出産後の便失禁対策!骨盤底筋訓練の具体的なコツ|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

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出産後の便失禁対策!骨盤底筋訓練の具体的なコツ

出産後の便失禁対策!骨盤底筋訓練の具体的なコツ|札幌大通胃と大腸の内視鏡クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

         

2024年7月14日

出産後の便失禁は、多くの女性が直面する問題ですが、適切な対策と予防策を取ることで改善が期待できます。

この記事では、便失禁の原因と出産後の体の変化から始まり、日常生活での基本的な対策や心理的なサポートの重要性について詳しく解説します。

さらに、定期的な健康診断や専門医の診察の重要性、そして効果的な骨盤底筋訓練の具体的なコツについてもご紹介します。

1. 出産後の便失禁の原因と影響

出産後の便失禁は、多くの女性に起こる問題です。この現象の原因は、主に出産時に肛門周辺の筋肉が傷つくことにあります。特に肛門括約筋と肛門挙筋がダメージを受けることで、便が漏れやすくなるのです。また、産褥早期には直腸の知覚が鈍くなることや痔核ができることも、便失禁の一因となります。

1.1. 出産後の身体の変化による便失禁

出産時に赤ちゃんが産道を通る際、肛門周囲の筋肉に大きな圧力がかかります。特に、肛門括約筋や肛門挙筋が傷つくことで、便失禁が発生しやすくなります。この筋肉は便を制御する重要な役割を持っていますが、損傷を受けるとその機能が低下します。このような体の変化が便失禁の原因となるのです。

分娩後のケアが十分でない場合、筋肉の回復が遅れることもあります。そのため、出産後のリハビリが重要であるといえます。適切なトレーニングを行うことで、筋肉の機能が回復し、便失禁のリスクを軽減することができるのです。

1.2. 産褥早期には直腸の知覚鈍麻や痔核が原因で排便トラブル増加

産褥早期には、体のさまざまな変化が起きます。この時期、直腸の知覚が鈍くなることがあります。直腸の知覚が低下すると、便意を感じにくくなり、排便のリズムが乱れることが多いです。そのため、便秘や便失禁の症状が現れやすくなります。直腸の知覚鈍麻は、長期の便秘や下剤の乱用、直腸周囲の神経損傷が原因となることが多いです。

また、出産後に痔核が発生することもあります。痔核は、直腸や肛門周辺に血液が溜まることでできる腫れ物です。痔核ができると、肛門周辺の筋肉がうまく働かず、便失禁や排便時の痛みが生じることがあります。痔核の発生は、分娩時の圧力や妊娠中の便秘が影響しています。

これらの要因から、産褥早期には排便トラブルが増加するのです。適切なケアと治療が必要であるため、専門医との相談が大切です。産後の体の変化を理解し、必要なケアを行うことで、排便の悩みを軽減できるでしょう。

1.3. 直腸膣瘻で便失禁する場合も

直腸膣瘻は、直腸と膣の間に異常な通路が形成される状態です。この通路が原因で、便が膣に漏れ出すことがあり、便失禁を引き起こします。直腸膣瘻の原因には、出産時の外傷や悪性腫瘍、感染などによる炎症が含まれます。特に、困難な出産や重大な産道損傷が直腸膣瘻を引き起こす可能性があります。

出産後の体の変化を注意深く観察し、異常を感じた場合はすぐに相談することが重要です。

2. 出産後の便失禁対策の基本

出産後の便失禁は、多くの女性が経験する可能性がある問題です。そのため、適切な対策を講じることが必要です。まず、骨盤底筋を強化するためのエクササイズを行ってください。また、食事の改善も重要です。食物繊維を多く含む食品を摂取することで、便通が良くなります。これらの対策を継続することで、便失禁の予防や改善が期待できます。

2.1. 便失禁対策の重要性

便失禁は、日常生活の質を大きく左右する重要な問題です。適切な対策を取らないと、自己評価の低下や社会活動の制限が発生します。特に、出産後は身体の変化が大きく、便失禁に悩む女性は少なくありません。そこで、便失禁対策の基本をしっかり理解して適用することが大切です。これにより、心身の安定を図れます。骨盤底筋エクササイズや食事の見直しなど、具体的な対策を実施します。また、専門医の指導を仰ぐことも有効です。

