「生理中だけど大腸内視鏡検査はできるの?」|大通り胃腸内科クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

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「生理中だけど大腸内視鏡検査はできるの?」

「生理中だけど大腸内視鏡検査はできるの?」|大通り胃腸内科クリニック|札幌市大通りの内視鏡検査・消化器内科

         

2024年7月13日


「生理中だけど大腸内視鏡検査はできるの?」


よく質問される内容です。


「はい、出来ます。」とお答えしています。

この記事では生理中の便検査や大腸検査のよくある疑問点や注意点について

大通り胃腸内科クリニックの看護師の観点から、解説していきます。


◎生理中の大腸検査はしてもよい?

生理中でも大腸検査は問題なく検査可能です。大腸内視鏡検査を受ける際に医師や看護師に現在、生理中であることをお伝え下さい。


経血が多いなど個人差はあると思いますが、気になるようであれば、生理用ナプキンやタンポンを使用して頂いても構いません。


検査当日に生理になってしまった!という時も遠慮せずに看護師に是非、声をかけくださいね。


生理中での大腸内視鏡検査が不安ということであれば、日程をずらしてしていただいて検査を受けることをお勧めします。


◎生理中の便潜血検査はしてもよい?

基本的には生理期間を避けて、便潜血検査をすることをお勧めします。


生理中で血液が混じってしまう事が多く正しい判断ができないからです。


便潜血検査は便中の血液を検出する検査です。検出する感度は高いですが、大腸の病変がある方のうち全てが便潜血陽性にはなるわけではありません。

便潜血検査では、大腸ポリープがある方の 30%程度、早期大腸ガンの方は 50%程度、進行大腸がんは70%程度、便潜血陽性になるという統計があります。


逆に言えば、大腸ポリープがあっても 70%、早期大腸がんの 50%、進行大腸がんの30%は、便潜血で異常なしと判定されることになります。

ですので陰性だから大腸がんの心配はないと言い切れません。

ただし、便潜血陽性の方に関して、そのうち2~3%の方に大腸がんがみつかるとされています。

大腸がんのリスクが上がりはじめる 40 歳を超えたら一度は大腸内視鏡検査を受けることが推奨されています。

また「便潜血陽性」の結果は痔のせいだと思って精密検査を受けない方が多いですが大腸の病変からの出血を否定するためにも大腸内視鏡検査をお勧めします!


◎女性の死亡率第1位は大腸がん!


女性の罹患数は乳がんに次いで 2 位が大腸がん。死亡数に至っては 1 位。


理由として挙げられるのは生活習慣の欧米化が関与しているといわれており、高脂肪食、肥満、運動不足があります。また、高齢者増加に伴い、加齢とともに罹患率が増加しております。


また、検診や人間ドック、大腸内視鏡検査で以前より見つけやすくなったことで、診断される人が増えたからといえます。
特に女性は男性より結腸がんの割合が多いです。


◎大腸癌は部位によっては進行しても症状が出ない事もある

お腹の右側の盲腸、上行結腸は肛門から遠く、進行しても出血や排便異常など症状が現れにくいので発見が遅れがちです。

大腸癌は進行するにつれて腸管の内腔を狭窄させる事が多いですが、上行結腸や盲腸部に癌があって狭窄していても、同部位では通過する便がまだ柔らかい状態ですので、痛みや出血などといった症状が出にくいのが特徴です。

◎大腸癌の原因や検査


大腸癌の最も多い原因の一つが加齢です。
どれだけ生活習慣に気を付けていても、、、なるときはなる。

生活習慣だけでは大腸がんを完璧に防ぐことはできないのです。
そのため、定期的な内視鏡検査やポリープ切除が大腸癌の予防には必須です。

ただ大腸癌は実は死亡率 1 位なのに、治りやすいがんでもあります。
完治可能な段階でみつける、早期発見ができれば体の負担も少なく解決できることが多いです。

◎大腸癌を早期発見する方法

では、早く見つける方法はなんでしょうか?


それは大腸内視鏡検査なのです。
定期的な内視鏡やポリペクトミーによって 6~7割減らせると証明されています。
しかし女性は男性よりも受診率が低いです。


家事や子育て、仕事と女性もライフスタイルの変化で忙しいです。
また羞恥心も伴う検査です。そのため女性の検査受診率は男性と比べ非常に低いです。

大通り胃腸内科クリニックでは内視鏡の際には必ず女性スタッフが介助に入りますので、安心して受診
して下さい。

1 年に1回は自分を労る時間を是非作って下さいね!

◎生理前の便秘になるのはなぜ?


これもよくある質問です。生理前に便秘になりやすい、そして、生理中は下痢になりやすい傾向にある方いると思います。


女性の身体は生理周期に合わせて、およそ1か月サイクルでホルモンバランスの変動が起こります。


女性には黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)の2種類
があります。生理前の便秘には、この黄体ホルモンが影響しています。


排卵前後に卵巣から分泌されます。この黄体ホルモンは子宮の収縮を抑える働きを抑える働きがありますが、同時に腸の収縮運動を抑える働きがあります(平滑筋の刺激を感知する力を弱くさせる)。


そのため、便の水分を吸収して硬くしてしまうなどの働きをするため生理前は便秘になりやすくなる傾向があります。


そして、生理が始まると黄体ホルモンの分泌量が減少するため、便秘は解消されますが、平滑筋の収縮させる黄体ホルモンが子宮から分泌されるため、子宮の収縮に連動して腸の収縮も大きくなり今度は生理痛や下痢が起こりやすくなります。


生理により精神的に不安定になりやすく、ストレスが引き金となり下痢も起こりやすいとも言えます。
女性である以上、うまくお付き合いしていくしかないのです。


とても女性の身体はデリケートですね。男性はやさしくしてあげてくださいね!


◎女性は特に便秘で悩むことも多い?

便秘の悩み、女性は男性の倍近いようです。
男性は 40 人に一人、女性は 20 人に一人というところでしょうか。

便秘は日常生活に支障をきたすだけではなく、大腸の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。

便秘が続くと、腸内環境が悪化し大腸の働きに影響を与える場合があります。便秘が続くと便が硬くなり、切れ痔になってしまい悪循環です。

また、ゆらぎ世代つまり更年期でホルモンのバランスの変化や自立神経の乱れにより心や身体にも不調が起こりやすく、便秘が起こりやすくなります。

便秘や下痢などトラブルを改善する腸活という言葉もよく聞きますが、
近年、便を調整する薬もたくさん出ていますので、一度、便秘や下痢にお悩みの方は相談にいらして下さいね。

◎大腸検査を受けたことのない方へ

女性の皆様のお悩みと大腸内視鏡検査と関連付けて看護師の観点からお伝えしたいことは一度も大腸内視鏡検査を受けたことがない方は、ご自身の健康状態を把握するという意味で一度検査をすることをお勧めします。


また、定期的な検査により、早期発見と適切な治療が期待できます。
ご相談だけでも来院可能です。土日も診療しています。


小さなお子様がいる方も土日であれば、受診機会を設けることができるのではないでしょうか?是非、ご検討下さい。

札幌で大腸カメラを希望の方は大通り胃腸内科クリニックがおすすめです!

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