、分泌が少なくなったりすると、便の色が白っぽくなります。

原因として、胆管が結石や腫瘍などで詰まる胆道系の病気や、肝臓やすい臓の疾患が疑われます。 また、バリウムを用いた胃のレントゲン検査を受けた後も、バリウムが排出されることで便が一時的に白くなりますが、検査の心当たりがない場合は専門医による精密検査が必要です。

白色の便の状態が続く場合は、単なる便の異常として軽視せず、速やかに消化器内科にご相談ください。

消化不良や腸の機能低下が考えられる便の「黄色・緑色」

健康な便の色は黄褐色ですが、色が濃い黄色や、鮮やかな緑色の便も健康状態のサインとなります。

黄色い便は、脂肪の消化吸収がうまくいっていない状態、すなわち脂肪便である可能性を示しています。 これは膵臓の機能低下による消化不良が原因であることもあります。

一方、緑色の便は、腸内で胆汁色素が十分に分解される前に排出されてしまったことを示しています。これは、急性の下痢などで腸内を便が通過するスピードが速すぎる場合に起こります。

特に赤ちゃんや、緑黄色野菜を多く摂取した方の場合、一時的に便が緑色になることがありますが、成人の場合で急に緑色の便の状態が続く場合は、急性腸炎などの消化不良が疑われるため、水分補給に努めつつ、症状が続く場合は受診を検討しましょう。

便の「形や回数」の変化で分かる健康状態

便の異常は、色だけでなく、形や排便の頻度からも判断できます。

便の硬さや排便回数の変化は、腸の運動機能、水分バランス、そして腸内環境が乱れていることを示しています。便秘や下痢は、多くの人が経験する一般的な症状ですが、長期間続く場合は、生活習慣の改善だけでは解決しない構造的な問題や病気が隠れている可能性があります。

日々の便の状態の小さな変化を見逃さないことが、健康維持につながります。

コロコロ便や硬い便が続く場合の健康状態(便秘)

ブリストル便形状スケールでタイプ1やタイプ2に分類される、硬い便やウサギのフンのようなコロコロ便は便秘のサインです。

便秘は、排便が週に3回未満の状態や、排便が困難な状態を指します。 コロコロ便は、主に大腸の一部が緊張しすぎる「痙攣性便秘」で起こり、ストレスや自律神経の乱れが原因となることが多いです。

一方、太くて硬い便は、大腸の運動機能が低下している「弛緩性便秘」で起こり、食物繊維の不足や筋力の低下が主な原因です。

便秘の状態が続くと、便が腸内に留まる時間が長くなり、悪玉菌が増殖して腸内環境が悪化します。 悪玉菌によって発生した有害物質が体に吸収されることで、肌荒れや免疫力の低下など、全身の不調を引き起こすリスクがあるため、水分と食物繊維を意識して摂取する食生活の見直しが大切です。

泥状便や水様便が続く場合の健康状態(下痢)

タイプ6(泥状便)やタイプ7(水様便)といったやわらかすぎる便の状態は、下痢のサインです。

下痢は、便の水分量が異常に多くなり、液状で排出される状態を指します。 下痢の原因は、細菌やウイルスによる感染症、過敏性腸症候群(IBS)といった機能的な問題、あるいは炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)といった病的な問題など様々です。

急性の下痢は、体外に病原体を排出するための防御反応である場合が多いですが、長期にわたる慢性的な下痢は、栄養吸収の低下や脱水症状を引き起こす危険性があります。

特に、腹痛、発熱、血便を伴う下痢の場合は、重篤な感染症や炎症性腸疾患の可能性を考慮し、早急に専門医の診察を受ける必要があります。札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックのような消化器内科の専門医にご相談ください。

私自身の便の悩みを解決した経験

実は、筆者である私自身も、数年前までひどい便秘に悩まされていました。

特にデスクワークが中心になってからは、排便が4〜5日に一度となり、出てもコロコロとした硬い便(タイプ1)ばかりで、常にお腹が張っている状態でした。便秘が続くと、肌荒れや口臭といった症状にも悩まされ、便で分かる健康状態が悪いことを実感していました。

このままではいけないと考え、腸内環境の改善に取り組みました。具体的には、毎朝コップ一杯の水を飲む、オリゴ糖を多く含む食品(バナナやきな粉など)を積極的に摂る、そして毎日15分間のウォーキングを日課にしました。

特に意識したのは、善玉菌のエサとなる食物繊維を増やすことです。 取り組みを始めて約1ヶ月後には、毎日ではないものの、排便が2日に一度となり、形もブリストル便形状スケールのタイプ4に近いバナナ状の便に変わりました。

この経験から、便の状態の改善は、食生活や運動といった日々の小さな積み重ねが結果につながると確信しました。便秘や下痢は個人の体質だと思わず、積極的なケアを始めることが大切です。

便に異常を感じたら札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックへご相談を

便で分かる健康状態は、自己診断の非常に重要な手がかりとなりますが、最終的な診断は専門医に委ねる必要があります。

特に、これまで述べたように、黒色便血便灰白色便といった危険なサインが見られた場合は、単なる体調不良ではなく、命に関わる病気が潜んでいる可能性があります。 札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックは、大通駅徒歩30秒という好アクセスで、大腸カメラ検査胃カメラ検査に特化した専門クリニックです。

当院の大腸カメラ検査は、経験豊富な専門医が担当し、鎮静剤(麻酔)を使用することで、苦痛や不快感を最小限に抑えた検査を提供しています。

大腸カメラ検査はつらそう」というイメージから検査をためらっている方でも、安心して検査を受けていただくことができます。

便の異常は、大腸がんやポリープの早期発見に繋がる重要なSOSサインです。異常を感じた方は、手遅れになる前に、当院の専門医にご相談ください。

まとめ

便で分かる健康状態は、日々の健康管理において最も手軽で重要なセルフチェック項目です。

理想的な便は「黄褐色のバナナ状」であり、ブリストル便形状スケールのタイプ4が目安となります。

便が「黒色」の場合は上部消化管からの出血(胃潰瘍など)、「赤色・鮮血」の場合は下部消化管からの出血(大腸がん、ポリープなど)、「灰白色」の場合は胆汁系の異常を強く疑うため、これらのサインが見られた場合はすぐに消化器内科を受診してください。

便の異常は腸内環境の乱れが原因であることが多いですが、重大な病気を見逃さないためにも、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックのような内視鏡検査を専門とする医療機関での精密検査をおすすめします。

本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みなどがございましたら、札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニックまでお気軽にご相談ください。









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