2.2. 日常生活でできる基本的な対策

日常生活でできる便失禁対策には、まず骨盤底筋のエクササイズがあります。これは、膣や肛門周辺の筋肉を強化する運動で、簡単に実践できます。次に、食事の改善です。食物繊維を豊富に含む野菜や果物を多く摂ることで、便通が整いやすくなります。加えて、水分補給もしっかり行いましょう。便通を良好に保つためには、1日に2リットルほどの水を飲むことが推奨されています。さらに、規則正しい生活リズムの維持も重要です。十分な睡眠とバランスの良い食事が基本となります。

2.3. 心理的なサポートの重要性

便失禁は身体的な問題だけでなく、心理的な負担も大きいです。そのため、心理的なサポートも重要です。家族や友人とのコミュニケーションを大切にし、悩みや不安を共有することが助けになります。また、専門のカウンセラーに相談することも一つの手段です。心理的なサポートを受けることで、ストレスを軽減し、前向きに対策に取り組む意欲が湧いてきます。自身を責めないことが大切です。便失禁は誰にでも起こりうる問題であり、適切な対策を講じることで改善の可能性が高まります。

3. 出産後の便失禁を予防する方法

出産後、多くの女性は便失禁という問題に直面する可能性が高まります。便失禁は、出産時の骨盤底筋のダメージやホルモンの変化によるものです。しかし、予防策を講じることでリスクを軽減することができます。適切な運動や生活習慣の改善、専門医の指導などを受けることで、出産後の便失禁を予防することが可能です。

3.1. 出産直後から始める便失禁予防策

出産直後から実践できる便失禁予防策は、いくつかの簡単な運動から始めると良いでしょう。特に、骨盤底筋の強化を目的とした体操が効果的です。具体的には肛門と尿道の収縮と弛緩を繰り返すことで骨盤底筋群の筋力を鍛えます。色々な体勢で行うことが効果的です。この運動は、自宅でも簡単に行うことができ、短時間で済むため続けやすいです。

最後に、産後の体調や異変を感じたら早めに専門医に相談することです。早期に問題を発見し、適切な治療を受けることで回復が早まります。このように、出産直後から生活習慣の改善や運動を取り入れることで便失禁の予防が可能です。

3.2. 定期的な健康診断と専門医の診察

定期的な健康診断と専門医の診察を受けることは、便失禁予防において非常に重要です。まず、健康診断では体全体の状態をチェックし、潜在的な問題を早期に発見することができます。また、専門医による診察は、便失禁に関する具体的なアドバイスや治療法を提案されることが多いです。

特に、骨盤底筋の状態やホルモンバランスの変化を専門医に確認してもらうことが重要です。骨盤底筋の弱化やホルモンの分泌異常は便失禁の主な原因となるため、適切な処置が必要です。さらに、専門医はその人に合った運動方法やケア方法を提案してくれます。

また、専門医への定期的な訪問は心理的な安心感を得るためにも有効です。専門的なサポートを受けることで、自信を持って予防策に取り組むことができます。したがって、定期的な健康診断と専門医の診察は、出産後の便失禁予防に欠かせない重要な要素です。

3.3. 日常生活での注意点と予防

日常生活での注意点を把握することは、便失禁を予防するために非常に有効です。まず、規則正しい生活を心がけることが大切です。適度な運動、バランスのとれた食事、十分な睡眠は体全体の健康を保つ基本となります。

次に、便秘の予防を心がけることも重要です。水分を充分に摂取し、食物繊維が多い食事を心がけることが便秘予防になります。また、無理な体重増加を避けることも大切です。過度な体重増加は骨盤底筋に負担をかけるため、適正体重を保つことが便失禁予防に繋がります。

4. 骨盤底筋訓練の具体的なコツ

骨盤底筋は、骨盤の底部にある筋肉群で、大切な役割を果たします。訓練をするには、正しい知識と方法が必要です。また、日常生活の中で継続的に取り組むことが重要です。定期的に訓練を行うことで、持続的な効果を得ることができます。

4.1. 効果的な骨盤底筋訓練の方法

まずは座った状態でいいので、肛門と尿道(女性であれば膣口)を締めたり緩めたりを繰り返してみてください。ある程度慣れてきたら、立った状態や横になった状態でも同様に締めたり緩めたりを行ってみてください。これを一日30回以上、または5分以上続けてください。これを継続することで3か月程度での症状改善が報告されています。

筋肉の収縮と弛緩を随意的に行えるようになったら、腹圧がかかった時や強い便意、尿意時にもその筋肉の収縮を行う事ができるようになり、失禁を減らす事ができるでしょう。

筋肉には遅筋と速筋があり、双方を鍛える事で失禁を防ぎやすくなります。

速筋を鍛えるためには1-2秒の短い収縮と弛緩を繰り返し、遅筋を鍛えるためには数十秒収縮して締め続けてから緩めることを繰り返してください。

5. 便失禁の治療

便失禁は、社会生活に大きな影響を及ぼすことがあります。そのため、適切な治療方法を見つけることが重要です。便失禁の治療には多くの選択肢があり、内服薬、仙骨神経刺激治療(SNM)、さらには生活習慣の見直しなどが含まれます。これらの治療法を組み合わせることで、症状の改善が期待されます。患者さん一人一人の状態に合わせた治療計画を立てることが必要です。

5.1. 内服薬について

便失禁の治療において、内服薬は一般的な選択肢の一つです。内服薬は腸の動きを調整することで、便のコントロールを助けます。例えば、ポリカルボフィルカルシウム; 販売名:コロネルは便を固くする効果があります。これにより、便の漏れを防ぐことができます。また、ロペラミド塩酸塩などの止痢薬なども効果的です。ただし止痢薬はドクターの指示に従い、適切な投薬量を守ることが重要です。副作用の可能性もあるため、定期的な診察が必要です。内服薬の効果を確認しながら、他の治療法と併用することが一般的です。

5.2. 仙骨神経刺激治療(SNM)について

仙骨神経刺激治療(SNM)は、便失禁に対する先進的な治療法です。この治療は、仙骨に小さな電極を埋め込み、電気刺激を与えることで神経の働きを調整します。これにより、腸の動きを計画的に制御することが可能です。治療の効果は個人差があるため、試用期間を設けることが一般的です。成功率は比較的高く、多くの患者が日常生活の質を向上させています。長期的な治療効果を維持するためには、定期的なフォローアップが重要です。

5.3. 専門施設の探し方(おしりの健康.jp)

便失禁の治療には、専門の医療施設が必要です。「おしりの健康.jp(https://oshiri-kenko.jp/)」は、専門施設を探すための有用な情報を提供しています。まず、ウェブサイトを訪れ、施設の一覧を確認してください。各施設の特徴や、医師の専門分野についても詳しく紹介しています。また、口コミや評判を読むことで、信頼できる施設を見つける参考になります。自分に合った治療が受けられる施設を選ぶことが重要です。

SNM
(おしりの健康jpより転載)

6. 便失禁のケア用品に関して

便失禁のケア用品について知ることはとても大切です。現在、さまざまなケア用品が市販されています。その中には、日常生活を快適に過ごすためのものも多く含まれています。ケア用品を選ぶ際には、自分の症状や生活スタイルに合ったものを見つけることが重要です。使用感がよく、肌にも優しいケア用品を選ぶと、心地よい毎日を送ることができます。

6.1. 便失禁専用のパッド

便失禁専用のパッドは、漏れを防ぐだけでなく、不快な匂いや肌トラブルも防げる優れた製品です。これらのパッドは吸収力が高く、長時間の使用でも快適です。特に外出時や長時間座っている場面で役立つことが多いです。そして、デザインも工夫されているため、目立ちにくく安心して使用できます。さらに肌に優しい素材を使用しているので、敏感肌の方にも安心です。

6.2. アナルプラグ

アナルプラグは、便失禁の予防や治療に利用されることがあります。この製品は肛門に挿入して使用し、便が漏れないようにします。特に肛門括約筋が弱い人にとって有効なアイテムです。使用方法は簡単とは言え、最初は医師の指導を受けることが重要です。そして正しい挿入方法を身につけることで効果が高まります。

アナルプラグはサイズや形状がさまざまで、自分に合ったものを選ぶことが必要です。また、素材も柔らかく肌に優しいものが多いです。適切に使用すれば、快適な日常生活を取り戻すことができます。しかし、毎日の継続使用には注意が必要で、定期的に医師の診察を受ける ことが重要です。

アナルプラグを初めて使用する方には、不安や抵抗感があるかもしれません。その際は、まずは小さいサイズから試してみると良いでしょう。そして少しずつ慣れていくことが大切です。正しい使用法を守り、効果的に便失禁のケアを行いましょう。

6.3. マッシュルームが便の匂い軽減

マッシュルームは、便の匂いを軽減する効果がある食材です。食物繊維やビタミンが豊富で、消化を助けるだけでなく便の匂いも押さえます。摂取することで腸内環境が整い、便の質が良くなります。

10日ほど継続する事で匂いが軽減するとの報告があります。

7. 食事と便失禁の関係

食事と便失禁には密接な関係が存在します。具体的には、食事の内容や摂取タイミングが便通に大きな影響を与え、その結果、便失禁を引き起こすことがあります。特に脂肪分や繊維質の多い食事は、消化器官に負担をかけるため、便失禁のリスクが高まります。また、飲み物の摂取量やタイミングも重要な要素となっています。これらの食事習慣を見直すことで、便失禁を予防することが可能です。

7.1. 食事が便通に与える影響

食事の内容は便通に大きな影響を与えるため、腸内環境を健康に保つことが重要です。例えば、繊維質の多い野菜や果物は便秘の予防に効果的であり、腸内の動きを活発にします。また、発酵食品には善玉菌が含まれ、自律神経の働きを助けるため、便通を整える効果があります。これらの食品を積極的に摂取することで、便通を良好な状態に保つことが可能です。一方で、脂肪分の多い食事や加工食品は腸に負担をかけ、便通を悪化させる原因となります。これらの食品を控えることも大切です。

また、水分の摂取は便通において欠かせない要素です。水は腸内で便を柔らかくし、排便をスムーズにする役割があります。水分不足になると便が硬くなり、便秘を引き起こすことがあるので、十分な水分補給を心がけることが大切です。

7.2. 便通を改善するための食事の工夫

便通を改善するためには、繊維質の多い食事を心がけることが重要です。例えば、野菜や果物、全粒穀物などは日常的に摂取することで便通を整える効果があります。また、発酵食品やヨーグルトには腸内環境を整える善玉菌が含まれているので、これらを積極的に取り入れることが推奨されます。これにより、腸内のバランスを保つことができ、便通が良くなります。

さらに、水分補給も忘れずに行うことが大切です。特に、食事中や食後に水分を摂取することで、便が柔らかくなり、排便が容易になります。また、適度な運動も便通に良い影響を与えるので、毎日の生活に取り入れることが望ましいです。これらの工夫を取り入れることで、便通を自然に改善することが可能です。

7.3. 大通り胃腸内科クリニックからのアドバイス

大通り胃腸内科クリニックでは、便失禁や便通の悩みを持つ患者様に対して、適切な食事指導や生活習慣のアドバイス、高度専門施設への紹介を行っています。また、専門医による定期的な診察とアドバイスを通じて、継続的なサポートを提供していますので、安心してご相談下さい。

8. 排便方法の見直し

排便は毎日の生活で欠かせないものですが、その方法次第で健康に大きな違いが出ることがあります。正しい排便方法を見直すことで、便秘や痔などのトラブルを減らすことができるのです。一般的に、正しい姿勢や食生活の改善、適度な運動が排便の改善に効果的です。今回は、具体的な方法をいくつか紹介しますので、ぜひご参考にしてください。

8.1. 正しい排便姿勢の取り方

排便時の正しい姿勢を取ることは、排便をスムーズにできるポイントの一つです。まず、便座に座る際には、足(かかと)を少し高く上げると良いです。具体的には、小さな踏み台を使用して、足を台に乗せると、自然な角度で座れるようになるので効果的です。また、膝を曲げて、腰を少し前に傾ける姿勢も重要です。次に、背筋を伸ばし、リラックスした状態で深呼吸を心がけてください。この姿勢が直腸にかかる圧力を軽減し、自然な排便を促進します。

8.2. 排便をスムーズにするためのポイント

排便をスムーズにするためには、食事や生活習慣の見直しも必要です。食物繊維が豊富な野菜や果物を積極的に取り入れることが大切です。また、水分を十分に摂取することも重要です。一日に少なくとも1.5リットルの水を目指しましょう。次に、腹筋や骨盤底筋のトレーニングを行うと、排便を助ける筋肉の強化になります。最後に、規則正しい生活リズムを維持し、特に朝食後のトイレタイムを習慣化することで、体内時計を整えることができます。

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